【アイヌ問題】アイヌ新法方針案のパブリックコメント結果の98%が差別的!?-事実は・・・
2020/01/18付北海道新聞。Twitterを通じて戴いた画像です。
『パブコメ98%公表せず アイヌ新法方針案 差別発言多く』
見出しを一見すると、パブリックコメントに寄せられた意見の98%は差別的意見なので採用されなかったように思えます。
しかし、本文を読むと、「(アイヌ施策の基本方針)案に関する意見」が138件、「関しない意見」が6167件だと書いてあり、関しない意見が98%だったと分かります。差別的意見はその98%に含まれることになりますが、その割合は分かりません。
ミスリードを誘ったタイトルですね。
「98%も差別的意見が寄せられた」と印象づけようとしているのだと思います。
実際に、意見募集の際の資料から見出しだけ拾ってみると、
1 アイヌ施策の意義及び目標に関する事項
2 政府が実施すべきアイヌ施策に関する基本的な方針
3 民族共生象徴空間構成施設の管理に関する基本的な事項
4 アイヌ施策推進地域計画の認定に関する基本的な事項
5 その他アイヌ施策の推進のために必要な事項
に関しての意見募集です。従って、記事にあるように「アイヌ民族は存在しない」、「アイヌ民族は先住民族ではない」、「アイヌ民族に対する差別は無かった」という意見は確かに“募集されている施策”に関する意見には該当しません。
しかし、該当しない意見でも、差別的意見を除き意見一覧に反映しており、回答も付されています。
『アイヌ施策の総合的かつ効果的な推進を図るための基本的な方針案に関する意見募集の結果について』に公開されている意見の一覧はPDFで公開されており、同様の意見は集約されているので、全部で94件の意見が提示されています。(1頁目だけ画像化してみました。)
回答に納得できるかどうかはまた別の話ですが、公表していない訳ではありません。
参考までに、パブコメ募集中に当ブログで公開した「意見サンプル」はこちらです。
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