教科書検定とイデオロギー:②沖縄発の批判報道【琉球新報】
沖縄の方が仰っていましたが、本土では戦争がメディアで話題になるのは8月15日を中心とした1~2週間ほどなのに、沖縄ではこれが3月頃から8月にかけて断続的に続くのだそうです。
恐らく、1945年3月26日の米軍による沖縄上陸辺りから始まるのでしょうが、今年は、これに「教科書検定」が加わりました。
しかし、気を付けないとならないのは、沖縄タイムスや琉球新報に代表される左派メディアによる『日本分断工作』があるという事です。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/b03386563ca10270ace7f589fc0f760ac6d7b2a6
「10・10空襲」なぜ記載なし?沖縄戦体験者ら怒り「事実を歪曲」「知らせないのは罪」 高校教科書検定
3/30(水) 11:19配信
琉球新報
文科省の教科書検定に合格した2022年度高校教科書「日本史探究」、清水書院の記述。沖縄の10・10空襲に触れず、最初の無差別攻撃は東京大空襲と記した
文部科学省が29日に検定結果を公表した2023年度の高校教科書、新設の選択科目「日本史探究」で、合格した全ての教科書に1944年の10・10空襲の説明記述がなかった。沖縄戦の体験者や、体験者の証言を収集してきた関係者からは問題視する声が上がった。
那覇市連合遺族会の瑞慶山良祐会長(79)は、10・10空襲の史実の扱いに不快感を示した。出身は空襲で大きな被害を受けた西新町。軍隊に入っていた父親から空襲の数日前に情報があり、大規模な空襲があるとして2歳の瑞慶山さんと身重の母、叔母らで祖母の実家の大宜味に避難したという。「もし避難していなかったら、もうここにはいないだろう」と話す。
文科省が「誤りとして意見を付すには難しい」と説明していることについて、瑞慶山さんは「どうして記載しないのか、それを説明すべきだ」と指摘する。一部の教科書で東京大空襲が「最初の無差別攻撃」とされたことについても「事実を歪曲(わいきょく)している」と指摘し、県として抗議するべきだと提起した。
「10・10空襲を風化させない市民の集い」の霜鳥美也子代表(63)=那覇市出身=は「だんだん10・10空襲の記述がなくなっていくことを懸念していたが、国は、これから歴史を学ぶ人に10・10空襲を教える必要がないと考えているのか」と肩を落とす。
霜鳥さんは空襲を体験した民間人を中心に聴き取りをして証言を集め、2000年に40~50人の証言集を刊行。那覇市に対し、犠牲者の名簿を作ってほしいと働き掛けてきたという。「若い人たちに知らせないことは今を生きる私たちの罪だ」と話し、若い世代への継承に力を入れていきたいとの考えを示した。
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東京大空襲は1945年3月10日なのに、それよりも早い(1944年10月10日)沖縄空襲を差し置いて、最初の無差別攻撃は東京大空襲だと記すのはけしからん、という主張のようですが、ごく一部の人達の意見であって、沖縄県民の総意とはとても思えません。
この記事には教科書の該当の部分が画像で添付されています。
この記述の意図は、「最初に民間人が犠牲になる爆撃があったのはいつか」ではなく、それまでのピンポイントの工場施設爆撃から、民間人を焼き殺す意図に米軍が切り替えた点に重点が置かれているのだと思います。沖縄と東京の違いは戦闘員がいたかいなかったかの違いでしょう。
しかし、案の定、コメント欄ではこの記事で発言している沖縄県民を批判するようなコメントと、それに反論するコメントとでちょっとした口論のようになっていました。
今はニュース・ポータルサイトで地方の記事も読めるようになりましたが、これは『琉球新報』なので、基本的には沖縄県民向けに書いたものです。
従って、意図としては、沖縄県民の「被害者意識」を扇情的に煽り、本土、と言うか中央(にある教科書会社や検定を通した文科省=政府)に怒りを向けさせるものだと思います。
『琉球新報』や『沖縄タイムス』に対して批判的な沖縄県民も多いのですから、これらの新聞の報道が県民の民意を代表しているわけではありません。
実際に、沖縄にある各県別の慰霊塔を、中には既にお参りする人もいなくなった県もありますが、代わりに慰霊して下さっている県民もいます。
もう一度書きますが、左翼メディアの「日本分断工作」に迷わされないようにしましょう。
次回、沖縄タイムスの記事も取りあげようと思います。
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