【武漢肺炎】陽性確定者の中には「新型コロナウイルス」によらない「風邪」の可能性もある
少し前に観た動画ですが、ずっと気になっていたので、メモしておいたものに加筆してupします。
松田政策研究所の松田学先生が、東大の同級生で現役内科教授からの警告をブログと動画で解説したものです。(動画の方がやや詳しい)
- 動画:【松田学】新型か土着型か?ある臨床医と生物学者が見た、「日本コロナウイルス」とPCR検査の落とし穴[桜R2/3/17]
- ブログ:動画ろんだん@松田政策研究所⑳~(特集)新型肺炎を巡る議論<その3>~
ここで述べられていることを簡単に書くと、
所謂「風邪」はコロナウイルスが原因となることが多く、つまり従来から各種のコロナウイルスは存在する。そして、PCR検査による新型コロナウイルスの陽性確定者数はそれと混同されている可能性がある、という話です。
ここでは従来型のウイルスを「土着コロナウイルス」と呼んでおり、PCR検査では、「土着コロナウイルス」でも「武漢型コロナ」と遺伝子の一部分(正確には2箇所)が同じコロナなら検出してしまうそうです。となると、PCR検査をすればするほど陽性者数は水増しされてしまいます。
※松田学の動画で提示されたフリップ
※ブログ主註:『交差反応』と「PCR」というワードを組み合わせて検索すると、「同じだと判定してしまう」という意味のようです。
【追記】松田学研究所動画:特番『科学的に考える、専門家は事実を述べよ!』ゲスト:工学博士 武田邦彦氏
武田邦彦氏発言要約(21:19~): (PCR検査は)新型コロナウイルスの検出手段では無い。PCR検査とは部分的に遺伝子を切って、そこだけ遺伝子を増殖させる。だから、似たようなウイルスは全部引っかかる。PCR検査はコロナウイルスの検出にはなるけれど、新型コロナウイルスの検査にはならない。
ここまでは動画のメモで、ここからはブログ主の想像です。
日本は比較的PCR検査のハードルを上げている方ですが、例えば韓国は3月10日までは希望者は受けられたために「陽性確定者」数は多いのですが、死亡者は欧米と比べて少ないという結果になっています。この死亡者数が少ないという傾向はアジア全体を見ても同じことが言えます。(だから、日本人の「清潔好き」というのは大したファクターではない。新型コロナが話題になる前に現在推奨されている手洗いの方法で手を洗ったりする人や、つり革だのエレベーターのボタンなどに神経質になる人など殆どいないと思うので。)
仮説:「今回、死者が少ない地域(=主にアジア)は土着コロナウイルスにより、新型コロナウイルスにも効く『抗体』を持っている人が多いのではないか?」そして、「抗体が無い人や免疫力が弱っている人が新型コロナウイルスに感染しているのではないか?」また、「その抗体を持っている人の数がアジアと欧米では差があるのではないか?」
つまり、『抗体』に着目したわけですが、数日前、ニューヨーク州の調査では感染を経た人の14.9%で抗体が検出され、ニューヨーク市に限ると24.7%になるという報道(※記事後述)がありました。
そして、藤和彦氏(経済産業研究所 上席研究員/5月2日のチャンネル桜『討論』-※後述)も、推測として「日本(や他のアジア諸国)では既に抗体ができているのではないか?と仰っていました。実は、藤氏の発言で松田氏の話を思い出したのですが、
ここまでをまとめると、
- PCR陽性者には「土着コロナ」と「新型コロナ」の陽性者が混在(ほぼFACT)
- 土着コロナによる『抗体』獲得者には「対・新型コロナ」以外の抗体を持っている可能性(想像)
ということになり、そこからアジアとヨーロッパの違いを、
- アジアには、先行した「土着コロナ」の蔓延があり、新型コロナにも効く『抗体』を持っている人が多いのではないか?
と想像する藤氏にブログ主も同意するものです。松田氏が紹介した「コロナウイルスというのは特別なものではない」という話を予め聞いていたので、藤氏の話もすんなり頭に入ってきました。
* * * *
※チャンネル桜『討論』該当部分より藤和彦氏(経済産業研究所 上席研究員)の発言(2:02:46~)
以下、文字起こし(若干読みやすいように修正)
(何故、日本は多くの中国人が入り込んだのに死者が少ないのか?という水島社長の問いに答えて。)
藤和彦氏:日本もそうだが、台湾も韓国も中国も少ない。
一つのヒントかと思えるのは、2018年5月のジョンズホプキンス大学のレポートで、これから起こるパンデミックの候補はコロナウイルス(RNAウイルス)ではないかと言っている。(ブログ主註:日経2020/4/4『新型コロナを予見 示唆に富む米大報告書』)
ここからは私のguess(推測)で、既にアジアではepidemic(特定地域での伝染病の流行)が発生していた可能性がある。そこで、抗体ができていた可能性がある。
NYの抗体検査の14%という数字が出ているが、マンハッタン島に限って言うと20%を越える。聞いてみたら、古い、「鼻風邪」のようなものでも陽性になってしまうそうだ。(松田学氏の知人の医師が言う『土着コロナウイルス』のことか?) NYですら20%なら日本でやったらもっと高い数字になる可能性がある。古いコロナウイルスの抗体が今の新型コロナに効くかどうか別として、抗体検査とは所詮そういうものらしい。
(中略)
大石久和氏:2018年のジョンズホプキンス大学が感染症の爆発を予測したというのは単なる予測ではなく、何か実態を踏まえたものであるというお話ですか?
藤和彦氏:そうでなければ、コロナみたいなRNAウイルス(と特定して、それ)が入る(広がる?)んじゃないかと言うことはないだろう。
※日経記事
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58566380Y0A420C2000000/
NY州、コロナ検査7500人 抗体確認14.9%に上昇
NY市は25%弱に
2020/4/28 4:44 (2020/4/28 4:58更新)【ニューヨーク=西邨紘子】米ニューヨーク州のクオモ知事は27日の記者会見で、新型コロナウイルスの抗体検査を7500人に増やした結果、14.9%で抗体が確認されたと発表した。3000人を対象とした22日時点の13.9%から1ポイント上昇した。同州では今後も抗体検査を拡充する方針で、検査の進展に伴ってより詳細な感染状況が判明する可能性もある。
抗体検査は感染をへてウイルスへの免疫ができている人を確認する。州内で最も感染者が多いニューヨーク市内では22日の21.2%から24.7%まで高まった。4人に1人の割合で新型コロナに感染している計算になる。
州内の抗体検査の結果を人種別でみると、ヒスパニック系が22.5%から32%と大きく上昇した。27日時点で黒人は16.9%、白人は8.9%だった。クオモ知事は人種ごとの違いについて「分析を進めているが、現時点では分からない」と述べた。
ニューヨーク州は5月15日をメドに経済活動の段階的な再開を想定している。ただ、新規の感染者数は横ばい傾向で、経済再開への道筋にも影響しそうだ。
抗体検査の結果、州内各地の陽性率は1%台から20%台まで格差がある現状も明らかになった。クオモ知事は、病院の受け入れ能力なども踏まえ、地域ごとに再開のタイミングを精査する必要があると説明。感染者数の多いニューヨーク市などでは再開時期がさらに延びる可能性があると示唆した。
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