【オミクロン変異株】日韓の水際対策
日本では、11月28日に成田空港に到着したナミビア人の30代男性外交官、次いで、11月27日にペルーからドーハ(カタール)経由で入国した20代男性がオミクロン変異株に感染している事が報道され、また、韓国ではほぼ同時期の11月24日にナイジェリアから帰国した牧師夫婦が感染している事が分かりました。
ちなみに、日本の2件に関し、前者はモデルナ、後者はファイザーを接種済みとの事です。
12月1日のBSフジ『プライムニュース』では、佐藤正久氏(自由民主党外交部会長 参議院議員)と岡部信彦氏(新型コロナ対策分科会構成員 川崎市健康安全研究所所長)がご出演され、日本の水際対策等について説明されていました。
このエントリーでは、韓国の事情と併せて、「水際対策」についてメモしておこうと思います。〔11月29日に発表された、外国人の入国禁止などについての「水際対策」は別のエントリーで扱います。〕
佐藤氏によると、国際空港での検査は「抗原定量検査」が行われているそうです。これは約30分ほどで結果が分かり、3時間以上掛かるPCR検査とほぼ同程度の精度〔※1〕があるそうで、通常は、これで疑わしければPCR検査を行うそうですが、今回の2件のオミクロン変異株発見は、既にオミクロン変異株が問題となっていたので、ゲノム解析をして見つかりました。
※1:岡部氏によると、精度は「PCR検査>抗原定量検査」だそうで、抗原定量検査で陰性でもPCR検査で陽性になったケースはあるそうです。但し、PCR検査は、岡部氏の言い方を借りると、「人に移さないレベレでも引っかかってしまう」そうです。
但し、同じ飛行機に乗っていた乗客は陰性と判定されて自宅などに行ってしまったので、もし、彼らから新たにオミクロン変異株の感染者が出れば、その家族等、濃厚接触者を追跡しなくてはなりません。それなら、いっそのこと、指定の宿泊施設を設定し、空港からそこに直行させて、国毎に決まっている待機期間〔※2〕、隔離する方が良いというのが佐藤氏の意見で、ブログ主もその方が合理的だと思います。台湾もこの強制隔離を行っているそうです。
※2:10日間〔アンゴラ〕、6日間〔英国、イスラエル、オランダ〕、3日間〔オーストリア、オーストラリア、チェコ、ドイツ、etc.〕
なお、飛行機の場合、その席の列とその前後2列の乗客を濃厚接触者と判断するそうですが、現在は搭乗客も少なく、また、伝播性の強いウイルスの場合、全部の検体を解析した方が良いかと思われます。
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韓国では現在迄に、11月24日にナイジェリアから帰国した40代の牧師夫婦、この夫婦を空港に迎えに行った30代のウズベキスタン人男性、夫婦の10代の子供と、同じくナイジェリアから帰国した50代女性2人の計6人がオミクロン変異株に感染している事が分かっています。牧師夫婦はワクチンを接種済み、50代女性2人は未接種だとのことです。
女性2人については詳細は不明ですが、牧師夫婦は仁川空港では無く、翌25日に自宅近くの検査所でPCR検査を受けて陽性と判明。韓国の防疫庁によると、WHOがオミクロン変異を新たな変異として指定した28日以後から検体をゲノム分析してオミクロン変異株だと30日に発表したそうです。
当初、この夫婦は空港から「防疫タクシー」で帰宅したと嘘をついたため、ウズベキスタン人の存在が分からず、この知人も、自らPCR検査を受けて29日に陽性と判明したとの事です。〔最初は陰性と判定されたが、症状が出て再度検査して陽性と判明。〕
ここで疑問なのは、なぜこの夫婦は空港での検査をすり抜けたのか?ということですが、韓国では、ワクチン接種済みの場合、検査が行われないそうです。〔←下線部は『5ちゃんねる』で見つけた情報なので真偽は不明。しかし、空港の検査に関しては全く問題になっていないので、少なくとも、行われないケースがあると言える。〕
本来は、この水際対策の“漏れ”が議論されるべきだとは思いますが、韓国では、夫婦と知人男性が宗教関係者で、特に男性は28日に地域の協会で外国人対象のセミナー(411人が参加)に参加していたりと接触範囲が広いため、牧師夫婦の嘘が話題の中心になっているようです。〔カイカイ反応通信:韓国で初確認のオミクロン株感染夫婦、嘘をついていたことが判明…地域社会の接触者だけで90人=韓国の反応〕
ところで、ブログ主は「防疫タクシー(방역 택시)」というのが気になりました。そこで調べて見た所、運転手が自治体から支給された防疫服を着ているそうで、自宅隔離中の人や外国からの入国者を乗せるために1年以上前から導入されているとの事です。
日本では、「公共の交通機関を使わないよう」指導しているだけですから、アイディアは韓国の方が良いと思います。尤も、徹底されていないのでは意味は無いですが、下の記事のように、1年間で10万人の利用者があった(と言う事が本当なら)そうなので、実績もある事になります。
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http://www.kookje.co.kr/news2011/asp/newsbody.asp?code=0300&key=20210222.22002006583
코로나 환자·격리자만 태우는 전담택시, 부산서 첫 등장
コロナ患者·隔離者だけを乗せる専門タクシー、釜山で初登場
2021-02-21
リラソフト「トマトタクシー」32台、16区·郡保健所に移送支援
釜山の企業が運営する地域プラットフォームタクシー「トマトタクシー」が、全国で初めてコロナ19確定者及び自家隔離者専門タクシーを運行する。 自車のないコロナ症状の発現者にタクシー乗車などを薦めていた釜山市も、専担タクシー運営によって負担を大きく軽減するものと見られる。
全国で初めて紹介される「コロナ19」感染者専用の「トマト防疫タクシー」が発足を翌日に控えた21日、釜山市影島区(プサンシ·ヨンドグ)の影島保健所前で遺贈箱の移送を準備している。
郷土企業(株)リラソフトは22日から、コロナ19の感染者や感染の疑いがある者、自家隔離者を16の区·郡の保健所に移送する「トマト防疫タクシー」を運営すると発表した。 防疫タクシーは計32台で、保健所の駐車場や周辺に2台ずつ待機し、連絡を受けると、速やかに移動する。 先週末、モデル運営を行った防疫タクシーは、初日の22日、新羅(シルラ)大学で自家隔離中の外国人学生30人あまりを乗せて、沙上区(ササング)の保健所に移動することから運営を開始する。
これらタクシーには、車の外観には、防疫タクシーであることを知らせる文句が書かれている。 車両内部にはコロナ19感染予防のため、運転席と後部座席を塞ぐ飛沫遮断の仕切りが設置された。 仕切りにはマスクの着用や手の消毒などを知らせる案内文が貼られた。 このタクシーの搭乗者は運転席を基準に対角線後部座席に座れば良い。
防疫タクシーを運行する運転手らは、受取人や自家隔離者移送などについての教育を徹底的に履修した。 報恩タクシーのキム·ソンス労組委員長は「今月8日から防疫タクシーに投入される運転手を相手に防疫守則教育を実施した。 市が仕切りを設置し、KF94マスクと使い捨て防疫服などの物品を支援することにしたため、コロナ19感染の恐れは最大限遮断されたとみている」と述べた。 現在、ソウルでは仁川(インチョン)空港の海外入国者だけを対象にする特別輸送専担タクシーを運営しており、1年近く10万人を乗せても記事が感染した例はなかった。
防疫タクシーの運賃は一般タクシーと同じ(基本料金3300ウォン133m当り100ウォン)で、保健所に到着して検査を受ける時間料金は免除である。 トマトタクシーコールセンター(1668-1982)またはトマトアプリで「防疫タクシー」サービスを要請すれば平日はもちろん週末も24時間利用できる。
防疫タクシーとは、釜山市がフラットフォームタクシーのトマトタクシーへの協業を提案したもので、報恩産業や保健所などと協力して進める事業だ。 タクシー運営による国·是非の支援はないが、市がマスクと防疫服などを支援する。 リラソフト関係者は「郷土企業として地域に必要な仕事を探していたところ、提案を受けて参加することになった。 地域コロナ19が一日も早く鎮静局面に入ることを願う」と述べた。
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