【韓国】尊大な乞食/2008年の韓米通貨スワップ
この中央日報の記事についてはブログに書く予定は無かったのですが、『シンシアリーのブログ』を読んでツイートした事をまとめておくためにエントリーとします。
このブログ記事の元記事は2022/05/16付け『中央日報』のコラムで、ここには日本語版をご紹介します。
>心配されるのは、韓米通貨スワップの再開または復活主張が通貨スワップの「相手」を変数とせず、我々の必要だけを前に出した一方通行式の当為として流れるようであるからだ。韓国は「ドルの傘」に入れば安全だ。半面、米国が傘を広げるかは別の問題だ。実際に米国と結んだ2度の通貨スワップは韓国ほど米国の必要性があった。剣は米国が握っているという意味だ。
と、相変わらず、「韓米通貨スワップ」クレクレとしながらも、相手がある事なので慎重に、みたいな事を書いています。
シンシアリーさんもそうですが、ブログ主が注目したのは2008年の韓米スワップを、まるで、李明博大統領が「米国国債を売るぞ」と脅して(?)てスワップ締結にこぎ着けたと豪語している点です。
>李明博(イ・ミョンバク)元大統領の自叙伝『大統領の時間』によると、世界金融危機当時の2008年の韓米通貨スワップ締結は、当時の姜万洙 (カン・マンス)企画財政部長官が「韓国が保有する米国債を売れば通貨スワップなしに危機管理が可能だ」と圧力を加えながら実現した。
韓国政府の交渉力を誇示するような事を書いていますが、こんなことやったら、ひっぱたかれて終わりでしょうw
2008年の出来事を思いだして下さい。リーマン・ショックの年です。
9月15日にリーマン・ブラザーズが経営破綻した事で、世界恐慌に繋がる事を憂慮したアメリカ〔FRB:連邦準備制度理事会(謂わば中央銀行)〕が、韓国のみならず、メキシコ、ブラジル、シンガポールと一時的なスワップを許可したのです。これで、韓国は、信用不安がなくなりました。
- October 29, 2008
Federal Reserve, Banco Central do Brasil, Banco de Mexico, Bank of Korea, and Monetary Authority of Singapore announce the establishment of temporary reciprocal currency arrangements
- JETRO(2008/10/31):韓国銀行、FRBと最大300億ドルの通貨スワップ協定を締結−30日は大幅なウォン高・株高に−
>韓国銀行は10月30日早朝(米国時間では29日)、FRBと通貨スワップ契約を締結したと発表した。韓国銀行以外にも、ブラジル中央銀行、メキシコ銀行、シンガポール通貨庁が同時に契約を締結した。この契約はFRBが日本銀行などの先進国中央銀行と締結したものと同様の性格のもので、韓国銀行はウォンとの交換でFRBから最大300億ドルのドル資金の供給を受けられることになった。契約期間は2009年4月30日まで。韓国銀行はこの枠組みでドルを調達した際には、競争入札で国内銀行に供給する。
そして、11月27日に、韓銀は、さっそく40億ドルを市中に供給しています。
- ロイター(2008/11/27):韓国が米韓通貨スワップ協定を利用、公的資金投入を検討との報道も
>韓国銀行(中央銀行)は、米連邦準備理事会(FRB)と締結した通貨スワップ協定の資金300億ドルを利用して、国内銀行間市場に40億ドルを供給すると発表した。
>韓国政府は、銀行からの不良資産買い取りも計画。韓国経済新聞によると、政府は、銀行の資本増強のため、これまで否定してきた公的資金の投入も検討している。
李明博元大統領の自叙伝、調べたら、退任(2013年)の2年後の2015年に出版しているようですが、普通、元大統領の自叙伝なんて、引退して何年も経ってから、「もう口を開いてもいいだろう」的に回顧録として書くものだと思ってましたが...
あ、韓国の大統領は逮捕されちゃうものね。
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