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2020/09/22

【書籍】池萬元著『反日への最後通告』(ハート出版)を読んで【書評】

公開:2020-09-22 08:08:56  最終更新:2020/09/22 9:09

以前から気になっていた『反日への最後通告』(池萬元著/ハート出版)。〔原題『조선과 일본 - 한국인이 알수 없었던 진실』(朝鮮と日本-韓国人が知らなかった真実)〕

 

20200922_01

 

日本統治時代の話は(日本人向けには)語り尽くされていると思って後回しにしていたが、池萬元(チ・マンウォン/チ・マノン)博士の数々の発言(後述)を読んで、この本を読んでみたくなり購入。

 

 

慰安婦や徴用問題といったテーマでは『反日種族主義』と被る部分もあるが、システム工学博士でありMBAを取得された博士の視点は、経済学者である李栄薫教授等とはまた違ったものである。

この本は上記のような日本統治時代の事=所謂、植民地近代化論=も扱っているが、一貫するテーマは「日本人と韓国人の【精神性】の違い」であり、どちらかと言うと戦後から現代に至る日本と韓国との比較、特に「なぜ、戦後の荒廃から日本が現在の地位を勝ち得たのか(それに比べて韓国は...)」という事に重点が置かれている。おそらく、韓国人の「反日」の根底には「侮日」があると見抜いてのことだと思う。

池萬元博士が称賛してくれる日本人、特に日本の企業家と労働者の美徳は、日本人が現在もそれを維持しているか?と考えると、日本人がもう一度原点に立ち返るためにこの本から学ぶ点も多いと思う。

 

◇ ◇ ◇

 

李栄薫教授は韓国の「聖域」の一つである「慰安婦問題」に言及して韓国社会からバッシングを受けた。池萬元博士は、慰安婦と並ぶ韓国の別の「聖域」である「光州事件」の真実を追究したことから100件以上もの訴訟を起こされた。(光州事件については後述)

この件に関してはこの本でも扱っており、博士自身の身に起こった激しい攻撃は韓国社会の「病巣」の一端を見ることができる。

日本人がこの本を読む時は、これは韓国人に向けて書かれた本という意識を持たないと、いかに衝撃的な内容かが想像できないと思う。

この本は以下の7つの章より成る。

 

第1章 世界の中の朝鮮
第2章 外国人と内国人が見た朝鮮
第3章 滅ばざるを得なかった朝鮮
第4章 日本軍慰安婦と強制徴用
第5章 日本との決算
第6章 日本は学ぶことの多い国
第7章 韓国を牛耳る左翼勢力の専横的な歴史歪曲

 

第1章と2章では、韓国人がいかに「井の中の蛙」かということを韓国人に向けて突きつけている。特に第2章では、欧米人による「韓国(人)評」を多く引用し、韓国人の「自尊心」(メンツ)を徹底的に叩き潰す。そして、現代韓国人が英雄だの義士だのと称賛する朝鮮人(安重根を含む)が日本の偉人(伊藤博文、渋沢栄一、松下幸之助、etc.)と比べていかに過大評価、というより、間違って評価されているか、一方、「親日派」というレッテルを貼られた朝鮮人(尹致昊李完用等)が、いかに愛国者であり正しい事を言ってたのか、白日の下に晒している。

李氏朝鮮時代や日本統治時代の朝鮮に対する外国人の評価は、『反日への最後通告』を元に作成された下記の動画でも分かる。

 

『친구 ともだち』チャンネルの動画「外国人が見た日韓併合以前の韓国人の暮らし。第1部。
(この動画主は、元々韓国人向けだけに誤った歴史を正す動画を作成。恐らく、日本語訳を付けて紹介されて日本人の関心が高まったために日本語字幕を付けて発信し始めたのだと思われるので、「用日」韓国人とは区別する必要がある。)

 

第6章の「日本は学ぶことの多い国」では、韓国人が「日本は敗戦後、朝鮮戦争を利用して経済復興を成し遂げた(だけの国)」という韓国人の『侮日』を根底から覆すものである。

日本がみすぼらしいトランジスターラジオでアメリカ人に馬鹿にされながらも、徹底的なQC(品質管理)でアメリカの製品を凌駕する過程を韓国人向けに説明している。

この本は『反日種族主義』で「反日」の呪縛から冷めた韓国人を更に啓蒙する書だと思う。そういう意識を持って日本人がこの本を読むと、いかに衝撃的な本であり、タブーに挑戦したかがより理解できると思う。

 

◇ ◇ ◇

 

韓国に於ける「光州事件」の扱い

日本人にとっては、池萬元氏が韓国人にとってどのような存在かが気になると思う。

これを理解するには、日本人にはそれ程関心がない『光州事件』(5.18民主化運動)について、池萬元氏がどれほど満身創痍になりながらも真実を追究し、韓国人からの尊敬を集めているかを知らないと理解できない。

まず、『光州事件』について広辞苑を引くと、「1980年5月、光州市で、軍部による戒厳令拡大に反対する学生・市民を戒厳軍が鎮圧、武力衝突に発展して、多数の死者が出た事件。」と解説され、韓国民主化のための運動であったとしか言わないが、実態は北朝鮮の工作員が主導した共産主義者による暴動であり、しかし、それ以外の解釈をしようとすると池萬元博士のように100件以上もの訴訟を起こされることで、普通の韓国人は口を閉ざさるを得ない。池萬元氏のHPは政府によって閉鎖されても、反共で愛国的な韓国人は彼を支持している。

現在の与党は光州事件の公式評価について反論する者に対し懲役刑を下す法案まで通そうとしている事でも、この事件(暴動)がどれほど文在寅政権にとって「聖域」であるかが分かると思う。

ブログ主はこの本(原書)の評価を探して読んでみたが、実際に購入した読者はほぼ☆5つの評価を付けているのに対し、読まない者から低評価をつけられている。高評価の読者のコメントには「発禁になる前に購入した」というものまであった。

 

池萬元氏ほどの「韓国の知性」を20年近くにもわたって裁判で浪費していることは韓国にとって多くな損失であり、悲劇だと思う。

 

光州事件の首謀者達が北のスパイである証拠は数多く挙げられている。

 

 

518_03

 

光州事件の公式評価について、韓国人が異を唱えられないことがどれほど異常なことかは、たとえば下記の洪熒(ホンヒョン)氏の動画でも分かる。

 

 

現在、韓国与党は光州事件の評価を覆そうとする者に対して懲役7年の刑を与える法律を成立させようとしている。(韓国の名誉毀損の刑罰は最高でも5年)

民主化運動という美名の元に、これに実際に関わったかどうかも関わらずに光州市(5.18補償委員会)が「光州5.18民主有功者」を選定して、恩給のような特権(特別支援金や就職の特権)を与えている事や、なぜか、政権が代わるごとに「有功者」の数が増えているのを見ると、有功者認定が利権となっていることが理解できるだろう。(本来、時間が経つにつれて減るはず)

 

513_01
拾いものの画像にブログ主が追記

 

この有功者の選定は金大中政権の時に決定し、光州事件当時中学生だった者や他の地域の民主化運動家にも「有功者」の認定がされて特権を享受している。(証明書が発行される)

 

518_04
518_05

 

【参考】

 

◇ ◇ ◇

 

おそらく、この本は池萬元博士がブログなどに書き溜めた文が元になっていると思われるが、ブログ主がこの本を読もうと思ったきっかけになった池萬元氏のコラム(実際に同書に収録されている)を紹介する。

 

「日本人たちは憎しみを学ぶことで昇華させた」

製造業や貿易業の仕事に携わる韓国人は、日本の悪口を言ったり憎んだりはしていない。日本から学ぶことが多いからだ。日本を知らない人だけが、過去という氷の棺の中に自分の魂を閉じ込め、日本なら無条件に嫌いだと言っているのだ。60年もの間憎しみ続けて我々に一体何の得があるというのか。我々は考えなければならない。

過去数千年の間、我々民族が同族同士の間で犯した蛮行の中に、日本以上に厳しい事例が果たして本当になかったのだろうか。日本が我々よりも野蛮なのか、そうではないのか、優秀だったか、醜かったか、今の日本人と韓国人を見れば、その違いをまざまざと知ることができる。日本人は今でも我々より、何倍も元気に暮らし、世界で最も尊敬される礼儀作法と信用力を持っている。もし、日本経済と韓国経済の間に万里の長城を築けば、被害は両国ともに生じるが、我々の被害の方がはるかに大きい。外国に行って日本人を罵れば、悪口を言ったものが除け者に合う。認めたくないだろうがこれは現実だ。

我々は日本よりも早く成長したがる。発展の原動力は、創造性と先進科学を収容する姿勢だ。憎しみからは絶対に創造性は生まれない。我々が今からでも考えなければならないのは、日本が米国から学んだ方法を学ばなければならないということだ。

健康薬品ひとつ作るにしても動物を相手に実験をする。人の命というのはそれほど尊いものであるからだ。ところが、米国は原子爆弾を作り、その実験相手に日本人を選んだ。日本人たちの自尊心がどれほど傷ついたことだろうか。放射能とは恐ろしい物質である。日本人たちは、その放射能を子どもの世代まで受け継がなければならないという現実に一体何を思っただろうか。おそらく、我々に原爆が落とされていたのなら、米国は今でも我々の不倶戴天の敵であっただろう。だが、日本人たちはその憎しみを学ぶことで昇華させた。日本人は自分たちより優秀な人の前にはひざまずく。このような姿勢を我々は持っていない。日本人は優秀な米国人から学び、学んで勝たなければならないと考えたのだ。

日本人は一方で、廃墟の地にブラシをかけ、もう一方では、こまめに米国に渡り、工場の門を外からのぞき込んだ。これは彼らよりも優秀な米国を学ぶためだった。米国人たちは、そんな日本人たちを蔑視した。「日本人は寝ても覚めても米国に引っ付くことしかできない。ドアを開けてすべて見せてやれ。」

1957年当時、ダレス米国務長官が、多くの日本群衆に向けて、米国の優越感を表現した。「親愛なる日本国民の皆さん!日本は技術面で永遠に米国と競争することはできません。日本は今、世界最高のハンカチと優れたパジャマを生産しています。なぜそのようなものを米国に輸出しようとしないのですか?」あえて米国を真似るとして、工場の門をのぞき込む見苦しい姿を蔑視したスピーチであったし、1957年に米国に渡ったみすぼらしいトランジスタラジオをあざ笑う言葉だった。

当時、米国は世界のGNPの54%を占めていた。ほぼすべての生産拠点が米国にあり、世界の新製品すべてが「MADE IN USA」だった。彼らは米国で作られていないすべての製品をゴミとして蔑視した。これをNIH症候群(Not Invented Here Syndrome)と呼んだ。

これらの侮辱を跳ね除け、日本人たちは米国から続々と先生たちを呼び寄せた。1950年には、あの有名なデミング博士を、52年に​​はジュラン博士を、54年にはピゲンバウム博士を招き、科学経営、システム管理、統計学的品質管理を覚醒させた。そして、日本は産業界のノーベル賞であるデミング賞(Deming prize)を制定した。日本が今日の品質ナンバーワン国に君臨するのは、米国人の師匠であるデミング博士の存在があったことを世界に示したものである。一方、我々自身を今一度振り返ってみよう。我々は今、外国を排斥する中、狭いナショナリズムに浸っている。我々なら、多くの国民を原爆で殺した敵国の人種、米国人を師匠とし、それを記念して産業界のノーベル賞と呼ばれるデミング賞なるものを制定することができるだろうか。

「米国を模倣しよう(Copy the West)」「米国に追いつく(Catch up with the West)」。日本人は米国を追い越すために情熱を注ぎ知恵を絞った。そして1980年代にはいよいよ日本が生産技術と品質管理で、米国を上回った。その時からしばらくは、米国が日本へ学びに通った。ダレス米国務長官の嘲弄まじりのスピーチから25年、1982年に自動車の米国人顧客満足度調査で、日本の自動車が上位1・2・3位を占めた。一方、米国車はわずかに7位であった。米国人が最も好きな車は米国車ではなく、日本車だったのだ。仕事に没頭し目標を捕らえる姿は美しくはないだろうか。「日本のやつら」がやったことだから、こんなことも見苦しいと見るべきなのだろうか。

日本だけ憎むのではなく、最近では米国を憎む人も増えてきている。優秀な人を見られない心や憎悪する心が、我々に何を持たらすのだろうか。我々よりも立派な人も敵で、我々よりも優秀な国も敵ならば、我々は誰から学び誰とともに生きていけばいいのか。

わが民族同士?外勢を憎み、国際社会に不当な理由を上げながら飢えに苦しむ住民を弾圧して殺す北朝鮮と手を取り合って生きなければならないというのだろうか。憎悪心をそそのかせば団結はできても発展はない。醜い人同士が手を握れば皆が醜くなる。我々が恐るべき対象は北朝鮮ではなく、憎悪心を学ぶ力に昇華させ米国と肩を並べた日本の人々である。我々は日本の学習方法を学ばなければならない。

昨日、自分が何を間違ったのかを問う人々は、昨日の間違いから知恵と教訓を導き出す。しかし、昨日の間違いが誰によってもたらされたのかを問う人々は、昨日の間違いを延々と繰り返すことになるだろう。

池萬元|2011.3.1

(カイカイ反応通信:韓国人「日本人たちは憎しみを学ぶことで昇華させた」より転記)

 

 

  


 

 

 

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