【アイヌ・朝鮮人】アイヌの民族内差別から「差別」を考える
北海道大学の論文アーカイブスに『アイヌ社会における差別の問題 : 生活史から見る民族内差別』という論文があります。「北海道大学アイヌ・先住民研究センター」の論文集の一つで、リンクを貼ったURLからダウンロードできます。
これは、「アイヌ民族は、長い間差別の対象であり続けており、現在もなお多くの差別が現実の問題として存在している」としながらも、「アイヌ社会もそれ自体が一つの社会として存在している以上、その内部における差別とは無縁ではない」と、アイヌ同士でどのような差別があるのかを調査した論文です。
13ページほどの論文なのでご一読頂ければ良いのですが、アイヌの方にアンケートを採った結果が表にまとめてあるので、その表をご紹介します。〔2枚に分けていますが、元は一つの表です。〕
これを読んで分かるのは、「アイヌ同士でも差別があり」、「アイヌを嫌っているのはアイヌ自身」という事です。
アイヌに限らず、一般的に、自らをマイノリティと規定して、マジョリティから「差別されている」と被害者ぶる事は良くありますが、そのマイノリティのコミュニティでもまた差別はあるのだと言う事がよく分かります。
「差別」とは、大きく分けて2つあると思います。
一つは①政治的な差別で、例えば、特定の集団だけ選挙権が無いとか、学校に行けないといったもの。もう一つは、②学校や地域社会での虐め・差別です。
アイヌに関しては、①はありませんでした。むしろ、生活弱者として、『旧土人保護法』〔※〕で優遇されました。
※『旧土人保護法』とは、「旧・土人保護法」ではなく、「旧土人・保護法」です。正確な定義は分かりませんが、明治政府が北海道の土着の人を旧土人と新土人〔恐らく、明治期に本土から移住する前に土着化していた日本人〕に分け、アイヌは旧土人に分類されただけです。「土人」という言葉も現代ではネガティブなニュアンスがありますが、「土着民」という意味です。単に現代の価値観から来る語感で「差別」があったと主張しているだけです。
それ以外の外国人が「区別」されるのは、ある程度仕方がないでしょう。朝鮮人(韓国人・北朝鮮人)のアイデンティティがあるのなら、其の国の参政権があったりするのですから。外国人に国政を左右されたくはありません。
②は、建前としては良しとはしませんが、人間として未熟な児童・生徒ならよくある事で、見た目での差別、例えば「チビ、デブ」と同じレベルの話だし、地域社会では、素行の悪いのが、ましてや集落を作っていたり、変な宗教の信者の家庭だったら近づきたくないとか、嫁に行きたくない、或いは、娘を嫁がせたくないというのと同じ話です。
後者は、良くはないけれど、トラブルを避けたい本能のようなものです。
アイヌのアンケートでは「血の濃さ」云々というのがありますが、これは、昭和の時代の沖縄出身の芸能人によくある「あいのこ」差別をバネに云々という ”お涙頂戴話” と似たようなものでしょう。
ブログ主が住む地域(川崎南部)は、アイヌはいませんが、在日朝鮮人が多い地域です。そんなに意識したことはありませんが、日本の小中学校に通う朝鮮系の子供(同級生/帰化済みかも知れません)に関しては、苗字などから薄々は感じていても、普通に付き合っていました。
朝鮮系が多く住むエリアにも、焼き肉屋などが集まるエリア、つまり、日本の法を守って成功している人達と、工場の敷地や多摩川の土手を不法占拠して住んでいる人達があり、恐らく、朝鮮系の人達の間でも、ヒエラルキーとしては、「前者>後者」なのでしょうが、不法行為をしている以上、一般的社会では敬遠されるでしょう。
男子生徒の間では、朝鮮学校の生徒と喧嘩したとか聞きましたが、これは日本人の間でも、普通高校と工業高校の諍いとか、よくある話です。
ブログ主の世代では実際に体験はしていませんが、在日朝鮮人が素行が悪かったのは確かなようで、川崎駅の駅前一等地を奪った朝鮮人〔※〕もいましたし、戦前生まれの祖母から「チョーセン部落の奴らが○○した」と言うのを聞いたことがあります。
同等に見られたくない朝鮮系の人は徐々にコミュニティを離れ、子供を一般の学校に通わせたりしたのでしょう。
※川崎の駅のキング通りは、みんな焼け野原で店は一軒しかなかった。(中略)みんな勝手に自分の土地にした。(中略)今ある川崎駅近くの店は、一軒残っていた呉服屋以外、みんな戦後勝手に振り分けた土地の所有者が代々継いできた店...〔下記キャプチャ参照〕
駅前の一等地が「誰の土地でも無い」訳がありませんよね。男達が戦地から戻らず、女子供や老人しかいないのをいいことに、土地を奪ったのです。
差別が嫌だとか、同族の醜さを嫌がってコミュニティを抜け出す人、差別を利権として活用しようとする人、様々です。
これは民族的マイノリティだけではありません。
同じ日本人同士でも、女性とか、専業主婦とか、子供とか、障害者とか、学歴とか、被差別部落とか...。
変な分断工作に迷わされたら負けです。人間の心の未熟さ・弱さを突いて利権とするような人達を無視して孤立させればいいのです。
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かんぱちさん
>「強制連行」 という作り話を土台に出来ているのが 「強制労働」 「性奴隷」 という作り話。土台になっている話が嘘なんだから、それを前提にした話も嘘なのは明らか。でもコリアンには、そういう思考ができないみたいですね。
最近の『シンシアリーのブログ』のエントリーに、「1980年代まで、『慰安婦』とは米軍を相手するという公式用語でした」というのがあります。
https://sincereleeblog.com/2022/02/06/motonetakamo/
米軍(国連軍)慰安婦には酷い目にあった人も多いようですが、シンシアリーさんは、『日本軍慰安婦』の悲惨な話の元ネタはこれではないかと書いています。
自分達がやって来たことを棚に上げたり、実は自分達がやったことを日本人がやったとして精神的自己防衛をしたり(←心理学では「投影」と言います)、私は前から思っているのですが、韓国人は精神医学の研究対象になるべきではないかと思っています。
投稿: ブログ管理者 | 2022/02/07 06:22
>向こうのみんなが日本に帰ってきたから、自分たちも帰るのをやめた。
帰ってきたんじゃなくて、あらためて日本に密航・不法入国したんですよね。しかも密航・不法入国しておいて、長い間 「強制連行された」 と嘘を言っていた。
「強制連行」 という作り話を土台に出来ているのが 「強制労働」 「性奴隷」 という作り話。土台になっている話が嘘なんだから、それを前提にした話も嘘なのは明らか。でもコリアンには、そういう思考ができないみたいですね。
投稿: かんぱち | 2022/02/05 19:09