【こそ泥国家】対馬から盗まれた仏像に関するセミナー、明日(26日)ソウルで開催
最初に記事を引用します。
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韓国語の元記事:‘대마도 불상’ 특별 세미나(「対馬仏像」特別セミナー)
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/05/25/2022052580692.html
記事入力 : 2022/05/25 10:17
ソウルで 「対馬島窃盗仏像特別セミナー」開催
釜山草梁倭館研究会(会長:カン・ソクファン)主催の「対馬島窃盗仏像特別セミナー」が26日午後3時からソウル市中区の韓国プレスセンター19階で開かれる。2012年に文化財窃盗団が韓国に持ち込んだ対馬・観音寺所蔵の観音菩薩坐像の真偽問題がテーマ。主催の釜山草梁倭館研究会は、韓日国際交流の歴史を研究する集まりだ。セミナーでは、京畿道無形文化財のイ・ワンギュ鋳成匠が「高麗仏像と日本仏像の鋳造方式比較」に関して発表を行い、ムン・ヨンスン元文化財鑑定委員が「対馬島窃盗仏像の真偽考察」を主題に発表する。カン・ソクファン会長は「日本が略奪して行ったと推定されるという理由で、仏像の所有権を巡り論争が起きている。偽作論争もあるだけに、真偽の問題から解決すべきと考えてセミナーを開くことになった」と語った。
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ご存知のように、2012年に韓国の窃盗団が対馬市の寺「観音寺」から仏像「金銅観音菩薩坐像」を盗み、未だに返還されていません。
簡単に経緯を説明すると、日本政府は当然返還を求めましたが、韓国の「浮石寺」が、「元々この寺のもので、倭寇に盗まれた」として所有権を主張し、韓国政府に対して民事訴訟を提起、2017年1月、大田地裁が原告の主張を認めてしまいました。これに対して韓国政府が控訴し、それ以来、裁判が延期となっていました。窃盗団は同じく対馬の「海神神社」からも仏像を盗んでいましたが、こちらは韓国内で所有者が名乗り出ないため、2015年7月に返却されました。
地裁の判断はは「仏像が(合法的に)移されたという記録がない点や、忠清南道の海岸に当時、倭寇が頻繁に出没していた点などを見ると、盗難・略奪されたものと見られる」と言う事ですが、浮石寺にも盗まれた証拠はないのですから、なんとも韓国らしい判決です。
贋作かも知れないという意見もあったのですが、政府側は炭素年代測定の結果、1330年代忠清南道瑞山の浮石寺で製作された本物だと認めています。〔但し、この当時の浮石寺と現在の浮石寺は繋がりがない。〕
こうして、ダラダラと引き延ばされていた二審の裁判ですが、今回のセミナー開催は、何か変化があったと考えるべきでしょう。
韓国の裁判所は、時の政権に左右されます。文在寅は「三権分立」などと言っていますが、政府が横やりを入れなくても、判事が政権の意向や世論を忖度します。
文在寅政権ですら日本に返却しようとしていたわけですから、これまで良い口実が見つからなかったと見るべきでしょう。
気になるのが、「高麗仏像と日本仏像の鋳造方式比較」という講演です。高麗時代のものと判明しているのなら、日本の仏像との比較というのも変なのですが、何か、アクロバティックな理論を持ち出してくるのかも知れません。〔→【追記】分かりました。日本で作られた仏像だと言いたいようです。詳細はセミナーの続報を待って別エントリーとします。〕
なお、セミナーを主催する「釜山草梁倭館研究会」の「草梁倭館」とは、朝鮮時代に日本の対馬(宗氏)置いていた商館です。恐らく、ここでは朝鮮通信使等を研究しているのでしょう。
ところで、そもそも、このような事態になったのは、韓国に、海外美術品の差押えを禁止する法律がない事が原因です。従って、韓国で「高麗展」のような美術展を開きたくても、外国から美術品を貸し出して貰えません。貸したものを差し押さえられてはたまらないからです。
日本は「海外の美術品等の我が国における公開の促進に関する法律」が2011年3月25日成立、9月15日に施行されました。
この法律がない事で、例えば台湾の故宮博物院は、中国による差押えを危惧して美術品の貸し出しに難色を示したりしたからです。
明日のセミナーでは「対馬島窃盗仏像の真偽考察」も発表されるようなので、続報を待ちたいと思います。
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