【韓国】『反日種族主義』(李栄薫著)に欠けていること
ブログ主は保守系韓国人の方が作るYouTube動画を観て、そこに書き込まれたコメントを翻訳ツールで読んで、必要があればコメントを返しています。(日本語だったり、英語だったり。)
そこにコメントを書くような韓国人は、いかに李氏朝鮮時代が未開だったのか、日本統治時代に韓国の発達の基礎が築かれたこと=植民地近代化論は理解しているのですが、なぜ、日本と朝鮮が併合に至ったのか、正確には、なぜ、朝鮮が日本に併合を依頼したのかを理解していない事に気付きます。
『反日種族主義』(李栄薫著)は画期的な本で、(李栄薫教授は以前からそのような内容の本を書いていたのですが)多くの韓国人に読まれ、そこで真実を知って「反日種族主義」から脱することができたとは思うのですが、最近、上記のことに気付きました。
このことを『反日種族主義』で取りあげなかった理由は分かりませんが、李栄薫教授は「併合」自体は認めていないようです。ブログ主が『李承晩TV』の動画で理解できるのは日本語字幕付きのものくらいですが、その中でも、そのようなことを仰っていた記憶があります。しかし、その上で、しかも、身の危険を顧みず、客観的な数字から植民地近代化論を解説していることは大いに称賛を贈ります。
こうした本や動画で多少歴史の事実を分かった方が「李朝の王族は国を売って自分達だけ貴族となっていい思いをした」、「高宗は売国奴」などと言いますが、毎年、歳出が歳入を何倍も上回り、大韓帝国は、最早財政破綻をしていました。併合以前にそれを援助していたのが日本です。1910年にいきなり併合したわけではありません。
手元に『日韓併合 韓民族を救った「日帝36年」の真実』(崔基鎬著/2004年、2007年文庫化)という本がありますが、これによると、1904年度に日本から目賀田種太郎(1853-1926)を財政顧問に招聘し、日本政府は直接支出で援助します。1907年の朝鮮(大韓帝国)の国家歳入は748万円で、一方、歳出は3000万円以上だったので、差額は日本が支払っています。
おそらく、大韓帝国は日本にまるごと併合されなかったら、欧米列強に“食い散らかされて”いたでしょう。最早、高宗一人でどうにかできる状態ではなかったのが朝鮮であり大韓帝国でした。
日本が併合しなかったら、中国やロシアの一部になっていたと考える方もいるようですが、中国やロシアが朝鮮の借金を肩代わりしたとは思えません。それ程朝鮮は貧しい国でした。権益だけ貪って、朝鮮という国は消滅していたのではないでしょうか。
例えば、併合以前、京仁線の鉄道敷設権も日本がアメリカから買って開通(1900年)させました。併合以前にいかに日本が大韓帝国を自立させようと協力したか、しかし、結局自立できなかった。それが分からないので、日本がいきなり「植民地」化したなどという誤解が生じるのだと思います。
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