【映画】韓国で「レポート49(Report no.49)」を題材にした映画、8月に公開
韓国で8月25日から『코코순이(ココスニ)』というタイトルの映画が公開されるようです。製作したKBS〔日本で言うNHKのような公共放送局〕の記事によると、”慰安婦を売春婦に貶めた『Report no.49』の嘘を暴く” 目的の映画らしいです。〔記事後述〕
Report no.49とは、正確には「Japanese Prisoner of War Interrogation Report No. 49 (1944) 」の事で、1944年にOWI(米国戦争情報局)が発表した報告書です。これは1944年にビルマで米軍の捕虜となった日本軍兵士〔当時は朝鮮人も日本人〕や韓国人慰安婦に対して行った聞き取り調査で、そこには「A "comfort girl" is nothing more than a prostitute or "professional camp follower"(「慰安婦」とは、売春婦、もしくは、「軍を追いかけている売春婦」、つまり「追軍売春婦」以外の何者でもない。)等と書かれており、IWGレポート〔※〕と並ぶ、慰安婦が “性奴隷” ではなかったことが分かる証拠です。
※IWGレポートとは、ナチスと日本の戦争犯罪を暴くことを目的として、8年間の年月と総額3千万ドルをかけて膨大な書類を再調査した結果を報告したもので、日本に関しては慰安婦犯罪をターゲットにしたが、その証拠は見つからなかった。2007年に発表。
- Wikipedia:日本人戦争捕虜尋問レポート No.49
- テキサス親父のReport no.49翻訳: http://texas-daddy.com/comfortwomen.htm
ブログ主は、一般の韓国人がどれ程この報告書の存在を知っているのかは分かりませんが、この映画は、下手したら ”藪蛇” にならないでしょうか?
前回のエントリーでご紹介したように、16日(土)には、ビルマで慰安婦をしていた文玉珠に関するセミナーが韓国で行われますが、このレポートは彼女の贅沢ぶりを披露した証言を補強するものです。
以下、KBSの記事を機械翻訳でご紹介します。
* * * *
https://kstar.kbs.co.kr/list_view.html?idx=216787
다큐 '코코순이', ‘위안부 49번 심문보고서'의 거짓을 파헤친다
ドキュメンタリー「ココスニ」、「慰安婦49番審問報告書」の嘘を暴く。
2022.07.05
日本軍「慰安婦」被害者を売春婦と罵倒する日本の根拠となった米戦時情報局49番審問報告書の偽りの実体を全世界で初めて明らかにする映画「ココスニ」(監督:イ·ソクジェ製作:KBS、共同製作/配給:コネクトピクチャーズ)が8月25日公開する。
映画「ココスニ」は強制動員された日本軍「慰安婦」被害者の中でミャンマーで発見された朝鮮人捕虜20人を尋問した報告書に残された日本軍「慰安婦」に関する歪曲された記録と隠された真実を明らかにする追跡ルポムービーだ。 20人のうち、行跡が分かるたった1人、ココスンという名前を追って、日本軍「慰安婦」被害者たちが体験しなければならなかった苦難と過去や現在も偽りを主張する彼らの行動を告発する。
米戦時情報局(OWI、Office of War Information)49番審問報告書は、米戦時情報局心理戦チームがまとめた秘密文書で、現在ミャンマーと呼ばれるビルマ北部のミッチーナ地域で捕虜になった朝鮮人「慰安婦」20人の審問内容が盛り込まれている。 20人もの日本軍「慰安婦」が一度に捕虜となって審問報告書まで残したケースとしては唯一の事例だ。 OWI49番審問報告書は、日本軍「慰安婦」の暮らしに関する情報を提供するが、同時に日本政府が責任を拒否する根拠となった。
映画「ココスニ」はきちんとした韓国語通訳さえない環境で作成されたOWI49番審問報告書の内容がどれほど露骨な偏見と主観的な評価でいっぱいなのかを明らかにし、どのように歪曲された歴史を伝播するのかを示している。 日本軍「慰安婦」被害者を売春婦と規定し、全世界の公憤を起こした米ハーバード大学ロースクールのジョン・マーク・ラムゼーア教授を追跡し、映画に初めて登場する。 グレンデール平和の少女像を傷つけ侮辱した親日派米国人YouTuberテキサス・ダディ〔テキサス親父こと〕トニー・マラーノの行動も告発する。
咸陽、済州、ミャンマー、パキスタン、米国、オーストラリアを経て、世界各地で朝鮮人「慰安婦」被害者と関連した資料を直接発掘し、記録だけで存在したミチナの朝鮮人慰安所現場を初めて確認するなど、ドキュメンタリー映画としては異例の大きさのスケールを披露する。
また、映画「ココスニ」はOWI49番審問報告書を土台に歴史の中に消えた誰も知らなかった日本軍「慰安婦」被害者の運命を照明する。 日帝強占期の1942年初め、家族の借金を返すことができ、新しい人生を送ることができると病院で負傷兵の世話をするという偽りにだまされ、日本軍「慰安婦」として強制動員され、異域万里の他国の地で苦痛を強いられた故郷に帰れなかった数多くのココスンたちの涙と悔恨は消えず、治癒もできないまま続く、過去だけでなく現在の痛みだ。
映画はこのように歴史から、私たちの記憶から消された数多くの「ココスニ」たちの存在を想起させる。 KBS探査プログラム「時事企画窓」を通じて多様な社会問題と真実を深く暴いてきたイ·ソクジェ記者が演出を引き受け、完成度の高いルポムービーを誕生させた。
今年は2012年の第11回アジア連帯会議で被害生存者と活動家が集まり、世界日本軍「慰安婦」の記念日を定め決議し、これを記念して10回目になり、さらに意味深い。 私たちが無視している間に日本軍「慰安婦」被害者生存者は11人に過ぎない。 記憶しなければ永遠に消えるかもしれない、歴史の真実を記録するための真実追跡ルポムービー「ココスニ」が再び解決されていない日本軍「慰安婦」問題に対して喚起させるものと期待され、より特別な意味を伝える。
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