【ソメイヨシノと王桜】桜の記事に見る韓国人の劣等感と精神的勝利
取り敢えず韓国人もようやくソメイヨシノと王桜は別物だと理解したようなので、反論を書く必要が無くなりましたが、桜の記事に見る、韓国人の屈折した感情が新たに興味の対象になりました。
今回目に留まったのは中央日報の記事です。
現在、日本産のソメイヨシノを韓国原産の王桜に植え替えようという「王桜プロジェクト2050」が推進されていますが、韓国人はそれ程興味を持っていません。むしろ、無駄な事だと考えているのはこのプロジェクト関連の記事のコメント欄を読めば分かります。daum〔Yahoo!のようなポータルサイトだが、同様のNAVERよりも反日傾向の強い人達が集まるサイト〕に転載された記事のコメントですら批判的なコメントが目立ちました。
そもそも、韓国人がソメイヨシノの起源に拘っていたのは、韓国人自身が価値を認めていたからです。そして、日本人がまるで ”国花” のように愛する桜、特にソメイヨシノを、”我々が伝えてやったのだ” と思いたかったからです。こうした優越感は劣等感の裏返しでしょう。韓国の国花であるムクゲを愛せば良いではないかと思いますが、ムクゲはインド・中国が原産なのです。
校庭にある貝塚伊吹(カイヅカイブキ)を日帝残滓と言って切り倒すくらいですから、ソメイヨシノも切ればいいのにそうしないのは、韓国人もこの花を美しいと思い、春の花見もすっかり定着しているからでしょう。本当に日本の文化が嫌なら、花見そのものをやめればいいのに、楽しいからやめられないのです。ある意味「選択的不買運動」〔No Japanを言いつつ、国産の代替品がない場合は日本製品を買っても良いという言い訳〕みたいなものです。
尤も、上に書いたように、一般の韓国人は気にしていないのに、メディアが煽るのです。中央日報や朝鮮日報、東亜日報は、韓国では親日新聞と言われていますが、日本人から見たら十分に反日です。
さて、ツッコミを入れながら、記事を読んでみましょう。
* * * *
〔緑の字はブログ主の補足またはツッコミです。〕
https://japanese.joins.com/JArticle/289782
〔韓国語:https://www.joongang.co.kr/article/25062169#home〕
2050年の道には「韓国の桜」飛ばそう…「桜の解放」に取り組む人々
2022.04.11 09:24
〔画像省略〕済州市奉蓋洞(ポンゲドン)に咲く済州のワンボンナム〔王桜のこと〕。韓国の自生種のワンボンナムは、済州島と海南の一部地域で生育している。[写真 ワンボンナムプロジェクト2050]
桜〔←「벚꽃(ボッコ)」という一般名詞〕は韓国の花なのか、日本の花なのか。正解は、どちらも正しい。〔いや、日本人は「桜」を日本の花なんて主張した事ないし...〕
韓国のワンボンナムと日本のソメイヨシノ〔原文はイルボン(日本)ワンボンナム〕は、互いに遺伝的に異なる別種だ。2つの木は母系の木は同じだが、父系の木が異なる。日本のソメイヨシノは、シダレザクラを母系とし、オオシマザクラを父系とする。
韓国済州(チェジュ)のワンボンナムは、母系はシダレザクラでソメイヨシノと同じだが、父系がヤマザクラだ。DNA研究の方法論が開発されてから、2014年に成均館(ソンギュングァン)大学生命科学科のキム・スンチョル教授のチームをはじめとする研究者らがこれを突き止めた。〔韓国人がゲノム解析結果で別種だと認めたのは2018年〕
※記者(訳者)の無知さがよく分かります。ソメイヨシノも王桜も母系は日本語の品種名では「エドヒガン」です。では何故こんな間違いをしたのか、今まで散々ソメイヨシノ関連の韓国語の記事を読んできたブログ主には原文を見なくても分かります。今まで「エドヒガン」と訳してきましたが、元の単語は「올벚나무/オルボンナム 」と言い、「올」は「糸」の意、「벚나무」は「桜の木、またはオオヤマザクラ」です。そして日本語の「枝垂れ桜」の別名は「糸桜」です。つまり、記事を日本語に訳す際、オルボンナムを直訳してしまったのです。訳すときにちょっと調べれば母系はエドヒガンだと分かるはずで、訳者の怠慢です。
◆韓国の桜・日本の桜「お父さんが違います」
ワンボンナムの原産地は長らく論争の対象だった。1908年、フランスの宣教師エミール・タケ神父が漢拏山(ハルラサン)の北にある観音寺(クァヌムサ)の裏山でワンボンナムの自生地を発見し、初めて学界に報告した。1932年、東京大学の小泉源一博士が漢拏山の自生地を確認し、「日本の桜は韓国から渡ってきたもの」と発表した。1962年、パク・マンギュ博士がこれを再確認し、「ワンボンナムの原産地はやはり漢拏山」という説が定着した。「桜は韓国の花」という命題は少なくとも数十年間は学界で事実だった。
※小泉博士が済州島まで行って王桜をソメイヨシノだと勘違いしたのは確かです。しかし、そこまで知っていながら、1959年に竹中要博士がソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラのハイブリッド(交配種)であると発表した事を何故隠すのでしょうか。
そのため、桜は「倭色(日本風)」の象徴のように考えられるのと同時に、「韓国から渡った花を日本がまるで自分たちの花のように横取りしている」という相反する認識の中に置かれていた。
※韓国人は「日本風」の意味で「倭色」という侮蔑的な表現をよく使います。しかし、原文がそうだからと言って、わざわざ括弧書きで「(日本風)」と書くなら、普通に「日本風の~」と書けば良いではありませんか。こういう民度の低さが韓国メディアです。
◆今、窓の外に見えるのは「日本のソメイヨシノ」
ただ、現在韓国に植えられている桜は、大半が日本のソメイヨシノだ。済州島産ワンボンナムは漢拏山の中腹に200本あまりと全羅南道海南(チョルラナムド・ヘナム)など国内の一部地域でのみ生育している。
今年2月18日に正式に発足した社団法人「ワンボンナムプロジェクト2050」は、樹齢が尽きた日本のソメイヨシノを韓国のワンボンナムに植え替える事業を推進している。生態学者、園芸専門家、ジャーナリストなど111人が集まった。
「ワンボンナムプロジェクト2050」の初代会長を務めたシン・ジュンファン元国立樹木院長は、「ワンボンナムの樹齢は60~80年。樹齢を終えた木を植え替えれば、2050年頃には今植えられている木々が老衰し、自然に韓国のワンボンナムに更新できるとみている」と話した。
この作業のため、4日、「ワンボンナムプロジェクト2050」はソウル永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)で第一回生態調査を行った。国会と汝矣西路(ヨイソロ)にある桜の木計636本を全数調査した。そのうち94.3%が日本のソメイヨシノで、韓国の桜は一本もなかった。〔汝矣島の桜は70年代に日本から寄贈されたもの。ちょっと歴史を紐解けば、DNAを調べるまでもなく分かる事。〕
ワンボンナムプロジェクト2050事務総長のヒョン・ジンオ氏は「鎮海(チネ)、慶州(キョンジュ)などの桜の名所や抗日遺跡地、国会などを優先して生態調査を今後も行う予定」と述べた。
※日本では、ソメイヨシノの樹齢を考えて、ジンダイアケボノというアメリカで生まれたソメイヨシノの系統の桜に切り替える事にしました。そこで、ソメイヨシノの頒布は終了して、今後はジンダイアケボノを頒布します。韓国では「樹齢を終えた木」の植え替えだけをするようですが、王桜を新たな場所に植えないのでしょうか? 実は、ソメイヨシノもそうですが、王桜も病気に弱いのです。済州島の桜はかなり天狗巣病に罹っているという記事を読んだ事があります。弘前城の公園には樹齢130年以上の長寿のソメイヨシノがありますが、青森には同じバラ科のリンゴを栽培するノウハウを生かした管理方法が確立されているからです。
◆百年間余り歴史に苦しめられた桜
ワンボンナムプロジェクト2050は創立宣言文で、「醜い人間史に捕獲された桜を解放してあげなければならない」と述べた。桜が日帝強占期の間は日本の統治手段となり、解放後は韓国人に憎まれるなど、歴史から抜け出せない現実を皮肉ったのだ。
今はウェディング撮影場所としても人気の昌慶宮(チャンギョングン)に桜が植えられたのも日帝強占期の時だ。1971年、京郷新聞によると、夜の花見が始まったのは1926年だ。当時、朝鮮総督だった斎藤実が先任の総督、寺内正毅の無断統治〔←武断統治の間違い。韓国語はどちらも「무단」で同音異義語〕に国民が激しく反発しているという報告を受け、その代案として行った文化統治の一環だった。
そのため、解放後は愛国志士や市民が桜の木を切ってしまうこともあったという。1986年の昌慶宮が「昌慶苑」から宮殿に復元する際は、日帝が植えた桜の木をなくすべきか、残すべきかについて意見が分かれた。1960年代から現在まで桜の木をアンズの木やムクゲの木に植え替えるべきだという主張は後を絶たない。
※いつもの反日と被害者意識w
◆桜の「自然にいる権利」を返すためには
シン会長は「必ずしもソメイヨシノが悪いとは思わない。ただ、私達の先祖たちを苦痛に陥れつつ入ってきたのは明らかな事実」〔←桜に親でも殺されたんかいw〕とし、「韓国にも固有種があるのに、子孫たちが日本の特産種を見つづけなければならないのは正しくないと思う」と述べた。〔それならすぐにでも切ったらいいのにw〕また、済州のワンボンナムは自然交配種のため、人為的に交配したソメイヨシノより遺伝子の多様性が高く、気候変化への適応度も高いという。〔人為的な種<自然交配種という謎の理論w〕
シン会長は続けて、「木は木なりに生きてきた歴史があり、その歴史は我々よりはるかに深く長い」とし、「しかしながら、木は制度も権利もなく、韓国の人々からさえも誤解を受けてきた。『桜』が花咲く権利を取り戻してあげなければならない」と述べた。韓国は韓国なりに、日本は日本なりに桜の花を咲かせてこそ、はじめて桜を北半球の亜熱帯・温帯地方に分布する「自然」に置くことができるという意味だ。
※多様性・・・「ウリナラの王桜の方が優れている」と精神的勝利をしたいのでしょうが、同一品種に多様性があってはならないから、ソメイヨシノも1本の原木から接ぎ木でクローンを育てて植えている訳で...。園芸というものの基礎知識すらないようです。
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