祖父「竹島密約」、父「河野談話」...親韓一族の河野太郎氏にエールを送るコラム【WoW!Korea】
韓国関連の情報を提供する『WoW!Korea』というサイトが興味深いコラムを掲載しました。
このサイト自体は日本のサイトらしいのですが、記事、あるいは原文を書いているのは韓国人でしょう。
「従軍慰安婦」や「強制連行」という用語が歴史的事実では無いという閣議決定を受けて、教科書会社が教科書の訂正申請をした、という事が最近ありましたが、このコラムはそれを批判し、最後に、自民党総裁選を戦っている河野太郎氏にエールを送るような形で終わっています。
面白いのは、その途中に、韓国人(コラムの筆者)が日本に対して抱くコンプレックスと「侮日」あるいは「卑日」の間で揺れ動く感情を隠す事なく書いているのです。
基本的に韓国人の多くは、「(古代には)日本に文化を伝えてやったにも関わらず、その恩を忘れて朝鮮を侵略(=朝鮮出兵)した。ちょっとばかり先に文明開化しただけで図に乗って、善良なる韓民族を侵略して国権を奪った日本人は道徳的に劣った民族」という歴史観を持っています。少なくとも、そう思うように教育をされています。
当然、韓国の歴史教科書では、「未開な李氏朝鮮が日本の統治を受けた事で近代化された」事は絶対に認めません。
これに異を唱え、「植民地近代化論」を言い出したのが『ニューライト(New Right=新右翼)』と呼ばれる人達で、『反日種族主義』の著者の李栄薫(イ・ヨンフン)博士はこの流れの方です。
筆者は、「植民地近代化論」は認めているようで、また、戦後の日本の発展ぶりが大きなコンプレックスだったと吐露しているのです。
本人は「韓国人」を一般論化して客観的に書こうと努力していますが、本人の感情を隠しきれない為に本音と建前がクルクル入れ替わるところが面白いのですが、恐らく、保守を自認する韓国人でも、平均はこんな感じだと思います。李承晩学堂のYouTube(李承晩TV)のコメント欄でも、「日本人は悪い奴らだが、日本によって近代化されたのは事実」みたいなコメントは結構見かけますからね。
慰安婦問題で日本人と同じ主張ができる韓国人は1%もいないんじゃないかと思います。
◇ ◇ ◇ ◇
https://news.yahoo.co.jp/articles/e87d32f57207f9df51ec1f304fde78f3fd0ad0b3
<W解説>韓国の「道徳的な優越感」と日本教科書の「従軍慰安婦」記述削除=河野家の決断の歴史
9/15(水)
日本の文部科学省は8日、「従軍慰安婦」という用語について、複数の教科書会社から記述の削除や変更の訂正申請があり、これを承認した。文科省が同日、発表した。
これに先立ち日本政府は今年4月、「従軍慰安婦」という用語について「誤解を招く恐れがある」として、「『従軍慰安婦』または『いわゆる従軍慰安婦』ではなく、単に『慰安婦』という用語を用いることが適切」との答弁書を閣議決定していた。
2014年の教科書検定基準の改正により、中学の社会科や高校の地理歴史・公民の教科書は、政府の統一見解を踏まえた記述とするよう定めている。
〔中略←教科書会社の対応について書いている〕
韓国メディアも、文科省による承認のニュースを伝えた。朝鮮日報は「日本の教科書から『従軍慰安婦』の記述が消える」とし、「日本政府が従軍慰安婦問題について謝罪するという内容の『河野談話』は28年目にして事実上、死文化したとの声が上がっている」などと伝えた。
河野談話は1993年8月、河野洋平官房長官(当時)が発表した談話。慰安婦問題について「いわゆる従軍慰安婦」との表現を使用し、「(日本)軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた」と謝罪した。
前述のように、2014年に改正された教科書検定基準では、中学の社会科や高校の地理歴史・公民の教科書は、政府の統一見解を踏まえた記述とするよう定めている。これに関しては、バランスの取れた内容の教科書が求められる中で、画一的な見解の押し付けにつながる恐れもあるとの声もある。
約30年前の河野談話は、慰安婦報道の嵐の中、日本首相の韓国訪問や韓国との関係改善を見込んだ当時の日本政府・河野洋平氏の決断であった。その後の20年間、韓国は日本に対する「道徳的な優越感」を満喫してきた。
「白衣を着て平和で道徳的に暮らしていた半島。異民族の日本に統治されたあげく、20万人の純潔な少女たちが日本軍の関与の下に、慰安婦になって戦場に連れて行かれた」とのストーリーが完成したからだ。
自ら同族の40%を奴婢として所有・売買・相続していたことや、併合までの国際情勢や、日本による半島の近代化は全てが否定され、半島の被害や不幸の全てが「道徳の欠片もない日本の責任」とされてしまったのだ。〔「されてしまった」などと書いているが、筆者はこれで再び「優越感」を取り戻したはず。〕
韓国伝統の儒教的な世界観で日本を韓国より格下と位置付ける「小中華の意識」にみると、日本による朝鮮半島統治は序列秩序を違反だった。その上、日韓の経済格差で自尊心に傷が付いていた韓国に、この「道徳的な優越感」は劣等感を克服するきっかけとなった。
その間、韓国経済も日本経済を追いつけるかのような勢いを見せた。浦項製鉄(ポハン製鉄・POSCO)や現代自動車(ヒョンデ・HYUNDAI)やサムスン電子(三星・SAMSUNG)などの躍進は、韓国に「道徳」だけでなく「経済」でも優越感を期待させた。
しかし、韓国はその基盤作りに貢献した日本の存在を忘れ、むしろ行き過ぎた反日行動に走った。2010年代からの慰安婦訴訟や2015年の日韓の約束に対する反故は、韓国を自ら嘘つきとしてしまった。これで20年間以上の「道徳的な優越感」は大逆転となった。
2021年の日本は1993年の日本とは違って、韓国に譲歩する「大人の対応」はもうしない。その間のインターネットやSNSの発達で、日本の政治は韓国の被害者意識を撫でることをやめたのだ。
今回の自民党の総裁選で河野太郎氏が首相となる可能性が出来た。1965年、「日韓国交正常化」のために河野太郎氏の祖父・河野一郎氏が決断していた「竹島・独島密約」。そして、1993年、河野太郎氏の父親・河野洋平氏が決断していた「河野談話」は、それぞれその時代の日韓関係に大きな役割を果たしてきた。
何とか「道徳的な優越感」のマウントを取り戻そうとする韓国と、これ以上は韓国に譲歩しない日本。1965年にも1993年にも2021年にも変わらないものは北朝鮮の脅威である。この難しい時代に、河野太郎氏の「決断」は如何なるものになるのだろうか。
◇ ◇ ◇ ◇
最後に、一郎の孫であり、洋平の子供である河野太郎氏に大きな期待を抱いています。
なお、「竹島密約」とは、「韓国の竹島領有(占拠)を黙認する」ものですが、日本政府はこれを公式には認めていません。
- 竹島問題をめぐる日韓密約に関する質問主意書 〔平成十九年三月二十日提出 質問第一三五号〕
- 衆議院議員鈴木宗男君提出竹島問題をめぐる日韓密約に関する質問に対する答弁書 〔平成十九年三月三十日受領 答弁第一三五号〕
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