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2019/06/24

【沖縄】「慰霊の日」を政治利用する玉城デニー知事。総理のスピーチに野次を飛ばす人達とは...

23日は沖縄県では「慰霊の日」とされ、総理を始めとした閣僚も出席しての一大イベントになりますが、近年は「政治ショー」や「プロパガンダの場」に堕ちています。

翁長知事の時代から、「追悼」とはほど遠い政治アピールの演説となり、その合間には拍手や指笛がいちいち起こり、安倍総理のスピーチでは野次や怒号が飛び交うというのが恒例になってしまいました。

ただ、それが「一般的な沖縄県民」なのか?というとそうではありません。これを見て、「沖縄県民の民度が低い」と県外の人間に思わせることは、分断を図る輩の「思う壺」でもあるのです。

 

指笛というのは、本土の人には理解しにくいのですが、「ひやかし」や「嘲笑」ではなく、「声援」や「(味方への)鼓舞」の意味があるようです。これを知ったのはスポーツの試合で、そういうシーンで使われるからです。(ただ、これは沖縄の方も、県外人には前者のようにとられるということは知っておいた方がいいかも知れません。対戦相手のファンは「侮蔑」と勘違いすることが多いので。ネットを見ない方には伝わらないと思います。)

 

ブログ主はネット中継(ニコ生)とNHKの中継を同時に見ていたのですが、ネットは淡々と映像を流すだけに比べ、NHKは男性アナウンサーのポエムのようなナレーション。今年は、何故か、前回の翁長知事の映像に始まり、「その遺志を受け継ぐ玉城デニー知事」云々、そして、その映像は辺野古の埋立地に土砂を投入する映像と、「追悼」そっちのけでプロパガンダを垂れ流していました。

追悼式典に出席された自民党・和田政宗参議院議員がツイッターで現場から情報を流していましたが、首相に対して野次が飛ぶと、近くの席の男性が「沖縄の恥だ」と呟いていらしたそうです。

そんな現地の声を産経新聞が取材していました。

 

https://www.sankei.com/politics/news/190623/plt1906230029-n1.html
沖縄「慰霊の日」続く政治利用 「祈りの場なのに…」
2019.6.23 19:57

 23日に沖縄県糸満市で開かれた沖縄全戦没者追悼式は、さながら政治集会の様相を呈した。玉城デニー知事が米軍普天間飛行場(宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し「県民の圧倒的民意に寄り添い、辺野古が唯一との固定観念にとらわれず県との対話による解決を強く要望する」と述べると、会場には拍手と指笛とともに「そうだ」「よーし」との声が飛び交った。

 安倍晋三首相も出席した式典で知事が政治的要求を突き付ける「平和宣言」は、翁長雄志(おなが・たけし)前知事の在任時から繰り返されてきた。今回は玉城氏が知事に就任して初の式典だったが、「慰霊の日」を政治利用する悪弊は断ち切れなかった。

 玉城氏による「県民の圧倒的民意」の誇示も政治的思惑が垣間見える。2月の県民投票では辺野古移設への反対が投票者数の7割以上を占めたが、投票率は52%だった。有権者の6割以上は反対しておらず、評価は必ずしも定まっていない。

 会場の一部では、式典が始まる前から異様な怒声が飛び交っていた。
 「安倍は帰れ! 辺野古新基地建設は許さん! 憲法改悪許さんぞ!」
 「お前らが帰れ!」

 公園入り口には首相の到着を待ち構えるようにマスクやサングラスで顔を隠した「市民」ら数十人が陣取った(※)。それに反発する団体との間でやじの応酬が続いたが、首相は既に別の入り口から会場入りを済ませていた。

※ブログ主註: 式典に訪れた自民党・和田政宗参議院議員がツイッターに画像をupしていましたが、このような人達だそうです。

 

 

 式典会場では、県職員らがプラカード掲示などの示威行為の禁止を呼びかけ、目を光らせたためか、中盤まで静かに進行した。ただ、首相があいさつを始めると、「帰れ!」「恥知らず!」「辺野古を止めてから言え!」などのやじが相次いだ。

 これも翁長時代からの光景だ。浦添市の無職男性(80)は取材に対し「首相は沖縄の米軍基地を縮小するといいながら、やっていることが違う。首相に県民の思いを直接伝えられるのは式典しかないから、やじも仕方がない」と一定の理解を示した。

 しかし、厳粛な式典を妨害する行為だととらえる出席者は少なくない。

 糸満市の遺族会幹部(81)は「みんな慰霊のために来ているのに邪魔している」と眉をひそめた。同市の高校1年の女子生徒(15)は「やじを飛ばすと、会場の人がやじに耳を傾けてしまう。亡くなられた方々に祈りをささげる場所なので、おかしい」とあきれ顔だった。

 休暇を利用して式典に初めて参加した三重県菰野町の男性(36)は「隣の人が大声を上げたせいで、首相の言葉が頭に入ってこなかった。式典に参加した子供たちに見せられない光景だった」と苦笑した。公園にいた派遣社員の男性(25)は「やじを飛ばすのは一部の基地反対の活動家に過ぎないですよ」と冷ややかだった。

 県がこうした行為を黙認しているわけではない。式典会場には「大声等をあげる場合は退席してもらいます」と書かれた看板も置かれた。実際にやじを飛ばした出席者には、関係者が退去を促した。

 だが、肝心の玉城氏の態度は、はっきりしない。玉城氏は式典後、記者団に「戦没者の御霊(みたま)に哀悼の誠をささげる式典なので、静謐な中で式典が行われる方が望ましい」と述べつつ、こう付け加えた。

 「参加されている方々にはそれぞれの思いがある。そういう思いを持っていらっしゃるのかなと感じた」
(杉本康士、奥原慎平)

 

 

なお、メディアが沖縄戦を語るときによく使う「20万人の犠牲者」とか「県民の1/4が犠牲に」という紋切り型の表現は、よく沖縄の保守の方が否定をしています。ブログ主は具体的なソースを示せないので、チャンネル桜の『沖縄の声』などで聞いた話と断りますが、交通事故死者などをかき集めて数字を作ったそうです。

これは想像ですが、「20万人」というのが意味のある数字なのではないかと思います。

ホロコーストの犠牲者数は一般に「20万人」と言われますが、”南京大虐殺”の犠牲者も20万人、”従軍慰安婦”の犠牲者も20万人(と主張)です。

 

下は、糸満市摩文仁にある「平和の礎」の刻銘に関する一つの証言ですが、刻銘者は今でも毎年増えています。

メディアは統一教会系なのですが、発言機会が少ない沖縄の保守の方の寄稿文がよく掲載されるので、ブログ主はチェックしています。

 

https://vpoint.jp/okinawa/138790.html
「平和の礎」刻銘戦没者は水増し、発案者の上原正稔氏が指摘
2019/6/22(土)

あす沖縄「慰霊の日」

 23日は組織的な沖縄戦が終結した日。沖縄県は、沖縄戦全戦没者追悼式典を正午、糸満市摩文仁の沖縄県平和祈念公園で開く。戦没者名を刻んだ糸満市摩文仁の「平和の礎」に、2019年度は新たに42人が追加刻銘され、刻銘者総数は24万1566人となった。そのうち、沖縄県出身者は約15万人に上る。

 「平和の礎」発案者で戦争ノンフィクション作家の上原正稔氏はこのほど、県庁で記者会見を開き、「平和の礎に刻まれている刻銘者の過半数は沖縄戦と関係のない人々で、沖縄戦で亡くなった県出身者は5万5千人程度。意味もなく、県民の犠牲者を増やす嘘はやめてもらいたい」と訴えた。

 平和の礎は、「世界の恒久平和を願い、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられたすべての人々の氏名を刻んだ記念碑『平和の礎』を太平洋戦争・沖縄戦終結50周年を記念して建設する」という趣旨で1995年に建設された。

 県出身者の刻銘対象は、①満州事変に始まる15年戦争の期間中に、県内外において戦争が原因で死亡した者②45年9月7日以後、県内外で戦争が原因で1年以内に死亡した者――と規定されている

 沖縄県生活福祉部は96年、沖縄戦犠牲者は20万656人と発表。総務省もこの数字を採用している。

 戦後、国は、軍人・軍属の遺族を支援するための「戦傷病者戦没者遺族等援護法」で、民間人までも「戦闘参加者」と位置付け、約5万6千人の沖縄県民が援護の対象となった(※)。上原氏は、この数字をもとに、「嘘の申請をした人を差し引けば、県民の犠牲者は5万5千人を上回ることはない」と断言した。

※ブログ主註:大田実中将「沖縄県民かく戦えり」

 また、戦前の昭和19年の人口と戦後の昭和21年の人口を勘案して、一般県民の約9万4000人が犠牲になったと推計されていることについて、上原氏は「戦前に本土や台湾に疎開してしばらく帰らなかった人が多いことが一切考慮されていない乱暴な数字だ」と批判。離島の粟国村を例に、「満州事変から戦後までの粟国村出身者を刻銘した結果、沖縄戦における20人弱の戦没者が601人に膨れ上がっている」と指摘した。

 上原氏は今年3月、県議会に正しい戦没者数を把握するよう意見書を提出。5月には、政府宛てにも同様の意見書を提出した。

 (沖縄支局 豊田 剛)

 

 

  


 

 

 

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