【半島女子挺身隊】韓国司法、三菱重工の債権の差押えを命令 -(2)朝鮮半島の女子挺身隊とは
丁度タイミング良く、韓国で「慰安者被害者法」の撤廃活動をされている国史教科書研究所の金柄憲(キム・ビョンホン)所長の字幕付き動画が公開されたので、ご紹介します。
取り敢えず最初~3分15秒くらい迄を観ると理解できますが、簡単に言うと、
1944年8月23日に「女子挺身勤労令」が発令されたが、朝鮮には該当するような女性(スキルのある女性)がいなかったので、10月に朝鮮半島では適用しないとなったのです。
この動画は、2016年に尹美香(ユン・ミヒャン)元挺対協代表が書いた本の誤りを指摘しているのですが、動画はこれ以降、寮母の募集広告など、具体的な募集例を見ながら、朝鮮半島出身の女性労働者を見ていきます。
対談相手の鄭奎載 (ジョン・ギュジェ)主筆が、「学生服を着て工場に入っていく写真」と言っているのは下の写真の事でしょうが、彼女達は「官斡旋による募集された女学生達です。つまり、「徴用」されたわけではないのです。
これ以外にも、朝鮮半島内でできる事をやろうと、勤労奉仕隊のようなものが学校単位などで結成され、奉仕活動を行っているのを紹介する新聞記事を以前、金柄憲所長が紹介していました。従って、「女子挺身隊」という言葉は一般的に知られていたのでしょう。
これは、「徴用工」の問題と同じです。韓国が言う所謂「徴用工」のほとんどは、募集や官斡旋による応募工でした。いよいよ労働力が不足して徴用を始めたのは1944年9月から朝鮮と内地(日本)との連絡船が途絶えた1945年3月頃までの7カ月間ほどで、朝日新聞の記事(1958年7月13日)によると、在日朝鮮人61万人の内、徴用工に該当するのは245人だそうです。
日本人はこの事実を知っているので、韓国に対して怒るのは当然ですが、残念ながら、日本人も加担しているのです。
以下は『赤旗』のWeb記事(2020年1月18日)です。
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https://www.jcp.or.jp/akahata/aik19/2020-01-18/2020011817_03_1.html
2020年1月18日(土)
三菱重工は謝罪早く
10年ぶり 元挺身隊員、本社で面談
「徴用工」判決で
(写真)「女子勤労挺身隊」訴訟の原告の梁錦徳さん(右から3人目)を交えてコールする「金曜行動」=17日、東京都千代田区・三菱重工本社前
戦時中に三菱重工から強制連行や強制労働の被害を受けたとして2018年11月に韓国大法院(最高裁)が同社に損害賠償を命じた裁判の原告らが17日、東京・千代田区の同本社ビルで担当者と面談し、被害者、原告側との協議再開を求める要請書を手渡しました。原告本人と三菱重工の面談は10年ぶりです。
面談には原告の梁錦徳(ヤン・クムドク)さん、日本の支援者ら4人と三菱重工の総務担当の2人が参加。梁さんは「(原告は)死を前にしているのに何ら謝罪もない。一日も早く、未払い賃金を含めて包括的に解決してほしい」と訴えました。
面談後、「名古屋三菱・朝鮮女子勤労挺身(ていしん)隊訴訟を支援する会」の高橋信共同代表は「三菱側は梁さんの気持ちの話をきちんとメモに取り、真剣に話を聞いていた」「会えば次につながる」と語りました。
三菱重工は戦時中、名古屋市や広島市などの工場で韓国人らを「徴用工」や「女子勤労挺身隊」として強制動員。梁さんは当時10代で「女子勤労挺身隊」として名古屋市の航空機工場で強制労働の不法行為を受けました。
面談の最中、同本社前で原告らを支援する500回目の毎週の「金曜行動」が行われ、韓国から20人超が参加し、「三菱は謝罪と賠償をせよ」などとコール。高橋氏は「500回の『行動』が面談を実現させた」と語りました。
面談に先立つ同日朝には、外務省前でも行動。高橋氏によると外務省は「係争中のため原告には会えない」と拒否しました。
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「梁錦徳」で検索すると、赤旗以外にも一般紙の記事が多数検索され、無批判に、彼女の主張を垂れ流しています。
少なくとも、「徴用工」や「慰安婦」の問題は韓国側だけを批判していてもしかたがありません。日本側にも責任があるのです。
更に詳しく知りたい方は、「アジア女性基金」の『「半島女子勤労挺身隊」について』(PDF/高橋宗司)をお読み下さい。
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