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2019/07/22

【韓国】李宇衍(イ・ウヨン)氏の国連シンポジウム報告/「朝鮮半島からの戦時労働者に本当は何が起こったのか~ 軍艦島の真実」【なでしこアクション】

以前のエントリーでご紹介したように、7月2日にジュネーブ国連人権理事会で韓国の李宇衍(イ・ウヨン)氏が日本のNGOと共にシンポジウムを開催し、且つ、スピーチをされました。

シンポジウムのテーマは「朝鮮半島からの戦時労働者に本当は何が起こったのか~ 軍艦島の真実」ということで、その模様を、参加された松木國俊氏、山本優美子氏がチャンネル桜の『夢を紡いで』で報告していらっしゃいました。

  

【夢を紡いで #75】国連で伝えた“徴用工”の嘘・「軍艦島」の真実-松木國俊氏、山本優美子氏に聞く~[桜R1/7/19]

司会:中山恭子(参議院議員)
ゲスト:松木國俊(挑戦近現代史研究所所長・国際歴史論戦研究所上席研究員)・山本優美子(「なでしこアクション」代表・国際歴史論戦研究所副会長)

 

番組では、シンポジウムやスピーチを動画を交えて説明されていますが、イ・ウヨン氏に関しては、先日のエントリーでもご紹介したように、韓国へ戻られたイ・ウヨン氏の研究室には抗議の電話が鳴り続けたそうですが、ジュネーブにいるときも携帯に嫌がらせのメッセージが次々に届いたという話でした。

 

今回の国連人権理事会の模様は詳しくは山本優美子氏のなでしこアクションのサイトに掲載されていますが、アクセスしやすいように該当ページや各種資料(PDF)への直接リンクも以下に貼っておきます。(下記サイトには様々な情報がまとめられているので、是非ご一覧下さい。)

 

【報告】国連NGOイベント「朝鮮半島からの戦時労働者に本当は何が起こったのか~ 軍艦島の真実」

【 サイドイベント 】
◆ タイトル:朝鮮半島からの戦時労働者に本当は何が起こったのか ~ 軍艦島の真実
What Really Happened to Korean Wartime Workers in Japan:the Truth of the Battleship Island

配布資料
プログラムとプレセンテーション原稿(英語・日本語・韓国語)
・李宇衍氏 論文(日本語): 戦時期日本へ労務動員された朝鮮人鉱夫(石炭、金属)の賃金と民族間の格差

 

以下、配布資料からイ・ウヨン氏のスピーチ(日本語訳)のみを転記させて頂きました。

 

朝鮮人労務動員の真実

李 宇衍
経済学博士
経済史 、落星台経済研究所研究員
反日民族主義に反対する会 代表


こんにちは。韓国落星臺経済研究所の研究委員であり「反日民族主義に反対する会」の代表を務めている李宇衍 イ · ウヨン です。

韓国と日本が歴史の真実を共有し、それを世界の人々に伝えるための場にこうして立つことが出来ますことを、光栄に存じます。ありがとうございます 。

現在、韓日関係は1965 年国交正常化以来最大の危機に直面しております。これは今回の主なテーマである「端島」に象徴される朝鮮人戦時労働者問題と深い関わりを持っております。 2018 年 10 月 30 日韓国最高裁は、日本企業が該当する労務者たちに損害賠償をしなければならないという判決を下し、韓国の大統領がその判決を尊重して、日本政府と企業にその履行を要求しているからです。

韓国司法府の宣告や政府の態度は戦時労務動員を「強制連行」と「奴隷労働」であると誤解していることから発生したものです。これは韓国における日本を無条件で敵対視する感情的「反日種族主義」が原因であり、一方で日本の朝総連系 硏究者である朴慶植が韓日国交正常化を阻止するため 1965 年出版した『朝鮮人強制連行の記録』で主張している内容が今日に至るまで無批判的に受容されている結果でもあります。

今日、 韓国人の歴史認識に深い影響を及ぼした韓国の一部の研究者やジャーナリストそして日本におけるいわゆる「良心的知識人 」達も、朴慶植と同じような歪曲された歴史認識を持っております。彼らは朝鮮人戦時労働者が賃金を受け取れなかったり、あるいは民族差別によって日本人と比べて極めて少額しか受けとれなかったと主張してきました。しかしその主張はまったく嘘です。研究者である私がそのことを確認し、その結果を韓国語 日本語そして英語の論文によって発表し、世界の人びとに(真実を)知らせるために努力して来ました。

第2 次世界大戦に参戦したすべての国において戦争物資を生産していたすべての企業と同じように日本企業も豊かな資金を持っておりました。 日本企業はその現金を増産と利潤のために惜しみなく使いました。増産が利潤を増大させる最も効率的な方法であったからです。したがって賃金 において朝鮮人を差別する必要もなく、実際にそういうこともありませんでした。私が最近発見したところによると、当時の(炭坑で働く)朝鮮人の賃金は他職種の 朝鮮人 や日本人に比べて非常に高かく、場合によっては日本人の同僚たちさえ不満を抱くほどの高い水準でした。 朝鮮人 炭鉱夫の月収入は朝鮮で仕事をする教師の 4.2倍、日本の警察官の 3.7 倍 に もなりました。

日本人とは別扱いで朝鮮人は「奴隷」 のように使役されたと言う主張がありますがこれもまったく嘘です。例えば、 2017 年米國ニューヨークのタイムスクエアで韓国映画である「軍艦島」を宣伝するため利用した写真は戰時期の朝鮮人ではなく 1950 年代の日本人であることが確認されました。当時朝鮮人労働者の写真を見ると非常に健康であり壮健堂々としていました。また、その広告では「 122 人が死亡した」
と宣伝しましたが、 1939 年から 1945 年にかけて死亡した朝鮮人は出産時に死亡したり自然死した人を含めて 64 人でした。広告で宣伝した 死亡者数はまったく差別待遇の根拠に ならないことが明らかであります。

一部の韓国人や日本人が宣伝することとは異なり、 朝鮮人戦時労働者の生活は日本人と同様に自由でありました。真面目な人は高額を貯蓄したり朝鮮にいる家族に送金しました。その資金で負債を清算したり農地を購入しました。また、賭博や外食そして朝鮮人女性たちが接待する「産業慰安所」でその収入を蕩尽する朝鮮人もいました。これは朝鮮人労働者がそれほど自由な生活を送っていたことを物語っています。

歴史を誇張かつ歪曲する韓国と日本の研究者やジャーナリストたちは、無責任な言動をもうやめなければなりません。彼らの無謀な言動によって多くの人々が歴史を誤解しているからです。少なくとも両国の研究者たちは労務動員の実態を把握するためにこれから努力すべきです。できることなら共に力を合わせて研究に着手すべきでしょう。

以上の次第から、私は「端島住民会(真実の歴史を追求する端島島民の会」が、戦時中そこに暮らした朝鮮人労働者の労働と生活の実態を知らせるために行っている運動や歴史歪曲を修正するための運動を強く支持しております。私が所属する韓国における「慰安婦と労務動員労働者の銅像設置に反対する会」と「反日民族 主義に反対する会」も皆さんを支持しております。

皆さんと連帯して真実の歴史を回復することを切望しております。そのことが韓日関係を回復して両国の友好と善隣関係をより発展させるのに寄与するのであると固く信じているからです。

 

なお、8月6日に参議院議員会館にて、イ・ウヨン氏も参加されて「国連 人権理事会 派遣団 報告会」が開催されるそうです。(無料/席数に限り:収容108名) 詳細は、こちらの国際歴史論戦研究所のお知らせサイトにて。

 

一旦、公開し、後ほど新聞記事などを追加します。(→新規エントリーに掲載しました。)

 

 

  


 

 

 

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コメント

またのお返事をありがとうございます。川崎もそのような馴染み?のある土地だったのですね。全然知らなかった事だらけです。
名字は日本の行政から、この名を名乗るようにとの事で決まったと親から聞いています。金さんの金本、とかのように直では無く、仰られる通り日本風過ぎてわかりにくかったのかもしれません。

歴史はなるほど取り返すわけにはいかない。しかし歴史上の事実、過去を意味づけるのは、現在から未来にわたる私たちの行為であり、それゆえに、私たちが自ら生きようとする限り、歴史上の事実は一瞬ごとにその意味を変化させている(サルトルから)

歴史を変えることは出来ませんが、歴史に対する見方、考え方、意味づけを変えることは出来ます。個人でも同様で、歴史上の事実や過去の意味を「気づき」なしに生き、受け入れることは、未来を親からの呪縛に従属させる事になるかと思います。それは自らの人生を歴史の陰に委ねた、癒しのないものにすると思っています。



加藤様

>解説をしている動画とはyoutubeでしょうか?
はい。李承晩TVはYouTubeのチャンネル(番組)です。
このコメント欄は管理者しかURLが貼れないので、「李承晩TV YouTube」などで検索なさるか、下のURLから辿り着けると思います。

https://www.youtube.com/channel/UC0ddvpoS9dg3EFWo62VarOA

解説は韓国語ですが、過去に公開した動画に日本語の字幕をつけて再upしてくれているので、日本人でも理解できます。
また、日本語版の動画でもハングルでコメントされている方がいます。
私もハングルは全く読めませんが、Google翻訳を使うと大意は分かります。
李承晩TVに出演されている先生方は「親日」なわけでも日本におもねっているわけでもなく、事実に基づいた主張をされているだけです。
支援のしかたについては、後ほどブログ記事にしてみようかと思っているので少しお時間を戴き度。

当方も川崎に生まれ育ち、川崎は在日コリアンが多いので在日コリアン(あるいは帰化された元コリアン)の子どもは1学年に1人はいました。
尤も、苗字でそれと分かるだけで、よくある日本名だと全く分からないので、もっとたくさんいたのかも知れません。

川崎にはまとまって在日コリアンが多いので、政治的主張の声も大きいのですが、加藤様のようにそうした声を上げずに静かに暮らしている方も多いと思います。
日本人の中に日本の敵がいるように、在日コリアンの中にも韓国国内にもまた同じ民族の敵がいるのだと理解しています。
ただ、韓国国内ではその「敵」が強大すぎて、理性的な方達はかなり劣勢なのが心配です。

こちらこそ、お返事をいただきまして誠にありがとうございます。解説をしている動画とはyoutubeでしょうか?私はネットに疎くpaypalも恥ずかしながら初耳なのですがこれから調べていきたいと思います。自分は日本に生まれて日本の学校を出て日本の会社に着き日本の名前を使い生きてきました。パスポートを見せない限り、国籍に関して友人にも冗談と押し通されるほど自分で自分を証明できません。都内や関西の出でも無く(私のイメージは、そちらの方達は国籍意識が強い感じです)両親からも生活はとてつもない貧困で苦労した話は聞きましたが、近所の方から支援していただいたり(見た目では国籍がわからないからかもしれませんが)日本の方の批判とか差別とか、そういうのを聞いた事がありません。お弁当にキムチ入れていったら匂いがすごかったとかは聞きましたが笑、でもそういう何も無かったですよという話ってなかなか報道されませんよね。だからイヨウン氏や、それに関してのツイートの感想などのニュース番組を見て胸にくるものがありました。また、この様にブログに掲載されているサイトを見て熱くなるものがありました。
私も書籍を読んでみたいです。この度はこの様な突然のコメントに、親身に対応していただきましてありがとうございました。とても嬉しかったです。わだかまりが和らいでいく事を心より願っております。

>加藤様
コメント、ありがとうございました。
当方はイ・ウヨン氏の活動に共感してブログでご紹介しているだけで、特別なことはできませんが、イさんが出演して解説をしている動画『李承晩TV』(日本語字幕あり)にはPayPalでの寄付も受け付けており、また、数ヶ月後にはイ・ヨンフン先生との共著『反日種族主義』も日本語に翻訳されて発売予定です。発売されたら購入して応援するつもりです。

Mr.サンデーニュースでイウヨン氏を知り、またその動画について韓国の方が日本に行かれた親族から虐待などの話を聞いていないというコメントから、日本に住んでいる私からも何かお力になれたらと思い連絡先を探してこちらのサイトに至りました。在日三世と言われる世代となります。韓国語は話せず読めません。こちらからお伝えする術がありません。もし何かイウヨン氏にお伝え出来るのでしたらお願いしたい次第です。突然のコメント失礼しました。

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