災害時、避難所で使われる「段ボールベッド」はどうやって届く?
6月3日付読売新聞夕刊に『段ボールベッド 避難所快適に/供給協定の自治体急増」という記事がありました。
最近は災害時に避難所でこのような段ボールベッドを見かけることが多くなりました。
このベッドの開発エピソードと供給システムの話題の記事ですが、興味深かったので覚え書きとしてエントリーします。
この段ボールベッド、現在使われているものは、縦190cm、横90cm、高さ35cmと、大人が一人で横になれるサイズです。6トンの重さまで耐えられ、組み立ての際にはガムテープなどは不要で、わずか3分で組み立てられるそうです。
これを考案されたのは、大阪府八尾市の段ボール製造会社「Jパックス」だそうで、東日本大震災で床に雑魚寝している被災者の姿を見たのがきっかけだそうです。普及のために情報は惜しみなく公開。設計図は業界団体を通じて配布したとのこと。
段ボールベッドは通販などでも買えるとのことですが、災害時に迅速に届くために、まずは、①都道府県が管轄の段ボール業界団体と提携を契約します。
神奈川県を例にすると、平成29年(2017年)に東日本段ボール工業組合と提携を結びました。この組合は静岡以北の18県を管轄しています。
②市町村、例えば、ブログ主の住む川崎市が被災した場合、自治体から県(神奈川県)にベッドを要請。すると、
③神奈川県は上記組合に発注。
④組合は段ボール業者に製造を発注。
⑤業者から被災地に直接搬入、組み立てを指導。
というシステムになっているそうです。
おそらく、④は被災しておらず、川崎市に比較的近くの業者に製造を依頼するのでしょう。段ボールなので、発注を受けてから製造しても、時間もあまり掛からないのだと思います。
ちなみに、「神奈川県 段ボールベッド 提携」とかそんなキーワードで検索したら、下のプレスリリースが見つかりました。
平成29年12月20日
東日本段ボール工業組合と「災害時における段ボール製品の調達に関する協定」を締結しますー東日本段ボール工業組合が災害時に避難所等に段ボール製品を提供ー
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