【朝日新聞】新大久保駅で亡くなった李秀賢さんの母が日本批判!? 人の死を利用するメディア
昨日(2021年1月26日)は新大久保駅でホームから転落した人を助けようとして亡くなった韓国人留学生・李秀賢さんとカメラマンの関根史郎さんの20年目の命日でした。
ここでは、半年程前に李さんの母親にインタビューした朝日新聞の記事と対照的な読売新聞の記事をご紹介します。
と言っても、朝日新聞の記事は有料で、一部しか読めません。(下図)しかし、朝日の記事を引用した韓国紙『中央日報』の記事でその内容が伺えます。
https://s.japanese.joins.com/JArticle/267310?sectcode=A10&servcode=A00
「義人」故李秀賢さんの母親「日本は真摯な気持ちで謝り、韓国は徴用賠償を防いでほしい」
2020.06.22 16:31
2001年、東京の線路に転落した日本人を助けようとして亡くなった李秀賢(イ・スヒョン)さんの母親の辛潤賛(シン・ユンチャン)さん(70)が強制徴用と慰安婦問題に対する誠意のある謝罪を日本政府に求めた。
辛さんは22日付の朝日新聞とのインタビューで「日本は元徴用工や元慰安婦らを傷つけたことを認め、真摯(しんし)な気持ちで謝ってほしい」と語った。
あわせて「真摯な気持ちというのは、公式の記者会見で準備された原稿を読むようなものではない」とし、「例えば、息子の命日に事故現場に来た日本人女性が色紙にしたためた言葉のような、人間味が感じられる行動であってほしいと思う」と話した。
辛さんは「私が知っている日本人と日本の政治家の態度には差がありすぎて、戸惑っている」と厳しい忠告をした。韓国政府に対しては「日本企業が元徴用工らに損害賠償する事態を防いでもらいたい」とし「(1965年の請求権協定によって得た日本の経済支援は)韓国政府が国の発展のために使った。それを韓国人が我も我もと要求したら、収拾がつかなくなる」と話した。
また「韓国では昨年、日本統治が朝鮮半島の近代化に貢献したという視点に立つ『反日種族主義『がベストセラーになった」という記者の質問に「日帝時代は政治的には誤りだが、結果として朝鮮半島の経済を発展させたとの指摘も完全には否定できないと思う」と話した。あわせて「多様な考えに触れることが大事」とし「韓国人のなかに、日本に対する被害者意識があるのは事実だが、触れ合えば触れ合うほど、互いの心の中にしまっている考えも知ることができる」と付け加えた。
辛さんは「(息子の)事故が起きるまで、私は日本を訪れたこともなく、歴史認識問題などでは日本人に反感を持つ、ありふれた韓国人だった」とし「事故の後に大勢の日本人と会ったお陰で、本当に中立的に物事を見られるようになった」と話した。その中で、日本にも韓国にも足りない点があることに気づいたと話し、互いの意見に触れることの大切さを強調しした。
続いて「韓国と日本は隣同士」としながら「断絶など決してできない。互いに、色々な人と付き合いを続けていくべき」と強調した。
辛さんの息子である李秀賢さんは26歳だった2001年1月26日、東京のコリアンタウンである新大久保駅で、線路に転落した日本人男性を助けようとして線路に降りたところ、列車にひかれて命を失った。
中央日報は自分では全く母親に取材しておらず、朝日の記事を丸パクリしてるだけなのですが、韓国のメディアにはよくあるパターンです。
この記事では全く触れていませんが、李さん(母親)は、息子に対する見舞金を原資にして日本に留学する学生へ奨学金を贈っています。(後述)
この記事から想像できるのは、朝日新聞が李潤賛さんの息子の死にかこつけて取材し、母親に日本批判をさせたのだと思います。
ただ、興味深いのは、李さんが、「現実の日本人」と「歴史の中の日本人」のギャップに戸惑っていることが読み取れます。(李さんは「政治家」と発言していますが、根本的には歪曲された歴史と日本人像が原因だと思います。)
70歳(インタビュー当時)では、おそらく1950年生まれ(韓国では数え年)で、日本統治時代は経験しておらず、彼女の頭の中の「日本人」は、報道によって形成されたものなのでしょう。
ある意味、政府の反日政策の被害者だと思います。
朝日は1月21日付『Asahi GLOBE+』では『新大久保駅事故から20年 最悪の日韓関係、「亡くなった韓国人に合わせる顔ない」の声』と、ここでも李秀賢さんにかこつけたインタビュー記事を書いていますが、インタビューの対象は元駐日韓国大使の李俊揆氏で、以下のように冒頭に事故に触れているだけで、あとは、一般的な日韓関係の話題です。
――事故から20年が経ちました。
恥ずかしい気持ちになるばかりだ。李秀賢さんの殺身成仁(身を捨てて仁をなす行為)によって生まれた両国民間のお互いを思いやる心を育てられず、現在のような最悪の韓日関係を作り上げてしまった。本当に李さんに合わせる顔がない。
――なぜ悪化してしまったのでしょうか。
最も重い責任は、両国関係発展のための意思と能力が不足していた両政府と政治指導者にある。(以下略)
李さんの死をダシに使っているだけですね。
最後に、読売新聞の記事をご紹介します。
なお、今年の命日には産経新聞が同様の記事を書いています。(『日韓交流の絆、継承 新大久保駅事故20年 アジアからの留学生を支援』)
こういう方を、朝日の記事は「反日韓国人の李さん」に仕立ててしまったわけです。
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