【拉致問題】「拉致の可能性を排除できない行方不明者872人」という数字
先日、北朝鮮の拉致の疑いがあった女性が約40年ぶりに見つかったという報道がありました。
短い記事なので、まずは全文を引用します。
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https://www.sankei.com/article/20211203-7DGPXIOE6RPAZO6NT4GWYZRIMU/
北朝鮮拉致疑い女性、国内で発見 大阪府警
2021/12/3 15:52
大阪府警は3日、昭和55年に失踪し警察庁が北朝鮮による拉致の可能性を排除できないとしていた60代女性=当時20代=を今年9月、国内で発見したと発表した。発見場所や失踪理由などは明らかにしていないが、身元確認を進め、女性が拉致や事件、事故に巻き込まれていなかったと判断した。
警察庁によると、女性の発見により、拉致の可能性を排除できない行方不明者は872人となった。
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この女性は、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表の12月3日付けブログエントリーに書かれていますが、調査会のリストには無かった方だそうで、9月に見つかっていたのを何故今頃発表するのだろうか?という疑問を呈されています。
今回見つかった女性のご家族のように、失踪者のご家族が全て調査会に申請あるいは相談しているわけでは無いので、この女性が本当に拉致と関わりが無かったのかどうかは分かりませんが、とにかく、警察が把握している数字からは1人減って872人となりました。
ところで、この「拉致の可能性を排除できない行方不明者872人」という数字ですが、これについて、調査会の荒木代表が解説されています。
- 『荒木和博』チャンネル:警察発表約900人の意味(R3.11.20)
上記動画(1:37~)では、調査会で作成したポスターに書かれた「約883人」という数字に何故「約」が付けられているか、というお話をされていますが、そもそも、「883人」だろうと「872人」だろうと、その数字は、警察の調査によって拉致の疑いありとされたものではなく、基本的にはご家族から「拉致では無いか?」と警察に相談があった数字の総数です。もう少し正確に言うと、各県警に届け出された数字を積み上げた数字です。
従って、今回見つかった女性のように、拉致では無かった人も含まれている可能性があるのと同時に、身寄りの無い方が拉致された場合、誰からも届出がなされない場合もあります。実際に、そのような人物を狙った拉致があったことが分かっています。
荒木代表が仰るように、「拉致は無い」と言い張っていたくせに、切羽詰まると拉致を認め、死んだと言って適当に作った死亡診断書を出してくるような国なのですから、「北朝鮮は嘘をつく」という前提で、日本政府が認定した拉致被害者を含めてこのリストを突きつけて、「全部返せ」と言うしかないと思います。
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