【創氏改名】「玄田牛一」という名前【差別戒名?】
「玄田牛一」(げんだぎゅういち)という名前で検索すると、Wikipediaの『差別戒名』が検索の上位に表示されます。
それによると、「かつて日本の仏教で行われた差別的慣習の一つ。一般的には被差別部落民に付けられた特殊な戒名」とのことで、その例として「玄田牛一」という戒名が紹介されていますが、ブログ主はこの名前を初めて耳にしたのは1980年頃、高校生の時です。
それは、当時、在日コリアンへの贖罪意識を植え付けようとする教師から聞いたもので、教師は、玄田牛一は創氏改名への抵抗例として紹介しました。〔この教師(三浦太一氏)は本来の授業(地理)は殆どせずに、手作りのテキストで「朝鮮問題」と称した授業をやっていいました。〕
「抵抗」とは、縦に書くと、「畜生」となるからと言うのです。
しかし、同じ名前が『差別戒名』と『創氏改名』の例に出てくるのは奇妙です。
調べたら、韓国の『民族文化大百科事典』(1991年刊行)の、恐らく『創氏改名』の項でしょうが、「玄田牛一」が記載されていることが分かりました。(→カイカイ反応通信:韓国人「創氏改名を皮肉で対抗したご先祖様たち」)
ここに、「玄田牛一」以外の名前も紹介されているので、その部分だけ引用します。
犬糞食衛
これは「犬の糞でも食っとけ」という意味
もちろん拒否された天皇族皆殺郞
漢字で、天皇族を皆殺しにしという意味である昭和亡太郞
昭和滅びろという意味である玄田牛一
縦読みをすると畜生という意味になる田農炳夏
これは日本語で読むとテンノウヘイカとなる
テンノウヘイカは天皇陛下を意味している
このおかげでこの人は、チョッパリたちからひどい目に合わされたという
前回のエントリーで『改名』は任意(届出制)だと書きました。『創氏』も届出をしないと自動的に戸主の姓が「氏」になる仕組みなので、こちらも任意です。
『朝鮮総督府官吏 最後の証言』(桜の花出版編集部)という、日本統治時代に江原道行政官だった西川清氏のインタビューをまとめた本がありますが、西川氏によると、総督府ははっきりと「創氏改名は自由である」と言っており、道庁の朝鮮人には、創氏改名した人もしなかった人もいたそうで、氏の周囲では半数以上がしなかったそうです。
もし、「強制」であったなら、まっ先に道庁の役人が創氏改名していないとおかしいと証言しています。
従って、創氏改名しないと仕事に就けないといった、まことしやかに伝えられている様々な嫌がらせは矛盾するのです。(→『韓国人「1940年、日帝時代に創氏改名をしない人に取られた処置」』)
むしろ、どうせ新たな日本風の名前をつけるなら、よい名前にしようと考えた人が多かったのでしょう。当時の新聞には姓名判断の広告が見られます。
再び、上に挙げた、皮肉でつけた名前というのを眺めてみると、ブログ主は単なる「駄洒落(だじゃれ)」に見えてきます。
日本人はこういう言葉遊びが好きで、昨今よく聞く「キラキラネーム」とか「DQNネーム」も、一部はこの類い。
マンガなどのキャラクターにもいそうです。(「丸出ダメ男(まるでだめお)」とか。←古っ )
よく知られているものでは、二葉亭四迷(ふたばていしめい←くたばってしめぇ)とか、江戸川乱歩(えどがわらんぽ←エドガー・アラン・ポー)とか。
『差別戒名』についてはよく分かりませんが、この駄洒落ネームにはどこかにネタ元があるのかもしれませんね。
【ブログ主メモ】『差別戒名』についての鳥取ループ氏とのTwitterでのやりとり。
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