【北朝鮮】李相哲TV:北朝鮮を動かす三人の女性 〜金正恩政権はどうなっているのか
公開:2019-12-04 00:46:41 最終更新:2019/12/04 9:27
以前のエントリーで2本目の動画を先にご紹介しましたが、こちらが1本目の動画です。
緊急対談企画!!李相哲TV、李相哲氏との対談!その1 ~北朝鮮を動かす三人の女性 〜金正恩政権はどうなっているのか~
上のURLはゲストの朴斗鎮氏のチャンネルに上がっているもので、李相哲TVの動画はこちら。
本題に入る前の朴斗鎮氏の経歴も興味が湧くかと思います。
1968年~75年まで朝鮮大学校で政治経済学部の教員として勤務されていたという。
大学での講義内容は、朝鮮労働党の政策や対南政策、つまり韓国をどう攻め落とすか、マルクス・レーニン主義の経済学と幅広く教えたのは、総連ではこのような思想的な科目は選ばれた人間のみが担当するからで、一人が様々な科目を受け持つとのこと。更に、朝鮮大学の部長をすれば副議長に進む出世コースだそうです。
現在の学長の韓東成(ハン・ドンソン)氏も元々学部長だったそうですが、少し前にこのようなニュースがありました。
https://www.excite.co.jp/news/article/Economic_84497/
最高人民会議代議員に在日・朝鮮大学校学長ら(exciteニュース/2019年3月19日)日本の「国会」にあたる北朝鮮の「最高人民会議」議員選挙で在日の北朝鮮人5人が当選し、代議員に選ばれたと「朝鮮新報」が伝えたことを聯合ニュースが18日までに報じた。
選挙は今月10日に実施された。代議員は687人。それによると、在日朝鮮人は朝鮮総連の許宗萬(ホ・ジョンマン)議長、南昇祐(ナム・スンウ)副議長、姜秋蓮(カン・チュリョン)副議長(在日本朝鮮民主女性同盟中央委員長)、朴忠佑(パク・チュンウ)在日本朝鮮商工連合会会長、韓東成(ハン・ドンソン)朝鮮大学校学長だという。朴在日本朝鮮商工連合会会長と韓朝鮮大学校学長は初めての代議員。任期は5年としている。
新たな代議員による最高人民会議は4月に開かれる予定。最高人民会議は北朝鮮の憲法上の最高主権機関で国の予算や国家機関の人事などを決める機関。今回の代議員選挙では金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が当選した。
また、聯合ニュースは「今回の選挙で昨年からの2回の米朝首脳会談で対米交渉を担った李容浩(リ・ヨンホ)外相と崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が新たに代議員となった」とし「北朝鮮がそれだけ対米交渉を重視していることの表れと受け止められる」との見方を伝えた。
また、朝鮮大学校を辞めて朝鮮総連を離れたきっかけも語られていましたが、72年に韓徳銖(ハン・ドクス)という議長とNo.2の金炳植(キム・ビョンシク)との権力闘争で、番組では語られませんでしたが、議長の自宅に盗聴器をしかけたことがバレる前から空手の有段者を集めた私兵を擁し、様々な謀略をめぐらしますが失脚します。72年に会議で平壌に行かされた後、二度と日本に戻れなかったのです。(『わが朝鮮総連の罪と罰』)
しかし、盗聴器事件で、総連幹部の実態や社会主義の建前が嘘であることが分かり、朴氏は職を辞したと話されています。この朝大も巻き込んだ権力闘争については産経新聞『【海峡を越えて 「朝のくに」ものがたり】(39)「政治の道具」にされた朝大 最後までトップに固執した総連議長』にも書かれています。以下、一部引用。
https://www.sankei.com/life/news/181014/lif1810140048-n5.html
(P.5より)朴(ブログ主註:動画の朴斗鎮氏ではなく、朝大の副学長を23年間務めた朴庸坤氏で、『ある在日朝鮮社会科学者の散策』の著者)の著書には、1960年代後半、韓にとってかわろうとした金炳植(キム・ビョンシク)(総連第一副議長、後に失脚して北朝鮮へ送還)とが、朝大を巻き込んだ激しい権力闘争を繰り広げたことが詳しく綴(つづ)られている。《(韓が拠点とする朝大への)金炳植の陰湿な攻撃が始まった…大学の教職員の思想点検が始まった。極左学生運動の内ゲバ的な自己批判だった…「まず徹底的に叩(たた)け。腑抜(ふぬ)けにしろ。それから種を蒔(ま)け」》(同書)
教育機関にあるまじき暴力・監視・密告…。金炳植は、北朝鮮の初代最高権力者、金日成(キム・イルソン)の思想だけを神のごとく崇(あが)めさせ、それをタテにして総連内の権力を掌握しようとした。
以下、動画のまとめと言うよりは、動画に登場する3人の女性(+金正恩の妻)やその他の人物についてメモしておきます。
【金一族家系図】
李雪主(リ・ソルジュ)
金正恩の妻。
財務に明るい?
金与正(キム・ヨジョン)
宣伝煽動部の第一副部長→組織指導部(異動)
最近は序列トップで組織指導部を牛耳っている。
組織指導部が全てを支配。
この下に軍や政府を指揮する部署がある
キム・ヨジョン氏が若手を差配している。
玄松月(ヒョン・ソンウォル)
金正恩の元カノ?と噂される。
キムヨジョンが抜けた宣伝煽動部に。
離婚している。
男の子を産んでいる。
崔善姫(チェ・ソンヒ)
元通訳。
北朝鮮外務省の北米局長だったが、最近、外務次官に昇進した。(朝日/2018年3月8日)
1年ほど前外務省の中で亡命者が出るなど問題があり、外務省の査察の先頭に立ったのが彼女で功績を挙げた。
2本目の動画で話されていたかと思いますが、父親(金正日)はまだ、気にくわないことがあっても、それで援助を引き出すネタにするようなところがあったのですが、現在の首領は怒りをストレートに表すだけで、幼さを感じます。
以下、仕掛かり中。
この2人は、2月のハノイ会談が不調に終わった責任を問われ、処刑または強制収容所送りになったと朝鮮日報が5月31日に報じました。しかし、その約1ヵ月後の6月3日、金英哲氏は公の場に出席、写真も公開されました。以下は朝鮮日報の報道を報じるAFPの記事より引用。
朝鮮日報は消息筋情報として、「金革哲氏は3月、外務省幹部4人と共に美林(Mirim)空港で、処刑された」と伝えた。
金革哲氏は、ベトナムの首都ハノイで2月に行われた金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長とドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領による首脳会談の実務交渉を担当し、ハノイに向かう金委員長の特別列車にも同乗していた。だが、米国側に取り込まれ「最高指導者を裏切った」として、銃殺されたという。共に処刑された外務省幹部4人の氏名は明らかになっていない。
このほか、朝鮮日報によると、米朝首脳会談の北朝鮮側の通訳シン・ヘヨン(Shin Hye Yong)氏が、会談の席で金委員長の言葉を正しく訳さず、交渉を決裂させたとして、政治犯収容所に送られたという。
さらに、金英哲(キム・ヨンチョル、Kim Yong Chol)朝鮮労働党副委員長も強制労働施設に収容されたと、同紙は伝えている。金英哲氏は、ハノイ会談に向け、非核化問題などでマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官との交渉に臨んだ人物。
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