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2019年10月の20件の記事

2019/10/31

「しんゆり映画祭」が映画『主戦場』の上映を中止。これが検閲?

川崎市の新百合ヶ丘で開催される「KAWASAKIしんゆり映画祭」で上演予定だった映画『主戦場』(ミキ・デザキ監督)が主催者判断で中止になりました。

この映画祭の主催はボランティア団体(NPO法人KAWASAKIアーツ)で、協賛として川崎市や川崎市教育委員会、昭和大学などが名を連ねています。

 

この映画について簡単に説明すると、監督が上智大学の院生を名乗ってケント・ギルバート氏や櫻井よしこ氏といった保守の言論人に近づき、修士修了プロジェクトと説明して従軍慰安婦に関する意見を収録。しかし、できあがった作品は、それらの意見に対して左派言論人が一方的に反論をするという、およそ事前の説明とは異なるアンフェアなものだったため、現在、ギルバート氏ら5名から上映差し止めと慰謝料の請求を求めて提訴されている(記事後述-※1)状態です。(監督のデザキ氏について、更に詳しくは、月刊Hanadaプラス「従軍慰安婦映画『主戦場』の悪辣な手口」(山岡鉄秀氏)をお読み下さい。/Wikipedia『主戦場』)

 

これを報じるNHKの記事は、こうした前提の説明が無く、単に「上映中止に批判相次ぐ」というものです。

但し、この記事はローカル記事で、NHKはBS1くらいしか見ないブログ主ですが、ニュースで取りあげているところは見たことがありません。恐らく、これを取りあげたら、『主戦場』という映画がどういうものか広く知られてしまうのはNHKにとって不都合だからではないかと思います。

記事では「市から懸念を示されたが、上演中止の判断はNPO団体が独自に決定」とあります。

 


https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20191030/1050008098.html
映画祭で上映中止 批判相次ぐ

10月30日 06時34分

川崎市で開催中の映画祭で、慰安婦問題をテーマにした映画の上映に川崎市が懸念を示し主催者が上映を中止したことから、是枝裕和監督など映画関係者を中心に批判の声が相次いでいます。

川崎市で来月4日まで開かれる「KAWASAKIしんゆり映画祭」では、慰安婦問題をテーマにしたドキュメンタリー映画「主戦場」の上映を予定していましたが、出演者の一部が上映差し止めなどを求め訴訟を起こしていることに、共催する川崎市が懸念を示し、主催者のNPO法人が上映を中止しました。

主催者の「KAWASAKIアーツ」は、妨害などの迷惑行為があった際に安全対策が取れないことなどを理由にあげていますが、「表現の自由の侵害だ」とか「過剰なそんたくだ」などと批判の声が寄せられているということです。
別の映画の製作会社は、抗議して映画祭での2つの作品の上映を取りやめたほか、29日夜は会場で、是枝裕和監督と、出演作品の1つが抗議のために上映取りやめとなった俳優の井浦新さんが登壇し、今回の対応を批判しました。
是枝さんは「主催者としてあるまじき判断で、作り手への敬意を欠いている。どういう善後策をとれるか考えてほしい」と訴え、井浦さんは「都合が悪いから上映を中止するという考えは映画を楽しむ人も作り手も自由を奪われる危険な行為だ」と抗議しました。

主催者は30日映画関係者や市民、スタッフなどが今回の問題を議論する集会を開くことにしています。

映画祭を主催するNPO法人「KAWASAKIアーツ」の中山周治さんは、「川崎市からの懸念は示されたが命令や指示などはなく、来場者に純粋に映画を楽しんでいただけるよう考えた結果、NPOとして主体的に上映の中止を判断した。批判を真摯に受け止めた上でより良い活動ができるよう検証などを行っていきたい」と話していました。

映画祭の会場で登壇した後、取材に応じた是枝裕和監督は「上映にともなうリスクは主催者だけでなく映画祭を作るみんなで背負うものだ。まだ何も起きていないのに行政の懸念だけで上映が取りやめになるのは言語道断だ。川崎市は懸念を表明するのではなく、共催者として懸念を払拭するために行動するべきだった」と話していました。

 

さて、この中止に対して、元NHKプロデューサーでネットメディアAGORAの取締役・池田信夫氏がTwitterで批判し、ブログ主がそれに対して反論したことで、コメントのやりとりがありました。

ここではそれに対して一方的に(影に隠れて)反論したいのではなく、「あいちトリエンナーレ」での『表現の不自由展 その後』の騒動で感じていた、『検閲』とはなんだろうということをあらためて考えたので、ブログエントリーにすることにしました。

 

とは言え、Twitterでのやりとりを再現しておかないと、それ以降に書くことと繋がらないので、以下に提示します。(名前にツイートへのリンクを貼りました。)

 

池田氏: (上映中止に対する是枝監督と井浦新氏の批判を報じる記事を引用して) この問題はあいちトリエンナーレ騒動に主催者が過剰反応したもの。「主戦場」はくだらない映画だが、主催者が上映を取りやめるのはよくない。
>是枝監督と井浦新、『しんゆり映画祭』上映中止問題にコメント 「共催している側は“懸念”を表明している場合じゃない」

ブログ主: 出演者(騙されてインタビュー受けた側)が上演停止や慰謝料を求めて提訴して係争中なので、この判断はあり得るのではないでしょうか。

池田氏: これこそ「検閲」に近い。「主戦場」の中身は支持しないが、くだらない表現の自由もある。

ブログ主: 『表現の不自由展』と同様の議論ですが、制作者は例えば自前で上演することは自由です。また、あの作品群は美術館側から展示を断られたものが多くありますが、それらの美術館と川崎市のフェスティバルの違いはなんでしょうか。自治体は公権力ですか?展示(上映)を断る自由もあると思いますが。

 

これ以降の池田氏の反論はありません。

池田氏は「検閲」と断言するのではなく、「『検閲』に近い」と微妙な書き方をしていらっしゃいますが、以下は一般論としての「検閲」に関してブログ主が考えた事です。

 

「検閲」を広辞苑で引くと以下のような説明があります。

 

けん‐えつ【検閲】
(1)調べあらためること。特に、出版物・映画などの内容を公権力が審査し、不適当と認めるときはその発表などを禁止する行為をいい、日本国憲法はこれを禁止。

 

戦後、GHQが7千冊ほどの書籍を焚書しました。(正確には、個人所有のものまで没収したりはしていませんが。) また、数千人の検閲官を雇い、メディアだけでなく、私信まで検閲していました。一般的には「検閲」とはこのようなイメージです。つまり、発表前に審査することです。

 

あいちトリエンナーレの『表現の不自由展 その後』では、実際には文化庁は契約違反を理由に補助金を停止しただけ、一時的に中止されましたが、それは(建前としては)放火などの危険性を危惧したため。主催者側として展示そのものに反対したのは河村たかし名古屋市長だけです。名古屋市長はあいちトリエンナーレ実行委員会会長代行という肩書ですから主催者側と言って良いでしょう。

実際は河村氏の意見は聞き届けられませんでしたが、主催者(当事者)が不適切と判断して作品の展示を断ることが果たして「検閲」なのでしょうか。

最終的には『表現の~』は再開されましたが、関係者(や外野は)、補助金が出ないことを「表現の自由を妨げている」などと言い出して、実は単に「お金」(税金)が目当てだったことを露呈しています。

以前、テレ朝の『報道ステーション』のスポンサーだった高須クリニックが放送内容に不満でスポンサーを降板したことがありましたが、これは検閲でしょうか?(cf. iRONNA『高須クリニック院長が語る「報ステ」スポンサー降板の全真相』)

 

また、ツイートにも書いたように、『表現の~』に出品された作品は基本的には過去に美術館から出品を断られたものです。

名古屋市や川崎市あるいはNPOと過去に展示を断った美術館やギャラリーとはどこが違うのだろうか?というのがブログ主の疑問です。

 

自治体なら「公権力」に当たるのでしょうか?

「公」(おおやけ)ではあっても、「権力」でしょうか?

「公」であるからこそ、むしろ、特定のイデオロギーに偏らず、中立を保つ努力をすべきではないでしょうか。

「公」であり、且つスポンサーとして物申す力(「権力」)を盛っていることと「公権力」とは異なります。「公権力」とは、ゲシュタポとか中国共産党とかの逮捕権を持っているような組織が行使する物だと思います。

 

『表現の~』に出品された作品の中に『間抜けな日本人の墓』という作品がありましたが、過去に同作品を“修正”するように美術館から要請された経緯を作者の中垣克久氏が神奈川新聞のインタビューに語っています。(『時代の正体〈10〉排他の空気 ときを彫る(上)』 2014年08月06日)

作品のタイトルは『時代(とき)の肖像』と、あいちトリエンナーレとは異なりますが、ほぼ同じドーム型の作品で、日章旗や星条旗を使用したところも同じです。(記事に画像あり)

 

以下、一部を引用します。

 


海老名市の彫刻家中垣克久さん(70)は今年2月、安倍晋三首相らの靖国神社参拝を批判する文言を記した造形作品「時代(とき)の肖像」の撤去を展示会場の東京都美術館(東京都台東区)から迫られた。(中略)

 唐突に男性学芸員は迫ったという。「作品を撤去して下さい」。2月16日、展覧会が始まって2日目のことだった。

 問題とされたのはドーム型の作品「時代の肖像」を覆う貼り紙の文言だった。

〈戦争で他国も自国も傷つけた間違いを犯した国〉

 〈憲法九条を守り、靖国神社参拝の愚を認め、現政権の右傾化を阻止して〉

 中垣さんは安倍政権による特定秘密保護法や安全保障政策の見直しに「『戦争をする国』への変質を見ていた」。古墳に模した作品に「日本の平和の終焉(しゅうえん)」を刻みたかった。

 「どの文言が悪いのか」。問い返す中垣さんに学芸員は「全部悪い」。押し問答は1時間ほど続き、展覧会の中止まで示唆された。中垣さんが代表を務める現代日本彫刻作家連盟のグループ展だった。

 「個展なら撤去要請をはねつけられた。展覧会が取りやめになれば他の作家の表現の場まで奪われることになる。続ける責任があった」

 話し合いの末、美術館側は「これだけははがしてください」と指定してきた。靖国参拝を批判した貼り紙だった。

 美術館側は「中垣さんの作品は都が定める運営要綱の『特定の政党・宗教を支持、反対する場合は使用させないことが出来る』という規定に該当すると判断した」。広報担当者は「来館者から作品を問題視する『問い合わせ』が寄せられていた」とも説明する。ただ、「中垣さんの作品のどの部分が規定に該当するかは公表していない」と言葉を濁す。

 貼り紙をはがし、展覧会は続行された。中垣さんは「身が焼かれる思いだった」と振り返る。(後略)

 

ちなみに、中垣氏は、このようなイデオロギー臭の無いブロンズ像も数多く制作されています。(岐阜県の飛騨のご出身なので飛騨にいくつかの作品があります。)

 

また、『表現の不自由展』のきっかけですが、2012年に慰安婦の写真展が、予定していた新宿のニコンサロンからの通告でとりやめになったことでした。そして、『表現の不自由展 その後』の影のプロデューサー、元NHKの永田浩三氏が知り合いのギャラリーで実現します。(これを観たのが津田大介氏で、あいちトリエンナーレで展示することを思いついた。下記は週刊新潮の記事一部。)

 

Sinchou03

 

ニコンサロンがしたことは「検閲」なのでしょうか?

 

よく冗談交じりに「朝日新聞社の社屋でやれ」などと言われていましたが、この展示を批判する人でも、どこかのギャラリーを自費で借りたり、朝日新聞社が場所を提供するなら、展示しても構わないと言う人が大半でした。

あいちトリエンナーレがそれと異なるのは、国の公費を注ぎ込む予定だったり、愛知県や名古屋市の公費を使って行うからです。

つまり、国民や愛知県民、名古屋市民は間接的な利害関係者であり、物申す権利があるからです。

 

また、これもツイートに書きましたが、『主戦場』は現在係争中となっています。従って、主催者側がトラブルに巻き込まれることを危惧したたことも考えられます。

これで思い出しましたが、小川榮太郎氏の『徹底検証「森友・加計事件」――朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(月刊Hanada双書)は朝日新聞社からスラップ訴訟を起こされ、新聞各紙から広告の掲載を拒否されました。これは、一応、個々の新聞社の判断だそうですが、係争中の本は広告を受けないことになっているのだと花田紀凱(はなだかずよし)月刊Hanada編集長が仰っていました。

月刊誌や週刊誌の新聞広告も、時々一部が黒塗りになっていたり、文言を変えて掲載されたりしますが、これは検閲でしょうか。

個人的には(感情の部分では)広告掲載拒否は疑問を感じますが、東京都美術館やニコンサロン、新聞社は広告を選択したり、ギャラリーなどが作品の上映や展示を拒否する自由はあると思っています。

 

* * * *

 

※1 『主戦場』上映中止求める訴訟の記事。これ以外にも慰安婦問題で国連で活動をしていらっしゃる「なでしこアクション」が特設サイトを公開しています。

原告はケント・ギルバート氏、トニー・マラーノ氏、藤岡信勝氏、藤木俊一氏、山本優美子氏(なでしこアクション)の5名の方々。

 


https://www.sanspo.com/geino/news/20190619/sot19061918510011-n1.html
2019.6.19 18:51
ケント・ギルバート氏ら、慰安婦映画上映中止求める 「虚偽説明で撮影」と提訴

 虚偽の説明を基に撮影したインタビュー映像が従軍慰安婦問題をテーマにしたドキュメンタリー映画「主戦場」に使われたとして、米国人弁護士のケント・ギルバート氏ら5人は19日、ミキ・デザキ監督(36)や配給会社の東風(東京)に上映中止と計1300万円の損害賠償を求め、東京地裁に提訴した。

 訴状によると、当時上智大の大学院生だったデザキ監督の取材に応じたのは、映画が卒業制作として大学に提出される前提だったと主張。一般公開されたことで、肖像権を侵害されたとしている。

 また「映像を撮影時の文脈から離れて不当に使用しない」と合意していたのに、デザキ監督らは発言の意図を歪曲して「歴史修正主義者」などのレッテルを貼り、名誉を傷つけたとも訴えている。

 原告の一人で「新しい歴史教科書をつくる会」の藤岡信勝副会長は提訴後に東京都内で記者会見し「一般公開は全く予想していなかった。私たちを批判する映画を撮るのが狙いだった」と話した。

 デザキ監督と東風は連名で「訴状を読んで適切に対応する」とのコメントを出した。

 

 

  


 

 

 

 

2019/10/29

【(自称)徴用工裁判】1+1+αをこねくりまわす共同通信

共同通信が訳の分からない記事を配信しています。

 


https://this.kiji.is/561493460296647777?c=39550187727945729
日韓、「徴用工合意」へ検討着手
経済協力基金の創設浮上
2019/10/28 21:05 (JST)10/29 08:44 (JST)updated

 日韓両政府が元徴用工問題を巡り、事態収拾に向けた合意案の検討に着手したことが28日、分かった。複数の日韓関係筋が明らかにした。これまでの協議で、韓国の政府と企業が経済協力名目の基金を創設し、日本企業も参加するとした案が浮上。1965年の日韓請求権協定で賠償問題は解決済みだとする日本政府の立場を踏まえた考え方とみられる。

 元徴用工問題で安倍晋三首相は24日、来日した韓国の李洛淵首相との会談で「問題解決へ外交当局間の意思疎通を続ける」と伝えており、李氏も日韓協議に前向き姿勢を示している。

 

タイトルの「1+1+α」とは、ご存知の方も多いと思いますが、念のために説明すると、

以前から文喜相(ムン・ヒサン)国会議長が強く進めていた案で、(自称)元徴用工の“被害者”に「賠償金」を求めた裁判で日本企業が応じないので、「1(韓国企業)+1(日本企業)」で基金を設立するというふざけた案。日本政府は当然却下。

それならと出してきた案が「1+1+α(韓国政府)」で、これも却下。

日韓請求権協定で解決済みなので当然です。

 

そうしたら、今度は「(1+α)+1」と計算式を変えてきました。

しかも、「賠償金」から「経済協力」名目ならどうだ?と、目的も変えてきたのです。

共同通信だけが書いていることで、しかも「複数の日韓関係者」といういい加減なソースですから信用はできませんが。

そもそも、日韓請求権協定では「賠償」ではなく、「未収・未払金の精算」。

従って、論理的にも破綻した文を書いています。

しかも、(あくまでも大法院判決に拘っての)「賠償金」ならまだしも、80年代の頃迄の途上国・韓国ではあるまいし、何に「経済協力」するというのでしょう。

以前のエントリーで西岡力氏が説明された「反日の変遷」をまとめましたが、経済援助を引き出すために「反日」を利用したのは盧泰愚(ノ・テウ)政権までの話です。

 

20190827_bs11_insideout01

 

【追記】

 


https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191029-00000051-reut-kr
ロイター:徴用工めぐる日韓経済基金報道、双方の政府が否定
10/29(火) 11:05配信

[ソウル/東京 29日 ロイター] - 菅義偉官房長官は29日の閣議後の会見で、元徴用工問題を巡り、日韓が協力基金を創設する案が浮上しているとの一部報道について、そのような事実はないと否定した。

安倍晋三首相が24日に韓国の李洛淵首相と会談した際に渡された文在寅・韓国大統領からの親書に、今回の報道のような提案があったかとの質問には「親書という性格上、内容を明らかにしないようにしている。控えたい」と答えた。

韓国外務省も、報道は事実と異なると表明。声明で「(韓国)政府は司法判断を尊重する一方で、犠牲者と両国の国民が受け入れられる妥当な道筋を見いだす可能性も排除しておらず、日本の外交当局と引き続きやりとりしている」と説明した。

共同通信は28日、日韓両政府が元徴用工問題を巡り、事態収拾に向けた合意案の検討に着手したことが分かったと伝えた。韓国の政府と企業が経済協力名目の基金を創設し、日本企業も参加する案が浮上しているという。

*内容を追加しました。

 

 

  


 

 

 

 

【また朝日か】朝日:私は雨男、産経:誇り持てる自衛隊を作りたい【河野防衛相の発言】

河野太郎防衛相が28日に開催された自身の政治資金パーティーで発した言葉を2紙が対照的な報道。どちらも当日夜の配信です。

 


https://www.asahi.com/articles/ASMBX7FPNMBXUTFK01G.html
「私は雨男。大臣になって台風三つ」 河野防衛相が発言

 河野太郎防衛相は28日、東京都内で開いた政治資金パーティーで、「私はよく地元で雨男と言われました。私が防衛大臣になってからすでに台風が三つ」と述べた。会場の参加者からは笑いが起こった。台風19号などで東日本を中心に多数の死者が出ており、不謹慎との声が上がりそうだ

 河野氏は「雨男」発言の後、「その度に、災害派遣、自衛隊の隊員が出てくれております」と述べ、一連の災害で自衛隊が人命救助や給水・入浴支援など幅広く活動していることも紹介。「あらゆるところで頑張ってもらっている。隊員の処遇の改善をきちんとやらないといけない」とも話した。

 

https://www.sankei.com/politics/news/191028/plt1910280060-n1.html
河野防衛相「誇り持てる自衛隊を作りたい」

河野太郎防衛相は28日、都内で開いた自身の政治資金パーティーで、甚大な被害をもたらした台風19号などの対応に当たる自衛隊員に対し「尊敬され、感謝され、彼らも誇りを持って『私は自衛隊の一員だ』といえるような防衛省・自衛隊を作っていきたい」と述べた。

 河野氏は「私は地元で雨男といわれ、防衛相になってすでに台風が3つ(来た)」と語った上で「そのたびに自衛隊員が出てくれている」と説明。「あらゆるところで自衛隊に頑張ってもらっている。隊員の処遇改善をきちんとやらなければならない」とした。

 

同じ2つの発言内容、「雨男」、「自衛隊の処遇改善」を取りあげても、これだけ主眼の置き所がが違う記事。

朝日お得意の、「はい、ここ、批判すべきとこですよ~」ですね。

 

これだけならまだしも、その夜の報道ステーションでは「速報」扱いで報じていたのですね...

 

20191028_housute01

 

 

女性アナ「台風19号などの被害に対し、自衛隊員の活動をねぎらう話の中で出たものですが、今後、発言が軽率だとして批判を受ける可能性があります。」

男性アナ「雨などで多くの方が亡くなっているわけですから、その雨をどんな理由であれ、笑いに変えるというのは間違っていると思います。」

 

可能性じゃなくて、自分達が批判したいんじゃないの。

もうね、ギャグかと...

言い換えれば、朝日がどのような読者層、視聴者層を対象として報道しているのがよく分かります。

 

 

  


 

 

 

2019/10/28

韓国KBSで進歩派(+朝日)vs.保守派(+産経)メディアが討論。多くの批判にMCの反論は...

たまたま目に付いた朝鮮日報のツイート(記事)。何事かと思って調べてみたら興味が湧いたので、あらましをメモしておきます。

事の発端は、去る25日にKBS(日本で言うNHKのような韓国の公共放送)で、進歩派対保守派で日韓問題を討論する番組『時事直撃』(시사 직격 )。

進歩派は日本で言えばリベラル・革新ですが、この場合は、韓国擁護派vs.日本擁護派ととればいいのだと思います。(「保守派」だからと言って親日ではないので。)

この番組については、まとめサイトの『政治知新』と『アノニマス・ポスト』が記事にしていましたので、詳しくはそちらをお読み下さい。

面白いのは、韓国側がハンギョレ新聞+朝日新聞、日本側が朝鮮日報+産経新聞という組み合わせで、朝日新聞からは中野晃記者、産経新聞からは久保田るり子記者が参加しました。朝鮮日報は韓国の最大発行部数の新聞で、保守と言われています。

特に注目されているのは、久保田記者の「日本の『嫌韓』は先に韓国が『反日』をしたせいだ」、「韓国の反日は文在寅の歴史観のせいだ」という内容の発言のようです。

また、久保田記者は日本語、中野記者は韓国語を話したそうですが、その中で久保田記者が「文在寅“大統領”」ではなく「文在寅“氏”」と呼んだことも問題視されているようです。(この項、追記予定)

朝鮮日報の記者も「徴用工裁判」の大法院判決に疑義を示したようで、これも批判されています。

 

ブログ主が目にした朝鮮日報の記事(後述)は、この後日談のような記事で、放送終了後、「KBSは親日放送か!」、「番組を終了して謝罪せよ!」、「なぜ、朝鮮日報や産経を出した!」というような批判が殺到し、それに対して、MCを勤めたイム氏(弁護士のようです。임재성 / Lim, Jae Sung / 林宰成)が自身のFacebookで弁明というか反論をした、というもの。(朝鮮日報の記事は「謝罪」と表現しているようですが、機械翻訳で読んでみたところ、そういう印象ではありませんでした。)

朝鮮日報の記事は、単にイム氏のFacebookの内容を引用して紹介するだけで、朝鮮日報の意見はなく、ややずるいと思いますが、ストレートニュースと言えばストレートニュースです。

 

ただ、ここで注意しなくてはならないのは、テレビ局にわざわざ意見を言うような視聴者は苦情しか言わないのが殆どでしょう。朝鮮日報の記事に付けられたコメントは圧倒的に久保田記者を擁護するものでした。

しかし、これもまた注意しなくてはならないのは、番組を観て意見を書いているのか、記事を読んだだけなのかは不明なこと、それと、反文在寅の読者が、「敵(文在寅)の敵(産経)は味方」の論理で久保田記者に同意しているのかもしれません。

 

追記:プレビュー版動画を見つけました。(公式ではないようですが)

討論は意外なことに、居酒屋で行われたようで、想像していたのとは異なって和気あいあいとしたムードです。調べたら新大久保の居酒屋での収録でした。

 

20191025_kbs01

 

下は乾杯シーン。

 

20191025_kbs02

 

 

朝鮮日報の記事

記事の内容は前述のようにイム氏のFBの引用程度なので全文は引用しませんが、こちら(『"한일관계, 문재인씨 역사관 탓" 논란에···'시사직격' MC 사과』)の記事です。

この記事をGoogle翻訳を使って日本語に訳すと、『「韓日関係、ムン・ジェイン氏の歴史観のせい」論議に···「時事直撃」のMCリンゴ』となるのですが、どうも最後の「リンゴ」と訳される単語「사과」は「謝罪」という意味もあるようです。スラングのようなものかも知れません。)

しかし、後述するイム氏のメッセージを読むと「謝罪」だけではないような気がします。

なお、前述のように、記事に付けられたコメントは、久保田氏を擁護するものが多いようです。

 

イム氏のFBでの謝罪(反論)をGoogle翻訳で読むと...

まず、司会をしたイム弁護士とは、どうやら「(自称)徴用工裁判」でよく見かける、メガネを掛けた男性弁護士イム・ジェソン氏のようです。(下の画像はFBからのキャプチャ)

 

20191028_lim02

 

この人選の時点で、中立であるべきMCとしてどうなのよ?とは思いますが、それはFBに書かれたメッセージで判断して下さい。

以下はGoogle翻訳ですので、韓国語が分かる方は原文をお読み下さい。自身の感情を吐露している部分はともかく、割とまともなことを言っているようにブログ主には思えるのですが。

FBの記事についたコメントを幾つか翻訳して読んでみたところ、イム氏のフォロワーは左派が多そうなので批判が多いのですが、それだけでもないようです。(FBの機械翻訳は精度が悪いので、Google翻訳にコピペして読んでみました。)

 


https://www.facebook.com/jaesung.lim.182/posts/3044778365549045

KBS示唆直撃(以下「直撃」)MCイムジェソンです。

1。
この記事は、2019. 10. 25.放映された "韓日、認識と理解2部作 - 日韓特派員の会話」(以下、「特派員対話」)編についてくださる多くの批判に番組MCとして捧げる言葉です。

時事教養番組は、特に「直撃」の場合MCは対外的にプログラムを代表するとともに、対内的にもアイテム選定からMCメント整理まで多くの部分参加して一緒に決めています。当然特派員会話編の視聴者の方々の評価も私は答えなければならないの分け前と責任があります。

簡単に言ってより少し長くても率直な言葉をしたいと思います。

2。
特派員会話編についてくださる意見の両方刻み聞いて、また読んでいます。特に「追跡60分KBSスペシャルを廃止して作ったのがせいぜいこんな親日放送か」という批判は重いです。長い伝統と高い信頼を持っていたプログラムの後を継ぐ負担感は大きくならざるをえなかった、プログラムの初期に多くの方々に失望感をささげたという点で残念です。

私たちの企画のもは「韓日認識と理解」という少し硬めのタイトルの1、2部作を通じ、2018. 10. 30.最高裁判決から1年の間に行われた日韓関係の問題で十分に照明されなかった部分を「深く」さらし者ました。

1部は日本製鉄を相手に20年以上行われた強制動員損害賠償訴訟の歴史とその訴訟の原告であった被害者の祖父4分の話(「チュンシクの時間」)でした。過去1年の間に50分の地上波番組が完全に一つの訴訟と4人の被害者に集中している場合は、なかったことを知っています。外交葛藤、経済報復という国家間の対立の中に埋め、肝心の私たちでさえ、日本と韓国の法廷で闘った被害者の歴史と彼らの痛みを十分に知って分割しました。新生プログラムであり、放映時間にサッカーまで重なって高くない視聴率を記録し、話題性もなかった。この機会を借りてでも、多くの方々がいただきたい放送です。

2部は韓国と日本社会が持つ「現在の両国の認識」を両国の代表的進歩 - 保守新聞の特派員出身の記者を通じて盛り込ん者ました。多くの方がサンケイ - 朝鮮日報という媒体選定自体を批判しておりますが、安倍政権下での産経は、日本政府とオピニオングループに相当な影響力を及ぼしている媒体です。朝鮮日報に批判的であれ、そうでなくても朝鮮日報が持っている現実的な販売部数と影響力は否定できません。ハンギョレと朝日だけで、韓国と日本の社会に「現存」の声を完全に込めたと見るのは困難です。

それでも、なぜ必ず産経ヨトニャ、なぜ朝鮮日報ヨトニャは批判は漏れていただきます。

3。
多くの方が産経と朝鮮日報記者の発言を指摘し「親日放送」、「売国放送」と批判れます。この部分には、少し受け入れ難い部分と、解明したいの部分があります。

まず、ちょっと受け入れ難い部分は特派員の会話編は、韓国と日本の進歩 - 保守メディアの2:2の議論形式であったため、MCが議論司会の役割をして介入も可能な限り減らしました。討論で一方の発言が、プログラム全体の意図や評価にすぐにつながることはありません。 100分討論にホン・ジュンピョ前代表が「私はXXXナイフ合うとした」と発言し、その発言が放送に出て行ったで、100分討論が、そのような志向や意見を持っていると見ることができないのと同じです。

しかし、多くの方々が、なぜ怒りおられるのに対して理解して納得することができます。現場にいた私もそうでした。 1965年の請求権協定、2018年最高裁判決、日韓関係の葛藤の原因部分における限られた時間のために十分な攻防が行われなかったのは残念です。ハンギョレ記者は「最高裁判決は正義の判決であり、1965年に比べて、両国の人権意識が大きく上方された状況で、1965年だけ話をすることはできない」、朝日記者は「2018年の最高裁判決の原告の方が大阪で初めての訴訟を開始することと、お会いし、記事を複数回使った。ところがヨウンテク、新川でき祖父がすべて亡くなった後に最高裁判決が宣告された。日本企業としては謝罪して賠償する機会を逃したのだ。誰のための最高裁判決のか」と吐露する姿を反論として込めたが、放送メディアの特性上、「強く」話をすることが印象に残るのは簡単です。ハンギョレ、朝日記者の発言が視聴者の方々に十分に伝達されなかったことができたことです。

残念ながら、日本のメディアで「知韓派」と評価することができる人々の合理的な発言は消え長いです。日本の世論調査で80-90%の人が「韓国最高裁判決を理解できない」と答えています。韓国メディアは韓国に友好的な日本の知識人の発言が選別されて紹介されるが、現実を完全に認識する必要があります多くの方が産経記者の発言の中で「韓日関係の問題の原因は、ムン・ジェイン氏の歴史観」という表現をそのまま放送に送りだし点を指摘しておられます。その発言を、私は私の口に再び繰り返す場面が放送に出てくる、現場でその話を聞く私もショックでした。しかし、そのような認識が、日本社会に存在し、また極端だと片付けることができない程度の割合を占めていることは事実であれば、それ「対面」する必要があります。加害国が加わるの歴史を否定し、被害国政府伴うの「歴史観」が指摘する状況を「編集」してしまうのではなく、対面して議論して、なぜそのような認識が存在するかどうか分析することが直撃の目標でした。この目標果たして放送で十分実装されたかという指摘には、不足したという点を認めている。

朝鮮日報記者の1965年の請求権協定の発言も、2018年の最高裁判決とは反対の主張と分析であるが、法律や学界で少数派と評価するのは難しいの割合を占めている認識です。私を含めた強制動員訴訟に参加した法律や支援団体は長い時間それに対抗論争をして、運動をしてきました。プログラム内で十分に論じる機会があったら良かっただろうが、これも私たちが「対面」しなければならない私たちの社会の内部に存在する声です。

それでも、「反論権が十分に確保されていなかったことではないか」、「サンケイ - 朝鮮日報記者の立場だけが浮き彫りになった」との批判はやはり漏れております。

4。
MCとしては、特派員会話編撮影を終え欲が一つありました。朝日新聞中野明記者が韓国人に知られるのができたら心でした。残念ながらそのようにされていませんでした。

日本人としての専門的な内容について、韓国語で討論するのは難しいことだが、中野記者は、長時間録画過程すべて韓国語での議論を行いました(パネリストとしてかなりのペナルティでしかありません)、また、自分が話をする内容に関連する記事をすべてスクラップして取りまとめてきました。朝日新聞論説委員ほどの人が、そのように誠実に議論を準備して韓国語ですべての答えをする姿で尊敬ができました。

中野記者は年月号の話では、日本の製鉄訴訟に参加した原告の方が判決を見られずに亡くなった話に涙を浮かべイショトゴ、討論が終わってから、私に強制動員被害者の方の現在の状況について別に質問したりしました。ソウルと東京の対立で注目されない日本の地方都市の物語を、不買運動で発生する打撃を伝えました。今、日本の右翼勢力は「朝日新聞廃刊」を叫んでいます。自国の責任を指摘して批判することの重みは異なるしかありません。

放送には追加かなかったが、少し前に対馬で開かれた4・3犠牲者慰霊祭が参加した話では、出席者全員が粛然しました。 4・3当時収蔵された犠牲者の遺体が対馬まで押されてきたが、これを対馬に居住する日本人が収拾してサドルし、自費で供養塔を立て代を継いで慰霊祭を続けています。中野記者は最近、この慰霊祭に出席し、韓国と日本の歴史の中で、これらの連携があり、また、続いているという記事を費やしたが、現在の日韓雰囲気の中でよく伝達されなかった残念でした。朝日新聞東京地域版では、この記事が載せられず、韓国でも済州地域のメディアだけが扱ったということです

5。
いただく批判や意見、時間を送信したり、無視しないで、十分な申し上げ理解を求めます。

 

産経新聞の記者の発言は既にご紹介しましたが、朝鮮日報の記者は昨年の大法院判決に疑義を呈する発言をしたようで、イム氏は、そういう意見もあると認めています。

そして、韓国メディアは日本側の発言(主に朝日的な発言)を選別する傾向があるが、それ以外の意見にも「対面」(翻訳ママ。直視とかそういう意味かと)すべきと言っています。

 

番組を観ていたわけではないのでうかつなことは言えませんが、日本の討論番組(BSの『深層ニュース』とか『プライムニュース』とか)で韓国人の大学教授などが言いたい放題なのはよく見ます。よほど韓国では珍しい形式の番組だったのでしょうね。

 

青字で湿した部分は、どうやらオンエアされなかった部分のようですが、朝日の記者は、『済州島四.三事件』の際に流れ着いた済州島民の遺体を対馬の島民が手厚く葬り、毎年慰霊をしていることを語ったようです。すると、その場が「粛然」(機械翻訳ママ)としたらしいことが分かります。

これこそ放送して欲しかった部分ですが...。

 


『済州島事件』とは李承晩大統領が反乱分子の制圧(を口実)に、大粛正を行った事件で、大阪の鶴橋辺りに住んでいる在日コリアンはこの事件で逃げてきた韓国人が多くを占めていると聞いています。

少し話が逸れますが、李承晩TV(『反日種族主義』)の視聴者、と言うか、信奉者は、番組のせいで李承晩信奉者が多いようです。恐らく、善悪の二元論に陥りやすいせいかと思いますが、功罪を論じずに、イ・ヨンフン教授が尊敬するから...という盲目的なものをコメントから感じられるのです。

これはこれで危険だな、とブログ主は感じます。

イ・ヨンフン教授は「反共」、「自由主義」という李承晩の建国の精神を尊敬していると仰っています。

まあ、これについては尊重しますが、日本人にとっては、李承晩ラインを勝手に引き、竹島周辺で漁をしていた漁船を片っ端から拿捕して人質とする行為、韓国人にとっても、国内での数々の大虐殺はどのように評価しているのでしょうか。

と思って、少し検索したら、こんな中央日報の記事(2013.04.10)が見つかりました。

歴史上の人物論じるのに、もう少し多角的に見られないのでしょうか...

 

 

「文在寅“氏”」という表現

このことは、こちらのツイート(ゆうき氏)で理解できました。

 

「もう一つ問題になったのは、久保田記者が文在寅大統領を、「大統領」という敬称をつけずに、「文在寅氏」と呼んだことだった。」

日韓両国語はなまじ類似点が多いためにこういうすれ違いが起きやすいよね。

 

久保田記者は日本語で「文在寅氏」(あるいは「文在寅さん」)と呼んだらしいのですが、その訳語の「씨」は韓国社会では失礼にあたるそうです。(しかし、浅羽祐樹同志社大教授は以下のようにツイート)

 
ゆうき氏:しかも、韓国語で話していたのならまだしも久保田さんは日本語で話してるわけで、それをもって無礼とするのはかなりのお門違いと言わざるを得ない。

浅羽氏:ソヌジョンさんが「『天皇に戦争責任がある』と外の人が言うのは当然だ」というのと同じで、「ムン氏」「ムンさん」と日本語で呼称しただけで問題にするのはオカシイ。逆に中野さんのように「大統領」に敬語を用いるのは違和感がある。

 

「씨」の用法については、こちらの説明(wiktionary)をお読み下さい。

この件は、KBSの字幕の付け方に配慮が必要だったようです。

 

  

  


 

 

 

2019/10/26

【公用文】「こども」の表記は「子供」→「子ども」→「子供」?

TwitterをのTL(タイムライン)を見ていたら、こんなツイートが目に留まりました。

 


「子ども」の「ども」を「供」と書けと言ったのは萩生田氏。今文科省の公式文書ではすべて「子供」と表記されている。

20191026_maekawa_kodomo

 

 

前川某と室井某の名前で笑ってしまったのですが、「子供」と表記して何がいけないの?と思う一方で、ちょっと心当たりがあったので「おや?」と思いました。

心当たりとは、ブログ主は市販の漢字変換ソフト「ATOK」をわざわざ購入して使っているのですが、ATOKは良く言えば、推薦される表記に忠実、悪く言えば“言葉狩り”をするソフトで、漢字に変換できない言葉もあります。

現在はATOK2017(2017年度版)を使っていますが、それ以前のバージョンで「こども」と入力して最初に変換されるのが「子ども」だったので、変だなと思った記憶があるからです。(ATOK2017ではこの「言葉狩り」は解消されたのか、有名だった「白痴」も3番目くらいに候補に出てきて、一度変換した後は学習してくれます。)

少し好奇心が湧いたので調べて見ました。

 

1973年以来、一貫して『公用文の書き表し方規準』では「子供」

まず、「子供」表記に統一したときの日経の記事。

 


https://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1902T_Z10C13A9CR8000/
文科省、「こども」表記を漢字に統一 公用文書で
2013/9/19付

文部科学省はこのほど省内の公用文書の「こども」の表記を漢字書きの「子供」に統一することを決めた。

「子供」の表記は1973年の内閣訓令で、漢字表記とされた。ただ「漢字より柔らかい印象がある」として、各省庁とも漢字と平仮名の交ぜ書きの「子ども」を使う例が増えていた。

文科省は、子供と表記しても大人の「お供」のような否定的な意味はないと判断し、公用文書は漢字表記との原則を再確認。7月刊行の文部科学白書では語句を「子供」に統一した。

文化庁国語課によると「こども」という言葉は「子」の複数形として古くから使われ、江戸時代に「供」が当て字として使われるようになったという。

 

答えはここに書いてあることで十分で、以前から公用文では漢字の「子供」だったのを、「柔らかい印象」という理由で「子ども」と表記することが多くなって混在するようになり、あらためて2013年(平成25年)に「子供」に統一した、というだけです。つまり、一時的に“乱れて”いただけです。

 

ただ、記事には「柔らかい印象」という理由しか書いていませんが、今回調べて、一部で「子供」の「供」は「お供え」や「お供」(家来や従者?)の意味があるから「『親の所有物』の意味があり差別的」という、前川氏のような“左巻き”がいたことを知りました。

(「子供 子ども 表記」などのキーワードで検索すると、そのようなサイトはたくさん見つかります。)

ブログ主などは、単純に複数形だと思っていて、記事にあるようにこれで正しいのですが、まさか「差別的」だなどとは思ったこともありませんでした。それで、小学校で「供」の漢字を習った後は「子供」と書いていたし、これが普通だと思ってきました。記憶は不確かですが、「供」の用例として「子供」という熟語を習ったと思います。

 


おとも【お供・お△伴】
つき従って行くこと。また、その人。

岩波 国語辞典 第七版 新版 (C)2011 株式会社岩波書店

 

こ‐ども【子供】
(1)自分の儲(もう)けた子。むすこ。むすめ。
(2)幼いもの。わらわ。わらべ。小児。まだ幼く世慣れていないことにもいう。枕草子(28)「あからさまにきたる―わらはべを見入れ」⇔大人。
(3)(「子」の複数)数多の子。続日本紀(22)「この家の―」
(4)目下の者達を親しんでいう語。みんな。万葉集(1)「いざ―早く大和へ」
(5)歌舞伎役者の若衆。かげま。
(6)抱えの芸娼妓。江戸時代、特に深川で、遊女のこと。洒落本、辰巳之園「新地の播磨屋などはよくいたしますよ。―は揃うて居るなり、女共もよくいたします」
(7)遊里のかぶろ。傾城買四十八手「―をやつて見てくんなんし」

→こども‐あがり【子供上がり】
→こども‐あつかい【子供扱い】
→こども‐かい【子供会】
以下略。全て漢字表記は「子供」となっている

広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店

 

ちなみに、ブログ主の手元には『公用文の書き表し方基準(資料集)』(昭和61年9月/文化庁)という本があります。

趣味で日本教育能力試験の勉強をしていたときに購入したもので、これは現在でもAmazonなどで買えますが、1986年版なので、日経の記事にあるよう「1973年の内閣訓令で、漢字表記とされた」後のため、「4 文部省 語例集」に提示されている表には「こども」の書き表し方は「子供」となっています。

別の例を挙げると、「ころ」は「頃」が「▲表外漢字」(常用漢字表に収録していない漢字)なので「ころ」と書くように定められています。

また、「これ」は「是」が「△表外音訓」(常用漢字表に掲げられていない音訓)、「之」は「▲表外漢字」なので「これ」と平仮名で書くことになっています。(▲と△は電子辞書などでも「表外漢字」や「表外音訓」の意味でも目にします。)

要するに、「常用漢字表」が規準なのです。

そして、理由はともかく表記が乱れていたので、公用文では統一しましょうというだけの話です。

 

「常用漢字」とは?

で、「常用漢字」と、もう一つ「当用漢字」ですが、ブログ主もうろ覚えだったので、ATOKに付いている辞書(広辞苑)で調べました。それを一応メモしておきます。

 


じょうよう‐かんじ【常用漢字】 ジヤウ‥
(1)多数で複雑な漢字の不便を避けるため、1923年(大正12)5月、臨時国語調査会が指定した日常使用の漢字1962字と同略字154字。1931年(昭和6)5月に1858字に改定。
(2)当用漢字に代わるものとして、1981年3月に国語審議会が答申し、同年10月に告示された漢字。一般の社会生活において使用する漢字の目安として1945字の字種と音訓を選定。→当用漢字。

 

とうよう‐かんじ【当用漢字】 タウ‥
現代国語を書き表すために、日常使用する漢字の範囲を定めたもので、国語審議会が決定・答申し、政府が訓令・告示をもって公布した1850字の漢字。1946年(昭和21)11月発表。その後、48年2月に当用漢字音訓表・当用漢字別表(いわゆる教育漢字)が、49年4月には当用漢字字体表が発表された。現在は常用漢字(1981年10月告示)がこれにかわる。→常用漢字。

広辞苑 第六版 (C)2008 株式会社岩波書店

 

萩生田光一氏が変更したのか?

これについては分からないのですが、検索したら「第183回国会 文部科学委員会 第2号」(平成25年3月27日)の議事録が見つかりました。

この委員会には萩生田氏が理事として所属しており、関わっていたことは確かなようです。

この委員会では、文科省や文化庁の役人を政府参考人として呼び、見解を訊いていますが、その回答も「差別的ではない」というものです。

当時の前川氏の肩書きをWikipediaで調べると、「2012年1月、官房長[7]。2013年7月、初等中等教育局長[8]。2014年7月、文部科学審議官[8]。2016年6月、文部科学事務次官[8]」とあり、赤字で示した役職の時代です。

ここでふと、加計騒動の時に出た「怪文書」に萩生田氏の名前があったことを思い出しました。

あれは、単純に、獣医学部新設申請を禁止するだけの合理的な説明を文科省の役人がWG委員対してできなかっただけで、萩生田氏や菅官房長官などが工作するまでもない話だったので関与は考えられないのですが、今回調べた「こども」問題で、文科省から萩生田氏が執拗に攻撃された理由もなんとなく分かるような気がしました。

少なくともこの時期から、萩生田光一氏に対して苦々しく思っていたのでしょう。もしかしたら、前川氏以外にも当時の文科省内で「子供」表記に反対する意見があったのかもしれません。(だとしたら、この時から文科省はおかしかったわけですが...)

 

前川氏の偏った考えが垣間見える話だったのでブログエントリーにしてみました。

 

 

  


 

 

 

2019/10/25

【尖閣諸島】ペンス副大統領スピーチ全文(2019/10/24)

24日(日本時間25日)に米国マイク・ペンス副大統領がウィルソン・センターでスピーチを行いました。中国による日本(尖閣諸島)に対する挑発行為にも言及しています。

取り急ぎ、スピーチに関するリンク先をメモしておきます。


日本に関して言及している部分

 


https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/remarks-vice-president-pence-frederic-v-malek-memorial-lecture/

In the East China Sea, in 2019, our close ally, Japan, is on track to scramble more fighter aircraft sorties in response to Chinese provocations than in any previous year in history. And China’s Coast Guard has sent ships for more than 60 days in a row into the waters around the Senkaku Islands, which are administered by Japan.

 

産経の記事

 


https://www.sankei.com/world/news/191025/wor1910250001-n1.html
ペンス副大統領が対中演説 人権弾圧に圧力 尖閣問題批判も
2019.10.25 01:20

【ワシントン=黒瀬悦成】ペンス米副大統領は24日、ワシントンの政策研究機関「ウィルソン・センター」で「米中関係の将来」について演説した。ペンス氏は「米国はもはや、経済的関与だけでは中国共産党の権威主義的体制を自由で開かれた社会に転換できるとは期待していない」と述べ、中国に対して不公正な貿易慣行や人権抑圧、宗教弾圧を正すよう引き続き包括的な圧力を加えていく姿勢を強調した。

 ペンス氏は、中国が尖閣諸島(沖縄県石垣市)周辺に民兵が乗る漁船を多数派遣したり爆撃機を飛ばすなど、「同盟国である日本に対する挑発行為を繰り返している」と批判した。

 ペンス氏は「中国は(トランプ)米大統領が交代するのを求めている」とし、中国がトランプ氏を敬遠するのは「米国の対中政策が効果を上げているからだ」と指摘。その上で「トランプ政権は決して(中国に)屈しない」と強調した。

 ペンス氏は一方で、「中国との対決は求めていない」「中国の発展を封じ込めることは目指していない」と指摘し、「中国の指導部や人々と建設的な関係を望みたい」とした。

 トランプ大統領と中国の習近平国家主席は11月にチリで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の場で会談し、貿易協議に関し部分合意を目指している。

 ペンス氏が中国に対して厳しい姿勢を示す一方で中国との建設的関係にも言及したのは、貿易協議への影響に一定の配慮をした可能性がある。

 

 

  


 

 

 

2019/10/23

【韓国】李洛淵首相が23日に日本の大学生と対話集会?

公開: 2019-10-23 00:55:08  最終更新: 2019/10/23 19:37

韓国の専門家の浅羽祐樹先生が意味深なツイート。

 

 

 

調べてみたが、李洛淵(イ・ナギョン)首相がどこの大学でどのような大学生と「対話」するのか、韓国紙も詳細には報じていない。

通常なら、日本語で告知のようなものが見つかってもいいはずだし、韓国語でそれらしい単語で検索しても「東京のある大学」程度しか書かれていない。(下は中央日報の日本語版だが、韓国語の記事もこの程度の書き方)

 


https://japanese.joins.com/JArticle/258711
中央日報:大統領の親書を受けた李洛淵首相、24日に安倍氏に会う
2019.10.19

韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相が24日、安倍晋三首相と東京の首相官邸で面談すると、韓国首相室が18日明らかにした。安倍首相と「略式会談」をするという見方もあったが、面談形式に整理された。

首相室の関係者は「天皇即位式に韓国政府の代表として訪問して安倍首相に会うだけに会談をするのは適切でない。他国と同等に10-15分の面談が行われる」とし「24日午前に会う可能性が高い」と述べた。李首相は22日午前に日本に到着した後、午後1時に東京の宮中で行われる天皇即位式に南官杓(ナム・グァンピョ)駐日大使とともに出席する。続いて23日晩には安倍首相が主催する歓迎晩餐会に出席し、安倍首相と歓談する予定だ。

これに関連し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は李首相の訪日を通じて安倍首相に親書を送るとみられ、韓日関係改善のきっかけになるかどうかが注目される。李首相もこの日、共同通信のインタビューで「文大統領が『親書を送るのはどうか』と言うので『書いてください』と答えた」と明らかにした。

このため李首相の今回の訪日は韓日関係の変曲点の準備に傍点が打たれていると、首相室は伝えた。李首相の2泊3日の日程も、日本政界・財界人との面会のほか、日本国民と直接会うスケジュールなどで埋まっている。首相室の関係者は「安倍首相をはじめ、日本政界・財界人と会い、両国関係の改善に向けた韓国政府の意志を表明し、強制徴用や輸出規制など懸案に対する立場も積極的に説明する予定」と伝えた。

李首相は日本でも反韓感情が高まっていることを勘案し、日本の国民に会って対話する計画だ。22日には天皇即位式が終わった後、2001年に線路上に転落した日本人を救おうとして亡くなった故李秀賢(イ・スヒョン)氏の追悼碑を訪問し、献花して市民と対話する予定だ。23日には東京のある大学で大学生20人とタウンホールミーティング方式の「日本の若者との対話」をし、韓日文化交流の現場も訪問する

 

これは大学名など隠しているし、日本のメディアも箝口令を敷いていると思う。

この「対話集会」は絶対に怪しい。

 

【2019/10/23追記】大学名が判明。慶応大学と言えば韓国でも有名なので、当日まで隠すというのは不自然。同席しているのは西野純也教授かな。

→【Twitterで教えて頂いた内容】慶應義塾大学東アジア研究所・現代韓国研究センターが会を主催し、司会は西野純也法学部教授・現代韓国研究センター長が務めた。by 慶應塾生新聞

 


https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51284050T21C19A0EAF000/
韓国首相「問題を対話で解決」 都内で学生と意見交換
2019/10/23 12:43

韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相は23日、都内の慶応義塾大学三田キャンパスを訪問して大学生約20人と意見交換した。元徴用工問題など日韓の歴史問題を念頭に「部分的な解釈の違いが生じるたびに韓国と日本は対話をしてきた。過去と同様に対話で解決できる」と訴えた。その上で「相手への理解と配慮が必要で、一方的ではなくお互いが求められる」と語った。

冷え込む日韓関係の改善については「両国の若者に期待している。若者は自由で健全な思考で物事を考えることができる」と強調した。李氏は若者の交流のために政府が資金援助する考えも表明した。

日韓関係の悪化で日本の地方都市では韓国からの観光客が減っていると学生から指摘された李氏は、「居心地の悪い気持ちを両国民が抱えているのはよくない。経済と政治を離して独立させるのがよい」と答えた。

李氏は22日の天皇陛下の「即位礼正殿(せいでん)の儀」に参列するために来日した。24日には安倍晋三首相との会談を予定しているほか、政治や経済人らと交流する見通しだ。

 

 

  


 

 

 

2019/10/20

パワハラ、モラハラの国民民主党・森ゆうこ議員に懲罰を【まとめ】

公開: 2019-10-20 15:50:18  最終更新: 2019/11/08 13:20

既にSNS等では情報が拡散されているのでご存知の方も多いかと思いますが、国民民主党・森ゆうこ(裕子)議員のパワーハラスメント、モラルハザードが話題になっています。

しかし、2つ以上の問題があるのと、森ゆうこ議員や原口一博議員による論点ずらしで、少し話が見えにくくなっているので、論点を整理して簡単にまとめておきます。

また、国会で民間人である原英司氏を誹謗中傷した件については、国会議員の不逮捕特権を悪用したものであり、現在、原氏は対応の準備をしていますが、その一環として、署名活動もされています。(『国会議員による不当な人権侵害を許さず、 森ゆうこ参議院議員の懲罰とさらなる対策の検討を求めます。』)

 
このエントリーのポイント
  1. 台風19号の前夜に事前通告の質問事項を五月雨式に深夜まで提出し、官僚が帰宅できないよう、意地悪をした。
  2. 毎日新聞のフェイクニュースを元に国家戦略特区ワーキング委員の原英司氏を国会で誹謗中傷。
  3. 毎日が記事にしていない情報をネタに質問の事前通告をしていた?。(高橋洋一氏に関する件)
  4. 上記を指摘されたら逆ギレして官僚による情報漏洩だと騒ぐ。

 

1.台風19号の前夜に事前通告の質問事項を五月雨式に深夜まで提出し、官僚が帰宅できないよう、意地悪をした。

この件について時系列にツイートなどをまとめたものはアゴラのこちらの記事『【まとめ】今さら聞けない!森ゆうこ質問騒動とは?』をお読み下さい。(リンクが正しく貼れていなかったので修正しました)

ここでは概要をを書くと、森ゆうこ議員の事前通告書(国会での質疑応答の為に予め質問内容を提出するもの)がなかなか届かず待機してなくてはならなかった官僚のツイートが発端です。

森議員は提出期限の夕方までに出したと主張していますが、(これは、野党議員が良くやる手ですが、)「○○について」「××について」というようなざっくりとした項目しか提出せず、それでは官僚はあらゆる質問を想定した膨大な答弁書を作成しなくてはならないため、質問者に問い合わせをします。このやり取りで最終的に森ゆうこ議員からの回答が届いたのが深夜の24時25分で、記録も残っています。(画像のペーパーは元民主党議員の松井孝治氏が入手、Twitterで公開)

【2019/10/22】ご指摘を受けて上記訂正:「最終的に森ゆうこ議員からの回答が届いたのが深夜の24時25分」は『問票配布状況』という見出しの下に書かれているので、森議員(事務所)からの到着時間ではなく、政府内(役所内)で差し替えた時間で14日の24時25分。従って、台風前(11日)の最終稿は足立康史議員のツイートに添付された「22時入手」と手書きされたペーパーです。これは“見出しが出そろった”に過ぎないので、22時以降も役人は待機を強いられました。

 

20191020_mori01

 

森議員は、これを、「問い合わせがあったから、追加のペーパーを出したもので、それはこちらの厚意だ」という趣旨のことを言っています。

ついでながら「※問い合わせ不可」とあるのは、文字通り、問い合わせを受け付けないという意味で、想定問答集から漏れた不意打ちのような質問をして答弁者があたふたする姿を視聴者に見せるためです。これでお分かりのように、彼等は国会で実のある議論をしたいのではなく、パフォーマンスをしたいだけなのです。

下は2018年11月の蓮舫議員の事前通告書。

 

20191020_renho02

 

2.毎日新聞のフェイクニュースを元に国家戦略特区ワーキング委員の原英司氏を国会で誹謗中傷。

これは、毎日新聞が少し前にしつこく報じていた原英司氏に関する“疑惑”です。下の画像参照。

 

20191020_mori03

 

原氏はFacebookやYouTube番組などにご出演なさり、問題の特区コンサル会社とは関係がないことや、毎日が報じていた特区申請者との会食はしていないこと(スケジュール的にそのような時間はないこと)等を説明しており、毎日側もそれは認めているのですが、10月15日の予算委員会でも、「公務員なら斡旋利得罪に当たる」などと誹謗中傷をしています。(画像は参議院TVの森ゆうこ議員の質疑風景。毎日の記事をネタに質疑しています。)

 

20191020_mori04

 

これは次項とも関係ありますが、「毎日新聞が記事にして、それをネタに野党議員が質疑をする」というマッチポンプのようなことはモリカケの頃も国会審議を見ているとよくありました。

モリカケ騒動の時のも感じましたが、倒閣のために一般人の名誉を毀損しても構わないという野党の手法は許してはいけません。

 

3.毎日が記事にしていない情報をネタに質問の事前通告をしていた?。(高橋洋一氏に関する件)

高橋洋一氏の勤務する大学が特区申請者となっているとかで、森議員の質問通告書に項目があったらしく、高橋氏にも役人から問い合わせがあった(※)と言うのです。毎日新聞はそれ以前に高橋氏の近辺を嗅ぎ回っていたらしいのですが、結局記事にはならなかったので、毎日から森議員に情報提供があったのではないか?という疑義を先週月曜日の虎ノ門ニュースで語っていました。この件はダイアモンド・オンラインにも書かれています。

※【2019/10/22追記】高橋氏の虎ノ門ニュースでの発言(役所から問い合わせがあった)には「原氏から聞いただけではないか」という疑義が出されており、あたかも「ペーパーを役人から見せられた」ような発言が森議員の「漏洩だ」に繋がったという批判があります。

しかし、ブログ主は「新聞と野党議員とのマッチポンプ」という部分に注目しました。

 


毎日新聞は国家戦略特区の仕組みについて「重大な誤解」をしていないか
2019.10.17 5:10

(3ページ目より一部引用)

実は、私も、原氏と同様に毎日新聞から「あらぬ疑い」をかけられた。

原氏の記事が出た直後に、筆者の周辺に記者が取材に来たという。

筆者の属する大学が特区申請者になって、筆者の「力」で規制緩和をやろうとしたという「疑惑」だったようだ。もちろん、私にそんな「力」はないし、そもそも私の属する大学は特区申請者にもなっていないので、フェイクだ。

この話はそれで終わったと思っていたのだが、国民民主党の森裕子議員が15日の参院予算委員会で取り上げようとしていたようだ。

11日にあった質問通告の中に、どうも筆者の属する大学名があったようだ。それで、政府関係者が私のところにも連絡してくれたのだ。

 

【2019/11/08】これとは別件ですが、高橋洋一氏がテレビで国会中継を見ていて、森ゆうこ議員が使っていたパネルに自身の顔写真が映っているのをツイートで批判したことがありました。(そのツイートをTwitterにログインせずに閲覧、スクリーンショットして、サンフランシスコ時間になっているのに気付かず?、質問内容が事前に漏洩していると騒いだ馬鹿な野党議員がいました。)

その画像は、岸博幸氏(岸氏も載っている)によると、2年ほど前にネットで出回った「デマ画像」(下図)だそうです。こうした、根拠の不確かな情報で森ゆうこ議員は国会質疑を行っているわけです。(ダイアモンドオンライン『戦略特区WGをめぐり「勘違い」の暴走、野党議員の呆れた無責任』)

 

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4.上記を指摘されたら逆ギレして官僚による情報漏洩だと騒ぐ。

まず、官僚が答弁書を作成するために原氏や高橋氏に問い合わせをするというのは問題ではないはずです。もし、これを問題視するなら、的確な答弁など求めていないという証拠です。特に原氏は森ゆうこ議員から参考人招致要請を受けた立場で、この件で官僚から問い合わせがあるのは当然でしょう。

また、官僚がTwitterでぼやいたことや松井孝治氏が入手したペーパーを問題視するなら、内容を見れば分かるように質問事項の詳細など書かれてはおらず、唯一森ゆうこ議員がバラされたくなかったのは最終的な質問が届いた時間でしょう。

そもそも、森議員自ら、こんなことをツイートしているのですから、質問事項など秘密でもなんでもありません。

 

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それに、2019年4月17日 午後6:57のタイムスタンプの森議員本人のツイートでは、自ら質問通告書を公開しているのです。(下の、見切れている部分が質問通告書の画像)

 

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森議員だけでなく、質問内容をツイートして有権者にアピールする議員は他にもたくさんいます。

となると、何をもって情報漏洩などと言っているのでしょうか?

下は、カケ騒動の時の議事録『第17号 平成29年6月1日』からの抜粋ですが、文科省の課長補佐が流出?させたメモについて、こんなことを言っています。

 


○森ゆうこ君 まあ一方で、そういう義家副大臣も、そして萩生田官房副長官もこの問題に調整に当たられた、当たっていただいたという答弁があるわけですから、その内容がどういうものであったのか、内部告発された文書が我々のところに届いているわけですから、当然この審議、そして本当に何もなかったというふうに説明責任を果たすのはそちらの役目だというふうに思います。
 最後に一言言わせていただきたいんですが、私もこれシリーズでやってきて、最近ふっと思ったんですけれども、まあ内部告発文書が出てきて、王様の耳はロバの耳という寓話を思い出しました。
○委員長(渡辺猛之君) 時間が超過しておりますので、おまとめください。
○森ゆうこ君 はい。
 みんな本当のことを言いたいんだけど、王様が怖くて言えない。でも、もうここにためておけないから、王様の耳はロバの耳と言ったのが広がって出てきたのが内部告発文書だと思いますので、関係者からしっかりとここで事実を話していただきたいということを申し上げて、質問を終わります。

 

今回の官僚のツイートも、おっかないBBA、いえ 、王様には直接文句を言えないために、耐えきれず「王様の耳はロバの耳」と呟いただけではないでしょうか。

 

16

 

宜しければ、『国会議員による不当な人権侵害を許さず、 森ゆうこ参議院議員の懲罰とさらなる対策の検討を求めます。』にご署名をお願いいたします。

 

【2019/11/14追記】読売夕刊(11月9日付)に掲載された記事。関連記事として追記します。

 

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2019/10/19

【韓国】ソウルの公立高校で教師が反日スローガンを強要、一部の生徒が反対声明

今朝、朝鮮日報(韓国語版)を機械翻訳で読んでいて、おや?と思った記事がありました。(記事後述)

ソウル市内の公立高校(記事では匿名ですが、仁憲高校という公立の進学校とのこと)で行われたスポーツ大会で、教師が「NO安倍」や「日本は謝罪しろ」等の反日スローガンを掲げるよう生徒に強要。一部の生徒が反発して、「従北左派」を批判するスローガンを書いたところ、個別指導を受けたというもの。

生徒達はFacebookを開設し、「我々は政治の道具ではない」、「反日ファシズム事件について不条理さを感じ、政治的中立を守らずに偏向発言をする先生たちの蛮行を告発しようと組織を作った」などという声明を発表したようです。

個別指導の際に教師が、曺国(チョ・グク)関連の報道はデマだと言ったという証言も出ているそうです。

ソースは(朝鮮日報の引用ですが)NAVERの記事。『韓国「反日フェイク」の病理学』の著書もある崔碩栄氏もこの件をツイートしていらっしゃいました。

韓国が変われるとしたら、光化門前で連日騒いでいる大人達ではなく、彼等のような高校生によって、かも知れません。

 

韓国では今、文在寅支持派と反文在寅派とが光化門広場前でデモの人数を競っています。

実際に、反文在寅(反曺国)の声が日増しに大きくなり、曺国氏を辞任(事実上の更迭)に追いこみましたが、このような方法で政治が動くというのは、議会制民主主義の崩壊を意味します。

 

日本では文在寅の支持率しか報道されませんが、支持率が30ポイント代(39ポイント)に落ちたという調査と同じ調査で、下のように各党別の支持率も出ていました。

 


韓国ギャラップが18日発表した10月3週次の世論調査で、民主党の政党支持率は36%韓国党は27%であった。 民主党の支持率は先週に比べて1%ポイント下落した。 祖国前長官が任命された8月9日(41%)の後と比較すると、5%ポイント減少した数値だ。 一方、自由韓国党は先週と支持率が同じだった。 ドア大統領の支持率が落ちても韓国党の支持率上昇につながらないのだ。

 

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ジャーナリストの重村智計氏(東京通信大教授)によると、文在寅支持(進歩派=左派)の岩盤層は35%、保守を支持する層は25%とのことで、この世論調査でも、おおよそ、そのような傾向が出ています。

李相哲・龍谷大学教授によると、保守層も一枚岩ではなく、3分割されており、朴槿恵支持派と不支持派(弾劾に賛成した層)が反目、残りが、その恩讐を乗り越えるべきと主張しているそうです。

反文在寅集会も実はバラバラに陣取ってデモ参加者に呼びかけています。10.3のデモでは、自由韓国党はデモの最後の方に来て「デモを乗っ取った」と統一日報のホン・ヒョン氏は怒っていました。

今は「反文在寅」という共通項で表面上まとまっているに過ぎないので、既存の保守政党では、たとえ文在寅政権を倒しても受け皿にはならないのでしょう。

保守層が目下問題としているのは「GSOMIA復帰」ですが、そもそも、破棄した相手は日本なのに、彼等が気にしているのはアメリカの機嫌を損ねたこと。デモでは日本の国旗“も”振られていると、保守派を支持する日本のジャーナリスト達は言いますが、目に入る限りでは太極旗以外は星条旗のみです。彼等が恐れているのは米軍の撤退だからです。

重村氏や鈴置高史氏のような客観的に見ているジャーナリストが言うように、「韓国の保守に過度に期待するな」というのが正しいのではないかと思います。

 

以下、掲題の記事の機械翻訳。(「イルベ」というのは日本で言うネトウヨとかネラー=2チャンネラーのような人達で「反北」)

ブログ主はかなり下までコメントを翻訳して読んでみたのですが、ほとんどが全教組(日本で言う日教組)批判でした。

 


「教師が反日スローガン強要...反対しようイルベかと非難」

ソウル冠岳区奉天洞の公立高校で教師が生徒に反日(反日)の救済を叫ぶように強要し、これに同意していない学生は半分(反)社会的人物という意味で「イルベ会員」「守旧」などと罵倒したという主張が学校学生から提出された。祖国前司法長官関連のニュースはすべて「偽ニュース」と言ったという主張も出ている。

(画像省略:去る17日、ソウルAとの「ランニングウォーキング相性ハンマダン」のイベントで壇上に上がった学生たちが「日本は謝罪せよ」というスローガンを書いた紙と太極旗を広げて見せている。)

18日A高校1〜3年生20人がフェイスブックに「A高校の学生守護連合」とは、アカウントを開いて、「A高校の生徒は、政治装身具はありません」で始まる200人原稿用紙9枚分の声明文を上げた。学生は声明で、「教師が生徒が全部見る公的石像の上、非常に露出して政治扇動をし、教育の中立をケトゥリヌン行動を行っていた」とし「反日ファシズム事件について不条理さを感じ、政治的中立を守らずに偏向発言をする先生たちの蛮行を告発しようと組織を作った」とした。

Aと一部の教師は、イベント1週間前から学生に、このような画像を作成するようにした。

/ Aと学生提供Aと学生連合によると、17日には、学校の運動場で「Aとランニングウォーキング相性フェスティバル」のイベントがあった。1年に1回開催される毎年恒例のイベントで、全校生徒500人のうち、1〜2年生300人が参加したと伝えられた。学生は反日と不買運動のスローガンが書かれている横50㎝、縦15㎝白ポスターを一枚ずつ持って参加した。イベント一週間前からゲートル担任教師が自分のクラスで反日ボイコットスローガンを入れたポスターを制作するようにしたという。'49たくても45かやめよう」「NO安倍」「日本は謝罪せよ」などのスローガンが書かれていた。「これに同意しない限り、学生が抗議の意味で「対北朝鮮送金従北左派」と書いたが、教師と個別面談をした」は、学生の証言も出てきた。

学生が本紙に提供された当時、現場の映像によると、大会開始に先立って、教師が一部の学生を舞台上に呼び出した。ポスターを持った学生は、マイクを持って「倍(倍)でガプジャ倍ガプジャ」「歴史を忘れた民族に未来はない」「安倍自民党滅びる」「アイ・ラブ・コリア」のようなスローガンを叫んだ。青体操服を着た教師が「スローガンを叫ぶ時、後に大きく二度繰り返してください」と「日本経済侵略に反対する反対する」「臨時政府100周年記念おめでとうおめでとう」のようなスローガンをドック(先唱)した。この様子をAとナモ校長は、ステージ右側から立って見守った。映像には、教師2人がこのようなことをしたと出てくる。学生は"

Aと学生守護連合はこの日のイベントについて「生徒の意志が死んでしまった政治的、体が言う声だった」とした。運動場の裏側にあった一部の学生の間では「史上注入やめなさい」「これはちょっとないようだ」という話が出たという。学生は、教師が配った洗濯を使って反日ポスターを上に固定したままコースを完走した。した学生は、「何も知らない純粋な学生をさせてとんでもない教育をした」とした。

祖国前法務部長官の事態と関連し、「教師が「祖国の疑いはすべての偽のニュースなんて信じてはいけない」は炎症をした」は、学生の証言も出てきた。学生は、「国語の時間に「祖国嘘つき」としたところ、教師が「お前ことベニャ」とした」と本紙に明らかにした。学生は、「ポンヒ明らかな事実があるにもかかわらず、これに反する、また「君ことベニー''そんな偽ニュースをなぜミトニ'のような暴言(暴言)を教師から聞いた」と主張した。

一部の学生は18日、こうした内容をソーシャルメディアに暴露し、 "多くの方の関心が必要だ」とした。以降、この学校召喚と執行部に数十通の抗議の電話が殺到したと伝えられた。Aと学生連合は「何も知らない学生は言うようにしており、政治ファシズムの装身具になった」と主張した。本紙は、学校側反論を聞こうとしたが、連絡が届かなかった。

 

コメントの内訳。政治的な記事のコメントではだいたいいつも下のような性別・年齢別分布になるようです。

 

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2019/10/17

【ハングル】鎮痛、陣痛→どっちも「진통」!?

たまたま目に付いたアゴラの『チョ・グク法相の電撃辞任に慌てふためく韓国各紙』という記事の中で、本論とは直接関係ないのですが、筆者がハングルの同音異義語に目を留めていた箇所がありました。

曺国(チョ・グク)氏の辞任に際して文在寅大統領が発した言葉として、「大きな鎮痛」(朝鮮日報)、「大きな陣痛」(中央日報)と韓国紙の日本語版がそれぞれ異なった表記をしているというのです。それで、AI翻訳を使ったら、どちらも「진통」だとして筆者は納得されているのですが、これは正しくは「沈痛」ではないだろうか?と思いました。

そう思ってGoogle翻訳を使って翻訳してみたら、これも「진통」でした。

但し、韓国語に「沈痛」に該当する語があるかどうかは分かりません。

発音は、沈痛:chimtong、鎮痛:jintong、陣痛:jintong、らしいので、少なくとも「鎮痛」と「陣痛」は同音異義語です。

 

韓国語に同音異義語が多いというのは有名ですが、大抵は文脈で理解できるでしょう。とは言え、このような微妙?な違いだと、新聞記者レベルでも解釈を間違えるということが分かりました。

 

ただ、単純にそれだけが理由ではないかもしれません。

「진통」の元の漢字が「鎮痛」だとしても、果たして、その意味が「痛みを抑えること」だけなのか?ということも考える必要があるからです。

ハングルだと分かりにくいので別の例で説明すると、

最近、中国語の「粉身碎骨」(日本語では「粉骨砕身」が一般的ですが、四字熟語辞典によると「粉身砕骨」、「砕骨粉身」とも、とあるので中国語と同じ熟語と考えても良い)が、日本語の意味と同様の、①目的のために骨身を削って努力する(小学館日中辞典)だけでなく、②あることに加担したために生命の危険に遭う or 死ぬ(成語辞典)という意味があるということを知ったからです。

日本語では最初から①の意味しかなかったのか、②の意味がなくなってしまったのかは分かりませんが。

韓国語の「진통」は「粉骨砕身」の逆(意味が増えた)のことが起こったのかも知れません。(ただ、それなら「鎮痛」と訳したら誤り。)

最近、文大統領が使った「적반하장(賊反荷杖)」という熟語に対しての日本語の「盗っ人猛猛しい」という訳語が専門家界隈で話題になっていました。意味は正しいのですが、日本語の「盗っ人猛猛しい」程の強さはないということです。(とは言え、大統領が他国に対して使う言葉ではないと思いますが。)

こういう所に翻訳の難しさがありますね。

 

ただ、今回の韓国紙の誤訳(?)は、やはり、「同音異義語」による解釈の違いが原因だと思います。

下は前後の文も一緒に引用したものですが、二紙の訳文をご覧下さい。

 

朝鮮日報(日本語版):チョ法相辞任で文大統領が謝罪「国民に多くの葛藤を引き起こした」

文大統領は同日、チョ長官辞任発表から1時間後に招集した首席・補佐官会議で「今回韓国社会は大きな鎮痛を経験した」とし「その事実だけでも大統領として国民に非常に申し訳ない」とした。文大統領は「私はチョ国法務部長官とユン・ソギョル検察総長の素晴らしい組み合わせによる検察改革を希望した。夢のような希望になってしまった」と述べた。

中央日報(日本語版):文大統領、チョ・グク長官辞任に「葛藤を招いて申し訳ない」

文大統領はこの日午後、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で首席・補佐官会議を開き、冒頭発言で「チョ・グク法務部長官と尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長の幻想的な組み合わせによる検察改革を望んだが、夢のような希望に終わってしまった」とし、このように述べた。冒頭発言の最後に「我々の社会には大きな陣痛があった。その事実だけでも大統領として国民に非常に申し訳ない気持ち」と述べ、繰り返し遺憾を表明した。

 

朝鮮日報の訳は、少なくとも日本語訳として「鎮痛」では「痛みを抑える」ことになってしまうので誤訳ですね。中心となる意味は「痛(み)」らしいので、無理して熟語を使わずに「痛み」と訳すべきかと。

しかし、中央日報の「大きな陣痛」はどうでしょうか。「産みの苦しみが大きい」→「始まったばかりの検察改革は大変苦しいスタートとなった」ととれば、これはこれで正しいのかも知れません。

ムンちゃんはどっちの意味で「진통」を使ったのでしょう?

 

下は原文です。

 

原文(朝鮮日報)

문 대통령은 이날 조 장관 사퇴 발표 1시간 뒤 소집한 수석·보좌관 회의에서 "이번에 우리 사회는 큰 진통을 겪었다"면서 "그 사실 자체만으로도 대통령으로서 국민들께 매우 송구스러운 마음"이라고 했다. 문 대통령은 "저는 조국 법무장관과 윤석열 검찰총장의 환상적인 조합에 의한 검찰 개혁을 희망했다. 꿈같은 희망이 되고 말았다"며 이같이 말했다.

日本語版記事が原文の直訳とは限らないので、確認のためにGoogle翻訳(ママ)

ドア大統領はこの日、ジョー長官辞任発表1時間後招集したシニア・アドバイザー会議で「今回私たちの社会は大きな鎮痛を経験した」とし「その事実だけでも大統領として国民に非常に辱め心」とした。ドア大統領は「私は祖国司法長官とユンソクヨル検察総長の素晴らしい組み合わせによる検察改革を希望した。夢のような希望になってしまった」と述べた。

 

機械翻訳で判断すると、朝鮮日報のこの部分は韓国語記事をそのまま日本語に訳したと考えても良さそうですね。

したがって、朝鮮日報と中央日報の二人の記者は、こんなシンプルな表現でも別の解釈をしたことになります。

 

ところで、先日のBSフジ・プライムニュースで元駐韓日本大使の武藤正敏氏が、『反日種族主義』が韓国で10万部売れるのは異例のことという説明で、「全部平仮名で書いてあるようなものなので、知的レベルが高くないとこういう本は読めない」という趣旨のことを仰っていましたが、確かにその通りだと、上の例で分かります。

元が中国語であろうと日本語(和製漢語)であろうと、「熟語」を「発音(記号)」だけで覚えないとならないのは大きなハンデです。

韓国語は漢字を棄ててしまったことで、表意文字の便利さの恩恵も棄ててしまった訳ですが、漢字のデメリットというか、大変なことももちろんあります。

漢字は「書けなくても読める・意味は分かる」ことが多いので便利な一方、なんとなく分かった気になっていたり、漢字の見た目で実は間違って意味を覚えている熟語とか、正しい漢字を知らないと誤変換していても気付かなかったりして恥をかくことがありますね。

いい例が見つからないのですが、昔、林真理子氏が「閨秀作家」(女流作家の美称)と書かれたとかで、「閨」(女子の部屋→女性の意)を「閑」とでも見間違えたのか、「悪い意味だと思ってた」というようなことを本に書いていたのを読んだことがあります。「閨」などという漢字は「閨秀」くらいでしか見かけない文字です。

 

* * * *

 

なお、「ハングル」とは1446年に李朝の世宗が「訓民正音」の名で公布し、かつては漢字に対して諺文(オンモン)、女手(アムクル)と呼ばれたそうです。

日本語の「漢字」に対する「仮名」に該当しますが、漢字を「真書」と言うのに対し、「諺文」は「通俗的な文字」の意味で、科挙の国では四書五経を学ぶことが学問なので普及をしませんでした。(ただ、数ヶ月前にハングルで漢字にルビを振っている文書かなにかが見つかったという記事を見たので、実はコッソリと使っていたのかも知れません。)

現在の呼び名のハングルは、han=大・正、geul=文字、で「偉大な文字」という意味だそうです。

24種類の「パーツ」の組み合わせで文字を作れるので、論理的にはどんな音も表せることになり、それ故「科学的な文字」と自負しているそうです。「진통」(ちんつう)の例を見ても分かるように、平仮名と異なり「1拍」以上の文字もあるので、平仮名よりはもっと多くの文字がありますが、いずれにしても「表音文字」なので、学術的な本とか、高度な内容の本を読むのは大変でしょうね。

 

 

  


 

 

 

2019/10/15

【台風19号】多摩川の被害とその原因(二子玉川、高津、小杉、幸区戸手)

公開:2019-10-15 14:17:05  最終更新: 2020/10/19 10:54(「旧河道」追加) 

今回の台風19号は日本各地に多大な被害を与えました。

ブログ主は土曜日(12日)の昼間に洪水と高潮の2つの警報が発令されたため、外を歩けるような状態の内に近所の避難所に退避し、一晩を明かしました。避難所の小学校に着いたときには担当の方(避難所運営会議:市職員や地域団体)がおり、毛布を支給してもらって、文字通り、嵐が通り過ぎるのをやり過ごしました。まずは、円滑に運営して下さったスタッフの皆様にお礼を申し上げます。

避難者はテレビを観ることができなかったので各地の被害の様子は分からなかったのですが、一夜明けて家でテレビをつけると、多摩川でも数カ所が洪水や冠水の被害に遭っていることが分かりました。

たまたま報道ステーションで特集を組んだらしく、動画(『【報ステ】多摩川周辺で冠水 それぞれの原因とは・・・(19/10/14)』)があったので、その原因などを記録としてメモしておくことにします。

以下、基本的には番組で説明された内容をそのまま書き留めます。

【2019/12/27追記】大田区の洪水原因について、こちらのエントリーに追記しました。

 

【被害のあった箇所】

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画像は川の右側が東京(世田谷区、大田区)、左側が川崎市(高津区、中原区)です。

これらの被害の原因はそれぞれ異なる、と番組では説明しています。

 

* * * *

 

まずは、二子玉川(ふたこたまがわ)駅付近。この辺りは堤防がなく、水が溢れました。

 

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番組では大正時代の料亭などが景観を損ねると反対した為、という説明がなされていましたが、10年ほど前に「二子玉の環境と安全を考える会」なる団体(東京都世田谷区)が反対していたためです。(後述)

 

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ナレーション「河川事務所によると、近年も堤防の整備を進めるための説明会を度々行ってきたそうです。ただ、『景観を大切にして欲しい』といった声もあり、住民の合意には至っていなかったと言います。」

 

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二子玉川から1キロほど下流の東京側エリア(大田区)も冠水しましたが、ここは「内水氾濫」(排水溝などから水が溢れる)ではないかと専門家は言います。

 

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通常は川に雨水を流す排水門が、川の水位が上昇したために閉めざるを得なくなり、大量の雨水が処理しきれなくて住宅街に溢れた、ということです。

 

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* * * *

 

川崎市高津区の場合は、多摩川の支流・平瀬川付近で冠水しましたが、多摩川の方が水位が高くなったことにより起こる「バックウォーター現象」による可能性。水位の上がった多摩川の水が壁のようになり、支流の水が押し戻されるという現象だそうです。

 

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1階が浸水して男性がお亡くなりになったのはこの合流地点の近くのマンションです。

 

* * * *

【武蔵小杉の場合は】

以上が報道ステーション(動画)の説明ですが、現時点では更に下流の武蔵小杉駅周辺の冠水の理由は不明です。(判明したら追記します。)

26日付産経新聞(24日付東京新聞にも)に詳しい記事があったので、以下、書き換えます。

直接の原因は多摩川の水が配水管を逆流した「内水氾濫」とのことです。

記事によると、12日午後3時45分頃に区内のマンホールから水が溢れ始めた(具体的な場所は不明)のを確認。しかし、雨が降り続いていたため、ゲートを閉め始めたのは雨が落ちついて来た10時52分で、通常なら1分ほどで閉鎖するはずの水門が完全に閉まったのは翌13日の午前10時50分でした。

結果として、下記のエリアで冠水しました。(東京新聞より)

 

20191024_tokyo01

 

しかし、そうなると、冠水した2つのエリアとその間の無事だったエリア(JR南武線と横須賀線の間)との違いが気になります。 

今回、タワマンで停電や断水したのは地下の電源室が浸水したためで、二次被害。問題は、なぜ川により近いエリアが無事で、川から離れたこのエリアで内水氾濫が起きたかでしょう。恐らく、下水道の構造などに問題があるか、それに影響を与えたものがあると思われます。

追記→NHKのニュース動画に示された地図にヒントがありました。水門に直結する下水管が示されています。これに枝管がどのように繋がっているのかが冠水したエリアとしなかったエリアを分けたのかも知れません。

 

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大田区の項で書いたように、水門が開いていれば川からの水が逆流する恐れ、閉じていれば雨水等が行き場を失って逆流する可能性もあり、どのタイミングで閉めるのかは判断が難しいそうです。

 

2019/10/28追記: 2019/10/26付産経新聞『水害 タワマンに弱点』という記事で、直接今回の被害の原因について書かれたわけではないものの、「通風口」の存在が指摘されていました。

それは、電気機器などを置く地下室には喚起のための通風口が義務づけられており、そこから浸水する危険性があるというものです。

確かに、新宿駅とか東京駅とか、駅前ロータリーに巨大な筒型の通風口がありますが、あれほどの「立ち上がり」は不必要としても、ある程度の高さの壁がないと、そこから雨水が浸入する危険性は想像できます。武蔵小杉のタワマン群は街中(まちなか)にあると言っていいのですが、日照権などの問題でタワマンが建設されるのは周囲に民家がない川べりに建設されることが多く、高層だからと言って安心していても、通風口が落とし穴になると感じました。

 

2020/10/19追記: NHKが「旧河道」に注目したwebニュースを本日付で配信していました。多摩川沿いで洪水被害のあった15箇所の内13箇所が旧河道だったというものですが、以前川があった場所で、周囲よりも低地になっており、泥土が堆積しているため、水害や地震に弱いとのことです。水の流れにより上流から運搬されてきた砂などが河道の岸に沿って堆積して形成された微高地は「自然堤防」と呼ぶそうです。

下の図はNHKの画像(元は国土地理院の治水地形分類図)に南武線(東横線)と横須賀線の武蔵小杉駅を書き込んだものですが、濃い青の部分が旧河道です。

 

 

参考:【NHK】去年の台風19号 多摩川沿いの浸水 “旧河道”を含んだ地域も/2020年10月19日 9時40分

* * * *

【幸区戸手の場合は】

なお、川崎市幸区戸手(4丁目12番地)の「住宅」が浸水というNHKの報道がありましたが、ここは土手の内側を不法占拠している場所で、河川敷なので増水したら水没するのは当然の場所です。この場所について詳しくは、「東京Deep案内」サイトさんのこの記事をお読み下さい。

追記:示現舎さんが洪水後のこのエリアを探訪していました。→YouTube動画『川崎市幸区戸手4丁目 多摩川河川敷の部落

更にこのエリアの歴史的な経緯に詳しい方のツイートがあったので貼っておきます。このツイートから始まるスレッドをお読み下さい。

 

以下、追記の予定ですが、一旦ここまでで公開します。

 

* * * *

 

【2019/10/16追記】二子玉川の堤防の問題について追記します。

大正時代に料亭などの反対で堤防が築かれなかったというのは、NHKの『ブラタモリ』でも取り扱われています。(個人の方のブログなので直リンは貼りませんが、非常に詳しく番組を再現されていらっしゃるのでご興味があればご参照下さい。:https://hiroshige-kitarou.blog.ss-blog.jp/2018-07-06)

これによると、反対派の意向を汲んで、料亭などがあった一角の外側に堤防が作られています。

しかし、現在も川沿いに堤防が築かれていないことを、大正時代の経緯を根拠にするには無理があると思います。実際に、国交省は正式な堤防の整備を計画し、長年地元住民との間で話し合いが行われてきたからで、それは国交省関東地方整備局「京浜河川事務所」のサイトの「無堤部解消プロジェクト」のページに提示された記録を見たらよく分かります。

既に報道されているように、ここ10年ほど、地元の一部住民による反対活動で築堤が計画通りに行かなかったのは事実でしょう。反対していただけでなく、「賛成派」との軋轢もあったようで、これは2009/08/23に放送された『噂の東京マガジン(8/23)「噂の現場」~二子玉川の新堤防で論争~』で扱われています。(リンク先が「魚拓」なのはこれを記録したブログが、この問題がクローズアップされた後このエントリーを削除したため。)

なお、最近、週刊文春がこの反対派と京浜河川事務所とを取材しています。『二子玉川地区の河川氾濫は人災か? 堤防建設問題の真相を国交省に直撃《台風19号水害》

このルポの内容を簡単に書くと、反対活動家が反対していたのは、現在「暫定堤」がある部分で、決壊箇所の部分は関与していないと主張。河川事務所もそれを認めていて「人災はデマ」と記事は結論づけています。

 

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駅を挟んで右側(下流側)の堤防は実際には「暫定堤」です。

 

これについて文字通りに受け取っていいのかは、先の「無堤部解消プロジェクト」のページを見て個人的には疑問視しています。

国交省としては堤防を造るいい機会だと、反対派をむやみに刺激する発言を避けたのではないかと個人的には想像しています。

 

もし、文春が事実を追及したいのなら、反対派と河川事務所だけでなく、周囲の一般の住民や堤防推進派の方達にも取材した方が良かったのではないでしょうか?

川崎市側の多摩川流域の住民としては、多摩川は暴れ川で、流域は江戸時代から水害に悩まされてきたことを郷土史で知っているからです。歴史的には、むしろ、積極的に治水工事を望んでいて、例えば、二子玉川で築堤に反対した大正時代、川崎側(二子玉川よりやや下流)では堤防を求めて県庁に押しかけるという「アミガサ事件」というのも起きています。だから、堤防を造る側が「説得」しないとならず、それに10年以上かかっている状態というのが異常に思えます。

ドラマ「岸辺のアルバム」のヒントになった多摩川水害は二子玉川よりやや上流の東京都狛江市(対岸は川崎市多摩区)で1974年(昭和49年)に起きています。

 

更に追記。

反対派の立場に立ったブログ(https://hayariki.jakou.com/futako/tama.html)ですが、これを読むと、暫定堤だけでなく、土嚢の積み上げにも反対していた様子がわかりますね。筆者はノンフィクション作家だそうです。(以下、反対の理由部分のみ引用)

 


反対運動では暫定堤防を不要とするだけでなく、積極的に有害であると主張される。その理由として以下の4点がある。

第1に鳥獣保護区・風致地区の貴重な自然環境の破壊である。暫定堤防建設のため伐採される樹木には映画に登場するなど、文化的にも由緒があるものも少なくない(林田力「多摩川暫定堤防の見直しを求めるお花見交流会開催=東京・世田谷」PJニュース2010年4月5日)。

第2に眺望の破壊である。家の前に高い堤防ができると、川べりの素晴らしい眺めが遮られる。その眺望をセールスポイントとする飲食店も立地しており、営業上の死活問題にもなる。もともと二子玉川南地区は景観を売り物にする料亭があり、堤防建設に反対したという歴史がある。

第3に治安の悪化である。高い堤防ができると、堤防の内側は人目がつきにくくなる。現に堤防建設済みの対岸の川崎市側では花火などで深夜まで騒々しい状態である。

これら3点の反対理由は直感的に理解しやすいが、マックス・ウェーバー流に言うならば堤防推進派との間に異なる価値観による「神々の争い」を引き起こすことになる。自然環境も眺望・治安も価値があることは誰も否定できないものである。一方で堤防推進派は洪水被害から生命・財産を守るという大義名分がある。

こうなると堤防建設の賛否は自然や眺望・治安を優先するか、水害防止を優先するかという問題と位置付けられてしまう。実際、このような二派の対立という形で紹介したテレビ番組があった(TBS「噂の東京マガジン」2009年8月23日放送)。

もし平時の快適な生活と災害時の安全のどちらを優先するかという形で一面的な整理をされると、反対運動の分が悪くなる。それ故に反対運動では根本的な反対理由として、そもそも暫定堤防は不要と主張する。

第4に内水氾濫の危険である。二子玉川南地区は堤防(旧堤防)よりも川寄りの地域である。暫定堤防ができると、二つの堤防に挟まれる。まるでタライの底のような状態で、降雨が滞留し、内水氾濫となる懸念がある。

この点については国土交通省にも配慮が見られる(国土交通省・前掲資料)。二子玉川南地区では雨水は下水道に取り込まれて排水されるが、下水道は北側に延び、南地区の外に出る。これで排水されるというのが国土交通省の説明である。既に2009年10月に下水道工事が行われた。

 

 

  


 

 

 

2019/10/14

桃太郎侍はいつごろ悪を成敗していたのか?

2017年の1月にNHKのBSプレミアムで放送していた番組の中でやっていたコーナーのタイトルです。

何故、今頃こんなことを書くのかというと、過去のブログエントリーを検索してしたら、番組の内容をメモしておいた下書きが見つかり、ちょっと面白い視点なので公開しようと思ったからです。

番組は2017年1月7日にNHK BSプレミアムで放送された、ザ・プレミアム「『たけしのこれがホントのニッポン芸能史』(9)時代劇」というもので、その中の一コーナーとして『桃太郎侍はいつごろ悪を成敗していたのか?』というのがありました。(この回のゲストが高橋英樹氏でした。)

で、答えは?というと、十一代将軍徳川家斉(とくがわいえなり/1773~1842)の時代、つまり文化文政の時代です。

これはブログ主もうっすらと覚えていたのですが、桃太郎は徳川家斉のご落胤という設定だからです。

このコーナーでは、他の有名な時代劇がいつの時代なのか(後述)というのを調べていましたが、時代劇は圧倒的に家斉の時代を背景とするドラマ(小説)が多いそうです。

その理由としては、寺子屋などの普及により識字率が上がり、庶民が残した日記など、多くの文字資料が残っていること、浮世絵などで当時の建物や風物がセットの参考になる、ということがあるようです。つまり、時代考証がしやすいということのようです。

例えば、銭形平次。これは、野村胡堂(のむらこどう/1882~1963)の「銭形平次捕物控」が原作ですが、当時は幕府の財政が悪化して質の悪い貨幣が大量に流通した、言わば“バブリー”な世の中だったそうで、武器として銭を投げても惜しくはなかったというのに納得しました。

考えてみれば、江戸時代は260年も続いたので、例えば三代家光の時代と十一代家斉の時代では着物や髪型などの流行や風物も異なるはずなので、例えば町娘だったらどの時代でも同じような格好をしているのは本当はおかしいのでしょうね。

 

以下、番組で知ったいくつかの時代劇の時代背景(どの将軍の時代か?)をメモしておきます。判定の根拠は番組で説明されたのかどうか忘れてしまいましたが、例えば「一心太助」は大久保彦左衛門が登場するので、そこから時代が判定できるのでしょう。(念のため調べて分かったのですが、ブログ主の子供の頃に放映されていた「彦左と一心太助」の太助役を演じていた山田太郎さんは徳川家光との二役だったようです。)

一部、実在の人物が主人公のドラマもありますが、架空の人物のドラマは以下のように分類できます。

 

第3代将軍 徳川家光(いえみつ):江戸を斬る、一心太助

徳川家光についての広辞苑の説明/以下同)徳川第3代将軍(在職1623~1651)。秀忠の次男。幼名竹千代。乳母、春日局。幕府の統治機構や参勤交代の制などを定め、キリシタン禁制を強化し、鎖国令をしき、諸侯を威圧して徳川氏隆盛の基礎を確立。諡号(しごう)、大猷院。(1604~1651)


第5代将軍 徳川綱吉(つなよし):子連れ狼、水戸黄門、ちかえもん

徳川第5代将軍(在職1680~1709)。家光の4男。母は桂昌院。幼名、徳松。上州館林藩主から宗家を継ぐ。越後の高田騒動を親裁し、堀田正俊を大老に任じ、譜代大名・旗本・代官の綱紀を粛正、天和の治と称される善政を実現した。治世の後半には側用人牧野成貞・柳沢吉保を重用、服忌(ぶっき)令や生類(しょうるい)憐みの令を出し、社会の文明化を推進したが、人民を苦しめ、犬公方(いぬくぼう)とあだ名された。諡号(しごう)、常憲院。(1646~1709)

 

第8代将軍 徳川吉宗(よしむね):丹下左膳、暴れん坊将軍、雲切仁左衛門

徳川第8代将軍(在職1716~1745)。紀州2代藩主徳川光貞の4男。初名、頼方。紀州藩主となり、藩財政改革に手腕を発揮。将軍位を継いで享保の改革を行なった。米将軍と呼ばれる。諡号、有徳院。(1684~1751

 

第11代将軍 徳川家斉(いえなり):桃太郎侍、銭形平次、人形左七捕物帖、座頭市、三匹が斬る、木枯し紋次郎、鬼平犯科帳

徳川第11代将軍(在職1787~1837)。三卿の一橋治済(はるさだ)の子。松平定信を老中に任じて寛政の改革を行なったが、定信失脚後は文化・文政時代を現出。諡号(しごう)、文恭院。(1773~1841)

 

第12代将軍 徳川家慶(いえよし):遠山の金さん

徳川第12代将軍(在職1837~1853)。家斉の次男。老中水野忠邦に命じて、いわゆる天保の改革を断行。諡号(しごう)、慎徳院。(1793~1853)

 

 

  


 

 

 

江戸時代のコスプレパーティーを描いた水彩画「長崎屋宴会図」と葛飾北斎の「日本橋本石町長崎屋」

少し前に興味深い記事を読売新聞で読んだので覚え書きとして。

下の記事は日経(共同通信)の記事ですが、江戸を訪れたオランダ商館長らが和装し、日本の学者等が洋装したところを描いた水彩画が見つかったそうです。

読売にはもう少し詳しく書いてあり、オランダの古書店から神田外語大の松田清・同大客員教授(日本洋学史)に連絡があったとのこと。

 


https://r.nikkei.com/article/DGXMZO50080100R20C19A9CR0000?s=5
江戸で日蘭仮装パーティー 出島商館長らと親密交流
2019年9月21日

江戸時代後期に長崎・出島のオランダ商館長らが和装し、日本の蘭学者が洋装して、商館長一行の江戸滞在時の定宿「長崎屋」で"仮装パーティー"を楽しむ様子を描いた水彩画がオランダで見つかった

長崎屋は、蘭学者の前野良沢や大槻玄沢も訪れた日蘭学術交流の拠点だった。絵を調査した松田清・京都大名誉教授は「蘭学者の語学力が飛躍的に向上し、オランダ人と親密に文化交流していたことを裏付ける貴重な史料だ」としている。

「長崎屋宴会図」と命名され、購入した神田外語大(千葉市)が11月に付属図書館で公開する。

長崎屋を巡っては、浮世絵師の葛飾北斎が窓外の見物人を描いた版画「日本橋本石町長崎屋」が有名。商館付き医師が10年に描いた広間の絵も知られていたが、商館長らと日本人との宴席を活写した絵が確認されるのは初めてという。

水彩画は縦32センチ、横42.5センチで、余白にオランダ語で書かれた説明と署名から、徳川将軍家の侍医で植物学者の桂川甫賢(ほけん)の作と判明。ドイツ人医師シーボルトが商館に赴任する前年の1822(文政5)年の宴会を描いたことも分かった。

長崎屋2階の広間での宴会は、商館長ブロンホフと商館員フィッセルが着物姿で帯刀して座布団に座り、いす席には帽子やコート、キュロットを着用した甫賢と幕府天文台翻訳官の馬場貞由、中津藩主側近の神谷弘孝が描かれている。

長崎屋の主人らも同席。甫賢ら3人の絵には前任の商館長が授けたオランダ名が書き添えられており、3人が上座に、商館長らが下座に就いているのも余興の一環とみられる。〔共同〕

 

オランダで見つかったという絵は下の絵です。

 

20191002_nikkei_holland

 

長崎屋とは江戸幕府御用達の薬種問屋であり、宿屋であったとWikipediaにも書かれています。場所は「新日本橋」(総武線)の駅の近く(日本橋本石町三丁目/現在の住所:東京都中央区日本橋室町4-2)で、描かれている座敷は別邸とのこと。

後に書記役が書いた本によると、日本側が洋装を集め、江戸の礼儀作法やおもてなしを教えようと企画したものだそうですが、コスプレをする必要はなさそうなので、余興のようなものなのでしょうか。絵は惜別に当たって商館長側に贈られたそうなので、送別パーティなのかも知れません。

水彩画というのも面白いと思います。

記事にも葛飾北斎が窓外の見物人を描いた版画「日本橋本石町長崎屋」が有名とありますが、このような絵です。

 

20191002_yomiuri01

 

江戸時代の好奇心旺盛な庶民の姿が描かれたより精細な画像は早稲田大学のサイトPDFで公開されています。

これらの絵は11月1日~14日まで、神田外語大の付属図書館で公開(入場無料)されるとのこと。

 

 

  


 

 

 

2019/10/11

【反日種族主義】11月14日、文藝春秋社より発売(予約受付中)

文藝春秋社の公式サイトに既に掲示されていました。

装丁は原著とは異なるようで、副題も付いています。

『反日種族主義』日韓危機の根源

李栄薫
定価:本体1,600円+税
発売日:2019年11月14日

 

【ネットショップ】Amazon、楽天

 

 


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ヨドバシカメラは現在(2019/10/12 10:54)予約を終了したようです。

 

文藝春秋社の解説(黒田 勝弘)

 


韓国人による“壮大な自己批判”の試み『反日種族主義』は一読の価値あり!
タブーに挑んだソウル大元教授が指摘する“慰安婦シンドローム”とは?
黒田 勝弘

以下、見出しのみ引用

  • 「虚偽の反日公式史観」と戦ってきた元ソウル大教授
  • “慰安婦シンドローム”の背景にある心理とは?
  • 虚偽だった「吉田清治証言」のことも紹介
  • 「日本の“良識的知識人”にも責任がある」

 

 

  


 

 

 

2019/10/10

【沖縄】玉城デニーの公金横流しスキャンダルの中心人物、徳森りま氏、台湾に高飛びか!?

以前のエントリー『沖縄のタマネギ男爆誕!玉城デニーと万国津梁会議、新外交イニシアチブ、公共事業を私物化か』に書いたように、県の公共事業を受託した業者「子供被災者支援基金」の沖縄事務所と委託側である県の関係者や、本来は第三者である「万国津梁会議」のメンバーが、契約前日(5月23日)に前祝いをしていた証拠の写真をきっかけに、今、沖縄では蜂の巣をつついたような大騒ぎになっています。

そして、渦中の人物の一人、徳森りま氏を議会に参考人招致することを決定(決議の際は「与党=デニー側」は退席)したところ、連絡が取れない状態だったのですが、実は、9月30日付けで「子供被災者支援基金」を退職していることが判明しました。

そして、最新の情報では台湾に行ってしまったそうです。

しかし、公共事業の契約はそのままとのこと。

 

主な登場人物(団体)は下の図のような相関関係があります。(沖縄自民党の県議・島袋大氏らが記者会見した際のパネルより)

 

20191004_okinawatimes04

 

5月23日の宴会の写真(←クリックすると表示されます)

玉城デニーの隣(後ろ)が島袋純教授(沖縄独立運動家)、手前が徳森りま氏、右側の列の女性は鈴木理恵氏(子供被災者支援基金の山形事務所)

 

徳森りま氏、だけでなく、例えば新外交イニシアチブの代表の猿田佐世氏など、名前で検索すれば幾らでも情報が出てきますが、彼女は普天間飛行場辺野古移設の県民投票など、反基地活動家として玉城デニーをバックアップしていた人物で、私設秘書と呼んでもいい人間です。

万国津梁会議のメンバーも、沖縄の方ならお馴染みの反基地活動家のようです。

外連(けれん)の島・沖縄――基地と補助金のタブー』などの沖縄のタブーに切り込んだ著書がある篠原章氏のサイトから一部を引用させて頂き、ご紹介します。

 


「業者との癒着」写真で浮上した玉城デニー知事の守護女神「徳森りま」をめぐる疑惑
2019/10/07

徳森氏は、元山仁士郎氏と共に、知事候補にいちばん遠いところにいた玉城デニー氏を知事に擁立する動きの中心にいた人物である。つまり、徳森氏がいなければ玉城氏は知事になっていなかったということだ。

徳森氏の曾祖父はペルー移民、父の代にいったん沖縄に戻ったが、小学校低学年まで南米で過ごし、その後大学・大学院まで沖縄で教育を受けている。卒業後、南米での交流事業に2年間参加し、帰国してからは世界のウチナーンチュ大会や島ぐるみ会議の事務局などで働いてきた。「多様性の尊重」や「沖縄の自己決定権の尊重」という立場から辺野古埋め立てに反対する。玉城知事の信頼は絶大で、徳森氏が要請する会合(飲み会も含む)やイベントには最優先で参加するという。知事公室が把握していない外部での活動の大半は徳森氏によるブッキングだといわれている。フジロックフェスティバルもその1つだ。徳森氏の差配に知事公室の業務が追いついていないという。

 

なお、上に提示した画像(パネル)では「當間嗣基」となっていますが、おそらく正しくは「当真嗣基」で、玉城デニーの娘婿です。

 


https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/369724
知事特別秘書 当真氏を任命
2019年1月9日

(無料公開部分のみ引用)

 玉城デニー知事は1日、日程調整などを担う特別秘書に、元会社員の当真嗣基氏(32)を任命した。 当真氏は1986年5月生まれ、沖縄市出身。専門学校尚学院国際ビジネスアカデミー卒。当真氏は玉城知事の娘婿。 翁長雄志前知事の特別秘書を務めた岸本義一郎氏は12月28日付で辞職した。

 

更に、2019年06月22日付の朝日新聞『論座』サイトの記事を読むと、むしろ、玉城デニーを県知事に選んだ側に徳森りま氏がいることが伺えます。

 


多様性が発展させる民主主義 「新時代沖縄」をつくるポジティブパワー
徳森りま NGO「ちむぐくるアクション」発起人

 大学院を修了後、「島ぐるみ会議」という沖縄の市民団体に事務局スタッフとして関わり、名護市・辺野古へ座り込みに行く市民らの支援や、故・翁長雄志前県知事が国連人権理事会へ参加した際の随行サポートを行った。

(・・・)

 翁長知事が亡くなって数日が過ぎた後も、知事選の候補者選考は一向にまとまらず県民は気を揉んでいた。そうした中、「辺野古」県民投票の会代表の元山仁士郎さんやSEALDs RYUKYUで活動していた後輩から、一緒に会って話をしたいと声をかけられた。数人程度の集まりだと考えていたら、予想に反して20人弱にまで膨れ上がった。そうして集まった10~30代のメンバーで、これから自分たちが沖縄を守るためにどうしたらいいか、どんな政策が必要か、誰を知事にしたいかを、とことん話し合った。

 実は、2018年春に翁長知事のがんが明らかになった時に、市民の間では後継者候補として当時衆議院議員だった玉城デニー氏の名前がささやかれていた。しかし、政党や組織からなる「調整会議」の人選関係者の間で彼の名前が議論されることはなかった。そのことが頭の片隅にあった私は、集まりの中で事情を話してみた。

 はじめは、「玉城デニーって誰?」「僕は安室奈美恵ちゃんが知事になったほうがいいと思う」などと話していたメンバーだったが、(・・・以下、会員のみ)

 

今回の件を沖縄メディアは「(業者との)癒着」と表現しているようですが、反基地活動家が玉城デニーを利用した「横領」事件ではないでしょうか。

沖縄タイムスなどが珍しく玉城デニーに冷たいのも、元々、“軽い神輿”として選んだだけだからでしょう。「タマネギ男」と書きましたが、玉城デニーは「パペット」です。

 

 

 

 


 

 

 

 

 

2019/10/09

【あいちトリエンナーレ】日本人よ、東北人よ、怒れ!福島ヘイトの映像作品

日本軍兵士を侮辱した作品や昭和天皇のご真影を燃やして踏みにじる作品は既に衆目を集めていますが、直接的に現在生きている日本人を侮辱する作品があることが分かりました。

こうなると、慰安婦像(売春婦像)は、そこに関心を集めるための“カモフラージュ”なのかと思えます。

問題の作品は、Chim ↑ Pomという出品者の映像作品「KI-AI 100」(気合い100?)で、売春婦像の後ろに見世物小屋がしつらえてあり、そこで上映されているようです。(画像はこちらのツイートからお借りしました。)

 

Aichi_triennial05_fukushima_hate01

 

動画は、被災地らしい瓦礫の山の前で円陣を組み、最初こそ「復興するぞ!」などとエールを送っているのですが、途中から「放射線、最高!」などといったヘイトに変わります。

作品全体はこちらのYouTube動画にupされていますが、下に、キャプチャしてトリミングした画像を提示します。

 

Aichi_triennial05_fukushima_hate03

 

放射線、漏れてるぞ!

 

Aichi_triennial05_fukushima_hate02

 

相馬市、最悪!

 

これを作ったの人間の国籍は分かりません。が、こうしたヘイトを堂々と日本国内で展示し、自治体の公金が使われることを許していることが問題です。

韓国(人)の日本ヘイトにかかずらってる余裕はありません。(もちろん、怒るべきですが) 日本人はまず日本の「内なる敵」と戦わなくてはなりません

 

最後にもう一言。

この“反日トリエンナーレ”に多くの日本の一般人は怒りの声を上げています。

しかし、本来、怒らなければならないのは美術界の人間ではないでしょうか?

『表現の不自由展』の奴らは「美術展」をプロパガンダやヘイトの場に貶めてしまったのです。恐らく今回の一件は、美術展、特にモダンアートに対する「胡散臭さ」を多くの日本人に植え付けてしまったことでしょう。

これに抗議の声を上げずに「表現の自由を守れ」(=税金を寄こせ!)などと言っている“自称・芸術家”は単なる“たかり”です。

彼等はこの瞬間、単なる“芸術ゴロ”にまで堕ちてしまいました。

 

【追記】この作品を見た方のインタビュー(upして下さった@vanilloveさん、ありがとうございました。)

 

  

動画の中で「第二のセシウム米」と仰っていますが、ご存知でない方は「セシウムさん騒動」(Wikipedia)をお読み下さい。 

 

  


 

 

 

2019/10/08

【あいちトリエンナーレ】河村たかし市長を応援します!【表現の不自由展】

報道されているとおり、本日8日からあいちトリエンナーレの企画展『表現の不自由展 その後』が再開されます。

そして、河村たかし名古屋市長は反対のための座り込みを宣言しました。

 

20191008_kawamura_support_banner


やっつけで作った応援バナーですが、必要ならご自由にコピーしてお使い下さい。

 

 

Twitter情報ですが、

  • 入場者は事前予約の整理券方式
  • 抽選で1回30人までのツアー方式▽手荷物は預ける
  • 金属探知機チェック
  • 動画撮影禁止
  • SNS拡散防止の対策も講じる

などの制限事項を大村秀章愛媛県知事が会見で示したそうです。

産経もこのようにツイート。

 

 

鑑賞の不自由展...(´・ω・`)

 

 

 

 

  


 

 

 

2019/10/03

沖縄のタマネギ男爆誕!玉城デニーと万国津梁会議、新外交イニシアチブ、公共事業を私物化か

公開: 2019-10-03 08:27:17  最終更新: 2019/10/05 5:50 

首都圏では全く報道されていないのではないかと思いますが、今、玉城デニー沖縄県知事が「タマネギ男」状態になっています。いや、沖縄だから「島ラッキョウ男」と呼ぶべきか。

 


【このエントリーの要点】

  • 沖縄県の公共事業を受託したのはペーパーカンパニーの疑惑(沖縄県内事務所は応札時、徳森氏1名のみ)。
  • 公共事業の契約日前日に玉城デニーを含む利害関係者で前祝い?
  • 玉城デニーの反基地全国キャラバンは「新外交イニシアチブ」(ND)が受託。その住所は徳森氏の会社と同じ。
  • 公共事業の選定を行う「万国津梁会議」のメンバーはNDと重複。
  • 沖縄タイムスも批判的記事

 

下は沖縄の良心『八重山日報』の記事です。

 


http://www.yaeyama-nippo.co.jp/archives/9117
契約前に受注業者と会食 自民、玉城知事を追及 県議会
2019/10/3

 玉城デニー知事が、自ら設置した「万国津梁会議」の支援業務を受注した団体の関係者と契約前日に会食していたことが9月30日、県議会の一般質問で明らかになった。

 10月1日の一般質問で照屋守之氏(自民)は「受注する側がじかに連絡して知事と会っている。発注者と受注者の癒着ではないか。世間的に許されない」と追及した。

 玉城氏は「契約日は知らなかった。プライベートで参加した」と釈明。会議を所管する文化観光スポーツ部の新垣健一部長も「予算執行は、部内決済で完結している。契約については知事に報告していない」と答弁した。
 契約の受注先が内定したのは5月17日、問題とされた会食は5月23日、契約日は同24日だった。玉城氏によると会食には県職員も同席し、時間は1時間ほどだったという。

 自民党の中川京貴会長は議会の調査権行使を要求したが、新里米吉議長は県当局の答弁に問題はないとして拒否した。

 照屋氏は万国津梁会議の支援業務の受注団体が、玉城氏が県外で米軍基地問題を訴える「トークキャラバン」の委託も受けていることを疑問視。玉城氏を支える国会議員が団体の評議員を務め、辺野古基金からも予算が流れていると指摘し「政治団体に等しい。県が1043万円で委託するのは許されるのか」とただした。

 池田竹州知事公室長は辺野古基金から寄付金があったと認め、余剰分は返還されていると反論した。委託業者は公募で選定し、必要な審査を通過したと説明した。

 維新の當間盛夫氏は団体について「知事の訪米で役割はあったか」と質問。池田氏は「昨年の知事訪米で、(団体は)関係していない。今月の訪米は県のワシントン事務所が対応する」と返答した。

 

少し、複雑なのですが、沖縄県の公共事業を受託した企業を巡る疑惑が2つあります。

まず、有識者による委員会(万国津梁会議/ばんこくしんりょうかいぎ)を経て公共事業を受託した企業との問題。そして、 ②玉城デニー知事が行っている反基地全国キャラバンやフジロックフェスティバル参加の実働部隊、一見関係ないこの2つの事業のキーパーソンが徳森りま氏という人物で、反基地活動に公費が流れているという疑惑です。徳森氏は実は翁長雄志前県知事時代から関わっており、沖縄ではデニーの実質的な秘書とも呼ばれている人物です。

 

玉城デニーの万国津梁会議の公共事業収賄疑惑

「万国津梁会議」とは、沖縄県のHP「平成31年度 万国津梁会議設置等支援業務の企画提案募集について」によると以下のような目的で設置された第三者の有識者委員会です。公共事業の選定を行うという立場上、透明性が求められます。メンバーについては後述します。

 


沖縄21世紀ビジョンの基本理念及び5つの将来像を実現し、新時代沖縄を構築するために、更なる政策の推進が必要であり、有識者等から意見を聴くため「万国津梁会議」を開催し、効果的な議論等を促すための万国津梁会議設置等支援に係る業務を行う。

 

この問題を厳しく追及したのは自民党の県議です。下はNHKのwebニュースの動画のキャプチャ。(アナの服装から沖縄ローカル記事と分かります。)

 

20190930_nhk01

 

20190930_nhk02

 

上の画像にも写っていますが、正式契約の前日に玉城デニー沖縄県知事を初め、受託者、秘書(玉城デニーの義理の息子)や県職員、会議の委員と共に宴会をしている写真が県職員のSNSにupされました。(現在は削除)

 

20190524_tamaki

 

こちらの写真はもう少し顔がよく分かります。

 

経緯。(琉球新報記事より)

20191003_ryukyu_bankokusinryo

 

公共事業の具体的な内容は不明ですが、に1社のみ応札(何故か他の応募者は辞退)したため随意契約で落札(受託契約:2407万7千円)。この団体は県外の団体(一般社団法人子供被災者支援基金/住所:山形県寒河江市大字寒河江内の袋24番地の6)で沖縄の事業所の設立者は同法人の鈴木理恵氏、職員は徳森りま氏1名のみの事務所があるだけで、事務所の設置は2019年1月14日。設置以来、公共事業の受託実績はゼロです。

しかも、沖縄に開設された団体名は「万国津梁会議設置等支援業務スタートチーム」で募集の少し前に設立されたので、まるで事業を請け負うために設立されたようなものです。

(下の画像は大山たかお那覇市議のYouTube動画より)しかも、住所の場所は古いアパートの一室。この部屋が後述する新外交イニシアチブの沖縄事務所と同じです。

 

20191002_ooyama01

 

ここで、山形県の子供被災者支援基金についても振れておくと、HP(http://kodomohisaisha.org/about/)の概要によると、以下のスタッフで、住所で地図を検索すると、畠に囲まれた民家です。

  • 代表理事: 鈴木理恵
  • 事務局長: 早坂信一
  • 監 事: 東田秀美
  • 相談役: 谷瀬未紀

 

県側の弁明によると、宴会に参加した県職員は受発注に関係ない部署だから倫理規定に抵触しないということですが、宴会の画像で分かるように、最高責任者の玉城デニーや委員会メンバー、受託業者とあってはもろに利害関係者であり、どう見ても「前祝い」の宴会です。特に、これが受託業者の接待であれば大問題です。

 

【2019/10/04追記】沖縄タイムスの記事の画像で確認できました。

 

20191004_okinawatimes01s

 

主な登場人物(団体)は下の図のような相関関係があります。(沖縄自民党の県議・島袋大氏らが記者会見した際のパネルより)

 

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万国津梁会議のメンバー

琉球新報の記事でご紹介します。

 


https://ryukyushimpo.jp/news/entry-919863.html
万国津梁会議の委員にマイク・モチヅキ氏、野添文彬氏ら5人就任 米軍基地の整理・縮小に向け議論
2019年5月17日 12:10

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(左から)ジョージワシントン大学のマイク・モチヅキ准教授、沖縄国際大学法学部の野添文彬准教授、東アジア共同体研究所の孫崎享氏、国際地政学研究所の柳沢協二氏、琉球大学人文社会学部の山本章子講師

 玉城デニー知事は17日の定例会見で、人権や平和などを議論するため新たに設置した万国津梁会議の委員にジョージワシントン大学のマイク・モチヅキ准教授、沖縄国際大学法学部の野添文彬准教授、東アジア共同体研究所の孫崎享氏、国際地政学研究所の柳沢協二氏、琉球大学人文社会学部の山本章子講師の5人が就任したことを明らかにした。
 
 第1回目の会議を5月30日に開催する。年度内に4回議論し、国内の米軍専用施設の7割が集中するなど沖縄が置かれている厳しい状況を踏まえ、米軍基地の整理・縮小に向け議論する。委員の意見は県の政策に反映させ、日米両政府に基地の整理縮小を求める論拠として活用することも検討する。

 玉城知事は「新時代の沖縄を構築するために有識者に自由に意見を述べていただき、県の施策に反映させていきたい」と述べた。【琉球新報電子版】

 

 

新外交イニシアティブ(ND)と公共事業受託業者の関係

下の大山たかお那覇市議のツイートをご覧下さい。

全国キャラバン事業とは、玉城デニー県知事が全国を回る反基地活動です。脳天気にギターを弾いて反基地の歌なんかを唄っています。

これの実働部隊が新外交イニシアチブ(ND)と呼ばれる団体で、公費が支出されています。そして、NDと万国津梁会議の事業を受注した業者が同じ住所ということです。

 

 

以下は依田啓示さんのツイートです。

 

 

下の画像は「新外交イニシアチブ」のHPから印刷(PDF化→画像化)したものですが、メンバー(初期メンバー?)はこのような人物。ここに今は鈴木理恵氏や徳森りま氏が加わっていることになります。つまり、万国津梁会議もNDも子供被災者支援基金も皆同じ穴の狢。

 

20191003_nd01

 

マイク・モチヅキ氏は万国津梁会議のメンバーでもありますね。屋良朝博氏は玉城デニー辞職に伴う補選(沖縄第3区)で当選した衆議院議員ですが、米軍基地の近くで風船を飛ばして事故を起こそうとしていた活動家です。(こういうのを当選させてしまうのは沖縄県民のダメなところですが...)

 

【2019/10/04追記】沖縄タイムスでさえ玉城デニーを庇わない

上に書いたことと重複しますが、沖縄タイムスでさえ玉城デニー県知事を擁護しない記事を書いているので、情報として引用しておきます。

 


https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/479369
「癒着を疑われるのも当然だ」会食問題で識者 就任1年、デニー知事に火種
2019年10月3日

 玉城デニー知事の重要政策「万国津梁会議」の支援業務を受託した業者と知事の関係を巡り、野党の沖縄・自民が疑惑の追及を強めている。契約前日の業者との会食が県職員倫理規程に違反する疑いや、業者の関係者が知事の政治活動の支援者であることを指摘。知事は「問題ない」との認識を繰り返しているが、自民側は一般質問終了後も常任・特別の両委員会などで、追及を続ける構え。4日に就任1年を迎える玉城県政の火種となりかねない。(政経部・仲村時宇ラ)

◆野党は追及を強める

 県は有識者の意見を聞く「万国津梁会議」で、会場設営、委員の日程調整などを担う業務の公募を4月12日に開始した。同17日の説明会に6社が参加。5月10日に締め切り、共同企業体1社から応札があった。

 県は5月17日に選定委員会を開き、同日に内定を通知、同24日に契約を締結した。問題の会食は前日の23日に開かれた。

 共同企業体は山形県の「子ども被災者支援基金」が代表で、県内の旅行代理店など3社と計4社で構成。この基金は1月に沖縄事務所を設置した。知事は事務所の女性職員から昨年9月の知事選で、支援を受けたことを認めている。

 知事は契約前日に、女性職員や基金代表との会食に、県職員3人と参加。自民県議は「山形から代表者が来て一緒に飲食し、万国津梁会議の話が出なかったとは信じられない」と批判する。

◆沖縄事務所の住所が同じ

 業者の選定や契約の最終決裁者は文化観光スポーツ部の統括監で、知事に報告はなかったという。知事は「全く知らなかった。私的な会食だった」と否定した。

 県職員倫理規程は「県民の疑惑や不審を招くような行為の防止」を目的に、利害関係のある関係業者との会食などを禁じている。一方、職務に関係のない友人らとの会食を除外する。

 金城弘昌総務部長は、特別職の知事は倫理規程の適用対象でないとし「あくまで友人との私的な会食」と強調。職員3人も文化観光スポーツ部の所属でないため「職務と関係がない」と述べ、いずれも規程に抵触しないとの見解を示した。

 自民側は、知事のもう一つの重要政策「全国トークキャラバン」の業務を新外交イニシアチブ(ND)に委託したことにも注目。NDの代表は玉城知事と面識があり、NDの沖縄事務所と、会食で問題になった基金の沖縄事務所は同じ住所だ。

 自民側は「知事が親しい関係者に委託したか、職員が知事の意向を忖度(そんたく)したか。公金支出の在り方として問題だ」と主張している。

◆疑われても仕方がない

 江上能義琉大・早大名誉教授の話 以前からの知り合いが県の業務を受注し、玉城デニー知事がその契約以前に会食していたとなれば、癒着を疑われるのは当然で、あまりに不用意だ。知事は行政の長として疑いを掛けられるような行動は避けるべきだ。

 事業には公金が使われている。知事と関わりがある業者に委託が集中していると疑われている以上、業者選定の経緯と理由を具体的に説明する必要がある。

 知事は会食時、契約について「知らなかった」と答弁しているが、親しい知り合いだ。翌日が県事業の受注契約だとすれば、会食中にその話が出たと考える方が自然で、疑われても仕方がない。

 もちろん県の契約は膨大で、そのすべてを知事が把握しているわけではない。ただ、万国津梁会議は知事の重要政策でもあり、その契約について知らなかったでは済まされない。

 

このテーマの次の記事: 【沖縄】玉城デニーの公金横流しスキャンダルの中心人物、徳森りま氏、台湾に高飛びか!?

 

 

 


 

 

 

 

 

2019/10/02

S.Korean representatives insult Japanese Prime Minister and Rising Sun flag.

S.Korean ruling party displays this poster in the Members' Hall.
How can Japan get along with such a rude country?

 

20191001_korea_hitler

 

article (Korean) : http://www.newsis.com/view/?id=NISI20191001_0015655044

 

* * * *

 

以下、機械翻訳(ママ)と原文。

 


2019-10-01 15:20:54
ナチスヒトラーと旭日旗の阿部

【ソウル=ニューシス】ギムミョンウォン記者=アン・ミンソク議員の主催で「反平和・反環境2020東京オリンピック対応のための討論会」が開かれた1日午後、ソウル汝矣島国会議員会館306号政策懇談会場で廊下にかかったナチスのシンボル旗のヒトラーと戦犯象徴である旭日旗の日本安倍首相のポスターが掲げられている。


나치 히틀러와 욱일기의 아베

【서울=뉴시스】김명원 기자 = 안민석 의원 주최로 '반평화·반환경 2020 도쿄올림픽 대응을 위한 토론회'가 열린 1일 오후 서울 여의도 국회 의원회관 306호 정책간담회장에서 복도에 걸린 나치의 상징 깃발의 히틀러와 전범 상징인 욱일기의 일본 아베 총리 포스터가 내걸려 있다.

 

 

  


 

 

 

【ハンセン病“家族”訴訟】反基地活動の化けの皮がはがれたハンセン病“家族”訴訟

沖縄のハンセン病“家族”訴訟原告団がとうとう正体を現しました。

以前のエントリー『【ハンセン病訴訟の不都合な真実】ハンセン病の家族訴訟は沖縄「反基地活動」とリンクしている』でご紹介したとおり、米軍統治下の家族訴訟を言い出しました。

また、“家族”も、甥や姪、孫まで金を払えと言い出しています。もう、韓国の自称徴用工訴訟と同じ様相を帯びています。

そして、この原告団の弁護士に賠償額の一定割合の報酬が支払われることを見過ごしてはなりません。惠隆之介氏によると、彼等の合い言葉は「沖縄は良い稼ぎ場所」なのだそうです。沖縄県民の「被害者意識」を利用して、騒音訴訟などの原告が集めやすいからです。

安倍政権が、厚労省の言い分を無視して参議院選挙前の人気取りに行った愚かな判断のせいです。

【ハンセン病“家族”訴訟】一度の謝罪と賠償金では終わらせへんで~』に書いたとおり、賠償だけで無く、「人権啓発」利権まで求めているので、同和利権とも同じ構造です。

 


https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191002/k10012108501000.html
ハンセン病患者家族の新たな補償制度 最終的な補償額が焦点に
2019年10月2日 5時52分

ハンセン病患者の家族への差別被害を認めた集団訴訟の判決を受け、政府は新たな補償制度をめぐり、補償額を判決以上に増額し、対象も拡大する方針を固めました。ただ、原告側とはなお折り合っておらず、最終的な補償額が焦点となります。

ハンセン病患者の家族への差別被害を認めた集団訴訟の判決では、1人当たりの賠償額が元患者との関係に応じて異なっていて、弁護士費用を除き、差別を受けたという認識がある元患者の親子や配偶者は130万円、きょうだいは50万円などとなっています。

これを受けて、政府は新たな補償制度をめぐり、原告側の意向や過去の事例などを踏まえ、それぞれの補償額を判決以上に増額する方針を固め、原告側との協議で具体的な額を提示していることが、関係者の話で分かりました。

また、補償の範囲も判決以上に拡大し、元患者のおいや、めい、孫も同居していたことを条件に対象に加えるほか、元患者本人への賠償を命じた判決が確定したあとの平成14年以降に被害があった家族や、アメリカ軍占領下の沖縄で被害を受けた家族も含める方針です。

ただ、原告側は「補償額が不十分だ」としていて、なお折り合っておらず、最終的な補償額が焦点となります。

政府は2日、ハンセン病の差別解消のための「協議の場」を設け、人権啓発や名誉回復に向けた具体策についても議論を本格化させることにしています。

 

アイヌ利権といい、この政権は、日本を破壊しようとしているのでしょうか。

 

 

  


 

 

 

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