【熱海土石流】盛り土以外に無断伐採や土砂投棄等が判明
中日新聞が土砂災害の起点となった盛り土周辺の土地改変を少し詳しく報じました。短い記事なので、まずは全文を提示します。
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https://www.chunichi.co.jp/article/287410
熱海・盛り土問題 他に6カ所土地改変
2021年7月9日 05時00分 (7月9日 05時03分更新)
熱海市伊豆山の土石流で、被害を甚大にした起点部分の盛り土とは別に、周辺では六つの土地改変がなされていた。県と熱海市は、行政手続きや工事施工に問題がなかったか、検証している。
盛り土がされた付近の土地は、二〇〇六年九月に神奈川県小田原市の解体業者(新幹線ビルディング)が購入し、県土採取等規制条例に基づいて、土地の盛り土が市に申請され、土砂が搬入された。盛り土部分の土地は一一年二月に、熱海市伊豆山の男性(麦島善光氏/ZENホールディングス)に所有権が移っている。
盛り土から北西には、この解体業者の土地があった。業者は〇九年以降、がれき類を仮置きしていたため、廃棄物処理法に基づき、東部健康福祉センターが撤去を指導した。
盛り土の土地を購入した男性は一三年以降、産廃が置かれた土地も取得。残った廃棄物を撤去する意思を示し、現在、撤去している。県によると、捨てられたのはプラスチック片などで、千五百立方メートルという。
県や本紙の取材によると、盛り土近くには、太陽光発電設備があり、この男性の関係する会社が発電事業者になっている。
一六年六月には、太陽光発電設備の南側を熱海市が現地調査し、無断伐採を確認。無断伐採をした人(誰?)は「災害復旧によるもの」と説明したため、市は緊急伐採届を出すように指導。同届は約一年後に市に提出された。さらに、そのすぐ近くでことし六月、土砂が投棄されていると、市から県東部農林事務所に通報があった。同事務所が経緯を調べている。
盛り土北側の宅地造成は、県のこれまでの調べでは、行政手続きが適切に行われていた。
県は、盛り土を含む土地改変の手続きについて調査を進めており、近く結果を公表する。 (高橋貴仁)
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「WHO(誰が)」がよく分からない記事です。
①と②はこれまでも分かっていることで、④と⑤の宅地造成自体は問題がないと思いますが、③の緊急伐採〔太陽光発電所関係者?〕、⑥1500立方メートルの産廃投棄〔新幹線ビルディング〕、⑦土砂投棄〔太陽光発電所関係者?〕が新たに判明した問題です。
③の無断伐採はソーラーパネルの設置場所とは別なのでしょうか?
「行政手続きが適正に行われていた」と書いてありますが、その後で「調査中を進めている」とも書かれています。
無断伐採は事後届出であったわけで、⑥と⑦は適正だったのでしょうか? あくまでも、提出された書類に関しては手続きが行われていたというだけではないですか?
熱海市も隠しきれなくなり、少しずつ公表しているようなので、調査結果を待ちたいと思います。
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