【韓国】反日教育を強要された学校に反旗を翻した高校生【文藝春秋インタビュー】
公開:2019-12-19 16:46:36 最終更新:2019/12/20 11:45
以前のエントリーでもご紹介しましたが、ソウルの仁憲高校という公立の進学校の生徒の一部が、「政治的に中立な教育を受ける権利」を主張し、学校と全面対決をしています。
更に最近進展があったようなので、記録としてブログに書き留めておこうと思います。
日本でも日教組という組織がありますが、韓国では全教組と言う、櫻井よしこ氏によると、日教組を10倍くらいひどくした労組(どんだけひどいんだ...)があり、この高校の教師がそれに属しているとかで、日頃から反日教育をおこなっていたそうです。それが、マラソン大会用に反日スローガンを書くように言われ、一人一人壇上で披露して、反日スローガンを叫ばされたので、一部の高校生が密かに動画を撮影してYouTubeにupし、告発しました。
この活動の中心は崔君と金君という二人の男子高生ですが、現在、彼等に賛同する生徒は全校500名の内150人程いるそうです。
彼等はFacebookも立ち上げ、弁護士もつけ、彼等をサポートする団体も幾つか現れましたが、最近記事になっていたのは、彼等が校門前にテントを張って抗議活動に入ったということです。
Judyさんのツイートより。
12月18日
仁憲高校「学生守護連盟」の 金花浪君と崔仁鎬君の記者会見「仁憲高校は飼育場、ソウル市教育庁は飼育共助機関」「僕達は最後まで全教組と闘う」
今日は学校の前で抗議の泊まり込み。23日は光化門で抗議集会。
この間、別の生徒から動画を無断で公開された(一応、顔にはモザイク処理がなされています)ということで名誉毀損で訴えられたこともあり、朝鮮日報日本語版の記事によると、学校は社会奉仕を命じ、保護者と共に5時間の「学校暴力相談センター特別教育」を受けるよう指示したそうです。
この高校生達に『文藝春秋』がインタビューを行いました。
その一部がネットで公開されています。『勇気ある高校生の声に耳を傾けよ 韓国高校生は「反日教育」に反対します! 』という記事です。
この記事によると崔君は日本に3度旅行したことがある親日家、金君は元々日本は好きでなかったといいます。しかし、学校のサークルで社会問題を学んでいる内に反日感情は払拭され、敵だと考える必要はないという考えに至ったそうです。
実は、このブログを書いている少し前にテレビをつけてザッピングしていたら、丁度この話題をワイドショーで取りあげていました。
彼等は抗議のために髪を剃っている映像がありましたが、韓国では何かに抗議したりするときに髪を剃るということは度々あります。
ブログ主が観たワイドショーでは例の金慶珠氏が「大人達(保守派・進歩派)の代理戦争をさせられている」というコメントをしていましたが、たとえ大人のサポートを受けていようとも、インタビューを読むと、彼等は自分の頭で考え行動していることが分かります。
韓国は日本よりも学生運動が活発で、それで政権を倒したことがあることも自慢です。この高校生達がやっていることはまさに韓国ご自慢の「体制に歯向かう若者」なわけで、イデオロギーが異なれば「やらされている」と貶めるのはフェアではありません。
韓国では日本の「リベラル」(嘗ては「革新派」と呼ばれた)は「進歩派」を標榜するのですが、実は単なる左翼であり、リベラルでも進歩的でも全く無いことが分かります。
なお、本文とは関係ありませんが、『文藝春秋』はネットでの記事の単体売り(100~200円程だそうです)や、月額制(70本以上の記事が読めるらしい)を始めました。
ブログ主も月刊誌など、読みたい記事が複数の雑誌に渡ることがよくあり、別の言い方をすると、読みたい記事は数本だけのことが多いので、文藝春秋のような試みは大歓迎で、他紙もこれに続いて欲しいと思います。
【関連記事】
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/11/22/2019112280058.html
記事入力 : 2019/11/22 11:40
仁憲高校生徒「ソウル市教育庁の調査はいかさま」「予想はしていましたが、実際に何の懲戒もないという結果を聞き、惨憺(さんたん)とした思いで力が抜けました」
仁憲高校(ソウル市冠岳区奉天洞)の「政治偏向教育」を外部に伝えた同校3年生のキム・ファラン君(18)は21日、ソウル市教育庁が「仁憲高校の問題は法的・行政的な懲戒の対象ではない」との判断を下した直後に上記のように述べた。キム君は「勇気を出して世の中に伝えたが、大人たちは今日も私たちに『イルベ』『極右』などとレッテルを貼った」とも主張した。キム君は先月から偏向教育に反対する生徒たちのグループ「学生(生徒)守護連合」の代表を務めている。
キム君はソウル市教育庁の調査結果について「教育庁と政治教師たちによるいかさまゴーストップ(花札遊戯の一つ)だ」とも批判した。同校の教師らが生徒たちに「チョ・グクに関するニュースはフェイク」と主張したことについて教育庁は「生徒が提出した映像から、事実とは異なる部分を確認する際に出た発言」と指摘した。「お前はイルベか」という教師の発言についても教育庁は「生徒が『うそをついているのはチョ・グクです』と言ったときに偶発的に出た」と説明した。これらの調査結果についてキム君は「教育の担当者が生徒たちに責任を押し付けるなどあり得ない。惨憺とした思いだ」と述べた。
キム君は校内の雰囲気について「今後もこの学校に通わねばならない1年生と2年生は今回の結果に特に動揺している」と伝えた。キム君は「政治偏向の問題を取り上げると、教師たちからの冷たい視線を感じる。学校生活記録簿などでの不利益を恐れる生徒たちは、自分の考えを口にもできない」とも説明した。守護連合によると、最近は一部生徒たちが教監(教頭)などに校内での公開聴聞会の開催を要求したが、受け入れられなかったという。これについて学校側は本紙からの取材要請にも応じなかった。3年生の別の生徒は「(ソウル市の)チョ・ヒヨン教育監(教育長)も政治思想注入の共犯だと思う」と述べた。
守護連合の生徒たちは23日、ソウル市教育庁前で今回の調査結果に抗議する会見を行うことにした。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/11/27/2019112780007.html
記事入力 : 2019/11/27 08:54
生徒の反日偏向告発、仁憲高校内で「名誉毀損」論争偏向教育で論議を呼び、最近教育庁が「特別奨学士」(現場教育実践を指導する教育公務員)による事実確認を行った仁憲高校(ソウル市冠岳区)で政治的偏向教育を最初に問題提起した3年生の生徒、チェ・インホさん(18)が校内暴力問題を審議する「学校暴力対策自治委員会」にかけられたことが分かった。チェさんの暴露映像の背景に映っていた生徒から「名誉毀損」との申告が寄せられたためだという。チェさんは「モザイク処理で識別が不可能な映像だ」と反論している。
仁憲高は「チェさんが他の学生の名誉を毀損したかどうかを判断する」とし、26日の同委に今回の案件を上程した。学校関係者によると、チェさんが政治的偏向教育の証拠として、10月18日にユーチューブ、フェイスブックに掲載した校内行事の映像に映った一部の生徒が問題を提起したためだという。学生らは「許可なく映像を大衆に公開したことを謝罪し、映像を削除すべきだ」と要求しているとされる。
チェさんは同委には出席せず、「弁護士同席で陳述したい」とし、同委を来月まで延期するよう要求した。学校側は同委でチェさんに対する懲戒に関する議論があったか、チェさんの延期要求を受け入れるかどうかなどについて、本紙の質問には「答えられない」としている。
チェさんは「映像に登場する全ての人物をモザイク処理して投稿したにもかかわらず、何が名誉毀損で何が校内暴力なのか納得できない。公益のための情報提供を校内暴力と見なすことは、問題を提起した生徒に学校側が圧力を加えようとする別の意図があるのではないかと思う」と反発している。チェさん側の張達寧(チャン・ダルヨン)弁護士は「顔を全てモザイク処理したため、名誉毀損は成立しない」と主張した。チェさんは自分を同委に通報した生徒を「集団いじめ」の疑いで逆に通報した状況だ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/12/17/2019121780010.html
仁憲高校、政治教師暴露した生徒に社会奉仕措置…保護者にも特別教育
2019/12/17ソウル・仁憲高校が教師の政治偏向教育を初めて公の場で問題提起した生徒はもちろん、その保護者に対してまで懲戒処分を下していたことが分かった。情報提供動画に登場した生徒たちの名誉を毀損したという理由だったが、その動画で生徒たちの顔にはモザイク処理が施されていた。
仁憲高校の生徒たちが16日に明らかにしたところによると、同校では先日、3年生チェ・インホ君(18)に対する学校暴力対策自治委員会(学暴委)を開き、15時間の社会奉仕措置を下した。また、同校側はチェ・インホ君とその保護者に5時間ずつ、いわゆる「学校暴力相談センター特別教育」を受けるよう指示したという。
今回の学暴委は、チェ・インホ君が今年10月に政治偏向教育の証拠としてインターネット上に掲載した校内行事の動画に写っていた生徒2人がチェ君のことを申告したことから、今月10日に開かれた。動画には同校の校内マラソン時に教師たちの要求で反日スローガンを叫ぶ生徒たちの様子が写っていた。チェ・インホ君は動画に写っている教師・生徒全員の顔をモザイク処理した上で、フェイスブックやユーチューブにアップロードし、本格的に問題提起を開始した。チェ・インホ君はその後、生徒2人の名誉毀損申告について「顔を認識することができないのになぜ名誉毀損なのか」と反発していた。
この日の学暴委は同校の教務部長、保護者3人、警察官1人など計8人が出席する中で行われ、結果は13日に当事者に通知された。学暴委はチェ・インホ君に対し、情報提供動画に登場した女子生徒たちに書面で謝罪することも指示している。
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