【慰安婦問題】米ハーバード大学教授が慰安婦問題は朝鮮の業者が問題だと指摘する論文を発表
産経新聞web版に1月28日付で『世界に広まる「慰安婦=性奴隷」説を否定 米ハーバード大J・マーク・ラムザイヤー教授が学術論文発表』という記事が掲載されました。
この記事は有料記事で、紙面に掲載されたのが今日(1月31日)でした。
以下はweb版の公開部分です。
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慰安婦問題をめぐっては、日本軍が戦前、朝鮮出身の女性を「性奴隷」にしていたというイメージが世界に広まっている。最近、ドイツでもこうした主張に基づく慰安婦像が新たに設置された。
こうしたなか、米ハーバード大のJ・マーク・ラムザイヤー教授が、慰安婦が当時政府規制下で認められていた国内売春婦の延長線上の存在であることを理論的実証的に示した学術論文が、3月刊行予定の「インターナショナル・レビュー・オブ・ロー・アンド・エコノミクス」誌65巻に掲載される(雑誌ホームページですでに閲覧可能=こちらをクリック)。
米国の高名な会社法学者であるとともに、日本研究の大家でもあるラムザイヤー教授が、他の専門研究者の査読を経た学術論文で、「慰安婦=性奴隷」説に異を唱える議論を展開した意義は大きい。
◆問題は朝鮮の募集業者にあった
教授は、いかなる対象であれ、人間は与えられた条件の下で、自らの利益を追求するという経済学の手法を用いて分析する。慰安婦もその例外ではない。
本論文では、他の研究者の業績や当時の日本・朝鮮の史料に基づき、朝鮮人慰安婦も日本人慰安婦も公認の売春婦であり、日本軍に拉致され、売春を強いられた「性奴隷」ではないこと、慰安婦をめぐる問題点は、朝鮮における募集業者にあったことが指摘されている。
以下、教授ご本人の了承を得て、論文要約を掲載する。
(解説・要約 青山学院大教授 福井義高)
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【追記】産経の記事を韓国紙『韓国経済』がほぼ全訳して掲載しました。それを「シンシアリーのブログ」さんが更に日本語訳しているので、こちらで読むことができます。なお、それに対する韓国人の反応を紹介した同ブログの記事はこちらです。
自分でもNAVERの方のコメント欄を読んでみました。1/3くらいは、「論文が真実だ」という趣旨のコメントではありましたが、コメントに押される共感数を加味すると、論文を肯定する人数は1/10もいない感じです。ただ、論文を否定する意見は非論理的・感情的なコメントが多く、肯定する意見は、「女性が安く買えた当時、拉致するまでもなかった」とか、「秘密にしているが、みんな知っている事実だ」、「李栄薫教授の説と一致するから正しいのだろう」、「日本統治時代の歴史は100%嘘だ」と、まともと言うか、「反日種族主義」から目覚めた人のコメントが目に付きました。
引用文中にリンクを貼った先(ScienceDirection)に論文『太平洋戦争における性サービスの契約』(Contracting for sex in the Pacific War)の要約が書いてあります。ここには売春宿と慰安婦との契約についてのみ書かれており、おそらく、論文のメインはこの部分なのでしょう。しかし、福井義高教授の要約を読むと、慰安婦の募集において、日本政府や朝鮮総督府はもちろん、軍人も関与しておらず、また、内地(日本国内)とは事なり、朝鮮では専門の労働募集業者が大量に存在しており、彼らが欺瞞を働いていたということも書かれているようです。
いずれにしても、売春婦と売春宿との間には契約(=年季奉公)があり、前受金を支払い終えるか、年季が明ければ廃業することができたことや、日本軍慰安婦の場合はリスク(風評被害等)のためにその契約期間が2年と短かったなど、その契約に駆け引きがあったということが論文には書かれているので、その仕事が「不快」なものであったとしても、決して「奴隷」ではないことは明らかです。
また、記事によると、そもそも、慰安所ができる数十年前から朝鮮人女性は海外で売春婦として働いていたそうです。
ところで、上記を書いていて気付いたのですが、「年季奉公」というのは日本人には当たり前過ぎて、このシステムが一見、人身売買に見えることに気付いていなかったのではないでしょうか。論文によると、慰安婦の場合は無利息だったそうで、これなら「働いても、働いても元本を返すことができない」という事はありません。だからこそ、雇用主に売上から天引きはされるものの、慰安婦の取り分もあり、貯金もできたわけです。
以下、公開されている論文の目次を転記します。大凡の内容が想像付くのではないでしょうか。
1. Introduction/前書き
2. Prostitution in Prewar Japan and Korea/戦前の日本と朝鮮における売春
2.1. Introduction/はじめに
2.2. Japan/日本
2.3. Prostitution in Korea/朝鮮における売春
2.4. Recruitment in Japan and Korea/日本と朝鮮における慰安婦の募集
3. The comfort stations/慰安所
3.1. Venereal disease/性病
3.2. Contract duration/契約期間
3.3. Contract prices/契約金額
3.4. Contract terms/契約条件
3.5. Prostitute savings/売春婦の貯蓄
3.6. The closing years of the war/終戦の年
4. Conclusion/結論
References/参考文献
なお、産経の英語サイトである『Japan Forward』に1月12日付でラムザイヤー教授の寄稿文『Recovering the Truth about the Comfort Women』(慰安婦の真実を取り戻す)が掲載されており、この中にも「The Contracts」(契約)という章があります。短いですが、産経の記事と同様のことが書かれています。
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