【札幌国際大学】日本語能力不足の中国人留学生大量受け入れの札幌国際大学に札幌入管の「指導」【チャンネル北海道】
前回のエントリーでご紹介した「札幌国際大学での日本語能力不足の中国人留学生大量受け入れ」と「それに対処していた学長更迭と教授の懲戒解雇」問題について、チャンネル北海道で続報がありました。
問題の詳細については上述のエントリーをご参照下さい。
【ch桜北海道】札幌国際大学に札幌入管の「指導」入る[R2/9/18](26:15~)
2020/09/18
キャスター:川田ただひさ(札幌市議会議員)、コジマ(キャスター)
ゲスト:大月隆寛(札幌国際大学人文学部教授)
動画の冒頭でも概要を簡単におさらいしています。
続報というのは、放送日に報道された下記記事についてです。
記事の見出しは『札国際大学 法令違反なし/札幌入管 留学生受け入れで』というもので、また、記事の体裁から小さな扱いだということが見て取れます。
タイトルの意味するところは、「『日本語能力に欠ける留学生を大量に入学させた』との内部通報を受け、聞き取り調査等を実施した結果、通報対象の事実は認められないと結論づけた」ということですが、ポイントは、「入管」の扱う範囲です。
大月教授の解説でなるほどと思ったのが、「不正就労」といった問題なら入管の管轄になりますが、大学や留学生の問題は文部科学省の管轄になります。従って、入管の担当範囲内の「法令」には違反していないというのは正しいのでしょうが、赤枠の部分を読むと、問題ありとして「指導」をしました。
要するに、報道する側(北海道新聞)がどこにウエイトを置いて報道するかの問題です。
では、文科省はどうかというと、調べたら、国民民主党が関心を持っていることが分かりました。
埼玉県第9区のすぎむら慎治という方がブログに取りあげています。
- 札幌国際大学の「不当な留学生受け入れ」報道について
2020-07-10 17:43:55 - 札幌国際大学の「不当な留学生受け入れ」報道について、文科省から回答がありました
2020-08-10 22:19:35
直近の記事によると、「状況を確認したが、指導の必要が無い」という回答だったようです。(以下、一部引用)
回答は驚くべきことに、
【入学者選考の実施状況、留学生の成績や授業への出席状況等について確認したが、現時点では直ちに指導を要する状況ではありません】というものでした。文科省は本年4月「外国人留学生の適切な受入れ及び在籍管理の徹底等について」という通知を出しており、
●『学生数の確保という観点で安易に留学生を受け入れることは厳に慎む』
●『日本語で授業を行う場合、日本語能力試験N2レベル相当以上が目安)を明確化し、適正な水準を維持することが重要』と明記してあります。(記事の末尾に転載しておきます)
文科省が通知を出した4月9日の時点で、既に札幌国際大学についての報道はなされており、萩生田文科相も記者会見で「確認します」と明言しています。
だから、この通知の起草者が報道を知らなかった筈はありません。実際に『再発防止』のニュアンスが滲む文書だと感じるのは、私だけではないでしょう。
それにも関わらず、文科省が「現時点で指導の必要はない」と考えるのは矛盾ではないでしょうか。
今後、文科省が完全に頬被りしてしまうのか?
少子化で第二、第三の札幌国際大学が現れないとは言い切れないでしょう。文科省としては主な天下り先は大学なのですから、これを必死に守ろうとするでしょう。
この問題は引き続き注視していきます。→札幌地裁で大月教授勝訴!
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