【慰安婦問題】韓国高裁「外交部は日韓慰安婦合意前の尹美香との協議内容を公開せよ」
少し前(5月11日)の記事ですが、覚え書きとしてエントリーしておきます。
韓国の保守系弁護士団体が、2015年の日韓慰安婦合意締結以前の、政府と挺対協〔現・正義連〕との面談記録の公開を求め、高裁で「開示せよ」との命令が下りました。
短い記事なので、まずは記事全文をご紹介します。
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https://jp.yna.co.kr/view/AJP20220511003300882
韓国政府と慰安婦団体元代表の面会記録 二審も公開命じる
記事一覧 2022.05.11 16:19
【ソウル聯合ニュース】韓国の保守系弁護士団体「朝鮮半島の人権と統一のための弁護士会」が外交部に対し、韓日慰安婦合意(2015年)当時、慰安婦被害者支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」の常任代表だった尹美香(ユン・ミヒャン)氏(現国会議員)との面会記録を公開するよう求めた訴訟の控訴審で、ソウル高裁は11日、記録の一部公開を命じた一審判決を支持する判決を言い渡した。
一審判決では外交部が公開を拒否した面会記録5件のうち4件を公開するよう命じていた。
弁護士会は20年6月、尹氏が慰安婦合意の内容を事前に知っていたのか、尹氏の意見が合意に反映されたのかについて知る権利が国民にはあるとして外交部に面会記録の公開を請求。同部が非公開決定を下すと、弁護士会は提訴した。一審でソウル行政裁判所は外交的に敏感な内容が含まれていないため非公開の理由に該当せず、公開による公益がある一方、損なわれる国益は明確ではないと判断。具体的な外交協議内容など敏感な事項は除外して公開するよう命じた。
外交部は公開を命じられた記録に情報公開法上の非公開情報が含まれているとして控訴していた。
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これは、2020年に、自称元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)氏と正義連〔旧・挺対協〕とが対立したときに、李容洙氏が「2015年に日本が約束した10億円、慰安婦支援団体の代表は事前に知っていた」〔2020.05.08付け『中央日報』〕と爆弾発言した事に端を発します。〔→ブログエントリー:【韓国】自称元慰安婦の李容洙と慰安婦団体との内ゲバ勃発〕
もし、尹美香代表(当時)が、日本政府が10億円を支払う事などを外交部から聞いていたのであれば、合意事項に納得していた可能性もあり、慰安婦合意に反する活動を続けていた事は矛盾することになります。
◆慰安婦合意交渉は李明博政権時代には始まっており、挺対協(正義連)とも協議していた
また、李明博政府で大統領秘書室外交安保首席を勤めた千英宇(チョン・ヨンウ)氏が、李容洙の爆弾発言を受けて、「日本の補償案に尹美香当惑、挺対協にとっては死刑宣告だった」〔천영우 "일본이 보상안 내자 윤미향 당혹, 정대협엔 사형선고 였다"〕といった内容を、自身のYouTubeで話し、それを『朝鮮日報』が報じていました。
2020年5月19日付け『朝鮮日報』が報じているので、以下、部分的に機械翻訳したものを引用します。
〔千英宇氏は、李容洙の証言は、知っている人は知っている事実として、尹美香に日本側の解決案を伝えた時の様子を述懐し、〕
>青瓦台の千英宇前外交安保首席は16日、YouTubeチャンネルの천영우TV〔チョン・ヨンウTV〕 に公開した「正義連と尹美香の素顔、慰安婦合意秘話」〔정의연과 윤미향의 민낯, 위안부 합의 비화〕という18分9秒の動画を通じて「(慰安婦解決策が出れば)挺対協が喜ぶと思ったが、尹美香代表の顔に非常に困惑した表情がいっぱいだった」としてこのように主張した。
>「私がとても純真だったんです。 その時までは挺対協が純粋な気持ちで慰安婦たちの利益を真に代弁すると思っていたが、尹美香代表の表情を見てようやく挺対協と慰安婦おばあさんたちの利害関係が違うということを私が悟った」
記事によると、これは2012年春、斎藤官房副長官が野田首相の特使資格で日本が構想する解決策を持って千元首席を訪ねてきた頃の話だそうで、このことから、日本側が提示する案は尹美香にお伺いを立てていた事、挺対協側は解決を望んでいなかった事が分かります。
従って、裁判所の命令で外交部文書が公開されれれば、尹美香が了解した上で慰安婦合意を結び、それにも関わらず、反日行為を続けている」という事実が浮かび上がる可能性があります。
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