【COVID19】韓国の接種率は日本とほぼ同じなのに感染者数は36倍…専門家が挙げる4つの理由とは【朝鮮日報】
韓国と日本のPCR検査に対する考えの違いがよく分かる記事が『朝鮮日報』に出ていたので、メモしておきます。
原文は2021.11.26付け韓国語版の『日과 접종률 비슷한데 한국 확진자 36배… 전문가들이 든 4가지 이유』(日本語訳は掲題と同じ)で、日本語版は上・下に分けて掲載されています。
記事が挙げる4つの理由とは、
- 日本は韓国に比べ飲食店・カフェ・ショッピングセンターに行く人「少」
- 軽症者・無症状者の検査「少」
- 10代の若者の接種「多」
- 抗体が長く持つmRNAワクチンのみ接種
で、それぞれの根拠は以下のように説明されています。(青字は引用)
1.日本は韓国に比べ飲食店・カフェ・ショッピングセンターに行く人「少」
英オックスフォード大学が運営する「アワー・ワールド・イン・データ(Our World in Data)」がポータルサイト「グーグル」の移動量統計をもとに分析した資料によると、韓国の「飲食店・カフェ・ショッピングセンターなどを訪れる人口移動量」は今年8月から着実に増加傾向を示しており、11月20日には新型コロナ流行前(2020年1月)と比べて14.1%増えたという。「公園など野外施設を訪れる人口移動量」も同様だ。2020年1月に比べて49.4%増えるほど、人々が活発に外で活動をしていた。一方、日本は昨年12月以降、移動量が新型コロナ以前よりも低い水準を維持している。今月20日時点の「飲食店・カフェ・ショッピングセンターなどを訪れる人口移動量」は新型コロナ流行前(2020年1月)より4%少なく、野外移動量が7.1%増えた程度だった。
3.10代の若者の接種「多」
2は後回しにして、3は、日本のメディアによる、“日本は22日時点で12-19歳のワクチン接種率が68.7%に達している反面、韓国は12-17歳で15.4%に過ぎない”という報道から。
実際に、全面登校を実施したら、『ソウル市教育監「全面登校の初週、ソウルの学生1090人が感染…学校防疫を強化」』(Wow!コリア/2021/11/30)ということになりました。
4.抗体が長く持つmRNAワクチンのみ接種
韓国の識者による、“アストラゼネカ社やヤンセン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)社をはじめ、複数のメーカーのワクチンを接種した韓国とは違い、日本は比較的抗体価が長く維持されるファイザー社やモデルナ社のmRNA(メッセンジャーRNA)系ワクチンだけを接種したから感染者が少ない”という理由です。
なお、『ニュース1』の『グッバイ、AZワクチン…10ヵ月間、2300万人を接種して退場』(굿바이, AZ백신…10개월간 2300만명 접종하고 퇴장)という記事によると、“ア社によると、今年上半期中にコバックスファシリティに供給されたア社ワクチンのほとんどが国内〔のSKバイオサイエンス〕で生産されたもの”だそうで、韓国は、当初はCOVAXからワクチンの供給を受けていたので、自国でライセンス生産したワクチンを使っていたと考えられます。〔インドも自国生産のアストラゼネカは自国優先に使っていた。〕
となると、今月25日、TBS系「ひるおび!」に出演した日本医科大学特任教授の北村義浩氏の、「レシピをもらっても、レシピ通りにできたか疑問」という発言も、可能性はあるかもしれません。
ブログ主はこれに加えて、温度管理の難しいファイザーを正しく管理・輸送できたのだろうか?という疑問も呈しておきます。
2.軽症者・無症状者の検査「少」
朝鮮日報は以下のように書いています。
日本は韓国とは違い、発熱などの症状がある場合のみ無料でPCR検査を受けることができる。無症状者および軽症者の場合、検査に約2万円払わなければならず、検査を受けずそのままにする場合がほとんどだ。このため、一日新規感染者が1万-2万5000人発生した今年7月から8月にかけて、日本の無症状者・軽症者数は一日10万-20万人に達した可能性があると専門家らは推定している。こうした人々が回復した後に免疫を獲得し、ワクチン接種と共に相乗効果を出しているという説だ。慶北大学予防医学科のイ・ドクヒ教授は「日本では当初から、国が防疫という名目により、無症状あるいは軽い症状の自然感染を阻まなかった」と主張しているのもこうした脈絡だ。ただし、イ・ドクヒ教授の主張では、日本と同じように緩やかな防疫を進めたヨーロッパで依然として新型コロナ感染者が急増している現象を説明するのは難しく、限界がある。
症状があってPCR検査を受ける場合無料と書いているだけマシですが、相変わらず、日本は検査しないから感染者数が少ないのだと言いたいようです。
また、感染者を捕捉せずに野放しにしたから自然免疫を得たと、まるで“怪我の功名”のような事を言っています。
「無症状者および軽症者の場合、検査に約2万円払わなければならず、検査を受けずそのままにする 」と書いていますが、何らかの症状があって感染の可能性があると思えば病院に行くし、何の症状もない人がPCR検査を受けないのは普通では?と、日本人なら思います。
上の画像は、今日の午前、ソウル松坡区(ソンパグ)保健所の選別診療所で、市民が新型コロナウイルス感染症検査を受けるために待機している列だそうです。
ちなみに、東京都のサイトによると、11月第2週までの検査件数累計は477,727件、陽性件数1,054件という数字で、若干のタイミングのズレはあるかも知れませんが、単純計算すると0.22%という低い陽性率です。韓国は、経過観察中の陽性者数は公表されていないので、どれ程の陽性率かは分かりません。
PCR検査ではコロナを防げません。
とかなんとか言ってる内に、すごいことになっていました。→シンシアリーのブログ『韓国政府、26日から在宅治療の「強制」を実施中、同居者も出勤・登校・外出禁止に』
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