【韓国・挺対協金銭スキャンダル】「慰安婦は『親日』!」→日本人「これもう訳が分かんねえな...」
正義記憶連帯(旧・挺対協)に対する(自称)元慰安婦の“反乱”に対して、尹美香氏本人や与党側から斜め上の反論が出てきました。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/13/2020051380050.html?ent_rank_news
慰安婦被害者の李容洙さんも親日勢力ですか?
2020/05/13(一部引用)
今回の問題は、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さん(92)が慰安婦募金・寄付金の用途が不透明だという疑惑を提起したことで浮上した。ところが尹当選人は、これを「親日勢力の攻撃」として退けたのだ。また、自らをチョ元法相になぞらえることで、昨年の「チョ・グク問題」のように、陣営間の対立へ持っていこうとしているのではないか-という批判も出ている。
与党側の人物もこの日、正義連問題について「親日勢力の攻勢」と主張した。「共に民主党」の金斗官(キム・ドゥグァン)議員は「親日、反人権、反平和勢力が最後の攻勢を行っている」として、尹当選人に加勢した。同党の李秀真(イ・スジン)当選人(ソウル銅雀乙選挙区)は「一部メディアと親日勢力の恥ずかしい歴史隠しの試み」だとした。与党側は当初、「元慰安婦の記憶がゆがめられた」と李容洙さんを攻撃したが、論争が拡大したことから、「親日対反日」の枠組みを持ち出したのだ。
4月15日に投開票が行われた総選挙でもそうでしたが、韓国人(※1)は何故関係ない「日本」を引き合いに出すのでしょう?
選挙では本来、経済問題や外交問題、今回だとコロナウイルス対策などが争点になるはずですが、与党側(支持者)が作成したポスターは『韓日戦』でした。
普通は、議論に関係ないものを持ち出して相手にレッテル貼りをした時点で議論に「負け」なのですが、結局、野党も大衆(※2)もそれに乗ってしまい、『親日』ではないことを証明しようと「独島は我が領土」(の替え歌)を唄ったりして、惨敗しました。もちろん、これが惨敗の原因というわけではありませんが。
※1 ブログ主は「韓国人は~」という一般化したいわけではなく、※2の「大衆」(の多く)という意味で使っています。慰安婦像や徴用工像に反対する方々、歴史教育の偏向を糺そうとする方々、ジャーナリスト、それを支持する一般国民といった、「知的に誠実な」韓国人も少なからずいて、そうした方々はリスペクトしています。但し、こと、「日本」となると感情が先に立つ韓国人の方が多いでしょう。
なぜか、「日本」を「リトマス試験紙」のように持ち出すことが多いのですよね。
例えば『カイカイ反応通信』のこの記事(悪化する韓国人の反ベトナム感情に、現地韓人会会長「非難自制しなければならない」=韓国の反応)では、ベトナムが防疫のために、韓国機の着陸を許可せずにUターンさせられた事に端を発したネットでの応酬に関しても、「ベトナムが『親韓』か『親日』か」というトンチンカンな基準を持ち出す意見が散見されます。
朝鮮日報日本語版で時々見かける記事に、例えば「アメリカ人が信頼する国、韓国は○○位、日本は?」みたいな、他国からどう見られているか、だけでなく、必ず日本と比較するのです。
この思考方法は精神医学的に分析されるべきことだと思います。
話を金銭スキャンダルに戻すと、正義記憶連帯と尹美香氏の醜聞はとどまるところを知らないようで、現在はタマネギ男(曺国氏)の時の報道合戦と同じ様相を帯びています。
尤も、「まるで曺国氏のようだ」と言っているのは正義記憶連帯側で、メディアが尹美香氏の米国留学中の子供の同級生を取材したりすること等で人権が侵されている被害者という意味ですが。
今回の「親日派の陰謀」的な発言に対しては朝鮮日報が社説で、「自分の恥部があらわになると、いつもこうしたやり方で逆切れする」と批判していますが、正義記憶連帯だけでなく「レーダー照射事件」、「ホワイト国外し(日本の対韓国輸出管理厳格化)」等、こうした韓国人の「逆ギレ」は枚挙に暇がありません。
韓国のメディアも日本側の報道をストレートに伝えず、読者の感情を徒に掻き立て、「逆ギレ」を促しているのではないかと思うこともしばしばで、ブログ主から言わせれば「おまえが言うな」です。
正義記憶連帯の問題について現状をもう少し付け加えておくと、正義記憶連帯を告発した李容洙氏(元慰安婦)は現在雲隠れ。(このことからもバックに誰かが付いていることが分かります。)更に、真意は分かりませんが、彼女が「正しい歴史教育を受けた韓国と日本の若者たちが対話してこそ問題が解決される」と発言したこともあり、『反日種族主義』の李栄薫教授等、執筆陣が正義記憶連帯に討論を呼びかけています。
韓国人は次々に暴かれるスキャンダルという目先の議論をしていないようですが、これを機会に、「慰安婦問題は何か」に真摯に向き合って欲しいと思います。
が、それは期待しても無理でしょう。
「可哀想なおばあさん vs. それを利用した挺対協」という単純な二項対立でしか議論しないのは、日本軍が慰安婦を拉致した証拠などないことや彼女達が高給取り(事象としては単なる「戦時売春婦」)という事に目を向けると、これをもって日本に無意味な抱いていた「優越感」とか「道徳的優位性」が崩れるばかりか、国ぐるみで「詐欺」を働いた加害者のポジションに陥るからでしょう。
以下、朝鮮日報の社説です。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/05/13/2020051380056.html
【社説】元慰安婦の「だまされた」発言を「親日勢力の攻勢」と主張する韓国与党勢力
2020/05/13慰安婦被害者支援団体という正義記憶連帯(正義連)の寄付金使用の内訳が不透明だとする論争を巡り、韓国の与党「共に民主党」の議員が「親日、反人権、反平和勢力の最後の攻勢」だと発言した。「きょう沈黙したら、保守のならず者の剣舞はいくらもたたずにわれわれの首を狙うようになるだろう」とも語った。同党の初当選者も「親日勢力の恥ずかしい歴史隠しの試み」と言った。すると、疑惑の当事者である尹美香(ユン・ミヒャン)「共に市民党」当選人も「私に対する攻撃は保守メディアと統合党が作った謀略劇」「親日勢力の不当な攻撃」と主張した。「6カ月かけてごっそり暴き立てられたチョ・グク元法相を思い出す」とも発言した。
この人々は、自分たちの恥部があらわになると、謝罪したり頭を下げたりせず、むしろ頭をもたげ拳を突き出す特性を持っている。韓国国民も、ひんぱんに見てきたので今では慣れている。ところが今回のケースでは、最初に問題を提起した人物が、ほかでもない元慰安婦だった。李容洙(イ・ヨンス)さんは、「正義連」に「だまされるだけだまされ、やられるだけやられた」と暴露した。「(正義連の)寄付金がどこに使われたかも分からない」と語った。衝撃的な告白だった。このせいで、正義連の元理事長だった尹美香当選人の娘の米国留学費問題、故人となった元慰安婦が作った奨学金を遺志とは異なり市民団体幹部の子弟に支給した問題、正義連が飲み屋で実際にはおよそ430万ウォン(現在のレートで約38万円。以下同じ)使ったのに「3300万ウォン(約289万円)使った」と申告していた疑惑などが次々と持ち上がったのだ。
常識がある人なら首をかしげざるを得ない疑問だ。なのに民主党議員や尹当選人は、これを「親日派の攻撃」だと言う。ならば李容洙さんや、疑問を持った韓国国民は皆親日派になるわけだ。21世紀の韓国で、何者か親日派がいると言って虚空に拳を振り回すのもあきれてしまうが、自分たちの恥部があらわになったからといって元慰安婦まで「親日勢力」だと非難できるのか。
正義連の異常な形態は毎日噴き出している。元慰安婦らの葬儀を受け持ってきた互助会社に1170万ウォン(約102万円)払ったと言っていたが、同社は「無料で行っただけで、お金を受け取ったことはない」と主張した。そのカネはどこに行ったのか。これを明らかにしようというのに、保守・進歩と何の関係があるのか。正義連は、やましくないのならきちんと明らかにすればよく、捜査であっても受けるつもりだと出てくればよいことだろう。国税庁も、正義連の会計の誤りを確認し、修正公示命令を下すことにしたという。国税庁も親日派か。
それにもかかわらず、正義連の理事長は「外部監査は受けられない」と拒否した。全ての疑惑提起は親日反人権反平和勢力の攻勢にすぎないという。韓国国民が元慰安婦に寄付したお金を勝手に使ったという疑惑が、元慰安婦によって提起されたのに、この件について透明に明らかにはせず「親日派」節を歌っている。
言葉でのみ「正義」「公正」「民主」「人権」を独占してきたこの人々は、自分の恥部があらわになると、いつもこうしたやり方で逆切れする。10余りの容疑で裁判にかけられたチョ・グク元法相は、ありとあらゆる破廉恥、うそ、家族の違法行為があらわになっても、自らを犠牲の羊であるかのように見せかけている。「あくまで戦いたい」という。この人々は、それでも選挙に圧勝したので、この方法が通用すると思っているのだろう。今後も「親日派」節は続くだろう。
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