元朝日新聞記者植村隆氏、最高裁で敗訴。櫻井よしこ氏完勝
公開:2020-11-21 08:47:34 最終更新:2020/11/28 19:18
記録としてこの裁判の結果をブログに残しておきます。
以下は産経新聞のweb記事から。
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https://www.sankei.com/affairs/news/201119/afr2011190021-n1.html
元朝日新聞記者の敗訴確定 最高裁、慰安婦記事巡り
2020.11.19
元朝日新聞記者の植村隆氏(62)が「従軍慰安婦」について書いた記事を「捏造(ねつぞう)」とされ名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの櫻井よしこ氏(75)と出版社3社(ブログ主註:新潮社、ワック社、ダイヤモンド社)に謝罪広告の掲載と損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は植村氏の上告を退ける決定をした。18日付。請求を棄却した1、2審判決が確定した。
1、2審判決によると、桜井氏は、韓国の元慰安婦の証言を取り上げた平成3年の朝日新聞の記事について「捏造」「意図的な虚偽報道」などとする論文を執筆し、週刊誌などに掲載された。植村氏は「事実に基づかない中傷で激しいバッシングを受け、家族も含め危険にさらされた」と平成27年に提訴した。
1審札幌地裁は30年の判決で「櫻井氏が、記事の公正さに疑問を持ち、植村氏があえて事実と異なる記事を執筆したと信じたのには相当な理由がある」として請求を棄却。今年2月の2審札幌高裁判決も支持した。
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「棄却」とは「却下」(門前払い)とは事なり、審理をした上で請求を退けることなので、裁判所の意見(判断の理由)が述べられます。
「櫻井氏が、記事の公正さに疑問を持ち、植村氏があえて事実と異なる記事を執筆したと信じたのには相当な理由がある」とは、回りくどい言い方のようにも聞こえますが、植村隆氏の記事内容が捏造か否かは直接の争点でないものの、櫻井氏が捏造と思うのは当然だ(=真実相当性)という判断です。
その上で、一審では、名誉は毀損されたが公益性があるとして請求を棄却しました。
この一審の判断を高裁、最高裁とも支持したのですから、櫻井よしこ氏の完全勝利です。
問題となった記事は過去のエントリー『【朝日新聞慰安婦報道】櫻井よしこ氏側勝利判断は妥当である/附:慰安婦報道訂正記事』に貼ってありますが、金学順という元慰安婦の女性のインタビュー音声を聞いた(と主張する)植村氏が、それを元に書いた記事(1991年8月11日付け)で、事実と異なる「挺身隊の名で募集されて慰安婦された」という内容でした。しかし、金学順氏はその数日後の8月14日に記者会見をして、翌日付のハンギョレ新聞は彼女が母親によって40円でキーセンに売られたことを報じました。これは日本でも記事になっています。
ここで上の段落の2つの日付に注目すれば分かるように、植村氏の記事は(もし事実だったら)大スクープで、当然、韓国では大騒ぎになりました。なぜなら、これに先立って吉田清治氏が「女子挺身隊として慰安婦狩りをした」という(虚偽の)証言を本にしており、この当事者が見つかったことになるからです。
挺身隊とは勤労奉仕で工場などで働くことなので、もし、そう言われて募集に応じたのに慰安婦にされたというのですから日本でも衝撃が走りましたが、本人が「売られた」と言って、植村氏が聞いたと主張するテープの内容を完全に否定したわけです。また、彼はテープの複製もその時のメモも持っていないと言っています。
この記事に対する朝日新聞の言い訳は前述の過去のエントリーに掲載していますが、こちらの画像の左端です。
ここで、「挺身隊」と「慰安婦」の混同があったと書いてありますが、確かに韓国ではそのような混同があり、そのため、このテープを提供した団体も「韓国挺身隊問題対策協議会」(通称「挺対協」、現「正義連」)という名前で長い間活動してきました。しかし、日本人の記者である植村隆氏が間違えるはずもありません。
また、記事を書く半年ほど前に、植村氏は韓国の別の団体(「太平洋戦争犠牲者遺族会」)の代表の娘と結婚しています。この団体が当時日本政府に対して(自称)慰安婦被害者のための損害賠償裁判を起こしていました。娘婿である植村氏がこの裁判に有利な記事を書いたと思われてもしかたが無い部分があります。
ここまで読まれたら、櫻井よしこ氏でなくても「植村氏が【意図的に】捏造記事を書いた」と思うのに妥当性がある、そう思われてもしかたがない(=真実相当性がある)と理解できるでしょう。従って、彼女が書いた批判記事は「公益性」があるわけです。
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2020/11/28追記
なお、植村氏は西岡力麗澤大学教授に対しても同様の裁判を起こしており、現在、二審まで西岡氏が勝訴していますが、3月3日の東京高裁判決では更に具体的且つ踏み込んだ判断を示しています。
- 金学順が女子挺身隊の名で戦場に連行され、日本人相手に売春行為を強いられたとする事実と異なる記事を“敢えて”植村氏が書いた事は「真実」だと認められる。
- 金学順が経済的困窮のためキーセンに身売りされたという経歴を有している事を知っていたが、このことを記事にすると権力による強制連行という前提にとって都合が悪いため“敢えて”これを記事にしなかったという西岡氏の見方が「真実相当性」が認められる。
- 植村氏が“意図的に”事実と異なる記事を書いたのは権力による強制連行という前提を維持し、遺族会の幹部のである義母の裁判を有利に進める為であったという西岡氏の見方は「真実相当性」が認められる。
【参考動画】
- 月刊WILL:【櫻井よしこvs植村隆】朝日新聞「慰安婦捏造裁判」を傍聴してきた【WiLL増刊号#339】
- 月刊正論:@CHANNELSEIRON「アジアの出来事」櫻井よしこ氏完勝司法も認めた慰安婦強制連行”捏造”
現在、植村氏サイドは「捏造記者」のレッテルを非常に嫌がっているようで、氏の弁護士はSNS等を使って、捏造記者と呼んだら訴えるぞと不特定多数に向かって脅しています。
まあ、「植村氏は捏造記者と呼ばれてもしかたがない、限りなく黒に近いグレーな記者」でもいいのですが、ここまでするのは、おそらく、彼の義母がいまだに遺族会幹部でいることに関係あるのでしょう。西岡力教授の裁判も最高裁の勝訴は決まっています。その結果が正しく韓国側に報道されたら、義母の活動(植村ファミリーの活動と言ってもいいかも知れません)に支障が出るし、何よりも植村氏は今後日本でも韓国でも言論活動はできなくなります。
m9(^Д^)プギャー
なお、金学順氏が韓国で記者会見をした8月14日は現在「慰安婦の日」となっており、この日は様々なイベントが催されます。しかし、前述の通り、キーセンに売られたことを告白しただけの日なのですから、この記念日そのものが「嘘」で成り立っているということになります。
【参考】二審判決後の櫻井よしこ氏のブログ:2020.03.05 (木) 櫻井よしこから重要なお知らせです
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