【ラムザイヤー論文】ハーバード大のウェブ学生新聞に批判記事 しかし、そのコメント欄での議論を読むと...
ラムザイヤー教授の論文については韓国内で非難囂々ですが、『帝国の慰安婦』の著者である朴裕河(パク・ユハ)教授が「報道を見ただけだが、この教授の主張は歴史的ディテールでは、それほど間違っていないかもしれない」とFacebookに書いたり、『反日種族主義』の李承晩TVが動画(韓国語/日本語字幕なし)にて批判に対する批判を発表しました。
◇ ◇ ◇ ◇
3日ほど前(February 7, 2021付け)に、ハーバード大学の学生新聞「The Harvard Crimson」にラムザイヤー教授の論文に関する記事が掲載されました。
タイトルは「Harvard Professor’s Paper Claiming ‘Comfort Women’ in Imperial Japan Were Voluntarily Employed Stokes International Controversy」(ハーバード大学教授の「慰安婦」が強制連行されたとする論文が国際的な論争を巻き起こす)というもので、体裁は新聞の記事のようなものですが、他の教授の批判的なコメントのみを引用するなど、ラムザイヤー教授を攻撃するものです。
後ほど追記する予定ですが、研究者というよりは活動家のような教授の名前も見られ、中立的な記事とはとても言えません。
【追記】ハーバード・クリムゾンの記事の代わりに中央日報の記事をご紹介します。
https://japanese.joins.com/JArticle/275282
「『慰安婦は売春婦』論文、みじめな欠陥」ハーバード教授反撃
2021.02.08 07:09
「慰安婦は売春婦」という主張を発表したハーバード大学教授の論文に「学術的根拠が不足している」という批判の声が米国学界からあがった。
7日(現地時間)、ハーバード大学の校内新聞「ハーバードクリムゾン」は、米国歴史学・法律学教授がジョン・マーク・ラムザイヤー教授(同校ロースクール)の論文に強い疑問を提起したと報じた。
これによると、かつて同校韓国学研究所所長を務めたカーター・エッカート韓国歴史学教授は、ハーバードクリムゾンに電子メールを送り、「ラムザイヤー氏の論文はみじめなほど、実証的に、歴史的に、道徳的に欠陥がある論文」と指摘した。エッカート教授は「(ラムザイヤー教授が)慰安婦問題の本質である日本の植民主義と軍国主義の脈絡を軽視した」とし「日帝強占期の政治・経済的脈絡は排除したまま『慰安婦』事件だけに焦点を当てて主張を行った」と批判した。従って「慰安婦被害者の性的尊厳性は無視され、単純で一次元的な問題に縮小された」と指摘した。エッカート教授は同校教授のアンドルー・ゴードン歴史学教授とともに、ラムザイヤー教授の論文を批判する別途の反駁文も準備している。この論文は学術誌などに送られる予定だ。
ラムザイヤー教授の弟子も問題を提起した。1990年代にラムザイヤー教授の授業を聞いたコネチカット大学韓日歴史学のアレクシス・ダデン教授は該当論文の偏向性を指摘した。数多くの学術的証拠を排除し、著者の主張を裏付けるための証拠だけを選択的に取り入れたということだ。ダデン教授はラムザイヤー教授の論文について「概念的にも誤りがある」としながら「歴史的背景と慰安婦が設置されるまでの脈絡を全く理解しないで作成したため」と指摘した。あわせて「とんでもない内容で、愚かな学問的生産品のひと欠片」とも批判した。
ダデン教授は昨年12月、ラムザイヤー教授から該当論文の草稿を手渡されて検討した後、問題を提起したと話した。ハーバードクリムゾンによると、ダデン教授は草稿を見たとき「衝撃的だった」としながら「日本政府の立場を反論する主な根拠の多くが脱落しており、深刻な論理的誤りがあるという事実を知らせた」と明らかにした。ただし、ダデン教授の指摘が論文最終原本に反映されたかどうかは確認されなかった。
慰安婦被害者が性奴隷生活をしたという従来の研究に反論するための論理だけを展開したという批判も出てきた。ニューヨーク・クイーンズ大学社会学のミン・ピョンガプ教授は「日本の新民族主義観点だけに片寄っている」としながら論文の意図に疑問を呈した。
ハーバードクリムゾンによると、このような批判をめぐって、ラムザイヤー教授は論文初期バージョンに「歴史学者との論争」形式で入れたが、学術誌側の要請により削除したと答えた。これに関連し、学術誌側はコメントの要請に応じなかったとハーバードクリムゾンは伝えた。
これに先立ち、ラムザイヤー教授は3月に出版予定の法・経済関連学術誌「インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス」(International Review of Law and Economics)誌65巻に「太平洋戦争当時の性契約(Contracting for sex in the Pacific War)」というタイトルの論文を載せた。ラムザイヤー教授はこの論文で、慰安婦女性が日本軍と互いの利益のために契約を結び、日本政府ではなく女性を騙した募集業者に責任があると主張した。
しかし、慰安婦契約理論を研究したハーバード大学ロースクールのノア・フェルドマン教授はハーバードクリムゾンに、ラムザイヤー教授が自身の主張とは反対の根拠を出したとも批判した。論文で、慰安婦契約を社会・経済・教育差別を制度的に合理化した「ジム・クロウ法」にたとえたが、この法はむしろ「負債にともなう奴隷契約」を意味するというのがフェルドマン教授の説明だ。フェルドマン教授は「権力の不一致に伴う強制契約だったということを証明した格好」と突いた。
慰安婦女性が自発的に契約を結んだという主張に関連し、ウェルズリー大学アジア・政治学のキャサリン・ムーン教授は「14~16歳の女性が内容を完全に理解したとどのように証明することができるのか」とし、慰安婦女性が契約を結ぶことになった脈絡を無視したと批判した。
記事に対してはコメントが書き込めるようになっており、現在、150程のコメントがありますが、それを読むと、意外と良質な議論がなさています。(コメントはSNSアカウントで部外者でも書き込めます。)
もちろん、論文に批判的なコメントには「共感」が多く付き、擁護する意見には「非共感」が多く付くのですが、これはVANK等が動いていることを考えれば理解できます。
良質な議論と書きましたが、韓国の主張に与するコメントに対し、3名くらいが冷静に論破してるという感じです。
この論文に関する議論は、本来、「慰安婦は(日本軍・政府によって)拉致されたのか、それとも自発的か(契約に基づいた雇用契約にあったのか)」がポイントであるはずですが、韓国に味方する意見は
その3名くらいの人達は、かなり慰安婦に関する資料を読み込んでいるようで、中には、韓国と日本の左翼が政治問題にしたことも知っている方もいました。以下、機械翻訳ですが、幾つかのコメントをご紹介します。(赤い字の名前の方がラムザイヤー教授の論文を擁護する方)
KenT Phil CP - 2日前 - 編集済み
性的奴隷制は、いつ、どこで、誰に起こったかにかかわらず、人権侵害とみなされるべきであるというあなたの主張に同意します。問題は誰が虐待の責任を負うべきかということであり、Chunghee Sarah Soh (2008)は、日本軍と韓国の家父長制の両方に責任があると主張しています。当時の父親が娘を恐ろしい状態に追いやったという記録が残っている。そのため、日本軍が韓国の若い女性を「愛する親」から強制的に奪ったという話は根拠がないとソ氏は主張する。
今の時代、娘を連れ去ることは想像を絶することであり、私は何としてでもそれを阻止したい。興味深いことに、植民地時代にはそのような反乱の記録はない。
よく言われることですが、娘や妹が拉致されたとしたら、朝鮮人の男達は指をくわえて見てたのか?ってことですよね。
bombkiller007 Phil CP - 20時間前
性的奴隷制が人間の悲劇であることは同意できる。しかし、自発的な売春、特に売春婦に経済的・社会的利益をもたらす売春はそうではない。
慰安婦がそうであったことを圧倒的な証拠が示しているように、売春は80年代後半からファシズム的な超国家主義者の韓国人と高度左翼の日本人の奇妙なミックスによって政治化されてきた。このミックスの中で失われたのは、日本から来た慰安婦と並んで働き、社会生活を送っていた各国の慰安婦たちが見てきた経済的、社会的な移動性を研究するための真実であり、機会であった。
例えば、戦時中のビルマで酔っ払った日本人将校を殺害して無罪判決を受けた韓国人売春婦。これらの正確で意味のある検討の機会は、性奴隷制という誤ったレッテルを貼られたときに埋もれてしまう。
彼が言及している韓国人売春婦は文玉珠(ムン・オクチュ)という女性で、日本人が話を聞き取り、『ビルマ戦線 楯師団の「慰安婦」だった私』という本になり、日韓で出版されています。彼女はこの本の中で、休日に日本兵とデートしたり、ダイヤモンドやワニ革のハンドバッグを買った話などをしています。日本人将校を殺したと言っていますが、実際にはそのような記録はないそうです。(ブログ記事:【慰安婦問題】元慰安婦達の幸せとは【李承晩TV:11. 楯師団の慰安婦、文玉珠】)
Jae H Lee - 2日前
慰安婦にインタビューしたことがあるのか?恥を知れ三菱さん
John C Jae H Lee - 2日前慰安婦の写真を見たり、証言を読んだりしてきました。中にはおそらく真実を語っている人もいるだろうが、全員が真実かどうかは定かではない。彼女たちの話にはいくつかの矛盾が指摘されています。重要なのは、彼女たちの話をグループ全体に当てはめることはできないということです。多くの人が騙されたり拉致されたりしたのは確かですが、それでも慰安婦のすべて、あるいはほとんどの人が騙されたり拉致されたりしたということにはなりません。個人的には、ほとんどの慰安婦は自発的に署名したのではないかと思います。
これ以外に、「言論の自由は守られなくてならない」という当然の意見もあり、また、韓国内で定説と異なった発言をした教授(朴裕河氏や李栄薫氏、柳錫春〔リュ・ソクチュン〕氏)が訴えられていることを紹介している人もいました。
ついでに韓国人Youtuberの「キムチわさびさん」の論文批判に対する批判動画をご紹介します。
一旦ここまでで公開します。
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