【ラムザイヤー教授】金柄憲所長:『契約』はあった【メディアウォッチ】
ラムザイヤー教授の論文に関しては、日本では(少なくともマスメディアは)全く静かですが、韓国ではテレビニュースなどで連日のように伝えているようです。その内容は、高名な学者が論文を批判したというもので、それならまだ少しは分かりますが、米国の韓国人団体が三菱製品の不買運動を始めたとか、ハーバード大学で抗議集会を開くとか、そういった類いのものです。
そうそう、「光復会」(※)の会長が、「ラムザイヤー教授を入国禁止にしろ!」と騒いだこともありました。(頼まれても行かねぇよw)
※光復会:日本からの独立運動をした人々の子孫や遺族からなる団体で、政治団体化している。現会長の金元雄氏は、祖先が中国からの引き揚げ便リストに名前があっただけで独立運動とは何の関係も無いと言う疑惑がある人物。(嘘をつくのは頭髪だけにしろ!w)
それはともかく、現在、ラムザイヤー教授の論文を批判する声の一つが、「(実物の)契約書が1枚も見つかってない!」というものです。
批判者(と言うか、一般の韓国人)は、「20万人の、拉致・監禁・性的虐待をされた(=性奴隷)朝鮮人女性がいた」と言うだけで、元慰安婦の証言しか証拠らしきものを出せていないのを棚に上げてるくせに、とは思いますが、前回のエントリーでご紹介したように、李宇衍(イ・ウヨン)博士が、契約行為があった証拠をネットメディアのコラムに執筆されました。
その後、李宇衍博士は、元慰安婦の証言集から「契約があった」を裏付ける証言を発見して、別のコラムをメディアウォッチとペン&マイクに寄稿しました。(ペン&マイクの記事には日本語の契約書の雛形がありますが、後ほどご紹介します。)
その内容は『シンシアリーのブログ』で紹介されているので、ここでは該当部分を引用させて頂きます。
証言集は聞き取り調査の対話をそのまま収録したもののようで、話し言葉で書かれていますが、慰安婦になろうとした女性(○○○と、名前は伏せられています。)が親に同意書の捺印を頼んだときの話を語ったものです。連帯保証人のようなものが必要だったことや、契約条件に「転売禁止」の条項もあったことも伺えます。
○○○:「そこまで言うんなら、私が紹介するよ(※同意してやるよ)」、父はそう言って、母も父もハンコを押して、「ところで、祖父母のハンコももらってこいって、どうしましょうか」 「それなら、私が書こう」、父が書いて、お婆さんのもお爺さんのもハンコもらって、結局は全員の同意が得られました。父曰く「あなたに私の娘を売ったから、他のところにまた売ることは許さない」と約束を迫るのですよ。私も「うちの父の要求だけど、そうしてくれますか?」と聞くと、 「それはあなたの好きにしていい」(※と『嫁買い』の男が答えて)、「それでは、そのようにしてください。行きましょう」、と。
ブログ:『イ・ウヨン氏の寄稿文「これが『契約』でないと何だというのだ」(その2)』(その1からの続き)より。
以下は、良く引用される、慰安婦募集の広告の一つ(1944年10月27日付け『毎日新報』)ですが、ここにも「契約及待遇』と書かれており、契約書の有無に関わらず、「契約」という概念があったことが分かります。
◇ ◇ ◇ ◇
さて、ここからが今回のエントリーの本題です。
これはメディアウォッチの記事ですが、既にシンシアリーさんがブログに翻訳されているので、そちらをご紹介します。(『慰安婦契約書の中身(オリジナルではありません)、なんと保坂祐二氏の著書で確認される』)
保坂祐二(韓国に帰化した反日教授)の書いた本に、契約書の雛形が掲載されているのを国史教科書研究所の金柄憲(キム・ビョンホン)所長が発見したというのです。
阿呆さかwwww
これは韓国人向けの本に掲載するためにハングルになっていますが、実物もハングルかどうかは分かりません。
上記ブログにこの内容も翻訳されており、「稼業年限」や「契約金」、「賞与金は・・・とするけど、その半分は貯金すること」、「食費、服、及び小・・・は店主の負担とする」と言った文言が、一部判読不明ではありますが、書かれており、明らかに保坂は契約書の実物(のコピーか何か)を見て写し取ったものと思われます。
この契約書に関する保坂の解説も上記ブログに翻訳されているので、是非ご一読下さい。
まさしく、契約書に他なりません。
ここで、ペン&マイクの記事に掲載されていた日本軍慰安婦の契約書をご紹介しますが、おそらく、保坂祐二が著書に掲載したのはこれでしょう。
契約書と金員借用証書 (群馬県知事発内務大臣・陸軍大臣宛「上海派遣軍内陸軍慰安所ニ於ケル酌婦募集ニ関スル件」(1938年1月19日付))
契約書
一、稼業年限
一、契約金
一、上海派遣軍内陸軍慰安所ニ於テ酌婦稼業ヲ為スコト。
一、賞与金は揚高ノ一割トス(但シ半額ヲ貯金スルコト)
一、食費衣裳及消耗品ハ抱主負担トス。
一、年限途中ニ於テ解約ノ場合ハ元金残額違約金及抱入当時ノ諸費用一切ヲ即時支払ヒ申スベキコト
右契約条項確守履行仕ル可ク依而契約証書如件。
昭和 年 月 日
本籍地
現住所
稼業人
現住所
連帯人
殿
ブログ主は、契約書自体は日本語だったと思います。
ドラマを例に出して恐縮ですが、『おしん』でも、文盲の親に代わって、近所の「口入れ屋」(間に入って仲介する人)のおばあさんが年季奉公の契約を取り持っていたように、日本語が分かり、信用のおける人間が近所にいて世話を焼いてくれれば事足りる話です。
なお、これを持ってして、「何だ、日本人慰安婦向けの契約書か」とガッカリする必要はありません。
メディアウォッチの記事には、以下のような金柄憲所長の言葉も書かれています。(『シンシアリーのブログ』より訳をお借りします。)
今回発掘された契約書に関連しても、契約当事者のハンコが押された実物ではないという理由で、その契約様式が持つ史料的価値を格下げしようとする意見もある。しかし、キム・ビョンホン所長はこれを一蹴した。キム所長は、「現在、保坂前教授の本の契約と同じ形式の契約書に、具体的な契約内容と当事者の名前、そして連帯保証人が明記された稼業契約書」が訴訟の過程で、実際の証拠として提出された事実を確認した」とし「近いうちに、これをまとめて発表する計画だ」と本紙に教えてきた。
原告の元朝鮮人慰安婦が提出したものなので、「契約書が1枚も見つかってない!」という反論はこれで崩れることになります。
実は、2日ほど前に、ペン&マイクのYouTube番組に反日種族主義の著者の一人、鄭安基博士と柳錫春元延世大学教授が出演されて、ラムザイヤー教授の論文について解説されたのを、ブログ主は、自動字幕+自動翻訳で見ていた所、番組の終了間近に、柳元教授が「あ、その前に...」みたいな感じで、(自動翻訳なので不正確ですが)ニヤリと笑って「実は契約書が見つかりました」と仰っていたのです。(多分)
韓国人の学者は、まるで、自分がラムザイヤー教授になったかのように、反論に対する再反論をしているのが、ちょっと面白くもあります。想像ですが、実際に連絡を取ってサポートしているのではないでしょうか。
◇ ◇ ◇ ◇
ところで、ラムザイヤー教授の論文が載る雑誌(IRLE)の3月号ですが、聯合ニュースの記事によると、雑誌社がラムザイヤー教授に対して(反論に対する)再反論あるいは回答を書くために3月31日を期限としたそうです。従って、必然的に紙の雑誌の出版は4月にずれ込むことになるようです。
後ほど、リンクなどを追加しますが、一旦ここまでで公開します。
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