【韓国人B・C級戦犯訴訟】韓国憲法裁判所、元朝鮮人戦犯の訴えを却下

元朝鮮人B・C級戦犯が、元々は日本政府に謝罪と賠償を求め、それが敗訴に終わったので、韓国政府に外交的努力を怠ったのは違憲であると訴えていた裁判で敗訴（却下）されました。

まずは、『WoW!Korea』の記事を引用します。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/c95406d7e90e0725ff7b8780276a98dc4a3a8571
憲法裁判所、朝鮮人戦犯問題の解決を促す憲法訴願を却下＝韓国
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日本による植民地時代当時、日本軍に動員され、戦後に戦犯処罰を受けた朝鮮人らが、「韓国政府が日本と賠償問題の解決のために動かない」として出した憲法訴願が却下された。韓国政府に問題解決のための具体的な義務があるとは考えにくいという理由からだ。

憲法裁判所は31日、朝鮮人戦犯生存者の集まりである同進会の故イ・ハンネ会長などが提起した憲法訴願で、裁判官5（却下）対4（違憲）で却下の決定を下した。

同進会は日本植民地時代、当時、日本軍に動員されてBC級戦犯となった被害者たちの集まりである。彼らは2014年に韓国政府が戦犯問題を放置しており、基本権を侵害されているとして憲法訴願審判を申請した。

憲法裁判所は、「国際戦犯裁判所の判決による処罰で生じたBC級戦犯の被害補償問題を日本軍元慰安婦や原子爆弾被害者などが持つ日本（日帝）の反人道的不法行為による賠償請求権の問題と同一の範疇（はんちゅう）に属すると見なすことは難しい」と説明した。

特に憲法裁判所は韓国政府がある程度、外交措置を履行し、追加の義務が認められるとは考えにくいと判断した。

憲法裁判所は、「韓国人の戦犯が国際戦犯裁判による処罰で受けた被害について、日韓請求権協定に基づく紛争解決手続に進むべき政府の具体的な作為義務が認められると見なしにくい」と述べた。

続いて、「政府が韓国人BC級戦犯のために日本議員接触を通じた立法を促すなど外交的措置を履行したため、その作為義務を履行しなかったとは考えにくい」と判断した。

ただし、イ・ソクテ、イ・ウンエ、キム・ギヨン、イ・ミソン憲法裁判官らは、政府が義務を履行しないことが請求者らの基本権を侵害し違憲だという反対意見を出した。

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今一つ、原告の主張が分からないのですが、それは何故かというと、記事によって、「日本人なら受けられた補償が受けられなかったから」というものもあれば、「（裁判については不服だが受け入れるものの）日本の罪を肩代わりしたのだから謝罪と賠償をせよ」という、植民地被害者史観に基づくものもあったからです。

「軍属」であっても、恩給を受給できる基準がありますが、彼らが恩給を受けられなかったのは韓国政府のせいでしょう。日本政府は日韓請求権協定に基づき、一括して支払っていますから。同時に未払い賃金の支払いを求めていたという記述もありましたが、これも韓国政府に請求すべきものです。〔下は総務省のサイトより〕

Q19 恩給はどんな人がもらえるのですか?

（A）一般文官、旧軍人とそれらの遺族がその対象です。

恩給を受けられるのは、旧共済年金制度に移行する前（昭和34年：国家公務員、昭和31年：公共企業体職員、昭和37年：地方公務員）に公務員（文官、教育職員、警察監獄職員等）を退職した人やその遺族、それに旧軍人やその遺族です。
なお、恩給法でいう旧軍属とは、旧陸海軍部内の文官（原則として高等官）や警察監獄職員のことです。したがって、旧陸海軍部内の雇傭人や工員等の軍属は、恩給法の旧軍属には該当いたしません。

以下は、一般論として朝鮮人B・C級戦犯を考えてみます。

まず、元朝鮮人B・C級戦犯は軍人は殆どおらず、Wikipedia『BC級戦犯』によると、以下のような内訳になるようです。

朝鮮人戦犯148人のうち、軍人は3人だった。1人は洪思翊中将であり、2人は志願兵だった。この他、通訳だった朝鮮人16人が中華民国の国民政府によって裁かれ、うち8人が死刑となった。残る129人全員が、捕虜収容所の監視員として徴用され、タイ・ジャワ・マレーの捕虜収容所に配属された軍属である。

洪思翊中将の名前がありますが、同じくWikipediaによると以下のような罪に問われたようです。

連合国軍から、捕虜収容所長時代に食糧不足から捕虜に十分給養できなかった責任を問われた洪は、軍人として弁解や証言することを潔しとせず、自らについては一切沈黙を守った。但し自身の法廷では沈黙を続けたため一切の証言記録が残っていないが、他の戦犯被告人を弁護するための証言は積極的に行ったため、洪の置かれた状況や心情は他の裁判記録によって間接的に窺い知ることができる。韓国国内では日本の陸士同期生などを中心にマスコミで救命運動が行われたが、結局流れを変えることはできなかった。その結果、マニラ軍事法廷で戦犯者として1946年4月18日に死刑判決を受け、同年9月26日にマニラで処刑された。

BC級戦犯については、共産党のサイトですが、分かりやすかったので下に引用します。明確な区別は付けられない例があるようです。

Ｂ級戦犯は日本も結んでいたハーグ陸戦法規などで規定する捕虜虐待など、Ｃ級戦犯は一般の国民に対する非人道的行為、となっていますが、Ｂ級は残虐行為の命令者、Ｃ級は実行者とする場合もあり、ＢＣ級と一括する言い方が一般的です。
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2006-08-31/20060831faq12_01_0.html

日韓議連が中心となって救済のための特別立法をしようとした事はあるようですが、結局成立しませんでした。

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この裁判は、色々考えさせられるものがあります。

敢えて原告の立場に立ってこの裁判を見ると、追及されるべき事は韓国政府や司法のダブルスタンダードです。

元徴用工（正しくは単なる「朝鮮半島出身労働者」）に関しては、“そもそも、日本の統治が不法である” 為に、“そこで行われた行為は不当である” として日本企業を有罪としました。

この基準に沿えば、彼らに対してもっと同情的であるべきです。但し、裁判そのものは「韓国政府の不作為」を問うものなので、争点が違うわけですが。

この判決に対する韓国人の反応も非常に冷淡です。彼らにとっては、原告は “日本の協力者”（＝親日）という認識だからでしょう。〔カイカイ反応通信：朝鮮人BC級戦犯「我々は日本の被害者、韓国政府が賠償金交渉をしないのは違憲」…韓国憲法裁「却下」＝韓国の反応〕

尤も、“徴用工裁判” の判決を見ると、韓国の司法に一貫性を求めるのは無理だと思います。

＊　＊　＊　＊

ブログ主は、この裁判を通して、韓国人に考えて欲しい事が2つあります。

それは、「当時の朝鮮人は日本人として裁かれる側だった」事。独立軍なんて2～300人程度で、韓国人が妄想する “我々は連合国側だった” 歴史など無い事です。

もう一つ、洪思翊中将の例でも分かるように、アジア各国で開かれた軍事法廷や東京裁判に於けるBC級戦犯の裁判が正当なものであったのか？という事。

原告の個々の罪状は分かりませんが、A級戦犯はもちろん、BC級戦犯も勝者によって報復的に裁かれたものです。有名な逸話で、当時貴重なゴボウを捕虜に食べさせた事で「捕虜虐待」の罪に問われたケースもあります。〔Wikipedia『直江津捕虜収容所事件』参照〕

まあ、殆どの韓国人は未来永劫大東亜戦争を直視する事はないでしょうが。

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