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2021年12月の27件の記事

2021/12/31

【“徴用工”裁判】日本製鉄の資産売却を韓国地裁が命令

2018年10月30日の大法院判決で勝訴した原告が差し押さえた日本製鉄(旧新日鉄住金)の資産の売却命令が大邱地裁浦項支部により出されました。〔記事後述〕但し、日本製鉄が即時抗告すれば、効力が停止し、資産がすぐに現金化されることはありません。

前回のエントリーにも書きましたが、韓国政府は司法を止める気も無いし、止められないし、かといって、実際に現金化したら、完全に日韓基本条約を破棄したものとして日本側に報復措置を取られるのが分かっているので慌てています。

また、原告側の支援組織も、現金化して原告に支払われる事を望んでいるのでは無く、慰安婦問題のように恒久化させるのが目的ですから、“ヤルヤル詐欺”みたいな状態で脅して、本音は日本企業や日本政府に基金のようなものを作らせたいのでしょう。

それと、今回の原告団というわけではありませんが、韓国にはこのような被害者支援を謳う市民団体が多く、中には、「日本企業から賠償金を取る」ことを約束して原告を募集し、その原告から年会費を取っているので、韓国人の欲深さにつけこんで利益も得ているのです。〔『韓国人が書いた 韓国が「反日国家」である本当の理由』崔碩栄 著(彩図社 2012/10/11)〕

 

* * * *

https://www.wowkorea.jp/news/Korea/2021/1230/10329338.html
韓国政府「早期に韓日協議を」 日本製鉄の資産売却命令で
2021/12/30
【ソウル聯合ニュース】韓国大法院(最高裁)が日本製鉄(旧新日鉄住金)に強制徴用被害者への賠償を命じた判決を巡り、裁判所が同社の韓国内に所有する資産の売却命令を出したことに関連し、外交部の当局者は30日、「政府としては被害者の権利実現および韓日関係などを考慮し、全ての当事者が同意できる解決策を講じるため、早期に韓日が協議を進めることを期待する」と話した。〔以下略〕

* * * *

協議する事など何もありません。日本側は「国際法を守れ」の一言です。

既に、日本企業がこれほど被害を被っているのですから、さっさと制裁したらいいんですけどね。

 

以下は、今回の裁判所命令を報じる日経の記事です。

 

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM302GL0Q1A231C2000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1640859495
日本製鉄の資産売却、韓国地裁が命令 元徴用工訴訟で
2021年12月30日
韓国最高裁が日本製鉄(旧新日鉄住金)への賠償を命じた元徴用工訴訟で、韓国の大邱地裁浦項支部は30日、原告が差し押さえた同社資産の売却命令を出した。韓国の裁判所が日本企業の資産売却を命じるのは、三菱重工業に続き2例目となる。

原告が実際に資産を現金化するまでには、少なくとも数カ月を要するとみられる。日本政府は現金化の実行によって企業側に実害が生じた段階を、決して容認できない行為とみなし対抗措置を検討している。

売却命令が出たのは、日本製鉄が韓国の鉄鋼大手ポスコと合弁で設立したリサイクル会社「PNR」の株式約19万4000株。2018年10月の最高裁判決を受けて原告が差し押さえ、日鉄側はこれを不服として即時抗告していた。

日鉄は売却命令に対しても即時抗告などの異議申し立てが可能だ。即時抗告した場合は三審まで争われることになるため、競売などの現金化手続きに入るまでにはなお一定の時間がかかる。

今年9月には元朝鮮女子勤労挺身(ていしん)隊の女性が三菱重工を相手取った訴訟に関し、大田(テジョン)地裁が資産売却命令を出した。差し押さえられた特許権6件と同社のロゴマークを含む商標権2件の一部を売却し、原告2人に対する賠償金や遅延損害金を確保するよう命じた。

三菱重工訴訟の売却命令後、日本政府は韓国側に「現金化に至れば深刻な状況に至る」として早急に解決策を講じるよう申し入れたが、事態は進展していない。

10月には岸田文雄首相が文在寅(ムン・ジェイン)大統領と電話をした際に、1965年の日韓請求権協定を踏まえ「適切な対応を強く求める」と要請した。韓国側によると、文氏は「請求権協定の適用範囲を巡る法的解釈に違いがある問題だ。両国で外交的解決を模索するのが望ましい」と返答した。

文政権の任期満了は22年5月に迫る。このまま対応策を示さなければ、当面の日韓間の最大の懸案は次期政権に持ち越されることになる。

 

  


 

 

 

 

1961年5月10日の第五次日韓会談予備会談議事録

昨日(12月30日)、所謂“元徴用工訴訟”で日本製鉄の資産売却を韓国地裁が命令しました。この件は覚え書きとして別のエントリーにするつもりですが、これに関連して、年末なので、古い記事ですが、ユルい記事をご紹介します。情報の整理にもなるので。

まず、韓国国内で議事録が公開されたのは日韓請求権協定から40年経った2005年でした。

これで、日本側が未払金などの補償は個別に行うと言ったにも関わらず、韓国側はまとめて政府に支払って欲しいと要求し、その通りになったことが判明したのでした。これが、1961年5月10日の第五次日韓会談予備会談です。

 

まず、日本人としては、これまで韓国では公開されていなかった事が驚きですが、これに関して、当時、通称エンコリ(Enjoy Korea/Japan)と呼ばれる日韓交流サイトでバトルが勃発したのです。

その様子を朝鮮日報が報じました。

朝鮮日報とは保守系且つ最も発行部数が多い新聞で、日本で言えば読売新聞のようなものです。それを頭に入れて読むと良いでしょう。

まずは、当時保存された朝鮮日報日本語版の記事のキャプチャでご紹介します。

 

20050119_enjoy_korea

 

今回、韓国語の記事を見つけて読んでみた所、タイトルが違うのに気付きました。

https://www.chosun.com/site/data/html_dir/2005/01/19/2005011970209.html
"한국이 배상하라" 일본 네티즌 적반하장
김재은 기자
입력 2005.01.19 13:52 | 수정 2005.01.19 15:00

タイトルは、オリジナル記事では『「韓国が賠償せよ」日本のネットユーザーが盗人猛々しい(賊反荷杖)』となっています。

 

◇ ◇ ◇ ◇

1961年5月10日 第五次日韓会談予備会談

19610510_nikkan_kousyou
第五次日韓会談予備会談 一般請求権小委員会会議録 第13次会談 抜粋
六衛府さんのツイートより拝借

 

2005年1月17日 韓国政府が議事録を公開→エンコリでのバトル勃発

これを公開したのは、慰安婦や“徴用工”(正確には出稼ぎ労働者)の補償が問題になったからです。しかし、“徴用工”とは違い、戦時中の売春婦、しかも、雇用関係は日本企業や日本軍との間ではなく、慰安所の経営者の間の問題で、日本軍はその客でしかなかったので、そもそも、日本側に未払い賃金などの補償責任が発生するはずもなく、日韓請求権交渉の議題にも上がらなかったのは当然です。

“徴用工”の補償問題は、韓国政府内で李海瓚(イ・ヘチャン)首相が委員長、文在寅(ムン・ジェイン)民情首席秘書官が委員として参加する官民共同の委員会を立ち上げ、調査します。そして、7ヵ月後の8月、日本に請求する事はできないという結論を出し、“被害者”7万2631人に韓国政府が6184億ウォンを支給することを決定します。
→ブログエントリー:【「徴用工裁判」】2005年に盧武鉉や文在寅(当時民情主席秘書官)等が出した結論は「1965年の日韓請求権協定で解決している」 

→参考:Wikipedia『韓国政府における議事録の公開

 

2018年10月30日 大法院判決で原告勝訴の判断

既に、日本に請求できない事が分かっているので、新たに「日本による不法な統治に於ける、不当な取り扱いという人権問題」を捏造しての判決です。しかし、「不法な統治」を持ち出した事は、日韓基本条約を卓袱台返しする事になりました。ここで既に韓国は二国間の条約を国内法で覆すという国際条約違反を犯します。

 

2019年7月17日 朝鮮日報が2005年当時の官民共同委員会の結論を再度報じる

2005年1月17日の所に提示した記事がそれです。

この頃、後述する様々な解決案(?)を韓国政府が打診してきており、河野太郎外相(当時)がカメラの回っている前で韓国大使を一括したのもこの月です。〔2019年7月19日付日経『外相、韓国大使に抗議 元徴用工問題「極めて無礼」

 

韓国政府は完全に自縄自縛の状態です。

何も制裁措置を取らない日本政府は甘いのですが、日本企業の資産を差し押さえた段階で、既に条約違反を犯しています。実際に現金化したら、日本側は報復する正当な権利を持ちます。

文在寅政権は「三権分立」を理由に、大法院判決を尊重するとの立場ですが、本来、「三権分立」とは権力を分散するだけでなく、互いに監視し合う目的です。司法の暴走を止めないのは「三権分立」に反する事になります。そもそも、外交問題に司法が介入した事がおかしいのですが。

しかし、それもできないのです。なぜなら、朴槿恵大統領は国際条約違反を危惧して裁判を止めていましたが、文在寅政権は、それを理由に、その時の判事などを牢屋にぶち込んでいます。従って、今更司法に介入する事はできなくなっているのです。

そこで、「1+1」(日韓政府が共に賠償金を出し合う)とか、「1+1+α」(民間企業も金を出す)とか、「取り敢えず日本政府が賠償金を支払ってくれたら、韓国政府が補填する」などと言う馬鹿馬鹿しい提案をしますが、日本は「国際法を守れ」しか言う事はありません。

 

 

  


 

 

 

 

【旭日旗】ベルリンの馬鹿な韓国人がやらかしたw

年末に面白い騒動が勃発しました。

ドイツのベルリンに住む韓国人男性が、窓に旭日旗を掲げている日本人の家を見つけ、凸(突撃)した様子を動画撮影し、YouTubeにupしました。〔現在、その動画は削除されていますが、「독일 음대생 이야기」(ドイツ音大生の日記)というチャンネル名です。〕

この韓国人はその家に卵を投げつけたようですが、この動画で顔まで出して撮影していたので、日本人男性〔正確には日米重国籍者だそう/リンク先はtwitterアカウント〕は警察に届けるようです。

ブログ主も、どうせ動画を消すだろうと思っていたので、キャプチャなどを保存しておきました。

 

まずはご尊顔。背後の窓に旭日旗が見えます。

20211231_risingsun01

 

YouTubeの説明。

20211231_risingsun02

 

翻訳するためにコピペしておきました。

독일 음대생 이야기
독일 베를린 Obentrautstreet 에 일본인이 거주하는 집 입니다.
일본 욱일기와 독일 전범기 하켄크로이츠가 같다는 것을 세계에 많이 알려야 되는 것을 뼈저리게 느꼈습니다. 일주일 넘게 수차례 욱일기를 떼라고 항의를 했지만 별다른 조치가 없는 상황에 너무 화가 납니다. 현재 지역 신문에 이 사실을 알렸고 아직 좋은 소식은 없습니다.
혹시 참교육 할 수 있는 좋은 아이디어 있으신 분들 알려주세요!!
The Rising Sun Flag = Hakenkreuz Flag !

【機械翻訳】

ドイツ音大生の物語
ドイツ·ベルリンのObentrautstreetに、日本人が住んでいる家です。
日本の旭日旗とドイツの戦犯ハーケンクロイツが同じだということを世界に知らしめなければならないことを思い知りました。 1週間以上、数回旭日旗を剥がすよう抗議しましたが、何の措置も取られていない状況にとても腹が立ちます。 現在、地域新聞にこの事実を知らせて、まだ良いニュースはありません。
真に教育できる良いアイデアがある方は教えてください!!
The Rising Sun Flag = Hakenkreuz Flag !

 

Obentrautstreetと書いていますが、ドイツ語ではObentrautstraße(オーベントラウトシュトラッセ)、つまり通りの名前まで明かしているわけで、もはや自宅住所を公開しているも同然。これはドイツでは犯罪なのだそうです。

こういう馬鹿は痛い目に遭わせないといけませんね。震えて眠れ!

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/30

日本人同様、朝鮮人の学生も、理工系の学生は学徒出陣の際に文系よりも優遇された

韓国人ジャーナリストの崔碩栄氏が、ある画像をリツイートして、このような事を書かれていました。

 

20180805_tbs

 

これ拙著でも触れたことあるが、戦時中朝鮮人学生も理工系は召集されないケースが多かった。

ある理工系の朝鮮人学生は、それに後ろめたさを感じていたと前後回顧する。

日本人でも避けられない徴兵を、理工系の朝鮮人は免れた。

これ韓国人に話すとみんなびっくりする。

午後6:40 · 2021年12月27日

 

画像は、調べたら、2018年8月5日(日)14:00~15:30 にTBSで放送された、『終戦スペシャル「学徒出陣~大学生はなぜ死んだ?」あの戦争を忘れない…』という番組のキャプチャでした。

 

この、理工系の学生が優遇された(招集を免除された)というのは事実で、ブログ主も、実際に徴兵逃れのために理工系に進み、戦後、文系に入学し直した人から直接聞いた事があります。

そのようなツイートをした所、ある方より「某大学工学部在学中だった祖父も、最後まで学徒動員が延ばされ、動員されても技術士官として空港での整備兵として終戦を迎えました。」という返信を頂きました。

朝鮮人(朝鮮系日本人)も、当時は同じ日本人だったので不思議はないのですが、気になったので、崔碩栄氏の著書で当たりを付けて読んでみた所、『韓国人が書いた 韓国が「反日国家」である本当の理由』(彩図社 2012/10/11)に書いてありました。

九州帝国大学に在籍した沈鍾燮氏(1917年8月26日~2012年11月4日/第7代、第8代全北大学総長)で、九州大学農学部林学科に在籍しており、林学科と水産学科のみ招集がなかったと語っていたようです。〔『 朝鮮半島から九州大学に学ぶ 留学生調査( 第1次) 報告書 1911~1965』 九州大学韓国硏究センター/2004〕

 

  


 

 

 

 

2021/12/27

『韓国「反日主義」の起源』雑記8 - 自己保身のための「反日」

今回は『『韓国「反日主義」の起源』(松本厚治 著/草思社 /2019/2/27)の「第七章 反日イデオロギーの成立」を読んでの覚え書きとブログ主が考えた事をまとめて、取り敢えずこのシリーズを終えようと思います。

 

◆情緒では親日、理性では反日

戦後言論人として活躍した崔禎鎬氏〔〕が1970年代に「幼い頃は幸せだった」という文を書いています。〔p.562〕

子供の時の兵隊ごっこや童話、遠足を思い出しては懐かしいと書き、続けて「しかし、これらは我々の国を踏みにじった日帝のものだ...理性ではそうと分かっているのに、酒の一杯でも入れば、日本の懐かしのメロディに、やるせない感情にのめり込んでいく」という内容です。〔※同姓同名の1933年生まれの言論人で延世大名誉教授がいるので、恐らくこの方だと思います

この章では、他にも、1990年代に初めて来日したのに、日本見物に夢中で「なつかしい」を連発する老人とか、戦後40年も経って来日した時に初めて見る他国なのに郷愁を感じつつ、「支配民族の文化が郷愁のように感じられるなんて」と理性で日本を否定する作家の文が紹介されています。

  

朝鮮半島は、大東亜戦争の終結により、突然、日本から切り離されました。

それまで日本国民として内鮮一体を叫んで日本軍の快進撃に万歳を叫んでいたのに、それが敗戦で崩れ去ったのです。

 

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朝鮮黄海道黄州郡兼二浦での奉祝風景(画報『躍進する日本』1941年1月号)

 

韓国人は、日本統治時代のシステムが優れている事を知っていたので、戦後もそれをそのまま継承し、多くの『親日派』が要職に留まり大韓民国の礎を築きました。〔『韓国「反日主義」の起源』雑記1 - 親日派の国

李承晩が作った「反民族行為処罰法」で対日協力者が取り調べを受けましたが、多くは軽い罪で、1950年春までに全員が釈放され、竜頭蛇尾に終わっています。〔p.68〕 これも、日本統治時代の法治主義がまだ機能していたからでしょう。

1951年に出版された『韓国の人物』、名士録に掲載された人物の経歴には“日帝時代”の輝かしい経歴が掲載されていました。〔p.81〕

国軍も元日本軍兵士を中心に創設され、階級も日本軍や満州軍のものが継承されましたが、光復軍出身者は大半が予備役に回されました。〔p.70〕

韓国では、戦後、例えばフランス人がしたような、対独協力者(コラボラシオン)を断罪するような事は起こらなかったのです。

 

◆保身のための「反日」

よく、同じ日本統治を受けたのに「親日」の台湾と「反日」の韓国として比較されますが、それ以前の国としての歴史や制度も違うし、単純に「これ」という理由は言えませんが、その一つとして、戦勝国と敗戦国(の共犯者)の違いがあると思います。これは『第七章 反日イデオロギーの成立』を読んでブログ主が至った考えで、著者が台湾との比較をしているわけではありません。

台湾は、戦後、国民党により占領され、そのまま「中華民国」となったので、自動的に戦勝国となりましたが、その代わり、白色テロ(体制側からする政治的弾圧)により、知識人などが対日協力者として迫害されました。

しかし、韓国は、現代の国史教科書が教えているような “民族を挙げての激しい抵抗” の末に独立した国でもないし、米国により「第三国」とはされましたが、戦勝国民の地位が与えられたわけではありませんでした。いくら、光復軍が戦争末期に連合国側として参戦したと捏造しようにも、そんな事実はありませんし、現代の韓国人が言うように「日本がナチスのような悪の国」だとしたら、彼らはユダヤ人ではなく「ナチスそのものかナチスの協力者」でした。

だから、彼らは「日帝36年」の過酷な植民地支配の “被害者” になることで自己を精神的に防御したのだと思います。あるいは、日本に代わって統治する米軍に事大したのかも知れません。

日本のシステム、例えば朝鮮総督府や日本軍に「悪」を求めても、そこには朝鮮人もいたので、結局自分達に降りかかってくるため、日本民族そのものが邪悪とせざるを得なかったのです。

台湾人はこのような “精神的取り繕い” をする必要はありませんでした。中華民国に支配されて戦勝国となったからです。

そして、李承晩政権時代から軍政期にかけて「倭色文化」が規制され、教育の場では「邪悪な日本民族」説が教えられ、こうして、「『親日』と『反日』のキメラのような国」〔p.527〕ができあがっていきました。

実体験としての日本統治時代の記憶は封印されたまま、この世代がこの世を去ったり、現役から退いて影響力が無くなると、「日帝は世界史で類例を見出せないほど徹底した悪辣な方法で、我が民族を抑圧、収奪した」(1996年/高校用『国史』)という「public memory(公的な記憶)」が “事実” として定着しました。

 

◆「国体」のない国

この自己保身のための「反日」が国家イデオロギーに発展するのですが、李栄薫博士が洪熒氏とのインタビューでいみじくも言ったように、それしか国をまとめるものがなかったからです。

この国には「右翼」がいない、と著者は言います。それは「右翼」が守るべきもの〔=国体〕がないからです。

日本の治安維持法を真似て作ったとされる韓国の国家保安法にもそれが現れています。

処罰の対象を、治安維持法では、「国体を変革する事を目的として結社を組織したる者(等)」となっていますが、国家保安法では「政府を僭称〔=(身分を越えて)自称する事〕し、変乱を惹起する〔=引き起こす〕目的を持って結社または集団を組織した者(等)」となっているそうです。〔p.538〕

宗教的な価値観とか、君主とか、アイデンティティの中心に据えるものがないのです。クリスマスが法定祝日である韓国ですが、キリスト教徒の国というわけではありません。

国民が戦って独立を勝ち取った国ならその英雄がいます。北朝鮮でさえ、捏造された英雄ですが、抗日パルチザンの英雄・金日成が凱旋帰国しました。が、30年間アメリカにいた李承晩が帰国した時、国民の殆どは「誰それ」状態〔〕、最後は追われるように亡命したので、国民統合の象徴となる人物とは言えません。〔※ p.199 “wholly unknown inside Korea” (韓国内では全く知られていなかった)アメリカ国務省

 

◇ ◇ ◇ ◇
  

正直に言って、韓国の反日はどこから手を付けてよいのか、どこまで歴史を遡って修正したらいいのか分かりませんが、韓国の保守派の方々がやっているように、それぞれが得意分野で慰安婦神話や金九伝説、美しく平和な李氏朝鮮時代という幻想を切り崩していくしかないのでしょう。

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/26

『韓国「反日主義」の起源』雑記7 - 朴正煕

公開:2021-12-26 09:58:15  最終更新:2021/12/27 6:05

韓国「反日主義」の起源』(松本厚治 著/草思社 /2019/2/27)で最も言及される回数が多いの大統領は朴正煕(1963年~1979年)です。

大統領としての資質や能力の問題ではなく、あくまでも「反日主義の起源」というテーマに沿って語られます。

西岡力教授が度々動画などで仰っていますが、朴正煕大統領は「親日か反日かを問われたら『反日』だ」と、「反日」を公言していたようですが、実際は実に日本的な所があったようです。

 

* * * *

朴正煕は1917年の生まれで、「私は22歳まで日本人だった」と言った台湾の李登輝総統(1922年生まれ)より5年長く、27歳まで日本人として過ごした。新京(満州の首都、現長春)軍官学校を首席で卒業、陸軍士官学校で学び、陸軍大臣表彰まで受けている。

吉田松陰や久坂玄瑞等の維新の志士、2.26事件の青年将校を敬慕していた。趣味は詩吟で、クーデターの決行前、夜ごと「川中島」を吟じていたという。

伝記作家(李祥雨)は、朴正煕を、日本に精神的故郷をおいた人物と評している。
〔以上pp.131~132より要約〕

1962年、革命最高会議議長の資格で訪日した朴正煕は、池田勇人首相主催の晩餐会で、元満州国軍官学校校長の席に歩み寄り、二回も頭を下げた。お酌したと報じられ、長く語りつがれる事件になっている。
〔p.96/朴正煕自身が同窓生達に会えるよう手配を頼んだとの事【李祥雨】〕

* * * *

 

一面、彼は「韓国史観」を形成する必要を説き、民族精神の昂揚に力を尽くした人だそうです。〔p.568/『韓国の近代化のために、わが国民族革命の課題』(朴正煕)〕

李舜臣を祀り、安重根記念館を建て、今も続く日本文化規制の骨骼を作りました。〔映画やレコードの輸入禁止、日本音階の歌を倭色歌謡として取り締まった。これを一部解禁したのが左派の金大中。

【2021/12/27追記】調べた所、「倭色文化」の禁止を始めたのは主に50年代からで李承晩時代のようです。但し、朴正煕時代は禁止曲リストが作られたり、更に強化されたようです。〔『「文化的国境」と「想像された禁止」―50−60年代韓国大衆文化における「倭色」の文化政治―』金 成玟/後述【韓国に於ける倭色文化の規制】参照〕

朴正煕自身は日本の侍映画が好きで、日本に派遣されていた中央情報部要員を通して日本からビデオを取り寄せて見ていたとの事。〔上記論文および『韓国「反日主義」の起源』p.568〕 

 

本には書いてありませんが、サイコパスのような殺人鬼の金九を民族の英雄にしたのも朴正煕です。

今ようやく韓国では、金九が再検証されており、最近は『反日種族主義』の著者のお一人、鄭安基(チョン・アンギ)博士がネットメディアで講義されて、国民も金九の実態を知り始めた所です。

ちなみに、鄭安基博士は2015年、高麗大学で講義中に「植民地支配のおかげで60年代の経済成長が可能だった」旨発言して大学を追われた方です。〔記事後述〕

 

この本の著者は、朴正煕の心理について想像してはいませんが、ブログ主にはなんとなく想像できます。

朴正煕は、「日本軍の精神戦力は世界最高水準だ」と評価し、「日本軍の強さは兵士個々人の精神力の中にこそあった」と語っていたそうです。〔p.93〕

彼は軍人であったが故に、日本の「大和魂」とか「武士道」のようなものに憧れ、同じようなものを韓国人に植え付けたかったのではないか?というのがブログ主の想像です。〔もしかしたら、朝鮮戦争での韓国軍兵士のへなちょこぶりに、日本軍との違いを痛感したとか?

そして、「韓国史観」を打ち立てるには、韓国文化から「倭色」を取り除く必要があったのだと思います。しかし、「これを失ったら韓国らしさが無くなる」というものを日本統治以前の朝鮮に求めても、そこには「小中華」があるだけです。結局、抗日の英雄を引っ張り出すしか無かったのだと思います。

 

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韓国保守は、「左派」に対抗するために、国の英雄として李承晩と朴正煕の名前を挙げます。

ブログ主も、朴正煕大統領は優秀な日本軍人だったために現実主義者で、有能な実務家であったと思います。一方、李承晩は、任文桓氏の書いた『日本帝国と大韓民国に仕えた官僚の回想』を読んでも、夢想家であり、実務能力は低かったと感じます。

二人の大統領の反日も、『韓国「反日主義」の起源』の著者によると、李承晩は底が浅い反日だった。李承晩に関しては、例えば日韓のサッカーの試合がある時は、「日本に負けたら玄界灘に身を投げろ」と言明するような幼稚な反日です。一方、朴正煕は信念のある反日と言えるでしょう。

この二人は、左派によって誹謗中傷されるので、保守派はそれに反論するためにしかたがない面もありますが、「無謬性」(誤りの無い事)を追い求めすぎる気がします。

『反日種族主義』を打破するためには、李承晩や朴正煕の「反日」にも目を向ける必要があると思います。

 

最後に、ブログ主は未読ですが、最近日本語訳が出版された『帰属財産研究』の書評に書いてあった事を引用して終わります。

 

* * * *

韓国政府の「でたらめ」な管理体制

 詳細はご一読を乞うのだが、米軍政の場合は「米国式の理想主義に偏りすぎて韓国の実情に合わない非現実的な政策を追求したり、確固たる原則や一貫した方針もなく」管理していた。

 これは大韓民国初代大統領の李承晩(イ・スンマン)の姿勢と重なっている。李承晩は「米国式の自由企業主義に対する確固たる信念を持っていた」うえに、帰属財産の譲渡を受けた際に、アメリカと「帰属財産の引き受けと管理を行う別途の機構を設置することで合意」したのにそれを履行しなかったのだ。

 もちろん、アメリカは痺れを切らして韓国側に抗議する。だがその後も、「でたらめ」で、いわばだらだらとした管理体制が続いていく。

 帰属財産を効果的に活用したのが、日本式の経済構造を積極的に取り入れた朴正煕(パク・チョンヒ)政権であった。だがそれ以前の韓国政府は、自分の政治的イデオロギーに侵されて、本来活かせるはずの産業資産を、活かすことができなかった。それが成立直後から60年代初頭までの韓国政府の失態であったのだ。

* * * *

 

【韓国に於ける倭色文化の規制】

「映画及び演劇検閲に関する脚本に関する件」(1955年)、「映画検閲要項」(1955年)、「外画政策方向提示」( 1 9 5 5 年 ) 、 「 映 画 検 閲 基 準 初 案 」 ( 1 9 5 5年 ) 、 「 外 画 輸 入 に 関 す る 臨 時 措 置 法 案 」(1955年1)、「国産レコードの制作および外国輸入レコードに対するレコード検閲基準」(1955年1)などの「検閲」に関する施行令による反日主義的検閲や、出版物、映画、レコードの輸入統制、密輸によって流通されていた書籍、商品の押収などが実施された。とくに映画に関しては、1958年文教部が「韓国映画作家協会」に送った通告文の13の項目のうち第1項目が倭色に関する内容であることが示しているように、「日本の作品の模作、倭色の映画化、日本語、日本の衣装や風俗の映画化」に対する厳格な禁止が実施された(李 2009:416-424)。

脚注より
1 0 「倭色一掃に韓国青年会 300 人動員」『朝鮮日報』1946 年 8 月 29 日。
1 1 「倭色の一掃」『京鄕新聞』1949 年 10 月 17 日。
1 2 「倭色を一掃しよう」『東亜日報』1949 年 3 月 10 日、「家庭のものは返還。倭色レコードの過度な押収」「『朝鮮日報』1952 年 9 月 5 日。
1 3 「倭色をなくそう」『東亜日報』1948 年 10 月 14 日。

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以下、記事を機械翻訳ママ。

https://m.khan.co.kr/national/national-general/article/201509221614201
정안기 교수 강의 녹취록 보니...“식민지배기 덕에 60년대 경제성장 가능”
チョン·アンギ教授の講義録を見ると…「植民地支配のおかげで60年代の経済成長が可能」
キム·ジウォン記者
2015.09.22 16:14 入力

「その時代、すべてが親日派だった」「慰安婦はお金を稼ぐために日本に残ったもの」などの発言で物議をかもした高麗(コリョ)大学の鄭安基(チョン·アンギ)研究教授(関連記事|9月19日付)が授業中、このほかにも「日本は数回謝罪したが、韓国が認めなかったもの」「当時、1905年の密約を通じて国際社会が朝鮮が日本の植民地であることを認めたため、責任を要求することはできない」などの発言を追加したという。

【画像】22日午後、高麗大学校の政経大の裏門に貼られた「鄭安基教授糾弾大字報」を読んでいる学生たち

京郷新聞が匿名の高麗大学の学生から入手した今月15日の<東アジア経済史>講義の録取録全文内容によると、鄭教授は授業時間に親日、慰安婦関連問題に関する発言以外にも授業全般で問題の余地のある発言を多数繰り返していたことが明らかになった。

この録音内容によると、チョン教授は15日の授業でソウル大のイ·ヨンフン教授のコラムを配った後、「第2次世界大戦前までは帝国主義の時代だった。 誰が先に植民地化させるかがまさに当時の'万国公法'だった」とし「もし日本がここ(韓国)を植民地化しなかったとすれば、当時の韓国の状況を見ると、絶対に自ら国家を守ることはできなかっただろう」という意見を提示した。

続いて「70年が過ぎてしまった過去の問題が今日の東アジア関係の障害になってはならない。 歴史解釈の問題は学者に任せておけばよく、それが外交政治に問題になってはならない」とし「歴代の多くの日本首相が謝罪したが、韓国社会が(引き続き)認めていないため、日本社会も憤らざるを得ない」と述べた。

チョン教授の発言に対し、当時授業を受けていたある学生は「ドイツは周辺国に謝罪をとても長くしたと聞いているが、ドイツの事例を参考にするなら、日本ももっと努力すべきではないか」と質問した。

これについてチョン教授は「ドイツは(支配期間が)短かったが、韓国の場合、3~40年を超える強占期を経て、誰(責任者)を指名することはできない状況」とし「また1905年の密約を通じて国際社会で当時韓国が日本の植民地ということをすべて認めた状態なので、責任を要求できない状況」と答弁した。

当時、講義の末尾でチョン教授は「植民地時代はある脈絡で見れば近代文明を積極的に吸収、体化できる一つの社会的能力の培養基として新しく解釈することができる」とし「そんな(植民地期)過程を経たからこそ60年代の韓国経済が飛躍的成長することができた」と述べた。

チョン·アンギ教授の講義録を見ると…「植民地支配のおかげで60年代の経済成長が可能」

これを受け、高麗(コリョ)大学総学生会、政経大学学生会、各学部学生会などは22日午後、高麗大学の民主広場で鄭教授の発言を糾弾し、解任を要求する記者会見を行った。

同日の記者会見で、高麗大学の学生たちは、鄭教授の公開謝罪と解任を主張し、もし学校が即時措置を取らない場合、授業拒否に入ることを明らかにした。

高麗大平和蝶のカン·ミンス代表(22)は「慰安所被害おばあさんたちにとってそこでの生活は"地獄"だった」とし「もし教授の言うようにそこでの生活が"暮らしが楽だった"なら90歳を超えたおばあさんたちが24年間慰安婦問題解決のために努める必要もない」と述べた。

高麗大経済学科のパク·ヒソン学生会長(20)は「歴史は単純に過去の事実ではなく、後世から借りてもらったものであり、誇らしく後世に引き継がねばならない」とし「植民支配によって国民が受けた被害、日本による植民地時代を歪曲してはならない」と述べた。

高麗大側はこの日、「該当学科のレベルで教授らで構成された対策委を設置し、事案を解決するための調査を進めている」と明らかにした。

 

  


 

 

 

2021/12/25

『韓国「反日主義」の起源』雑記6 - 李承晩

このところ、『『韓国「反日主義」の起源』雑記』としてシリーズでブログを書いていますが、『韓国「反日主義」の起源』(松本厚治 著/草思社 /2019/2/27)を読んで、覚え書きなどを書き留めるだけでなく、この本を読んでブログ主が考えた事も書いています。

ブログ主のみならず、多くの日本人は、「どうして異常なまで韓国人は反日なのだろう?」と不思議に思います。これは、ある日突然反日になったわけでなく、様々な要因があるのですが、やはり、建国以来の反日教育に一番の問題があると思います。そして、それを始めたのは李承晩です。

この本では、歴代大統領の反日政策にはあまり触れていないのですが、制度として「反日」を行った大統領として朴正煕を挙げています。〔これに関しては別のエントリーに書くつもりです。

李承晩に至っては始めから「反日」として片付けていて、李承晩政権時代については、国民は「親日派」〔日本統治時代に単に日本人として生きた人々も含む〕であったという検証がなされています。

ただ、李承晩が反日である事と、当時の人々が「親日派」である事は矛盾しません。なぜなら、教育が影響してくるのは、ひと世代以上後の国民だからです。

では、李承晩の時代、どのような教育がなされたのか、というと、松木國俊(まつき くにとし)氏が様々な媒体で同様の事を書いているので、それを引用すると以下のようになります。

 

「日本は李朝を亡ぼし、朝鮮を植民地化して残虐な支配を行った」「上海に亡命した独立運動家が『大韓民国臨時政府(臨政)』を立ち上げ、『光復軍』を組織して朝鮮解放に貢献した」「その臨政を引き継いだのが李承晩政権である」

 このように自己政権を正当化したうえで、「朝鮮戦争で同族同士が殺し合うことになったのも、すべて南北分断をもたらした日本統治に原因がある」ことにしたのだ。彼は日本時代の真実を語る者を「政治犯」として徹底的に弾圧し、強烈な反日教育で国民に日本への憎悪を植え付けた。

 その後の歴代政権も、国民の反日感情を利用してきた。今や統治時代の真実を知る者はごく少数となり、反日感情が自家中毒して、日本の立場を考慮するだけで「売国奴」となる国になってしまったのだ。

〔『【目を覚ませ韓国】初代大統領・李承晩に歴史ねじ曲げた大罪 反日強制、自己政権を正当化』より〕

 

このように松木氏が書かれる根拠となるものを探して見つけたのが、『李承晩政権の反日政策 : 韓国における日本文化の受容と拒絶・1945年8月15日から現在まで (2) 』(中村 均)という論文で、pp.19~23に李承晩政権時代に日本に関して教科書にどのようなことが書かれていたのかが述べられています。〔PDFのURLはこちら

P.23からまとめを引用すると、以下のようになります。

①日本は過去に侵略者として韓民族を虐待した。

②日本はこざかしく伸びている国である。

③日本は自由世界の信義を守らない国である。

④日本人は自己の利害のためには、どんな悪辣な手段も辞さない、残忍な国民である。

 

恐らく、現代の韓国人が日本に抱いている認識と変わらないでしょう。韓国人は、建国以来、このような教育を受けてきたのです。

 

* * * *

 

ところで、李承晩と言えば、『反日種族主義』を著した「李承晩学堂」が思い出されます。

この本を読んだ方なら同様の事を感じたかと思いますが、李承晩に関しては歯切れが悪いというか、むしろ李承晩の反日を擁護しています。

読んでいない方のために、ここでは、PHPの『web Voice』から、統一日報主筆の洪熒(ホン・ヒョン)氏と李栄薫(イ・ヨンフン)博士の対談の一部を引用します。

 

* * * *

https://shuchi.php.co.jp/voice/detail/7075
李承晩大統領は反日の政治家ではなかった! ベストセラー『反日種族主義』著者が語る日韓の歴史
2019年11月22日 公開

李栄薫(ソウル大学元教授)&洪ヒョン(『統一日報』主幹)

【洪】『反日種族主義』は韓国人に厳しい本です。しかし必要な本です。たとえば李承晩大統領を文明史の次元で評価し、紹介した本は、私の知るかぎり日本では本書が初めてです。日本でも李承晩と韓国の精神史に対する議論が起きるのではないか、と予想します。

【李】本書のエピローグに李承晩大統領の話が詳しく出ていますが、日本語版の序文では、李承晩大統領について簡略に書きました。

多くの日本の方々が、李承晩を「反日民族主義者」と思っています。「李承晩は反日主義者なのに、なぜ李承晩学堂が『反日種族主義』を批判する本を出したのか」という点が理解し難いだろうと思い、李承晩を評価する理由を書きました。要約すると以下のとおりです。

まず、韓国は1945年8月の解放、建国後も国民の大半が文盲で、人口の3分の2が小農社会の構成員でした。国民を一つの政治的統合体へと秩序をもって統合しなければならない時代状況だったため、国家主義や民族主義のイデオロギーが不可欠でした。

次に、李承晩大統領は「日本は韓半島に残してきた財産を取り戻すために戦後、再び韓国へ来るはずだ」と考えました。そこで急いで海軍を育成し、海軍が困難なら商船でもいいので数多く建造せよ、と語ったほど、日本を警戒していました。

日本が1956年、ソ連と国交を回復し、在日韓国人を北韓へ送還するのを見て、李大統領の日本への不信はますます強まります。

そうした状況で米国は、日本をアジア防衛の軍事拠点とし、経済的復興を積極的に支援しました。韓国に対しては、日本と仲良くしながら農産物や水産物を日本に輸出し、工業製品を輸入する経済的関係を保つよう要求しました。

そこで李承晩大統領としては、韓国が軍事・経済的に再び日本に従属させられる危険性があるため、米国の政策に反旗を翻しながら、経済的に日本から独立した国民国家の経済を追求するため、日本との摩擦や軋轢を意図的に大きくするしかなかった。当時の内外の政治的状況のなかで政策の合理性を理解すべきだと思います。

しかし、李承晩は基本的に自由主義者であり、自由通商主義者です。将来の韓国が日本と協力し、自由通商の時代を開く未来を否定したわけでは決してありません。

* * * *

 

これを読むと、国民の統合のためには「反日」は不可欠だったと、「反日」自体を擁護しています。また、李承晩の想像や妄想を事実であるかのように書いています。

ただ、国民の統合の為に「何か」が必要であった事は理解できます。「反共」というイデオロギーだけでは国はまとまらないからです。朝鮮半島は、解放以来、東西冷戦の縮図のような状態で、共産主義者や社会主義者と李承晩の勢力とが対立していたのです。共産主義者を内包したまま「反共」イデオロギーで国民がまとまるはずがありません。

『反日種族主義』という本の批判の対象は、文在寅に代表されるような、民主化勢力を標榜する「左派」なのです。著者達が戦っているのは、「1948年に建国された大韓民国を正当な国とは見なさない勢力」です。韓国は、建国を、「1948年か1919年(臨時政府の樹立年)か」で未だに争うような国です。したがって、悲しいかな、保守派は李承晩は否定できないのです。

尤も、李承晩学堂の先生方は、李承晩が獄中で書いた『独立精神』を尊重しています。念のため書いておきますが、この『独立』とは、日本からの独立ではありません。投獄された理由は、1897年に高宗退位要求の檄文散布に加わった罪です。〔Wikipedia『李承晩』〕

彼は改革派ではあったのです。

 

いずれにしても、現代韓国の保守派論客というのは、李承晩を否定しない人達です。

彼の思想と反日主義は分けて考えたら良いのではないかと思うのですが、それが韓国人保守派の限界なのかもしれません。現在、慰安婦像撤去を求めて活動している方々も、竹島の占拠は正当性があると言い、名前は書きませんが、その中のお一人は、竹島に上陸した時の写真をFBに載せていたりします。〔誤解されないように書いておきますが、ブログ主はこれらの人々を、「それはそれ、これはこれ」の是々非々の精神で評価し、尊敬しています。

本当の意味での「親日派」の韓国人が韓国保守に抱く不満はここにあります。

「保守は『反日』を左派のせいだと言うが、右派だって反日では無いか」とは、よく見る意見です。

 

 

  


 

 

 

2021/12/23

韓国が東海を宣伝する理由【箱バン金さんの動画より】

韓国人YouTuberの箱バン金さん(以下、金さんと呼ばせて頂きます)が「日本海呼称問題」に関する動画を作って下さいました。

金さんが仰っているように、「日本海か東海か」という論争は(日本海であることが)当たり前過ぎて、動画で論破する必要もない話なのですが、興味深い情報があるのでご紹介します。

この動画では韓国が「東海(トンヘ)」を言い出した頃の状況をまとめられており、それだけでも観ておく価値があります。〔動画のフレームが表示されない場合はこちらから〕

 

 

ブログ主が注目したのは、韓国が「東海」を主張し始めた時期です。

動画(2:36~)では、以下のように説明されます。

韓国は、1991年、韓国と北朝鮮が国連に同時加盟した後の1992年、第6回国連地名標準化会議(UNCSGN)で初めて東海の国際的通用名称である日本海について政府レベルで国際社会に公式に異議を唱えた

とあります。そこで、1992年8月30日の報道を調べると...

 

20211223_nihonkai_19920830article

 

南北、日本海名称変更、国連軍司令部共同歩調」というタイトルで、本文には以下のように書かれています。

韓国と北朝鮮は28日、国連本部で開催中の第6回国連地名会議で、朝鮮半島と日本海にある海を「日本海」と呼ぶ事は誤りだと指摘し、その名称の再調整を求めた(...)また、北朝鮮代表団は日本海という呼称は植民地支配と関連性があると言った。

つまり、南北二カ国が共同して主張していたのです。

金さんの指摘は、「韓国は建国当時から反日であったが、主敵を北朝鮮から日本に切り替える作業を本格的に始めたのは80年代後半から90年代にかけて」だそうで、動画ではこの頃の動きをまとめてくれています。

韓中国交正常化(1992年)、慰安婦集会開始、鉄杭神話(日帝が朝鮮の精気を衰えさせる為に、地脈に鉄杭を埋め込んだというデマにより、国家プロジェクトとして鉄の杭を抜いて回った)、朝鮮総督府の建物爆破、そして「東海」呼称。

そして、動画にはありませんが、90年代初頭(金泳三政権)に日本語彙の排除が行われます。〔ex. 「国民学校」(小学校のこと)→「初等学校」への言い換え『韓国人が書いた 韓国が「反日国家」である本当の理由』崔碩栄 著〕

「日本海呼称問題」については、1989年頃から既に韓国世論を煽動する動きがあったとして、動画では当時の新聞記事が次々に紹介されます。但し、「日本海」でなければ何でも良いのか、「日本海を○○に変えよう」の「○○」の部分は「東方海、昌海、オリエント、清海」と様々で、とにかく「日本海」を地図から消す事が目的だったようです。

 

 

 

  


 

 

 

2021/12/22

【慰安婦問題】慰安婦虐殺の証拠とされた「拉孟・騰越の戦い」の映像がフェイクニュースだとようやく韓国でも知られる

慰安婦問題に関心がある方なら、ご存知だと思いますが、中国とミャンマーの国境付近の騰衝(とうしょう)であった「拉孟・騰越の戦い」の死体の映像が「日本軍による慰安婦虐殺の証拠」として出回っていました。

既に、テキサス親父ことトニー・マラーノ氏がNARA(アメリカ国立公文書記録管理局)で原本を調査して、多くの日本人は、遺体は日本軍兵士であり、そこから靴下を脱がして盗もうとしているのは中国兵だと分かっていますが、韓国では放置されていました。

 

 

これに関して、金柄憲(キム・ビョンホン)所長が、韓国で初めてフェイクニュースだと明らかにしました。〔なでしこアクションと金柄憲所長は連携して活動しており、なでしこアクションからの情報提供のようです。〕

 

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金柄憲氏のツイートより(韓国語版もあり)

 

昨日(2021/12/21)、保守系ネットメディア『ペン&マイク』で金柄憲所長が解説し、同メディアのその日の夕方のニュース翌朝の解説番組でも取り上げられました。〔Web記事はこちら:[발굴특종]'조선인 위안부' 학살 증거라는 영상은 가짜였다([発掘スクープ] 「朝鮮人慰安婦」虐殺の証拠という映像は偽物だった)〕

また、恒例の水曜集会のカウンターデモでも、本日はこの問題を取りあげて抗議しました。〔リンク先は、ゆんばん氏の動画で、抗議集会の模様に解説を付けたもの〕

ブログ主も、この映像やキャプチャ画像は何度も見ていたのですが、今回初めてこのフェイクニュースの発信元が、ソウル市とソウル大人権センターの主催したシンポジウム(2018年2月27日)だと知りました。〔記事後述〕

既に金柄憲所長はこのシンポジウムを開催した教授等やKBS(日本のNHKのような公共放送局)に質問・訂正依頼を投げかけているとの事です。

 

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https://jp.yna.co.kr/view/AJP20180227003600882
旧日本軍の朝鮮人慰安婦虐殺 映像資料を初公開=ソウル大研究チーム
記事一覧 2018.02.27 16:08

【ソウル聯合ニュース】韓国・ソウル市とソウル大人権センターは27日、韓中日の専門家が出席して行われた旧日本軍の慰安婦問題に関する国際カンファレンスで、同軍による朝鮮人慰安婦の虐殺を証明する映像(https://youtu.be/DbmcBD2aN-k)を初公開した。

昨年7月に初公開された慰安婦の姿を収めた映像の一場面(ソウル市・ソウル大人権センター)=(聯合ニュース)
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 約19秒のこの記録映像は、太平洋戦争で日本が敗戦する直前の1944年9月に中国・雲南省の騰衝で米中連合軍が撮影したもので、44年9月13日夜に日本軍が朝鮮人女性30人を銃殺したという内容の米中連合軍の文書を裏付ける記録だ。朝鮮人慰安婦が日本軍によって虐殺された後、1カ所に捨てられた様子が収められており、遺体を埋めに来たとみられる中国軍の兵士が遺体の靴下を脱がせる場面もとらえられている。

 米中連合軍は44年6月から中国とミャンマーの国境地帯にある雲南省の松山と騰衝の日本軍占領地に対して攻撃を開始した。同年9月7日に松山を、1週間後の14日には騰衝を陥落させた。当時、ここには日本軍に連れてこられた朝鮮人慰安婦70~80人がいた。

 映像が撮影された日時は騰衝の陥落翌日の同年9月15日だ。陥落当時、連合軍の捕虜となり生き残った23人を除く朝鮮人慰安婦の大部分は日本軍が虐殺したと推定される。

 敗戦が近付くと、日本の作戦参謀だった辻政信は松山・騰衝に駐屯していた日本軍に「支援兵力が到着する10月まで抵抗を続けよ」と事実上の玉砕(集団自決)命令を下した。ソウル大人権センターの鄭鎮星(チョン・ジンソン)教授率いる研究チームは、これを拒否した朝鮮人慰安婦らが一部の民間人とともに虐殺されたと明らかにした。

 日本軍によるこのような慰安婦虐殺は、連合軍も把握していた。研究チームは騰衝の陥落直前の9月13日夜、日本軍が朝鮮人女性30人を銃殺したと記録した連合軍の情報文書を発見・公開している。

 これまで旧日本軍が慰安婦を虐殺したという証言や記事などが公開されたことはあったが、虐殺現場を収めた映像が公開されたのは初めてだ。

 今回公開された映像は、ソウル大研究チームが2016年に発見した慰安婦虐殺現場の写真と同じ場所で撮影されたものと確認された。写真と映像の中の遺体の服装が同じで、写真の中の中国人兵士が映像にも登場する。

 研究チームは、戦時に米軍写真部隊の写真・映像撮影担当兵士が2人1組になって動いた点に注目し、映像を追跡した。写真があるということは必ず同じ場所で撮影した映像もあるとみて、米国立公文書記録管理局(NARA)に保管されている資料をしらみつぶしに探し、ばらばらになったフィルムの山を一つずつ確認した。

 昨年7月に研究チームが初めて公開した旧日本軍の慰安婦の映像も、このような過程を経て発見された。

 研究チームは、慰安婦が虐殺されたことを示す写真を発見した翌年の昨年に映像も探し出したが、すぐには公開できなかった。虐殺という敏感な問題であることから、分析の正確度を高めるため研究に時間をかけた。

 研究チームに所属する聖公会大のカン・サンヒョン教授は「日本政府が(旧)日本軍の慰安婦虐殺を否定している中、戦争末期に朝鮮人慰安婦が直面していた状況と実態を教えてくれる資料だ」と説明した。

 鄭教授は「慰安婦被害者の証言以降、世界のあちこちで埋もれていた資料が発掘されている」とし、「これらの資料が(被害者の)おばあさんの証言と驚くほど一致することを確認した」と述べた。

 研究チームの資料発掘を16年から支援してきたソウル市は「戦争中に女性を戦場に動員し、性的慰安の道具に使用し虐殺したようなことを再び繰り返してはならない」とし、「日本はこれを否定するのではなく、認めて謝罪しなければ再発を防ぐことはできない」と強調した。

 研究チームに所属する東国大のパク・ジョンエ研究教授は「日本が責任を認め、慰安婦問題について心からの謝罪をすべきだ」とし、「世界的に起こっている(セクハラを告発する)『Me too』や(告発した人を支持する)『With you』運動も結局は(旧)日本軍慰安婦問題とつながっている」と主張した。

 日本の植民地支配に抵抗して1919年に起きた三・一独立運動から99年となることを記念し、ソウル市庁で開かれたこの日の国際カンファレンスでは、韓中日3カ国の慰安婦問題専門家が各国が所蔵する関連資料の状況を共有し、協力策を議論した。

 日本からは、「女たちの戦争と平和資料館」 (wam)の事務局長で、90年代から女性の人権と戦時中の性暴力問題に積極的に声を上げてきた渡辺美奈氏が出席した。

 

 

  


 

 

 

『韓国「反日主義」の起源』雑記5-茶道に見る韓国の『パクリ』・『起源』主張

韓国では、韓国の「草庵茶(초암차/チョアンチャ)」が日本の「佗茶」(草庵の茶)の起源と言われているそうです。

後述する記事にありますが、金時習(김시습/1435年~1493年/号は「梅月堂」)という文人が朝鮮時代になって途絶えた高麗時代の抹茶道を復活させ、日本から来た使節に伝えたのが日本の佗茶の始まりと主張しています。

まずはその記事を機械翻訳したものをご紹介します。

 

* * * *

http://news.bbsi.co.kr/news/articleView.html?idxno=3053449
‘매월당 김시습 초암차법 재발견’...천태종 삼룡사 학술대회
「梅月堂・金時習草庵茶法再発見」···。天台宗三龍寺学術大会
入力 2021.12.17 17:15 修正 2021.12.17 21:48

修行者たちの禅茶「草庵茶」〔※초암차〕を日本に伝えた梅月堂〔※号:매월당〕・金時習〔※김시습/1435~1493〕〕の「草庵茶法」を伝承、研究するための動きが活発に起きています。

天台宗ソウルの三龍寺は、今日(17日)、智観殿で「梅月堂 金時習草庵茶法の再発見」をテーマに学術大会を開きました。

大会では中国の五百羅漢に上った禅師を源流とする禅茶文化を、梅月堂が500年ぶりに復元し、日本にまで影響を及ぼした「草庵茶」の地位をめぐり、活発な議論が交わされました。

特に松かさで火をおこしてお茶を沸かす方式の「チョアム茶」ならではの独特な伝統儀礼を再現して注目されました。

<ムウォン僧侶/三龍寺住職>
「たとえコロナ19で難しい時期ではありますが、私たちが願う功徳がこれからの韓国のお茶文化、さらには世界のお茶文化をワンランクアップグレードさせるきっかけになればと思います。"

<チェ·オクジャ/社団法人伝統礼儀振興会理事長>
「(梅月堂金時習が)昔の文献を見ると松ぼっくりで水を沸かしたのです。 松ぼっくりで再現してみて、 とても感動したんです。 火花はあまり強くもなく、長く燃え続けたからだ」。」

最初の漢文小説『金烏神話』の著者としてよく知られている金時習は、朝鮮初期、世祖の王位簒奪に憤慨して出発した放浪の旅で「草庵茶法」を研究し、朝鮮時代から姿を消した高麗の抹茶道を伝承しました。

また、慶州の龍蔵寺に滞在しながら日本国王使節団に「草庵茶法」を伝え、日本でも大々的に伝わり、韓茶文化が隆盛するきっかけとなりました

***

ハンギョレの記事より(2021-12-17)

>三龍寺の住職であり天台宗の宗会議長であるムウォン僧侶は、「新羅の高僧である浄衆無相が唐で禅茶を創始し、朝鮮時代に金時習の草庵茶が寺院を中心に広がり、士大夫と一般人にまで普及したものが、15世紀の日本に伝わり、日本が誇るわび茶が作られた」と述べ、「今回の学術大会を通じて、雪岑大師・金時習の清貧な生涯と節操の精神、韓国茶文化をあわせて光を当てることになるだろう」と明らかにした。

* * * *

 

上述したように金時習の生没年は1435年~1493年と、確かに村田珠光と時代が被っているのですが、佗茶とは、室町時代の豪華絢爛な書院茶に対し、村田珠光(1423~1502)が創始し、武野紹鴎(1502~1555)を経て千利休(1522~1591)が完成させた和敬清寂、つまり質素を旨とする草庵式の茶の事です。

つまり、茶道自体は日本の方が古いのです。これのどこに金時習が関わっているのでしょうか。あるいは、それを証明する史料はあるのでしょうか? ちなみに、韓国語のWikipediaの『金時習』の項には「草庵茶」に関する記述はありません。

しかも、ニュース映像で見てみましたが、茶杓で茶入れから抹茶を茶碗に入れ、釜から柄杓で湯を汲んで茶筅で茶を点てるという日本の茶道にそっくりなものでした。

以下は動画のキャプチャです。

 

20211217_wabicha00
20211217_wabicha01
20211217_wabicha02
20211217_wabicha03

  

更に突っこめば、立て膝座りではなく、正座をしています。

【追記】上記キャプチャを撮った動画の説明欄によれば、三龍寺住職のムウォン僧侶はこう言っているようです。「2006年度、草庵茶の発祥地である蔚山佛日庵の旧跡が明らかになり、梅月堂草庵茶の実体が一つ一つ明らかになり、韓国茶文化の発展のために梅月堂草庵茶法の研究成果を集大成して...」

つまり、500年前の梅月堂(金時習の事)が創設した草庵茶を継承してきた訳では無く、2006年頃から研究をし始めたと言っている訳です。

  

日本の茶道と異常なほど酷似したものが、朝鮮半島にはあるというのです。いや、現代の草庵茶が金時習の草庵茶を復活させたというなら、「あった」と主張しているわけです。

〔下の動画で、点前を最初から観る事ができます。〕

 

 

韓国「反日主義」の起源』(松本厚治 著)によると、1980年代半ばまで、韓国茶道は「和敬清寂」を茶の心として掲げていたそうですが、これは千利休(1522~1591)の言葉です。

抹茶自体は中国から伝わったものなので、嘗て朝鮮にもあったとしてもおかしくはないのですが、李氏朝鮮時代に仏教弾圧と共に茶の文化はほぼ無くなり、朝鮮の人々は、釜の底に焦げ着いた飯に水を注いで熱したもの(スンニョン)を茶代わりに飲み、それ以外には麦茶とかトウモロコシのヒゲ茶のような、謂わば代用茶みたいなものを飲んでいました。

 

なお、「韓国 茶道」とGoogleの検索窓に入力すると、「水筒」とか「ポット」といった単語がサジェスト(suggest/示唆)されますが、よく見る水筒茶道は「茶礼(다례/タレ)という、煎茶のようなものを飲む茶道のようです。

 

20211222_korean_tea_ceremony01
https://youtu.be/PMKpO3uQ3_0 よりキャプチャ

 

一応、水筒ではなく、土瓶(笑)で湯を入れる手前もあるようです。

20211222_korean_tea_ceremony02
https://youtu.be/5AmYjztNe4A よりキャプチャ

 

もちろん、もてなしの心が重要なので、家庭などで盆略点前のような形で茶を点てるなら、ポットでも鉄瓶でもいいのですが、伝統的な点前として人前で披露するのに、水筒はないだろwと思います。

 

Wikipedia『茶礼』の脚注〔7〕にある「東アジアの茶道と茶の湯」(中国社会科学院日本研究所 張建立)という論文には、以下のように書かれています。

 

朝鮮の茶道に関して、今のところ、これといった研究はなく、資料集的には参考になるのは、金明培『韓国の茶道文化』(ぺりかん社 1983年)だけである。
金明培氏は、茶道が日本独特の文化であるという説に反対し、さらに「茶や茶種、飲茶の風習が中国から伝来したといって、茶道の成立も中国が先であったと断定することはないのである」と指摘した上で、新羅の花郎が喫茶用の櫻筒を製作したことをもって、茶道の創立は韓国が先だと主張している(『韓国の茶道文化』50頁)。しかし金氏がその論を立証するために使用した史料は、同時代のものではなく、すべて 11世紀以降の史料に載せられた伝説で、どこまで信憑性があるのか判断しがたいものである。また、たとえそのすべてが真実だと認めたとしても、喫茶用の櫻筒を製作したということだけを根拠に、最初に茶道が創立されたのは韓国だというのは、どうも無理があるように思われる。

張建立氏プロフィール:1970年中国内蒙古に生まれる。1993年内蒙古大学外国語学院日本語学部卒業。1996年南開大学日本研究院修士課程修了。日本思想史を専攻。同年4月茶道研修のため来日。1999年裏千家学園茶道科卒業。2000年同研究科卒業後、今日庵より茶名宗建を授与される。2003年3月立命館大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士号取得。川嶋将生先生に師事し、日本文化史を専攻〔『茶道と茶の湯―日本茶文化試論』 単行本 – 2004/2/1より〕

 

ブログ主には、ここまで厚顔無恥になれる韓国人が理解できません。

 

  


 

 

 

『韓国「反日主義」の起源』雑記4-『檀君神話』

前回の続きとして、『韓国・パクリ文化の起源』について書こうと思っていましたが、前回ご紹介した動画にあったあるシーンから、韓国人が言う『半万年の歴史』について書く事にします。

 

動画の7:30頃には面白いシーンが出てきます。本を読んでいる女性が映り、次のようなナレーション(英語)が入ります。「あの淑女が読んでいる本をちょっと覗いてみましょうか。」 そして、漢文で書かれた本がクローズアップされて、「あぁ、たった4千年に過ぎない朝鮮の歴史ですね。」と続きます。

読んでいる本が何かは分かりませんが、「4千年の歴史」というのは『檀君神話』によるものだと思います。韓国や北朝鮮には、檀君が即位したとされる紀元前2333年を元年とする「檀君紀元」があり、今から4350年程前になりますが、それを切り上げて約5000年とし、「半万年」と言うのです。宗主国も「白髪三千丈」の世界ですからね。

 

ひたすら中華だけを文明として崇拝し、自らを小中華と称した彼らは、元々は箕子朝鮮を国の始まりとしていました。前195年頃の成立とされています。

箕子とは、殷の貴族。名は胥余(しょよ)。伝説では、紂王(ちゅうおう)の暴虐を諫めたが用いられず、殷が滅ぶと朝鮮に入り、朝鮮王として人民教化に尽くしたとされる伝説の王です。

つまり、国として中華の直系である事が重要でした。

檀君に関する記述は13世紀の『三国遺事』にしか遡れません。しかも、自前の伝承では無く、「魏書云」(魏書に曰く)と、中国史書を引用する形で始まります。しかし、その史書が何だかは分かりません。

檀君神話も文字にして500字程度の短いもので、日本の記紀に比肩するものではありません。

その概略は、「天界の支配者・桓因が降臨して、人間に化身した熊と交わって檀君王倹をもうけた」という内容で、「檀君が初めて『朝鮮』と称し、その国は1500年続いた」とし、最後に「周の虎王が、箕子を朝鮮の支配者として使わすと、檀君は隠遁して1908歳まで生きた」で終わります。

国生みの神話も無ければ、箕子との繋がりもありません。

この檀君信仰が始まったのも、中国から独立した大韓帝国の時代だそうです。

同時代の朝鮮史家・今西龍(1875年8月15日 - 1932年5月20日)が、「明治27年、朝鮮は日本の援助の下に清国から独立し、(中略)朝鮮人間には支那人たる箕子を開国始祖としての尊崇は急激に衰へ、之に反して檀君を朝鮮国民の祖として崇拝するの風、俄(にわか)に熾(さか)んとなれり。日本人が天照皇太神を仰ぎ奉るものに比擬して、朝鮮人は檀君を仰がんとせり」と『朝鮮古史』に「檀君考」として書いています。〔『韓国「反日主義」の起源』(松本厚治 著)p.343〕

日本には神話の神々を祀る神社は古くからあちこちにありますが、韓国にはありません。

全羅道の人、羅喆(らてつ)が檀君教を興したのも1904年です。〔同書、同頁〕

 

前回書いたように、牽強付会(こじつけ)により、日本を象(かたど)って、嘗てあった(かもしれない)文化を再構築する作業は、日本と関わるようになってから急激に進みます。

そこまでならまだ良いのですが、ご存知の通り、「古代韓国の文化は本家では失われたが、日本に伝わって発展した」というロジックを使って、日本の文化や伝統の「起源」を主張するからタチが悪いのです。

次回は、「パクリ文化」の一つ、『茶道』について書きます。

 

 

  


 

 

 

2021/12/21

『韓国「反日主義」の起源』雑記3-韓国伝統文化は近代に創られた(青磁を復活させたのは日本人)

このエントリーは、『韓国「反日主義」の起源』(松本厚治 著/草思社 /2019/2/27)を読んで、覚え書きなどを書き留めるものです。

今回は、今日「韓国的」とされる文化が、日本統治時代に創られたという事がテーマです。

 

まずは、以前もご紹介した動画ですが、朝鮮総督府鉄道局制作の観光PR動画(1939年)を再掲します。韓国人の百年歴史さん(백년역사CenturyHistory)が日本語字幕を付けてupしてくださったものです。

 

 

韓国語版と英語版の動画もupして下さっていますが、韓国語版のコメント欄にこのような簡潔なコメントがありました。

Sik
1 年前
우리가 배우는 조선의 이미지가 여기 담겨있네
機械翻訳:我々が学ぶ朝鮮のイメージがここに込められている。

 

それに対して、百年歴史さんは「정확한 지적이시네요(正確な指摘ですね)」と返していました。

 

韓国に多少関心のある方は、上記動画に出てくる「朝鮮」が、実際の李氏朝鮮末期の「朝鮮」とは大きく異なる事が分かると思います。まず、このように清潔ではありませんでした。

ここで見られる「朝鮮」は日本統治時代に復元されたり美化された「朝鮮」なのです。

 

冒頭に出てくる寺は「仏国寺」といい、「石窟庵」とともに世界文化遺産に登録されています。

 

20211221_bukkokuji01
動画よりキャプチャ

 

Sekkutsuan02_bukkokuji_before
1914年の仏国寺(Wikipediaより)

 

2:00辺りから「石窟庵」が紹介されますが、これは1909年、雨宿りの為に洞窟に入った郵便配達夫が偶然に見つけたもので、発見当時は崩れた状態だったのを日本人が修復しました。

つまり、当時の朝鮮人は、文化財的な見地は全く持ち合わせておらず、こうした史跡もほったらかしだったのです。

 

当時は最先端の技術であるコンクリートで修復しましたが、韓国では日帝が嫉妬して毀損したと教えています。

 

20211221_sekkutsuan01
動画よりキャプチャ

 

Sekkutsuan01_before
発見当時の石窟庵(Wikipediaより)

 

Sekkutsuan01_after
修復直後の石窟庵

 

『韓国「反日主義」の起源』によると、有名な高麗青磁も遙か昔に技術が途絶えていたので、優品のほとんどは出土品で、その価値が認識されるようになったのは、日本で朝鮮陶磁熱が高まった後だそうで、陶磁に見識があった実業家の富田儀作が私財をなげうって復活させたものだそうです。〔同書、P.449/富田儀作で検索した所、有田町歴史民俗資料館の館報〔PDF〕が見つかりました。(該当ページ画像)〕

 

高麗時代は仏教が国教でしたが、李氏朝鮮時代になると「崇儒廃仏」(儒教を崇拝し、仏教を廃する)で、仏像はうち捨てられ、また、労働を卑しいものとしたため様々な技術が失われました。

 

朝鮮の歴史や遺物などを整理したのは日本人です。

例えば、朝鮮総督府は15年の歳月を掛けて、37巻、2万4千ページもの『朝鮮史』を編纂しました。また、朝鮮全土の古建築や遺構、石碑や石像を調査して『朝鮮古跡図譜』15冊にまとめました。その他にも、1万3千人もの人物の事跡を収録した『朝鮮人名辞書』を編纂し、民俗学や朝鮮語学も日本人により研究されて書物にまとめられました。

李氏朝鮮時代は、礼楽法度、衣冠文物、あらゆる事を中華に従い、大国に事大する小中華の国でした。

しかし、江華島条約によってシナからのくびきを解かれ、嘗てあった朝鮮的な伝統文化を取り戻したのが日本統治時代だったのです。

但し、その伝統は既に途絶え、どのようなものであったかを裏付ける史料はほとんどありません。そこで、朝鮮人は、日本を象(かたど)って、嘗てあった(かもしれない)文化を再構築し始めます。「古代韓国の文化は本家では失われたが、日本に伝わって発展した」というロジックです。

これが現代韓国の「パクリ」文化に繋がります。

次回に続きます。

 

 

  


 

 

 

2021/12/16

【新型コロナ】昨年8月には東京のビジネスマンの46.8%が免疫を得ていたとする論文について

前回のエントリーでご紹介した韓国の医学ライターの記事に出てきた、掲題の論文が見つかったのでリンクを貼っておきます。

Dynamic Change of COVID-19 Seroprevalence among Asymptomatic Population in Tokyo during the Second Wave.”(東京の無症状者におけるCOVID-19血清有病率の第2波における動的な変化)

という2020年9月23日に発表された論文で、但し、リンク先には査読を待っていると書かれています。

血清有病率(Seroprevalence)とは、ある集団における血清検体に基づいて特定の疾患の検査で陽性となった集団の割合のようで、要するに新型コロナの免疫を持った人の割合と言う事でしょう。

なお、この論文については医学サイトに記事を見つけたので、そちらもご紹介します。

Tokyo citizens may have developed COVID-19 herd immunity, say researchers”(東京都民はCOVID-19の群発免疫を獲得している可能性があると研究者らが発表)という2020年9月24日付けの記事です。

これによると、研究チームは、夏の間、SARS-CoV-2の血清反応陽性率を推定するため、東京都内の11カ所に分散する大企業の健康で無症状の従業員1,877名を登録したとのことです。

期間は、2020年5月26日から8月25日の間で、第2波と重なっています。

平均年齢40.8歳の615人が1回の検査を受け、そのうち350人(平均年齢42.5歳)が2回の検査を受けた結果、夏にかけて血清陽性率が劇的に上昇し、血清反応率は、調査開始時の5.8%から、夏の終わりには46.8%という予想外の高率になった、との事です。

 

 

  


 

 

 

2021/12/15

【新型コロナ】2020年8月に東京の一般サラリーマンの46%以上が抗体を持っていた【K防疫 vs. J防疫】

公開:2021-12-15 16:09:12  最終更新:2021/12/16 6:27

掲題は、韓国の「食品医薬品安全処」(日本の厚労省に相当)で審査委員であった方が、K防疫について批判した文の中に書いてあった事です。

医学メディアに掲載された『K防疫 vs. J防疫 何が違うのか』(K-방역 vs J-방역, 무엇이 차이를 만드는가?)という記事で、この医学ライターの経歴など詳しい事は不明です。

実は、この記事は『シンシアリーのブログ』で知り、翻訳の一部はシンシアリーさんのブログで読んだのですが、全文読んでみたら、なかなか興味深い事が書いてあるので、かなり長いのですが、全文をご紹介しようと思います。

この方の言いたい事は、韓国の防疫は政治であり、専門家チームの意見を無視したが、日本政府は専門家の意見に耳を傾けて政策を決定しているというもので、これによると、韓国の専門家チームも、既に市中感染が広まった昨年6月頃には「ゼロコロナ」は無理だと判断してたそうです。ゼロコロナとは、ウイルスの撲滅です。しかし、それに基づいた提言を政府が聞かなかったそうです。

また、日本の、「濃厚接触者や症状がある人を対象に検査する」方式と、韓国の、「大規模に検査をして陽性者を見つける」方式を『モグラ叩きゲーム』に喩えて、結局前者の方が “勝利した” とまで言っています。

いつものように、機械翻訳をした後、誤訳を訂正し、分からない所は機械翻訳ママにしています。小見出し(◆~)はブログ主が便宜的に付けました。

 

* * * *

http://www.medicaltimes.com/Users/News/NewsView.html?mode=view&ID=1144563&REFERER=NP
K防疫 vs. J防疫 何が違うのか?

カン·ユンヒ元食薬処審査委員
記事入力 : 2021-12-1305:45

こんな言葉がある。「最後に笑う者が本当の勝者だ」。コロナが発生して2年が経った昨今、韓国と日本のうち誰が笑っているのか。 むろん、日本がすべてうまくやったというわけではなく、今後も変動性が残っている。 ただ、韓国と日本国民いずれも大きな苦痛を経験しているのに、同じ時点でこのように大きな違いがある理由が何かについては問わなければならない。

◆隠れているモグラも叩こうとする韓国、飛び出したモグラだけ叩く日本

コロナ防疫において韓国が選択した戦略は、診断試薬の早期開発による3T(Testing-Tracing-Treatment)戦略だった。 多くの先制検査で無症状確定者まで見つけ出し、疫学調査基盤の密接接触者をすべて隔離し、角度に1、2ヵ所ある拠点病院で治療をするのだった。 モグラゲームで言えば、飛び出そうが飛び出まいが、一旦全部をぴょんハンマーで打ってすべてのモグラを無くすという政策だった。

一方、日本は有症状者中心の防疫政策を駆使した。 臨床的に有意な症状がある場合、制限的に無料でコロナ検査を実施し(もちろん本人が望めば検査は可能だが有料)、同居人程度を一緒に検査し、必要な場合は近くの指定医療機関(韓国でいえば町内病院)で診療するシステムだった。 モグラゲームで言えば飛び出す子だけを捕まえ、静かな子は放っておく戦略だった。

初期には当然、すべてのモグラを捕まえる韓国がリードした。 新天地集団感染の危機を奇跡的に克服した韓国は、すべてのモグラを捕まえることができると意気揚々としていた。 海外入国者が入国しても捕まえられるし、入国者の隔離は不要だ」と話した。 その結果、海外入国者から始まった梨泰院クラブ集団感染が発生し、以後、疫学的なつながりが見られない感染が増加し始めた。 すなわち、コロナ感染が地域社会に広まったのである。

◆自然免疫を得た日本

しかし、韓国政府は防疫戦略を変えていない。 教会で集団感染が発生すれば、教会を閉鎖させ、クラブで発生すればクラブを閉鎖させた。 「あと2週間がヤマ場」と叫びながら、同様の政策を押し通した。 その結果、20年7月、一般人を対象にしたコロナ抗体陽性率は0.03%だった。 一方、有症者中心の防疫政策を取る日本の場合、発表された論文によると、2020年8月に東京の一般サラリーマンを対象にしたコロナ抗体検査の陽性率は46.8%だった。 このデータは、韓国は静かな感染をほとんど経験せず、自然免疫を獲得した者はほとんどおらず、日本は相当数が自然免疫を獲得したことを意味する。 ご存知のようにワクチンによる免疫は3-4カ月有効で、自然免疫は1年以上有効であることが立証されている。

今年、韓国政府は「接種率80%、11月には集団免疫」を叫び、ワクチン接種率を上げるのに全力を尽くした。 筆者は株式取引をしないが、株式取引の大原則の一つが一つの銘柄に集中しないことだという。 しかし、この原則は、実は大半の政策にも通じる。 現在、コロナ防疫に比較的成功している国のうち、どの国も一つの防疫政策にこだわっている国はない。 結局、国のワクチン政策によって十分な情報なしにワクチンを接種し、重症の副作用を経験した被害者が発生することになり、疾病管理庁の「因果関係なし」通知書を受けた人たちは訴える所がないため、国民請願を出し、この内容が連日マスコミに報道されている。 にもかかわらず、政府の政策は全く変わっていない。 一方、ワクチン接種率が15%にも満たない状態で日本は立派に五輪を開催し、おかげで私たちは金軟景選手の最後の五輪を一緒に楽しむことができた。 正直、筆者はその時感じた。 なぜなら韓国の3T戦略、ワクチン戦略では五輪どころか忘年会もできない状況だと。

そのため、政府の目標どおり、今年11月に韓国は集団免疫を達成したのか。 しかし、水槽(수조)を投資〔し、数千人の重症の被害者を量産した政策が失敗したにもかかわらず、謝罪する人はおらず、なぜ政府は青少年ワクチン接種やワクチンパスなどワクチン関連政策だけを押し通すのか。 筆者の前のコラムで、「食薬処の暴れん坊、剣舞(칼춤で、ボツリヌス、トキシン製剤会社はみな潰れる」と言ったが、政府のワクチン剣舞〔には、「国民のストレスが大きすぎる」(もちろん筆者はワクチン無用論者では全くない、必要なところに使うべきだけ)。

◆専門家の声を無視する韓国政府

それでは韓国と日本の違いはどこから始まったのだろうか。 「What makes the difference?」これは、両国で防疫政策を決定する主体が異なるためだ。 我が国は政府という行政組織が決める。 ところが、韓国では政府に専門家がほとんどいない。 食薬処で働いてみたら確かに分かったよ。 医薬品の安全の責任を負わなければならない組織に医薬品安全専門家が一人もいなかった。 実際に一人の専門家がいれば、その専門家が他の専門家を育てて成長することができる。 しかし、食品医薬品安全処にはその一人の専門家がいないため、医薬品安全ではただの一歩も進むことができないのだ。 そのため、食薬処のコロナワクチンの安全性管理も全くないのだ。

◆ゼロコロナは無理と判断した専門家チームの声は封じられた

しかし、政府の防疫初期には、外部の専門家で構成された中央臨床委員会という専門家グループがあった。 中央臨床委員会が1-2カ月ごとに科学的な根拠に基づいてブリーフィングをした時、国民は安定感を得ることができた。 しかし、昨年6月ごろ、中央臨床委員会が「コロナが地域社会の感染に拡大した時点で、コロナの終息は不可能で、コロナと共存する防疫政策に切り替えるべきだ」という意見を示すと、突然予定されていた中央臨床委員会の説明会は取り消され、その後、中央臨床委員会の声が消えた。 同中央臨床委員会は、国内でのワクチン接種を開始する前から、ワクチンでは集団免疫を達成できず、ワクチンは高危険群にのみ有効だという意見を示していた。

すなわち、韓国の防疫政策は専門家グループの意見を無視したまま、政治的に進められた。 政府ブリーフィングで専門家グループの意見は消え、いわゆる「一介の専門家」と呼ばれる数人の医師が出始めた。 以前、ある俳優が出演した広告が多くて「000の一日」という言葉があったが、この少数の個人専門家たちがそうだ。 朝にはこの放送に出て、夜にはあの放送に出る。 しかし、韓国国民は一介の専門家という人々の意見に何気なく従う、そんな国民ではない。 誰が専門家かを見分ける国民であり、自ら専門家になる国民である。 結局、もはや政府のいかなる政策も受け入れられていない。 防疫が政治に変質した韓国は、政府の政策に専門家グループの後押しがないからだ。

◆専門家の意見が反映する日本政府の政策

一方、日本の防疫政策は誰が決めたのだろうか? もちろんこの点については触れていないが、筆者が確信するに、保健医療の専門家たちが決定したに違いない。 すなわち、日本は保健医療専門家が防疫政策を主導し、政治が介入しなかった。 筆者がこれを推定できる理由は、日本は保健医療システムの政策を決定する際に医療専門家の意見を尊重しながら政策を展開してきたためである。 例えば、日本の食薬処〔=厚労省〕はある薬物の許可に医療専門家の意見を決定的に反映する

一例としてドライアイの治療剤としてcyclosporine製剤が欧米許可になったが、日本眼科学会の反対で許可されなかった。 当然、韓国は許可になり、韓国の食品医薬品安全処は、薬物の許可時に一般的に医療専門家の意見を最初から問わない。 日本の食薬処は、いつもの機能通りコロナワクチンの安全性をモニタリングし、独自のデータを基に10月14日、モデルナワクチンを30歳未満には接種しない措置を取った。 一方、韓国は11月17日になってようやくモデルナの年齢制限をしたが、当然韓国は能動監視をしなかったため、独自のデータを基盤とした措置でもなく、他の国がそうするのでやむを得ずそれに従う措置であった。

韓国と日本の昨今の状況を見守りながら、リーダーの重要性を悟る。 筆者がかなり前に嫌いなリーダーの類型に対するアンケート調査結果を見たことがあるが、1位が無能なリーダー、2位が性格破綻リーダーだった。 専門家グループの意見を無視したまま、自らも気が抜け、国民も気が抜け、結果も惨敗の防疫政策を進めてきた韓国政府は、性格破綻のリーダーだろうか。 無能なリーダーなのか? 政府は今からでも中央臨床委員会を再び呼び、専門家主導の防疫政策に切り替えなければならない。 それだけが国民からの信頼を回復できる唯一の道だ。

* * * *

 

なんとも日本をずいぶん高く評価してくれたものです。この記事には現時点で6件のコメントがあり、4件は筆者を批判、2件は評価するものでした。

元々、韓国のK防疫とは、①GPSやカード利用履歴等を使った行動追跡とそれを利用した②クラスター潰しでした。①は、好むと好まざるとにかかわらず効果はあり、台湾もすぐにオードリー・タン氏の指揮の下、同様のシステムを構築しました。(その人の行動経路を地図上で確認できるようなシステムでした。)台湾は、それと共に徹底した水際対策を行ったので、そもそも市中感染が少なく、初期段階でコロナの封じ込めに成功しましたが、K防疫と同じやり方です。ここまでは良かったのです。

大邱(テグ)市の教会(新天地教会)での大規模感染も、大規模なPCR検査で封じ込めましたが、人数が多いだけで、実際は範囲を絞ったクラスター追跡で封じ込めたものです。〔→国家基本問題研究所:【韓国情勢】誤認されている韓国のコロナ検査の実態 西岡力

クラスター追跡ができる内は良かったのですが、経路不明の市中感染が広がると、韓国では、“引っ込んでいるモグラ”も叩き始めました。ドライブスルー方式など大規模に無料のPCR検査を実施し、それによって市中感染を未然に防ごうという方式です。

これは、「知らずに感染者の発生した場所にいた人に対してアラームを送り、PCR検査を促すというシステム」が始まりだと思います。光化門広場での反文在寅デモを見に行った産経の黒田勝弘記者にもアラームが来た(恐らく、その中に感染者が出たのでしょう)と言っていたので、範囲を広げすぎました。国民の間にも、自覚症状がなくてもPCR検査を受ける事が自然となりました。

一方、日本の方式は、“飛び出たモグラ” (=自覚症状があり発熱外来を受診した人)と(陽性判明後に)その周辺だけを調べるので、後手と言えば後手です。しかし、市中感染拡大後にPCR検査で広範囲なスクリーニング(ふるい分け)調査をするのは、砂浜で砂粒をより分けるような非効率的な方法なので、いくら “ケンサーズ”(共産党や立憲民主党、マスメディアと言ったPCR検査至上主義者)が「韓国に学べ!」と言っても、政府は耳を貸しませんでした。

ネット上でも、PCR検査とはどういうものかを説明し、PCR検査が偽陰性を大量に生み出す害悪を説く医師が、ワイドショーなどに騙されないようにと警鐘を鳴らしていました。そして、一般の日本人の多くが、ケンサーズ達は、医療崩壊により政権を失脚させようとしているのだと悟ったのです。日本の場合は、2類に指定された新型コロナ患者は病院に入院させる事が法律で決まっているからです。

ちなみに、昨年の4月頃は、ドイツも「大規模なPCR検査」をコロナ対策の3つの柱の1つにしていました。但し、この頃は、PCR検査を受けられる基準は、「熱や咳などの症状があり、2週間以内に下記のいずれかの場所(として、イタリアとかスイスの○○地域とか列記)を訪れた者」としていました。当初はスキーリゾートで感染する若者が多かったからです。その後、ドライブスルー方式等で広範囲にテストし始めました。また、ニュースで見た限りでは、軽症者は自宅で療養し、かかりつけ医が電話やパソコンカメラなどでサポートしていました。

 

シンシアリーさんも書いていますが、福島の原発処理水の海洋投棄に関して、韓国の専門家は当初「韓国への影響は少ない」という論文を書いていました。しかし、いつの間にか、その論文はサイトから消されました。

韓国でも正論を述べる専門家はいるのです。が、このライターのような文も主要メディアには載らず、主流な意見とはなりません。

 

ところで、タイトルにした「2020年8月に東京の一般サラリーマンは46%以上が抗体を持っていた」という研究ですが、ブログ主は知りませんでした。これが事実なら、「東京の」というのがミソでしょうね。恐らく、満員電車でクラスターが発生したのでしょうが、どのみち追跡できないし、「経路不明」で処理されていたのでしょう。【追記】この論文を見つけました。但し、査読されていないようです。

 

 

  


 

 

 

2021/12/14

【韓国】「朝鮮人には愛国心はなく民族的本能だけがある」

興味深いコラムを見つけたので、ご紹介します。

日本でも有名な、イザベラ・バードの(1831/10/15~1904/10/07)『朝鮮紀行』を読んだ韓国『毎日経済』のノ・ウォンミン(노원명)という韓国人記者のコラムです。

Wikipediaによると、彼女は、1878年に日本の東北や北海道を訪れ、その紀行文は『日本奥地紀行』として出版され、朝鮮を訪れたのは1894年~(3年間に4回)で、日清戦争(1894~95年)の頃の朝鮮を見ている事になります。なお、韓国では彼女の事を結婚後の姓でビショップ夫人と呼ぶのが一般的のようです。

 

* * * *

https://www.mk.co.kr/news/politics/view/2021/12/1130727/

"조선인에겐 애국심은 없고 민족적 본능만 있다" [노원명 칼럼]
「朝鮮人には愛国心はなく民族的本能だけがある」 [ノ·ウォンミョンコラム]

ノ·ウォンミョン記者
入力 : 2021.12 09:19:01

19世紀イギリスの旅行家イザベラ·ビショップは1894年から1897年まで4回にわたって韓国に長期滞在した経験をもとに「朝鮮とその隣国」という有名な旅行記を残した。 本は韓国近現代史の専攻者によって隅々まで分析されており、一般人の中にも読んだ人が少なくない。 私は最近になって読んだが、旅行紀的な楽しみよりも、120年前の朝鮮人と極東の情勢に対する著者の冷静な評価が実感された。

ビショップは当時アジアで唯一「文明国」扱いを受けた日本に対して全般的に友好的だ。 それは、韓国人読者を多少不快にさせる恐れがある。 例えば次のようなところだ 「中国宗主権の陰の下で、朝鮮の両班(ヤンバン、貴族階級)たちは貴族的な生活の雰囲気で強圧と独裁の無限な機会を享受してきた。朝鮮の農民は和洋の教育を通じて自分たちが最終収奪対象というのが必然的な運命ではないという点や市民権、法の前での平等権、財産を保護できる権限を与えられたという点を少しずつ悟っている。

今、韓国で市民権、法治主義、私的財産権のような近代性の基本価値を韓国に移植した主体が日本だと主張すれば、「植民地近代化論者」というレッテルがすぐに付いてくる。 「土着倭寇」と言われるかもしれない。 私は今の自分の話ではなく、日清戦争を前後して朝鮮を4回深く観察したイギリス人の主張を伝えるのだ。

ビショップの主張は続く。 「(日清戦争後3年間)中国との従属関係が終わり、日本が勝利したことで中国の軍事力は決して崩れないという朝鮮の信頼は崩れ、政治的に腐敗した(中国と朝鮮の)二つの体制の同盟は断絶した。 両班と庶民の区分は、奴婢制度とともに、少なくとも文書上では廃止された。 野蛮な処罰と拷問も廃止され、便利な貨幣が現金に代わり、向上した教育制度が実施され、訓練された軍隊と警察が創設された。

どうだろう、帝国主義援助国出身の旅行家が、日本の帝国的野心を無視してとんでもない賞賛を並べたのか。 あるいはそうかもしれない。 しかし、日清戦争以前に朝鮮が清の属国であったこと、日清戦争後の下関講和条約によってこの従属関係が公式に終了したということは客観的事実だ。 韓国の歴史教科書は、この事実を正しく教えない。 教科書は、朝鮮の体制矛盾には目を向けず、その結果、朝鮮を実際よりも美化している

韓半島で「独立」という言葉が大衆的に使われ始めたのは、ビショップが旅行記を書いた頃だった。 1896年に独立協会が結成され,間もなく独立新聞が発刊された. 中国の使臣を迎接していた「永殷門」が現在の独立門に変わったのも1897年のことだ。 この時の独立はもちろん、中国からの独立を意味する。 本来、独立した者は独立という言葉を使う必要がない。 日清戦争以前の朝鮮は、独立した国ではなかった〕のである

※ブログ主註:江華島事件をきっかけに結ばれた日朝修好条規(江華島条約/1876年)では、第1条に「朝鮮は自主の国であり、日本と平等の権利を有する国家と認める。 」と書かれているが、日本側が「独立国」と明記するよう主張したのに対し、清国の属邦を自認する朝鮮は応じなかった。

ビショップは日清戦争後、日露が角逐する韓半島情勢に対してこのように助言している。 「朝鮮は独力で支えられず、そうした困難な状況が解決されなければ、朝鮮は日本やロシアの保護下に入らなければならない」。ご存知のように、実際にそのようになった。 ビショップの次の文章が特に私の胸を打つ。 「どのように使うか分からない独立性という贈り物を朝鮮は日本からもらった 朝鮮は数百年独立状態だったが、ある日突然、日本に侵奪されたのではなかった。 朝鮮の独立は非常に短く、それは日本が日清戦争で勝ったために与えられた贈り物だった。」 ビショップはそのように見ている。

独立という贈り物をどうすることもできず、右往左往する朝鮮の朝廷の様子を、ビショップでは次のように記述している。 「(俄館播遷で親露派が勢力を得た状況で)宮内府と王の側近は再び最も醜い方法で売官買職を始めた。 この悪習は誰も牽制しないが,最も悪辣な慣習だった. 膨大な官職を握っている王は公金を私費で流用し、自分の身辺が安全で日本の干渉もなくなると、自分の王朝の過去の弊習に復帰した。

※ブログ主註:俄館播遷(露館播遷)=李氏朝鮮の第26代王・高宗がロシア公使館に逃亡し、朝鮮王朝が主権を事実上放棄・喪失した事件。

ビショップは、朝鮮人の非衛生、無礼さに対して嫌悪感を表す時が少なくないが、基本的にその潜在力を認め、次第に嫌悪から愛情に見方が変わっていく。 しかし、彼女の観察は時には短刀のように冷酷かつ正確だ。 「朝鮮の人々には本当の意味としての愛国心はないが、強い民族的本能がある」。 近代的国民主義ではなく原始種族主義に基づいた排他的性格のことであろう。

私はこの点で、現代韓国人は果たして違うのかと考えてみる。 韓国人に種族的本能以外に愛国心というものがあったことがあるのかという疑問だ。 韓国現代の歴史教科書は、民族意識は過剰だが、大韓民国という国家の偉大性、固有性については曖昧だ。 大韓民国が朝鮮と植民地を克服した全く新しい体制、真の意味で韓半島に入った最初の国民国家という事実に背を向ける。 そのため愛国心は発現しにくく、民族にも及ばない種族主義が幅を利かせている


偏狭、慣例、自負心、気取った、労働を軽蔑する誤った偽善、利己的個人主義、寛大な公共精神と社会的信頼の破壊、2000年の慣習と伝統による精神的·肉体的奴隷根性、偏狭な知識、浅い道徳心···」ビショップは朝鮮の立ち遅れた教育制度が育てる人間型の特徴を大まかに要約した。 この120年間の奮闘を通じて、韓国人はこの中で多くの欠点を克服した。 韓国人はもはや労働を軽蔑することもなく、奴隷根性に縛られてもいない。 --ところで偏狭さはどうか。 利益の範囲が家族の枠を超えない利己的個人主義は変わったのか。 公共精神と社会的信頼は拡張されたのか

世の中の変化の速度は日増しに速くなっている。 その中でも、ゆっくり変わるものもあれば、なかなか変わらないものもある。 私は遅れて読んだビショップの『旅行記』を通じて、120年間で何が変わり、何があまり変わっていないのかを推し量ってみた。 そして、あまり変わらなかったことで、ちょっと背筋が寒くなった

[ノ·ウォンミョンオピニオン部長]

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この記者のように冷静に自国民を分析できる人には、現在の韓国は生きにくい社会だろうなあと思います。

ところで、一つ、ブログ主が指摘したい事があります。

朝鮮人(韓国人)が集団で「愛国心」を持った時期があった事を、この記者は忘れています。いや、知らないのかも。

それは、大東亜戦争の時です。

朝鮮人という民族の枠を越えて、日本人として戦勝報道に歓喜し、真の皇国臣民になろうとしていました。破竹の勢いで勝ち進む...少なくとも、国民がそう信じていた自国に貢献しようとして、兵役を求め、志願兵の募集に殺到しました。

 

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朝鮮黄海道黄州郡兼二浦での奉祝風景(画報『躍進する日本』1941年1月号)

 

韓国「反日主義」の起源』を読むと、日本の勝利の暁には、もし、朝鮮人が戦争に参加していないと、肩身が狭いという気持ちもあったように思われます。また、軍人になる事は立身出世でもあったので、そうした野心も抱いたのかも知れません。

尤も、事大主義の彼らは、日本の敗戦と同時に、敗戦国民の汚名から必死に逃れようとする訳ですが...

 

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/12

「住民投票条例」は氷山の一角。「自治基本条例」に潜む革命思想(松下圭一理論)/「こども庁」は左翼政策

『チャンネル正論』で八木秀次教授が分かりやすく解説されているので、是非ご覧下さい。

 

@CHANNELSEIRON 「編集長の言いたい放題」本当に怖い外国人住民投票権

東京都武蔵野市が制定を目指している定住外国人も投票可能にする住民投票条例。
その根源は自治基本条例にある。民主主義国家を脅かしかねない、極めて危険な自治基本条例について麗澤大学の八木秀次教授が徹底解説する。

 

ここではポイントを纏めておきます。(緑字はブログ主のコメント

  • 現立憲民主党の逢坂誠二氏が町長時代のニセコで初の「自治基本条例」が作られた。その後、日本各地の150くらいの自治体で制定されたが、内容はほぼ同じ。実はマニュアルがある。→『自治基本条例のつくり方』(松下啓一 著)これを作ったのは自治労(地方自治体職員の労働組合)。
     
  • 沖縄県石垣市はこの危うさに気付き、自治基本条例を廃止したが、武蔵野市は昨年自治基本条例を制定し、現在、長崎県対馬市もこれを作ろうとしている。(←対馬はそれでなくても、韓国人が多く移り住んでるのに馬鹿じゃないの?
     
  • また、『市民自治の憲法理論』(岩波新書)などの著書がある松下圭一氏(故人。松下啓一氏とは別人の元法政大学名誉教授)は菅直人元総理の師匠にあたり、彼が武蔵野市を拠点として活動していた。謂わば武蔵野市は自治基本条例の “聖地” 。
     
  • 武蔵野市が「住民投票条例」と共にやろうとしているのは、「常設型住民投票」。これは、議会を無力化するもので、後述の「松下理論」で述べるように、首長とプロ市民によって地方自治が行われる。
     
  • 自民党作成のパンフレット『チョット待て!“自治基本条例” つくるべきかどうか、もう一度考えよう』〔PDF〕
    民主党政権時に自民党が警鐘を鳴らすために作成したパンフレット
     
  • 「自治基本条例」には「子供の権利の保証」も出てくる。以前は日教組が中心となって「子供の権利条例」を単独で作ろうという動きがあったが頓挫したので、自治基本条例でやろうとしている。「子供の権利」というワードには注意が必要。
    →菅政権下で方針が決められた「こども庁」も元を辿れば「子どもの権利条約総合研究所」という日教組本部と住所が同じNGO団体やその他の団体が国連に働きかけて勧告を行わせたもの。〔月刊正論 2021年 12月号 pp.150 - 157『左翼政策「こども庁」実現を目指すのか』高橋史郎〕

 

◆「松下理論」とは

「地方自治権」とは、国家の持つ行政権の一部を地方に移譲したものであるが、彼(松下圭一氏)の理論はメチャクチャである。「地域住民が『社会契約』を行って、市町村という『政府』を作る。それでは広域行政ができないので、更に『社会契約』によって都道府県という『政府』を作る。更に『社会契約』によって国家という『政府』を作る」という複数信託論という考え方。

つまり、「国家」の前に「(国籍は関係ない)地域住民」が存在するという理論。

『市民自治』とは、議会を必要としない自治(「市民共同」と呼ぶらしい)の為に、首長と外国人を含む「市民」(←カギ括弧付きの市民)が直接繋がり、自治を運営していく。←つまり、プロ市民が行政を乗っ取る事ができるという仕組み

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ニセコで実績を上げ、北海道大学の教授等が『わたしたちのまちの憲法―ニセコ町の挑戦』(木佐茂男・逢坂誠二 編集)で、憲法よりも自治基本条例は上であると書いている。

自治基本条例は “基本ソフト” のようなもので、この上に「住民投票条例」や「市民活動促進条例」(プロ市民への助成金を可能にする条例)のような様々な “アプリケーション” が作られる。

更には、地方自治体に「外交・防衛の権限がある」とまで言い出している。防衛に関しては「消極的な防衛」、つまり「基地はいらない」等という形での防衛への介入。これを『民意』を根拠にして行おうとし、ツールとして「住民投票」が使われる。(つまり、沖縄で行われているようなことだ。沖縄県はアメリカに外交の活動拠点も作ってロビー活動をしている。

既に神奈川県大和市では、自治基本条例に米軍基地の移転が盛り込まれている。〔下記は、横須賀市が作成した資料からの引用〕

第7章 厚木基地
(厚木基地)
第29条 市長及び市議会は、市民の安全及び安心並びに快適な生活を守るため、厚木基地の移転が実現するよう努めるものとする。
2 市長及び市議会は、国や他の自治体と連携して、厚木基地に起因して生ずる航空機騒音等の問題解決に努めなければならない。

 

動画で紹介された、菅直人氏の選挙参謀などをやっていた斎藤まさし(本名:酒井剛)氏の言葉。

「目的は革命なんだから、最終的には中央権力を変えなければならない。だけど革命派が強い拠点地域を作っていく事が重要です。」

(季刊誌『理戦』2004年 対談)

 

 

  


 

 

 

 

【遅すぎる】消費税免税、留学生は除外へ

まずは日経の記事をご紹介します。

 

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA0523Q0V01C21A2000000/
消費税免税、留学生は除外へ 短期滞在に限定
2021年12月6日 1:43

政府・与党は訪日外国人向けの消費税の免税販売を観光客などの短期滞在者に限定する方針だ。長期滞在の外国人留学生らを除く。これまでは長期滞在でも入国から半年間は免税購入を認めていた。

対象者かどうか確認するのが煩雑で、事業者から改善を求める声があった。近くまとめる2022年度与党税制改正大綱に盛り込む。

現状では長期滞在の留学生らもアルバイトなどで就労している場合を除いて、入国から半年間は免税購入を認めている。働いていないことを店舗側が販売時に確認するのに手間どり、購入待ちの行列ができる問題が指摘されていた。

改正後は免税対象を原則90日以内の観光客など「短期滞在」の在留資格に限る。原則パスポートだけで確認できるようにして事業者の負担を軽くする。

留学生らによる不自然な大量購入を防ぐ副次的な効果も期待できる。免税品を消費税込みの価格で転売して利ざやを稼いでいると疑われる事例が見つかっていた。

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入国後半年以内の留学生は「非居住者」扱いになっているわけです。

ブログ主は十数年前にEU内で免税対象品を買い、EU域外に出国する際、空港で消費税(付加価値税)の払い戻し手続きをした事があります。もしかしたら、現在は、もう少し簡素な方法が採用されているかもしれませんが、これに比べると、日本は消費税の還付がほぼその場でできたり、滞在中に消費するような商品も対象であったりと、外国人を優遇しすぎです。

日本では、基本的に、“1店舗で同一日に購入した物品の合計金額が5000円(税抜)以上で免税”になり、従って、日用品を扱うドラッグストアでもその場で免税手続きができたり、“「免税手続一括カウンター」を設置しているショッピングモールや商店街などの場合は、複数店舗の合算が5000円以上で免税の対象になる”そうです。〔以上、『Live Japan』サイトの「日本の免税制度」より〕

上記サイトによると、2016年5月の免税制度改正によるものだそうです。

 

ブログ主が20年くらい前に外国人観光客のショッピングに付き合って銀座の三越で買い物をした時は、別の階の「お客様カウンター」の様な場所で手続きができ、それでも便利だなあと思ったのですが、その後、インバウンドと称して外国人にはより便利な方向に進みました。

観光客(短期滞在者)に対するそのようなサービス自体は批判しませんが、日経の記事にあるような現行方式だと、留学生が転売して利鞘を稼ぐだけでなく、新たに来た留学生に頼めば、日用品も免税で購入できる事になります。

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/10

【精神的勝利】韓国:日本の第5波が収束したのは、検査をせずに感染者が野放しになったので自然免疫を得たためだ!

以前のエントリーでご紹介した『朝鮮日報』の『韓国の接種率は日本とほぼ同じなのに感染者数は36倍…専門家が挙げる4つの理由とは』にも書かれていましたが、韓国では、「(日本では検査が有料のため)検査を受ける人が少なく、自然に集団免疫を得た」という説が流布しています。

そして、「ウリ達は素晴らしい『K-防疫』の為に却って自然免疫は得られなかった」と結論づけます。

これを『精神的勝利』と呼びます。

人の生死が関わっている事なので、コロナ関連ではあまり揶揄はしたくないのですが、こういう記事を読むに付け、「勝手にすれば?」と思います。

以下は、ハンギョレの記事です。

 

http://japan.hani.co.kr/arti/international/41941.html
知らず知らずに集団免疫?日本の「新型コロナ急減」ミステリー
登録:2021-12-09 20:26 修正:2021-12-10 07:33

日本新型コロナ急減、専門家も首をかしげる
一日の新規感染者100人台を維持 
「ワクチン・危機感などが重なって減少したもよう」


 韓国の新型コロナ感染者と重篤・重症患者が急増し危険水準に駆け上がるなかで、ワクチン接種率がほぼ同様の隣国日本は一日の新規感染者が100人台に減るなど安定傾向を維持している。新型コロナ感染者の急減原因をめぐり日本の専門家たちも明確な答を出せず「コロナミステリー」という言葉まで出ている。

 9日、日本の厚生労働省の資料によれば、日本での新型コロナは東京五輪(7月23日)を基点に急増し、8月26日(2万5038人)の後から急減を始めた。わずか一カ月後の9月27日(1148人)には20分の1水準の1千人台に急減し、10月下旬には200人台、先月1日からは100人台に激減した。感染者が減少し死亡者も大幅に減少した。死亡者がは先月初めから多い日でも5人、半分程度は「0人」だ。画期的な対策が出てきたわけでもないのに、新型コロナの状況が急速に良くなっているわけだ。

 専門家たちは、一つの要因が決定的影響を与えたというより、種々の状況が重なって新型コロナ感染者が減少したとの意見を出している。まず、ワクチン接種率だ。感染者が多かった8月末に40.7%(2回目完了)だったワクチン接種率が、速度を上げて今月8日基準では77.3%まで増加した。7~8月に全国的に緊急事態が発令され、病床が不足し自宅療養中に死亡する患者が出るなど、日本社会全体で危機感が最高潮に達し、市民が急いでワクチン接種を受けた。合わせてマスクを着けてソーシャルディスタンスをとるなどの防疫対策をさらに徹底しなければならないというムードが形成された。

 ワクチンの種類も原因に挙げられている。韓国は初期に高齢者を中心にアストラゼネカ製を接種したが、日本はさらに効果が優れていると言われるファイザー製とモデルナ製のワクチンだけを接種した。最近の韓国の感染者と死亡者のうち、高齢者やアストラゼネカ接種者のブレイクスルー感染者が多いという点から見て、関連性があるのではないかとの分析だ。

 10代のワクチン接種率が高いことも韓国と日本の大きな違いだ。韓日の2回目のワクチン接種率は韓国が80.8%、日本が77.8%でほぼ同等だが、10代だけを見ればそれぞれ15.4%、71.9%でかなりの差がある。もちろん10代の人口は比率が少なく、両国間の大きな差を説明するには限界があるとの指摘もある。最後に出てくる話は、知らず知らずに日本社会が「集団免疫」を達成した可能性だ。日本は、新型コロナパンデミックが発生した初期、韓国のような徹底的遺伝子増幅(PCR)検査をしておらず、「自然免疫」を持つ人が増えた。こうした状況で8月にワクチン接種率が50%を超え、社会全体の耐性が強まったということだ。この仮説が正しいならば、現在の韓国を危機に追い立てたのは、徹底したK-防疫のせいということにもなる。恐るべき「防疫の逆説」になるわけだ

 

面白い人達ですね。

 

 

  


 

 

 

 

【新型コロナ】青少年への防疫パスポート導入で、文在寅大統領、訴訟の動き

韓国では、現在導入されている『防疫パスポート』を来年2月から青少年にも適用する事を発表したことで、文在寅大統領を訴える動きがあります。〔記事後述〕

以下は、『WoW!Korea』の記事です。

* * * *

https://news.yahoo.co.jp/articles/0ab258a3a5a9d0ae76aa167e4b09b5003b09a6ce
大人より高い若者の新型コロナ発生率 若者にもワクチンパス導入か=韓国報道
11/25(木) 18:02配信

18歳以下のワクチン接種率を高めるため、政府が青少年ワクチンパス(接種完了確認制)を導入する案を検討している。早ければ今週末に関連計画が出るものと見られる。ワクチンパスが導入されれば、ワクチン未接種者は感染高リスク施設の利用や大規模な行事への参加が制限される。(中略)

政府が青少年ワクチンパスを導入しようとするのは、18歳以下のワクチン接種率になかなか進展が見られないためだ。防疫当局によると、24日0時時点で12~17歳のワクチン接種完了率はわずか16%に過ぎない。ワクチンの副反応を心配し、接種を避ける人がそれだけ多いということを意味する。(後略)

* * * *

 

『防疫パスポート』というのは、「ワクチン接種済み」(6ヵ月有効)だけでなく、PCR検査による「陰性証明」(2日間有効)を含む証明で、テレビで見ましたが、その人のQRコードをスマホに表示して入り口で読み取り機にかざし、認証を受ける仕組みだそうです。

この認証は「大衆利用施設(다중이용시설)」で必要とされ、調べて見た所〔〕、「大衆利用施設」とは、体育レジャー施設、マルチ商法(訪問販売)、銭湯業、一般飲食店カフェ、教育施設(幼稚園学校塾など)、百貨店マート市場、インターネットカフェ、理美容施設、映画館公演場、ゲームセンター、遊園地、葬儀場結婚式場、地域福祉施設、考試院、産後養生院〔以上、機械翻訳ママ〕とあるので、要するに、不特定多数の人が出入りする施設はほぼ全て対象となっており、ワクチン接種率が全体で8割と高いとは言え、2割は接種していないので、この方達は街の臨時検査所に列を作ってPCR検査を受けなくてはなりません。

 

https://www.korea.kr/news/visualNewsView.do?newsId=148885384
어떤 곳이 다중이용시설인가요?/どこが大衆利用施設ですか?

체육여가시설, 다단계(방문판매), 목욕장업, 일반음식점/카페, 교육시설(유치원/학교/학원 등), 백화점/마트/시장, PC방, 이미용시설, 영화관/ 공연장, 오락실, 놀이공원, 장례식장/결혼식장, 지역복지시설, 고시원, 산후조리원

 

これに加えて、「どうやらワクチンが効いてないらしい」事に気付いた国民が臨時検査所に来るので、早々に検査所が閉め切られて不満が出る事態も起こしています。〔ハンギョレ(韓国語):검사 시작 20분 만에 마감…확진자 급증에 선별진료소 북새통/検査開始20分で締め切り…。確定患者の急増で選別診療所がごった返している〕

 

ブログ主だけでなく、多くの日本人は、むやみやたらにPCR検査をする事には批判的ですが、上記のように韓国の場合は、日常生活を送るために必須となってしまっているので、方針転換は難しいでしょう。そもそも、PCR検査数は、『K-防疫』の自慢の一つになっており、一般韓国人の間でも、相変わらず、「日本は検査をあまりせずに、感染者数を低く出して誤魔化している」という反日種族主義が根強いので、勝手にしろ、としか思いませんが。

  

ブログ主は、この状況から鑑み、韓国の感染者数が指数関数的に増えず、時間を掛けて階段状に増加するのは、PCR検査のキャパシティ(検体採取/分析)の限界値がその日の感染者数になっているのではないかと疑っています。〔ネットで、『リボ払い』という表現を見て、上手い事を言うなと思いましたw〕

以下は、『中央日報(日本語版)』からの引用です。〔韓国、3日連続で7000人以上…「ブースターショット、3カ月に短縮」検討(12月10日)

江南区保健所で検体分類作業をしているチョンさん(61)は「一日4200人の検体を分類しているがすでに最大値を超えた。今もとても大変だ」とため息をついた。ソウルのある選別診療所関係者は「検体の分類を1時間に300~350件ずつしなければならないが、非常に多いため時々検体バイアルに間違って入れたり検体が一つずつ残る場合がある」と明らかにした。

 

◆遅れた若年層へのワクチン接種

それはともかく、韓国では、12~15歳のワクチン接種が始まったのは11月1日からで、11月29日付『Wow!コリア』の記事『文大統領「5~11歳の児童にもコロナワクチン接種を検討」=韓国』によると、“韓国では、今月1日から12~15歳以下の青少年に対するワクチン接種が始まった。青少年の接種率(12~17歳)は24日現在で42.7%だ” そうです。

ブログ主には意外でしたが、日本では18歳以下への接種は比較的進んでおり、現時点で12~19歳の7割が2回の接種を終えています。〔日経のサイトよりキャプチャ〕

 

20211206_vaccine_nikkei

 

◆広まるワクチン不信

韓国ではワクチン接種が完了したのに、ブレイクスルー(突破)感染が相次ぎ、また、副反応への恐れから、ワクチン不信が広まっています。

ワクチンを打たないとなると「陰性証明」(2日間有効)を取得するために頻繁に検査を受ける必要があり、青瓦台の国民請願サイトでの反対署名が集まっていたり、デモも起こっているようです。

 

20211209_korea_antivaccine

 

そもそも、『防疫パスポート』も、コロナ感染が沈静化しない内に『ウィズコロナ』に踏み切った政府に問題がありますが、飲食店業がこれ以上持たない状況でもあったため、苦肉の決断ではあったでしょう。誤算は「ワクチンが効かなかった」事です。

実際には接種開始初期に打った高齢者層や未接種の若年層に感染が広まったようですが、「ワクチンが効いてないらしい」というイメージが広まった事が『防疫パスポート』への不信に繋がっていると思います。

こうした不満が高まっている中、文在寅大統領は全く国民に説明をしません。〔シンシアリーのブログ:韓国、新型コロナ3日連続で7000人台・・韓国紙「なんで大統領は姿を見せないのか(12月10日)〕 12日からはオーストラリアに国賓訪問もするそうです。

以下は、文在寅大統領を訴えるという高校生を報じる『東亜日報』の記事と文在寅大統領豪州訪問の記事です。

 

https://www.donga.com/news/Society/article/all/20211209/110707588/2
“청소년 방역패스 위헌” 고교생, 헌법소원 내고 文대통령 고발 예고
「青少年防疫パス違憲」高校生、憲法訴願を出し文大統領が告発か
記事入力 2021.12.09. 午後 2:40

ある高校3年生がワクチン接種を終えた人のみ多重利用施設に出入りできるようにする「防疫パス」を青少年にも適用するとした政府の方針は違憲だとして、憲法訴願を出すことにした。

ユーチューブチャンネル「ヤン·デリム研究所」を運営するヤン·デリム君(18)は9日、「(訴訟に参加する)国民452人の代理人であるチェ·ミョンソン弁護士と10日午後2時、憲法裁判所の正門前で記者会見を行う予定だ」と明らかにした。

Y君らは「防疫パスがワクチンの効果性と安全性に対する疑問が大きくなっている状況で、青少年を含む一般国民に事実上ワクチン接種を強制するものであり、明らかに違憲」と主張した。

続いて「ワクチン接種なしには食堂·カフェだけでなく学習塾、読書室の出入りも制限され、基本的な学習権まで侵害される。 ワクチン接種を強制するのは国家による暴力」と強調した。

また、「ワクチンを接種しても感染を心配しなければならず、副作用も懸念される状況であれば、国民一人ひとりにワクチンを接種するかどうかを選択する自由は当然与えられるべきだ」と述べた。

さらに、文在寅大統領と金富謙(キム·ブギョム)首相、権徳喆(クォン·ドクチョル)保健福祉部長官、鄭銀敬(チョン·ウンギョン)疾病管理庁長を職権乱用権利行使妨害などの疑いで、来月検察に告発する予定だ。 また、ワクチンパス政策に対する損害賠償請求訴訟も検討している。

政府と防疫当局は最近、防疫パス義務適用業種を拡大する一方、12-18歳の青少年に対する防疫パス適用を来年2月1日から施行すると予告している。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/96188098f424f4c702c0129ec1517ef8e2e3dde1
文大統領がオーストラリア国賓訪問へ 13日に首脳会談
12/7(火) 16:56配信

【ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官は7日の記者会見で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が12日から3泊4日の日程でオーストラリアを国賓訪問すると発表した。13日に同国のモリソン首相と首脳会談する。

 朴氏はオーストラリア訪問について、「原材料や主要鉱物などに関する安定したサプライチェーン(供給網)を構築し、炭素中立(カーボンニュートラル)関連技術や水素経済、防衛産業、宇宙・サイバーなど未来の主要分野での両国の協力を強化する契機になる」と説明。「朝鮮半島平和プロセスに対するオーストラリアの支持を改めて確認できるだろう」とも語った。

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/07

【オミクロン変異株】日本の水際対策・『特段の事情』とは?

公開:2021-12-07 08:09:27  最終更新:2021/12/07 12:41

以前のエントリーの続きです。

日本は、オミクロン株に対する水際対策として、11月29日に入国を強化しました。主なポイントは以下の通りです。

  1. 外国人の入国禁止(国を問わない)
  2. 日本人等の入国規制強化(待機期間の変更)
  3. 1日の入国者数を11月26日から引き上げた5000人から3500人に引き下げ(『特段の事情』を除く)
     
    参考:新型コロナウイルス感染症(変異株)への対応(厚生労働省/11月29日)

 

参考までに、『青山繁晴チャンネル』の動画外務省サイトからキャプチャを添付します。

 

20211202_aoyama_omicron

 

20211129_mofa_omicron

 

問題は、以前から疑念を抱かせていた『特段の事情』というものです。

外国人が入国できないはずなのに、数字上は日に何百人も外国人が入国していたり、中国人が観光しているとか、留学生が入国しているとかは、この『特段の事情』が抜け穴になっているのでは?という疑惑が囁かれていました。

12月1日の『プライムニュース』(BSフジ)に出演された佐藤正久参議院議員も『青山繁晴チャンネル』の青山繁晴参議院議員も、このことを話題にしており、やはり“ザル”であった事を認めました。(部会で分かったようです。)

そもそも、この「特段の事情」には「外交上人道上公益性」という事情によるもので、例えば、音楽家は「公益性」というカテゴリで入国を許可されていたのだそうです。

日本でコンサートを開くのであれば、本人だけでなく、当然、スタッフも入国します。オペラだとオーケストラも一緒なので大人数になります。

青山繁晴氏の動画によると、官僚にリストを出せと仰ったそうなので、他にも様々なケースがあるのでしょう。

こうした事も今回は厳しくしたそうで、フィギュアスケートの大会が中止となったり、ボクシングのタイトルマッチが延期になったのも、このせいかもしれません。

 

なお、外務省サイトのキャプチャに「検疫所の待機施設での待機時間の変更」とあるように、入国した外国人は強制的に待機施設(指定ホテル)に移動させているようです。

中央日報日本語版に、成田から中部国際空港(セントレア/愛知県)に移動させられた韓国人の記事が出ていました。〔記事後述〕

 

なお、現在のような措置を軽減した時は、日本だけ無事ではいられません。第5波がワクチン接種と重なったので一気に収束できましたが、第6波はいずれ訪れるでしょう。その間に、医療体制などを整えなければなりません。

 

* * * *

https://japanese.joins.com/JArticle/285439?servcode=A00&sectcode=A00
成田空港で入国した韓国人を340キロ離れたホテルに隔離…「他の国も同じなのか」尋ねると
2021.12.06

日本政府は成田国際空港から入国した韓国人を数百キロメートル離れたホテルに隔離したことについて、宿泊施設不足の懸念を考慮した措置だったと説明した。

6日、韓国メディア「聯合ニュース」によると、厚生労働省の担当者は成田国際空港から日本に入国した韓国人を中部国際空港の近くのホテルに隔離した理由について「成田空港側に確保した国家施設(隔離用宿舎)が非常に不足する懸念が大きくなったため」と回答した。

入国者隔離関連の業務を行うこの担当者は「韓国から来たすべての航空便に対して行われたわけでなく、あくまでも一部の航空便」に限定した措置だと付け加えた。

担当者は、韓国以外にも他の国家・地域を出発して成田空港に到着した入国者が中部国際空港の近くのホテルに6日間隔離するよう指定された事例が他にもあったかどうか聞かれると「回答を差し控えたい」と答えた。続いて「隔離場所はその時その時の状況によって決めている」と説明した。

仁川(インチョン)空港を出発して今月3日に成田空港に到着した韓国人Aさんは直線距離にして約340キロメートル離れた愛知県常滑市にある中部国際空港に隣接するホテルに隔離された。

Aさんは14日間の隔離期間のうち最初の6日間をこのホテルで過ごさなければならない。現在、日本政府はオミクロン株の流入リスクを評価して国・地域別に施設隔離期間などを別々に設定している。韓国など12カ国からの入国者は全体隔離14日間のうち最初の6日間を検疫所指定の宿泊施設で過ごさなければならない。

Aさんは日本到着後、新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)の検査、待機、国内線乗り継ぎなどの手順を踏みながら、仁川空港を離陸してから約10時間後に宿舎に到着した。

日本政府はオミクロン株の流入を遮断するとして世界の外国人の新規入国を先月30日から禁止した。ただし、韓国企業駐在員やその家族のように中長期在留者で日本に居住している人が再入国許可を受けて一時的に日本を離れた場合は日本の住居地に戻れるように例外的に入国を認めている。

 

【追記】340キロと聞くと一瞬驚きますが、成田周辺の指定ホテルが一杯で、空路で “最寄り” の中部国際空港周辺の施設に収容したというだけでしょう。しかし、韓国人は相変わらず大騒ぎしています。〔カイカイ反応通信:空港から340kmのホテルに韓国人を隔離した日本…「施設不足のため」=韓国の反応

 

  


 

 

 

 

【韓国】Kシャインマスカット(K샤인머스캣)

朝鮮人は盗みを働き、嘘をついて人を騙す傾向があり、信じるに値しない人々だ。人を欺いてもそれを恥だと思わず、してやったりとほくそ笑んでいる。

ヘンドリック・ハメル(1630~1692)『朝鮮幽囚記』より

 

ハメルは、17世紀に台湾から長崎に向かう途中難破して済州島に漂着し、13年間、奴隷にされた後脱出して『朝鮮幽囚記』を著したオランダ人です。

同じく17世紀に日本に漂着し、江戸幕府に召し抱えられたウィリアム・アダムス(三浦按針/イギリス人)やヤン・ヨーステン(オランダ人)とは対照的な待遇ですね。

ブログ主は、できれば「韓国人は~」と一般化したくはないのですが、政治や産業界、スポーツ界、学問の世界、ジャーナリスト、etc. のあらゆる分野で似たような事を見聞きすると、やはり、民族的特性ではないかと思わざるを得ません。

『反日種族主義』(李栄薫 著)のプロローグも『嘘の国』というタイトルが付けられています。

 

朝鮮人(韓国人)は400年前から朝鮮人でした。

 

* * * * 

ソウル新聞(서울신문)の記事に「Kシャインマスカット」の記事が出ていました。

少し前までは「Kブドウ」と呼んでいたのですが、今はもう堂々と「K-シャイン(샤인)マスカット(머스캣)」と名乗っているようです。

記事全文の機械翻訳は後述しますが、まずはブログ主が気になった部分を引用します。

 

シャインマスカットを初めて開発したのは日本だが、栽培が難しく、育成が活性化しなかった。 しかし、韓国は農食品部やブドウ輸出統合組織などと協力し、栽培や品質管理技術を確立し、2019年から輸出物量が日本を上回ることになった。 最近は熟していない果実が流通しないようにシャインマスカットの成熟期を判定する「カラーチャート」技術を開発し、農家や輸出企業を対象に普及している。 農食品部関係者は「中華圏のほか米州·東南アジア·アラブ圏など新規市場進出を推進するなど市場多角化に乗り出す」と述べた。

【原文】샤인머스캣을 처음 개발한 곳은 일본이지만 재배가 어려워 육성이 활성화하지 않았다. 하지만 한국은 농식품부, 포도수출통합조직 등과 협력해 재배와 품질관리 기술을 확립했고 2019년부터 수출 물량이 일본을 앞서게 됐다. 최근에는 덜 익은 과실이 유통되지 않도록 샤인머스캣의 성숙기를 판정하는 ‘컬러차트’ 기술을 개발해 농가와 수출업체를 대상으로 보급하고 있다. 농식품부 관계자는 “중화권 외 미주·동남아·아랍권 등 신규 시장 진출을 추진하는 등 시장 다변화에 나서겠다”고 말했다.

 

一行目の嘘はもちろんですが、気になったのは「カラーチャート」で成熟度を判定しているという部分。

数ヶ月前にNHKのニュースか何かで似たような話を見た覚えがあり、検索してみたら、『ぶどうのおいしさ AIで“見える化”!』(2021年10月22日放送)という記事が見つかりました。ブログ主が見たのはこのニュースです。

記事のキャプチャでご紹介します。

 

https://www.nhk.jp/p/ohayou/ts/QLP4RZ8ZY3/blog/bl/pX6P8EQjK4/bp/pJ3V21V05k/

山梨市のぶどう畑で生産されている「シャインマスカット」は、実の「色」が「味」に関係しているとされています。農家は色味によって「1」~「5」の数字がついた5段階のカラーチャートを使って、収穫の時期を判断しています。真ん中の「3」が収穫に適した標準的な色です。
そこで、メガネ型のデジタル端末「スマートグラス」を活用。経験に頼ってきた収穫に適した色の判断をスマートグラスで「見える化」しようとしています。

 

この記事は、熟練していない人でも光の加減などに左右されずに収穫時期を見分けられるようにし、また、生育時にどの粒を「摘粒」(粒を間引く事)したら良いかを見分ける機能もAI化した、という内容ですが、AI化のプロセスも詳しく説明しています。

韓国の農家では “最近” カラーチャートを導入したと書いていますが、間もなくAI化も成されるかも知れませんね。

あ、「盗めたら」、ですが。

 

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https://www.seoul.co.kr/news/newsView.php?id=20211206019008
食感シャキシャキとマンゴーのような香り… 中華圏を虜にした「Kシャインマスカット」
入力:2021-12-05 18:00ㅣ修正:2021-12-06 01:39

  • ブドウ輸出の250%急増、9割が「シャイン」
  • 中国で「自国産の3倍」、マツタケ当たり12万ウォン
  • 香港では「お姫様シャインマスカット」も登場
  • aT「光復節」を迎え、大々的な広報マーケティング

「果物界のエルメス(最高級ブランド)」と呼ばれるシャインマスカットは、一口食べると口いっぱいに広がる甘さと香りで国内で大きな人気を集めているブドウ品種だ。 皮ごと食べられる便利さもあり「K農食品」の輸出の立役者としての役割を果たしている。 5日、農林畜産食品部によると、コロナ19で輸出環境が悪化した状況でも、昨年の葡萄輸出額は250%急増した3100万ドル(約367億ウォン)を記録したが、このうち90%がシャインマスカットだ。 特に、中華圏でKシャインマスカットが大きな人気を集めている。 韓国農水産食品流通公社(aT)は先月、中国のブラックフライデー「光棍節」〔※独身者の日:11月11日〕を迎え、中国内のフォロワー52万人を抱える人気インフルエンサー「王紅」と共に、「シャインマスケット·ライブコマース」の販売イベントを展開し、放送中のアクセス数が105万回を記録するなど、注目を集めた。

世界ブランド品の売上高2位の北京SKPデパートBHC売場では、「Kシャインマスカット」一輪を約12万ウォンで販売している。 中国産より少なくとも3倍以上高い価格にもかかわらず、高所得層を中心に飛ぶように売れている。 Kシャインマスカットは果肉が堅く食感がさくさくして、噛むほどマンゴーのような香りがするのが特徴だ。 中国産に比べて皮が薄く糖度がはるかに高いため、需要がますます増えている。 シャインマスカットの保存期間は最高3ヵ月程度だが、国内農家は収穫後低温で保管する予冷処理などの手法を通じ、最高5ヵ月まで増やした。 このような長期貯蔵技術は、輸出期間も従来の1ヵ月から3ヵ月に延ばし、中国市場での立地を固める一方、農家所得の向上にも貢献した。

aTはまた、香港では別の戦略を展開して成功を収めた。 香港は中国とは違って、プレゼント用よりは家庭向けの消費が相対的に多く、プレミアム化戦略で高級市場への進出が必要だった。 aTは高級ホテル10カ所に連絡を取り、関心を示したホテルに糖度が16ブリックスを超え、ブドウの実の重さは15グラム以上の、いわゆる「お姫様シャインマスカット」を紹介した。 「Kシャインマスカット」の魅力にはまったホテルの商品開発チームと会議を開き、香港人なら必ず楽しむ「ハイティー(High-Tea)文化」と融合させた「シャインマスカットアフタヌーンティーセット」を開発した。

シャインマスカットを初めて開発したのは日本だが、栽培が難しく、育成が活性化しなかった。 しかし、韓国は農食品部やブドウ輸出統合組織などと協力し、栽培や品質管理技術を確立し、2019年から輸出物量が日本を上回ることになった。 最近は熟していない果実が流通しないようにシャインマスカットの成熟期を判定する「カラーチャート」技術を開発し、農家や輸出企業を対象に普及している。 農食品部関係者は「中華圏のほか米州·東南アジア·アラブ圏など新規市場進出を推進するなど市場多角化に乗り出す」と述べた。

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/06

【新型コロナ】日本の第5波は何故見事に収束したのか?

ブログ主は単に、「ワクチン接種が教科書通りの効果があった」のではないかと漠然と思っていました。海外、例えば、英国やイスラエルといった先進国でも、ワクチン接種が進む(=免疫を得る)事ににより、一時的には感染者数を減らす事に成功しているからです。

専門家ではないので、自分の知識でこれを説明する事はできませんが、納得できる専門家の意見があったのでご紹介します。

小野昌弘氏という英国在住の免疫学者・医師で、時々日本のテレビにもリモートで出演されるので、ご存知の方も多いかと思います。

寄稿文のタイトルは『デルタの「死滅・自壊」が第5波収束の原因ではないといえる理由』(Yahoo!/11月11日)というもので、ブログ主は知りませんでしたが、「デルタが「死滅」「自壊」して第5波が収束したという話が流布」していたそうで、それに反論するものです。

ここでは、第5波収束の原因について述べられている部分を引用します。

 

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ワクチンが効果を示すとき、重症化の抑制とともに、感染の確率も相当程度減らす。だからワクチンで免疫ができている人が相当程度増えると、人から人への感染の連鎖をあちこちで断ち切ることができる。

さらに重要なこととして、コロナに対する免疫がもっとも強力になるのは、ワクチン接種をした人がコロナに感染したその直後であることも分かっている。ワクチン接種なしで感染したときも一時的な免疫はできるが、これでは免疫の減衰が早く、治癒後にワクチン接種が必要になる。

つまり大流行を自粛で抑制にかかったタイミングでちょうどワクチン接種をようやく広く行き渡らせられたことが今回の第5波の収束を形作ったと考えられる。別の言い方でいうと、自粛で人と人との接触が制限されて流行が広がりにくくなったところで、多くの地域でワクチンあるいは感染(あるいはその両方)による免疫を持つ人がふえたおかげで免疫が盾になって人と人の感染の連鎖が切れた。これが流行の収束を後押しした可能性は高い。

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これを読んで、ワクチン接種状況を調べて見たのが下の図です。本当は、新規感染者数のグラフと合わせられれば良かったのですが、そういうグラフが見つからなかったので、ワクチン接種状況のグラフに書き込みました。

 

20211202_graph

 

ワクチン接種状況はこちらの『Our World in Data』のサイトから、感染者数のグラフは『Worldometer』のサイトを参照しています。比較として、他国(米・英・独)のグラフも表示しました。

6月24日はだいたい第4波と5波の中間地点で、実際に上昇傾向を見せるのは7月上旬(10日頃)からです。

ワクチン接種の開始は他国より遅れましたが、4ヵ月という比較的短期間で一気に接種が進み、人口の7割に達しましたが、英国やドイツは現時点でも7割弱(68%位)に留まっています。

ちなみに、ブログ主も第5波真っ只中の9月・10月にワクチンを接種しました。それ以前は、何度か予約を取ろうとしては最寄りの接種所では一杯だったのですが、「40~50代限定・夜8時まで・土日も可」というので予約が取れました。政府から“尻を叩かれ”ていたのだと思いますが、自治体も努力しました。

 

短期間で接種率が増えただけに、理論的には、現時点では日本人は、ほぼ一様に強い免疫力を保持しているはずです。それを証明するのは、重症患者数や死亡者数の低下です。

下は『Worldometer』の日本のページから得た感染者数(上)と死者数(下)のグラフですが、第5波は第3波や第4波に比べて死亡者数が減っています。なお、第4波の5月19日の死者数が227名と突出しているのは、神戸市が3月1日以降の人数をまとめて報告したからです。〔神戸新聞NEXT:神戸市、コロナ死者121人をまとめて発表 業務逼迫で確認進まず(5月18日)〕

 

20211208_covid19_graph01
20211208_covid19_graph02

 

それに加えて、ウィズコロナ(規制解除:10月25日頃~)が始まっても、基本的にはマスクは着用して、恐らく、習慣となった手洗いや消毒も皆続けている事でしょう。また、日本は他国と違って、土足の文化ではありません。

免疫力が高まったとは言え、発症や重症化を抑えるだけでウイルスを伝播しない訳ではないので、「他人に移さない」努力を続けているのが日本人です。

こうした、現在考えられる最上の“防疫マニュアル”に沿って(偶然の部分もありますが)実行した日本の現状を、「謎だ」と言っている方が、ブログ主には「謎」です。

 

 

  


 

 

 

 

【拉致問題】「拉致の可能性を排除できない行方不明者872人」という数字

先日、北朝鮮の拉致の疑いがあった女性が約40年ぶりに見つかったという報道がありました。

短い記事なので、まずは全文を引用します。

 

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https://www.sankei.com/article/20211203-7DGPXIOE6RPAZO6NT4GWYZRIMU/
北朝鮮拉致疑い女性、国内で発見 大阪府警
2021/12/3 15:52

大阪府警は3日、昭和55年に失踪し警察庁が北朝鮮による拉致の可能性を排除できないとしていた60代女性=当時20代=を今年9月、国内で発見したと発表した。発見場所や失踪理由などは明らかにしていないが、身元確認を進め、女性が拉致や事件、事故に巻き込まれていなかったと判断した。

警察庁によると、女性の発見により、拉致の可能性を排除できない行方不明者は872人となった。

* * * *

 

この女性は、特定失踪者問題調査会の荒木和博代表の12月3日付けブログエントリーに書かれていますが、調査会のリストには無かった方だそうで、9月に見つかっていたのを何故今頃発表するのだろうか?という疑問を呈されています。

今回見つかった女性のご家族のように、失踪者のご家族が全て調査会に申請あるいは相談しているわけでは無いので、この女性が本当に拉致と関わりが無かったのかどうかは分かりませんが、とにかく、警察が把握している数字からは1人減って872人となりました。

 

ところで、この「拉致の可能性を排除できない行方不明者872人」という数字ですが、これについて、調査会の荒木代表が解説されています。

 

 

上記動画(1:37~)では、調査会で作成したポスターに書かれた「約883人」という数字に何故「約」が付けられているか、というお話をされていますが、そもそも、「883人」だろうと「872人」だろうと、その数字は、警察の調査によって拉致の疑いありとされたものではなく、基本的にはご家族から「拉致では無いか?」と警察に相談があった数字の総数です。もう少し正確に言うと、各県警に届け出された数字を積み上げた数字です。

従って、今回見つかった女性のように、拉致では無かった人も含まれている可能性があるのと同時に、身寄りの無い方が拉致された場合、誰からも届出がなされない場合もあります。実際に、そのような人物を狙った拉致があったことが分かっています。

荒木代表が仰るように、「拉致は無い」と言い張っていたくせに、切羽詰まると拉致を認め、死んだと言って適当に作った死亡診断書を出してくるような国なのですから、「北朝鮮は嘘をつく」という前提で、日本政府が認定した拉致被害者を含めてこのリストを突きつけて、「全部返せ」と言うしかないと思います。

 

 

  


 

 

 

 

【韓国】醜い韓国人

公開:2021-12-06 03:32:10  最終更新:2021/12/06 8:57

タイトルは1990年代に出版された本のタイトルで、以前もブログでご紹介した事がありますが、韓国人によって書かれた本です。

当時は、慰安婦問題で日韓関係が悪化したとは言え、新聞やテレビといったオールドメディアしか無い時代で、韓国の『反日』の実態はそれ程知られていませんでした。

 

  

今回はこの本について書く訳ではありませんが、何となく、ブログエントリーにこの本のタイトルを借りてみたくなりました。

先月末(11月29日)ですが、プレジデント・オンラインに、『シンシアリーのブログ』でお馴染みのシンシアリーさんの『韓国メディアの「反日報道」は、日本の「嫌韓」と比較にならないほど過激化している』という寄稿文が掲載されたのでご紹介します。

東京オリンピックの際の数々の韓国の非礼な言動が日本(の、地上波テレビを観る層)にも伝わった事は良い事だとする論考です。

全文はリンク先でお読み頂くとして、以下、Web記事のpp.4-5から一部引用します。

 

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韓国側の反日キャンペーンが日本に伝わった

このような「普通の」指摘をする記事もあるにはありますが、多勢に無勢、「お前は親日派か」と叩かれ、潰されるだけでした。これはほんの一部です。本当に、東京オリンピック期間中の「日本叩き」は、想像を絶するものでした。不幸中の幸いなのは、そんな韓国側のスタンスが、日本の地上波など大手メディアを介して、日本の皆さんにちゃんと届けられたことです。これは、とても肯定的なことだと、私は思っています。

オリンピックのことで、こんな話を肯定的だと書くのは、ある意味、オリンピック精神に違反することかもしれません。ただ、それでもその罪を背負ってでも、私は迷わず、こう書きます。「今回の東京オリンピックが、日本の皆さんにとって『日韓関係が目指すべきものは何か』を客観的に示してくれた」、と。それは、韓国側が頻繁に主張する「未来志向」という色あせた単語とは違い、長期的には、日韓関係において「真の」肯定的な役割を果たしてくれることでしょう。

いつもは韓国に対してかなり寛大なスタンスを示してきた日本の地上波番組ですら、今回はさすがに呆れたのか、それとも怒ったのか、韓国側の反日キャンペーンをありのままに報道してくれました。これらの報道は、東京オリンピックが始まる直前から、福島の食材に関連した韓国側の発言、戦時メッセージのような応援横断幕、開会式での「君が代」に対する問題提起、旭日旗問題、ビクトリーブーケ問題、言いがかりとしか思えない韓国マスコミの非難報道などなど、幅広く、そして客観的に日本中に広がりました。

韓国を批判する日本の態度さえ「恥知らずなもの」とした

この流れは閉会式にも続き、世界各国が帰国した選手たちを歓迎して喜んでいるという報道と、韓国が帰国記者会見で「日本での成果」として「旭日旗もオリンピックで使用禁止になった」と発表した件を報道しました。また、ほとんどの報道で、「その発言は嘘で、日本側もIOCも否定した」という内容まで入っていました。

知るべきことをちゃんと知っておかないと、未来も何もありません。すでに韓国側の日本に対する、なんというか、「異常」な反日スタンスは有名になっていますが、まだまだ日本の皆さんにちゃんと知れ渡っているとは言えません。今回、一部とは言え、韓国側の「いつもの」姿が大手メディアを介して報じられたのは、日韓関係の未来にとってきっと良い薬になってくれることでしょう

* * * *

 

これを書いている時点では、多くの日本人の記憶には新しいのですが、念のため書いておくと、選手団の宿舎に李舜臣の垂れ幕を掲げたり、日本の食品が放射能に汚染されているとして、本国から派遣した料理人に弁当を作らせたりと、韓国人は日本に対して子供じみた様々な嫌がらせをしました。

比較的、韓国の恥部を隠す傾向にある日本のメディアも、これらの事は報道しましたが、これ以外にも、選手団や韓国メディアによる嫌がらせは数知れません。

 

シンシアリー氏は、韓国に見切りを付けて、日本に帰化しようとしている方なので、韓国人目線で見れば、ただの『嫌韓』と思うかも知れませんが、歴史戦などで守勢に立たされている日本人は、それに戦うためにも、韓国人ー平均的韓国人ーがどういうものなのかを知る必要があると思います。

日本人は、長い間、韓国人の反日を知りつつ、“真摯に対応していたら、その誤解も解けるだろう”という甘い考えで韓国人に接してきました。

しかし、既に多くの日本人が悟ったように、それは誤りです。

韓国国内で、“歪んだ歴史観”、特に、“歪曲された日韓の歴史”を正そうとしている韓国人にとっても、『河野談話』が与えた影響でも分かるように、そのような日本人の甘い対応は迷惑な話でもあったのです。

本当に日韓関係を正そうと考える日本人(和解したいと思う日本人も、断交したいと思う日本人も)は、“韓国人の醜さ”を知らないと、自分の敵との戦い方も分かりません。同時に、それを知らないと、“正直な韓国人”が、日本社会では想像もできないくらいの勇気を持って活動している事も気付かないと思います。また、反日では無い韓国人が、何故、YouTubeのコメント欄くらいでしか本音を書けないのかも理解できません。

  

歴史問題の一部は「(在日朝鮮・韓国人を含めた)日本発」が原因でもありますが、多くは韓国人の“醜さ”、即ち、妬(ねた)みやコンプレックス、国内をまとめるための方便によるものだと思います。

「国内をまとめるための方便」というのは、そもそも、朝鮮人(韓国人)は長年朝鮮人同士で憎み合い、殺し合い、和解できない民族だからです。

日本人は、国内の反日勢力と戦いつつ、朝鮮人の本質を知った上で、彼らと向き合う必要があります。

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/03

【オミクロン変異株】日韓の水際対策

日本では、11月28日に成田空港に到着したナミビア人の30代男性外交官、次いで、11月27日にペルーからドーハ(カタール)経由で入国した20代男性がオミクロン変異株に感染している事が報道され、また、韓国ではほぼ同時期の11月24日にナイジェリアから帰国した牧師夫婦が感染している事が分かりました。

ちなみに、日本の2件に関し、前者はモデルナ、後者はファイザーを接種済みとの事です。

12月1日のBSフジ『プライムニュース』では、佐藤正久氏(自由民主党外交部会長 参議院議員)と岡部信彦氏(新型コロナ対策分科会構成員 川崎市健康安全研究所所長)がご出演され、日本の水際対策等について説明されていました。

このエントリーでは、韓国の事情と併せて、「水際対策」についてメモしておこうと思います。〔11月29日に発表された、外国人の入国禁止などについての「水際対策」は別のエントリーで扱います。〕

 

佐藤氏によると、国際空港での検査は「抗原定量検査」が行われているそうです。これは約30分ほどで結果が分かり、3時間以上掛かるPCR検査とほぼ同程度の精度〔※1〕があるそうで、通常は、これで疑わしければPCR検査を行うそうですが、今回の2件のオミクロン変異株発見は、既にオミクロン変異株が問題となっていたので、ゲノム解析をして見つかりました。

※1:岡部氏によると、精度は「PCR検査>抗原定量検査」だそうで、抗原定量検査で陰性でもPCR検査で陽性になったケースはあるそうです。但し、PCR検査は、岡部氏の言い方を借りると、「人に移さないレベレでも引っかかってしまう」そうです。

但し、同じ飛行機に乗っていた乗客は陰性と判定されて自宅などに行ってしまったので、もし、彼らから新たにオミクロン変異株の感染者が出れば、その家族等、濃厚接触者を追跡しなくてはなりません。それなら、いっそのこと、指定の宿泊施設を設定し、空港からそこに直行させて、国毎に決まっている待機期間〔※2〕、隔離する方が良いというのが佐藤氏の意見で、ブログ主もその方が合理的だと思います。台湾もこの強制隔離を行っているそうです。

※2:10日間〔アンゴラ〕、6日間〔英国、イスラエル、オランダ〕、3日間〔オーストリア、オーストラリア、チェコ、ドイツ、etc.〕

なお、飛行機の場合、その席の列とその前後2列の乗客を濃厚接触者と判断するそうですが、現在は搭乗客も少なく、また、伝播性の強いウイルスの場合、全部の検体を解析した方が良いかと思われます。

 

* * * *

韓国では現在迄に、11月24日にナイジェリアから帰国した40代の牧師夫婦、この夫婦を空港に迎えに行った30代のウズベキスタン人男性、夫婦の10代の子供と、同じくナイジェリアから帰国した50代女性2人の計6人がオミクロン変異株に感染している事が分かっています。牧師夫婦はワクチンを接種済み、50代女性2人は未接種だとのことです。

女性2人については詳細は不明ですが、牧師夫婦は仁川空港では無く、翌25日に自宅近くの検査所でPCR検査を受けて陽性と判明。韓国の防疫庁によると、WHOがオミクロン変異を新たな変異として指定した28日以後から検体をゲノム分析してオミクロン変異株だと30日に発表したそうです。

当初、この夫婦は空港から「防疫タクシー」で帰宅したと嘘をついたため、ウズベキスタン人の存在が分からず、この知人も、自らPCR検査を受けて29日に陽性と判明したとの事です。〔最初は陰性と判定されたが、症状が出て再度検査して陽性と判明。〕

ここで疑問なのは、なぜこの夫婦は空港での検査をすり抜けたのか?ということですが、韓国では、ワクチン接種済みの場合、検査が行われないそうです。〔←下線部は『5ちゃんねる』で見つけた情報なので真偽は不明。しかし、空港の検査に関しては全く問題になっていないので、少なくとも、行われないケースがあると言える。

本来は、この水際対策の“漏れ”が議論されるべきだとは思いますが、韓国では、夫婦と知人男性が宗教関係者で、特に男性は28日に地域の協会で外国人対象のセミナー(411人が参加)に参加していたりと接触範囲が広いため、牧師夫婦の嘘が話題の中心になっているようです。〔カイカイ反応通信:韓国で初確認のオミクロン株感染夫婦、嘘をついていたことが判明…地域社会の接触者だけで90人=韓国の反応

  

ところで、ブログ主は「防疫タクシー(방역 택시)」というのが気になりました。そこで調べて見た所、運転手が自治体から支給された防疫服を着ているそうで、自宅隔離中の人や外国からの入国者を乗せるために1年以上前から導入されているとの事です。

日本では、「公共の交通機関を使わないよう」指導しているだけですから、アイディアは韓国の方が良いと思います。尤も、徹底されていないのでは意味は無いですが、下の記事のように、1年間で10万人の利用者があった(と言う事が本当なら)そうなので、実績もある事になります。

 

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http://www.kookje.co.kr/news2011/asp/newsbody.asp?code=0300&key=20210222.22002006583
코로나 환자·격리자만 태우는 전담택시, 부산서 첫 등장

コロナ患者·隔離者だけを乗せる専門タクシー、釜山で初登場
2021-02-21
リラソフト「トマトタクシー」32台、16区·郡保健所に移送支援

釜山の企業が運営する地域プラットフォームタクシー「トマトタクシー」が、全国で初めてコロナ19確定者及び自家隔離者専門タクシーを運行する。 自車のないコロナ症状の発現者にタクシー乗車などを薦めていた釜山市も、専担タクシー運営によって負担を大きく軽減するものと見られる。

全国で初めて紹介される「コロナ19」感染者専用の「トマト防疫タクシー」が発足を翌日に控えた21日、釜山市影島区(プサンシ·ヨンドグ)の影島保健所前で遺贈箱の移送を準備している。

郷土企業(株)リラソフトは22日から、コロナ19の感染者や感染の疑いがある者、自家隔離者を16の区·郡の保健所に移送する「トマト防疫タクシー」を運営すると発表した。 防疫タクシーは計32台で、保健所の駐車場や周辺に2台ずつ待機し、連絡を受けると、速やかに移動する。 先週末、モデル運営を行った防疫タクシーは、初日の22日、新羅(シルラ)大学で自家隔離中の外国人学生30人あまりを乗せて、沙上区(ササング)の保健所に移動することから運営を開始する。

これらタクシーには、車の外観には、防疫タクシーであることを知らせる文句が書かれている。 車両内部にはコロナ19感染予防のため、運転席と後部座席を塞ぐ飛沫遮断の仕切りが設置された。 仕切りにはマスクの着用や手の消毒などを知らせる案内文が貼られた。 このタクシーの搭乗者は運転席を基準に対角線後部座席に座れば良い。

防疫タクシーを運行する運転手らは、受取人や自家隔離者移送などについての教育を徹底的に履修した。 報恩タクシーのキム·ソンス労組委員長は「今月8日から防疫タクシーに投入される運転手を相手に防疫守則教育を実施した。 市が仕切りを設置し、KF94マスクと使い捨て防疫服などの物品を支援することにしたため、コロナ19感染の恐れは最大限遮断されたとみている」と述べた。 現在、ソウルでは仁川(インチョン)空港の海外入国者だけを対象にする特別輸送専担タクシーを運営しており、1年近く10万人を乗せても記事が感染した例はなかった。

防疫タクシーの運賃は一般タクシーと同じ(基本料金3300ウォン133m当り100ウォン)で、保健所に到着して検査を受ける時間料金は免除である。 トマトタクシーコールセンター(1668-1982)またはトマトアプリで「防疫タクシー」サービスを要請すれば平日はもちろん週末も24時間利用できる。

防疫タクシーとは、釜山市がフラットフォームタクシーのトマトタクシーへの協業を提案したもので、報恩産業や保健所などと協力して進める事業だ。 タクシー運営による国·是非の支援はないが、市がマスクと防疫服などを支援する。 リラソフト関係者は「郷土企業として地域に必要な仕事を探していたところ、提案を受けて参加することになった。 地域コロナ19が一日も早く鎮静局面に入ることを願う」と述べた。

 

 

  


 

 

 

 

2021/12/02

【“徴用工”問題】 韓国KBS:「厚生年金」記録、無いと言っていたのに言葉を変えた日本…強制動員を隠蔽

公開:2021-12-02 18:33:26  最終更新:2021/12/03 9:21(画像追加)

厚生年金に加入できる奴隷がいるらしい。

 

以下は記事の機械翻訳です。

 

* * * *

https://news.kbs.co.kr/news/view.do?ncd=5339259 (リンク先に動画あり)
‘후생연금’ 기록 없다더니 말바꾼 일본…강제동원 은폐
2021.12.02

アンカー:日本の戦犯企業である三菱重工業に強制動員の被害を賠償せよという最高裁判所の判決が出て3年が過ぎました。しかし賠償を受けるには、高齢の被害者が強制動員の被害事実を自ら立証しなければならないのが現実です。

しかし、日本政府は重要な証拠である厚生年金の資料をないと白を切ったり、規定まで変えて年金手当を受け取ったりすることを難しくしておきました。

東京チ·ジョンイク特派員が単独報道します。

レポーター:太平洋戦争当時の強制動員被害者の訴訟を支援する名古屋訴訟支援会。

今年3月、被害者11人が強制動員されたことを確認するため、日本年金機構に厚生年金の加入記録照会を申請しました。しかし帰ってきたのは「記録がない」という返事だけ。

支援会は、生存被害者のチョン·シンヨンさんの当時の写真、創氏改名、年金番号まで提示し、再確認を要請します。今度は日本の国会議員が代理申請者になっています。

すると、「戦争中の記録が消えたが」厚生年金加入は確認できたという新回答が来ました。

20211202_kbs01

5カ月後に再び受け取った回答票には強制動員現場である「名古屋三菱航空機製作所」に「加入期間」まで明示されています。

小出裕(こいで・ゆたか)事務局長名古屋訴訟支援会:国会議員の圧力に屈したわけではないと述べています。 (それで全部だった?)  はい。

70年以上経ったが、年金手当は1945年当時、受け取る金額しか認めていないという日本政府の計算通りなら、チョンさんが受け取る年金手当は1050ウォン程度の99円に過ぎません。それに規定が変わったとして、厚生年金には被害者本人が直接申請すべきとの回答があった。

小出裕事務局長名古屋訴訟支援会:(普通、日本の行政手続を考えると時間がかなりかかるでしょう?)そうですね。 本人が亡くなるのを期待しているのではないかという気がします。

被害者たちの追加訴訟を防ぐために資料を意図的に隠ぺいしたのではないかと、市民団体は疑惑を提起しています。

イ・グクオン代表勤労挺身隊おばあさんを助ける市民の会:(保険料を)徴収する時は黙って勝手に徴収し、返す時は申請者が証拠を突き付けなければ確認できないということは、再び被害者を愚弄することになると思います。

日本政府の嘘と隠蔽、そして韓国政府の無関心の中で、強制動員の被害者が賠償と謝罪を受ける時間はますます減っている。

 

関連記事

https://news.yahoo.co.jp/articles/62b366f3fefc88ecd3e7322a082704685eb450dd
共同通信:韓国、「日本は謝罪を」原告訴え 挺身隊判決3年で会見
11/29(月) 18:06配信

29日、韓国・光州で記者会見する元朝鮮女子勤労挺身隊員の梁錦徳さん(共同)

【光州共同】韓国最高裁が三菱重工業に対し、植民地支配下の朝鮮半島から朝鮮女子勤労挺身隊員として動員された韓国人女性や遺族に賠償を支払うよう命じた判決から29日で3年となった。原告の梁錦徳さん(91)は同日、南西部・光州で記者会見し、日本側が判決を認めない現状に「日本は一言の謝罪がそんなに難しいのか。謝罪がなく、市民を泣かせている」と嘆いた。

 判決確定後、原告5人のうち2人が他界。梁さんは、自身も「今日死ぬか明日死ぬか分からない」と訴えた。共に会見した支援団体は、裁判の目的は「奪われた尊厳と名誉を回復すること」だったと改めて強調した。

 

  


 

 

 

 

2021/12/01

【COVID19】韓国の接種率は日本とほぼ同じなのに感染者数は36倍…専門家が挙げる4つの理由とは【朝鮮日報】

韓国と日本のPCR検査に対する考えの違いがよく分かる記事が『朝鮮日報』に出ていたので、メモしておきます。

原文は2021.11.26付け韓国語版の『日과 접종률 비슷한데 한국 확진자 36배… 전문가들이 든 4가지 이유』(日本語訳は掲題と同じ)で、日本語版はに分けて掲載されています。

記事が挙げる4つの理由とは、

  1. 日本は韓国に比べ飲食店・カフェ・ショッピングセンターに行く人「少」
  2. 軽症者・無症状者の検査「少」
  3. 10代の若者の接種「多」
  4. 抗体が長く持つmRNAワクチンのみ接種

で、それぞれの根拠は以下のように説明されています。(青字は引用)

 

1.日本は韓国に比べ飲食店・カフェ・ショッピングセンターに行く人「少」

英オックスフォード大学が運営する「アワー・ワールド・イン・データ(Our World in Data)」がポータルサイト「グーグル」の移動量統計をもとに分析した資料によると、韓国の「飲食店・カフェ・ショッピングセンターなどを訪れる人口移動量」は今年8月から着実に増加傾向を示しており、11月20日には新型コロナ流行前(2020年1月)と比べて14.1%増えたという。「公園など野外施設を訪れる人口移動量」も同様だ。2020年1月に比べて49.4%増えるほど、人々が活発に外で活動をしていた。一方、日本は昨年12月以降、移動量が新型コロナ以前よりも低い水準を維持している。今月20日時点の「飲食店・カフェ・ショッピングセンターなどを訪れる人口移動量」は新型コロナ流行前(2020年1月)より4%少なく、野外移動量が7.1%増えた程度だった。

 

3.10代の若者の接種「多」

2は後回しにして、3は、日本のメディアによる、“日本は22日時点で12-19歳のワクチン接種率が68.7%に達している反面、韓国は12-17歳で15.4%に過ぎない”という報道から。

実際に、全面登校を実施したら、『ソウル市教育監「全面登校の初週、ソウルの学生1090人が感染…学校防疫を強化」』(Wow!コリア/2021/11/30)ということになりました。

 

4.抗体が長く持つmRNAワクチンのみ接種

韓国の識者による、“アストラゼネカ社やヤンセン(ジョンソン・エンド・ジョンソン)社をはじめ、複数のメーカーのワクチンを接種した韓国とは違い、日本は比較的抗体価が長く維持されるファイザー社やモデルナ社のmRNA(メッセンジャーRNA)系ワクチンだけを接種したから感染者が少ない”という理由です。

なお、『ニュース1』の『グッバイ、AZワクチン…10ヵ月間、2300万人を接種して退場』(굿바이, AZ백신…10개월간 2300만명 접종하고 퇴장)という記事によると、“ア社によると、今年上半期中にコバックスファシリティに供給されたア社ワクチンのほとんどが国内〔のSKバイオサイエンス〕で生産されたもの”だそうで、韓国は、当初はCOVAXからワクチンの供給を受けていたので、自国でライセンス生産したワクチンを使っていたと考えられます。〔インドも自国生産のアストラゼネカは自国優先に使っていた。〕

となると、今月25日、TBS系「ひるおび!」に出演した日本医科大学特任教授の北村義浩氏の、「レシピをもらっても、レシピ通りにできたか疑問」という発言も、可能性はあるかもしれません。

ブログ主はこれに加えて、温度管理の難しいファイザーを正しく管理・輸送できたのだろうか?という疑問も呈しておきます。

 

2.軽症者・無症状者の検査「少」

朝鮮日報は以下のように書いています。

日本は韓国とは違い、発熱などの症状がある場合のみ無料でPCR検査を受けることができる。無症状者および軽症者の場合、検査に約2万円払わなければならず、検査を受けずそのままにする場合がほとんどだ。このため、一日新規感染者が1万-2万5000人発生した今年7月から8月にかけて、日本の無症状者・軽症者数は一日10万-20万人に達した可能性があると専門家らは推定している。こうした人々が回復した後に免疫を獲得し、ワクチン接種と共に相乗効果を出しているという説だ。慶北大学予防医学科のイ・ドクヒ教授は「日本では当初から、国が防疫という名目により、無症状あるいは軽い症状の自然感染を阻まなかった」と主張しているのもこうした脈絡だ。ただし、イ・ドクヒ教授の主張では、日本と同じように緩やかな防疫を進めたヨーロッパで依然として新型コロナ感染者が急増している現象を説明するのは難しく、限界がある。

症状があってPCR検査を受ける場合無料と書いているだけマシですが、相変わらず、日本は検査しないから感染者数が少ないのだと言いたいようです。

また、感染者を捕捉せずに野放しにしたから自然免疫を得たと、まるで“怪我の功名”のような事を言っています。

「無症状者および軽症者の場合、検査に約2万円払わなければならず、検査を受けずそのままにする 」と書いていますが、何らかの症状があって感染の可能性があると思えば病院に行くし、何の症状もない人がPCR検査を受けないのは普通では?と、日本人なら思います。

 

20211130_korea_pcr

 

上の画像は、今日の午前、ソウル松坡区(ソンパグ)保健所の選別診療所で、市民が新型コロナウイルス感染症検査を受けるために待機している列だそうです。

ちなみに、東京都のサイトによると、11月第2週までの検査件数累計は477,727件、陽性件数1,054件という数字で、若干のタイミングのズレはあるかも知れませんが、単純計算すると0.22%という低い陽性率です。韓国は、経過観察中の陽性者数は公表されていないので、どれ程の陽性率かは分かりません。

PCR検査ではコロナを防げません

 

とかなんとか言ってる内に、すごいことになっていました。→シンシアリーのブログ『韓国政府、26日から在宅治療の「強制」を実施中、同居者も出勤・登校・外出禁止に

 

 

  


 

 

 

 

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