【また朝日か】「G20の記念撮影のバックに大阪城は韓国への配慮が欠けている!」
今朝(5月25日)の産経朝刊にソウル駐在特別記者・黒田勝弘氏のコラム『ソウルからヨボセヨ(もしもし)』が掲載されていました。
韓国マスコミの報道をレポートするものですが、まず経緯を書くと、
【朝日】G20記念撮影、背景は秀吉の大阪城 韓国反発の恐れも
有料会員限定記事 ソウル=神谷毅、編集委員・牧野愛博 2019年5月23日11時00分6月末に大阪である主要20カ国・地域(G20)首脳会議で、日本政府が恒例の記念撮影で、背景に大阪城が入る構図を検討している。日韓外交に関わる複数の関係者が明らかにした。大阪城は朝鮮半島を侵略した豊臣秀吉の居城で韓国の反発が予想され、今後調整が行われる可能性もある。(以下略)
【意訳】韓国さん、ここ怒るところですよ。
日本政府よ、韓国に配慮しろ!
【中央日報日本語版】壬辰倭乱を起こした豊臣秀吉の本拠地「大阪城」でG20首脳記念撮影?
2019年05月24日07時57分日本政府が6月28~29日に大阪で開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で、大阪城を背景にした首脳の記念撮影を推進していることが分かった。しかし、大阪城が壬辰倭乱を起こした豊臣豊臣秀吉が築城して居城としていたことから、韓国政府の反発が予想されると朝日新聞が23日、報道した。
大阪城は豊臣秀吉が日本を統一した後、権力誇示のために作った城で、1583年に築城を始めた。豊臣秀吉はその9年後の1592年に朝鮮に倭兵を派兵した。大阪城は1931年に再建され、97年に新たに整備された。
もし文在寅(ムン・ジェイン)大統領がG20サミットに参加して大阪城で記念撮影をすることになれば、侵略された国の大統領が侵略者の城を背景に記念撮影することになる。
このために朝日新聞も、日本政府が記念撮影の背景場所に関連して韓国の反応を気にしているとし、撮影場所が調整される可能性もあると説明した。読売新聞も韓国政府の反発で大阪城の記念撮影計画が調整される可能性があると見通した。(以下略)
黒田記者のコラムは、この、マッチポンプぶりを報告したものでした。
コラムによると、周囲の韓国人は、「そういう発想もありか!」とビックリしていたとのことです。
黒田氏も、大阪城は日本を訪れる韓国人にも人気の観光スポットだし...と、「朝日新聞のこうした“反日・親韓告げ口”はいささか古すぎやしないか?」と締めくくっています。
そもそも、朝日の記事は「背景に大阪城が入る構図を検討している」と書いているだけで情報源ははっきりしていません。この記事を普通に読めば、決定もしていない段階で韓国にあらかじめ告げ口して“火付け”しようとして、更に日本政府に「配慮しろ!」と牽制している記事だと分かります。
中央日報も朝日がソースであることを強調していますが、もしかしたら、韓国人の中にもそろそろ、「また朝日か」と思う人も出てきてるのではないでしょうか。
ところで、最近のG20の集合写真を思い出すと、大会議場かなにかの大きなパネルの前での記念撮影ばかりです。(「G20 集合写真」ででも検索して見て下さい。) ちなみに今回の会場は咲州という埋め立て地の国際展示場が予定されています。
ふと、昔は屋外だったなと思い、「サミット 集合写真」で検索したところ、G7とかG8の頃は屋外で撮影していたことが多かったようです。おそらく、警備上の問題や、取材陣の増加などからではないでしょうか。
もう一つ、ブログ主はあまり城には興味がなく、通り一遍の歴史しか知らないのですが、大阪城と言えば豊臣秀吉が築城したことは知っています。しかし、豊臣秀吉よりは徳川家康のイメージがあり、むしろ、豊臣家の滅亡のシンボルのようなイメージがあります。
ただ、建物(天守閣)はともかく、石垣は秀吉当時のものだと思っていたのですが、調べたら、石垣すら家康の時代に積み直したもののようです。秀吉時代の石垣の石を移築したものは他の場所で見られると『第38回 【歴史】大阪城が秀吉の城じゃないって本当?』というサイトで知りました。尤も、これによると、大阪では「太閤はんのお城」で通っているのですね。
ところで、過去の集合写真の画像を検索したときに朝日のこんな記事を見つけました。
https://www.asahi.com/articles/ASM4Q61NCM4QPTIL02K.html
晴天の大阪城に安倍首相の姿 G20の「顔」を下見?
有料会員限定記事 半田尚子 2019年4月24日15時00分大阪市を会場に6月、日本で初めて主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)が開かれる。目玉行事の一つが、開催国が各国首脳と夫人をもてなす晩餐(ばんさん)会だ。首脳らがずらりと並んだ記念写真は世界中に報じられるため、会場は開催都市の「顔」となる。大阪ではどこが選ばれるのか。そのヒントは、今月20日に視察に訪れた安倍晋三首相の会話の中に見え隠れした。
【写真キャプション】大阪迎賓館を視察する安倍首相。後方には大阪城天守閣が見える
=2019年4月20日午後、大阪市中央区、矢木隆晴撮影
晴天に恵まれた20日午後3時半。7台の黒塗りの車列が、大阪城公園(大阪市中央区)内にある西の丸庭園に到着した。1台から安倍首相が降り立つと、居合わせた観光客らから驚きの声があがった。
首相はまず、約7分かけて庭園内の大阪迎賓館を見た。その後、芝生の上を歩きながら、外務省幹部の説明を聞いた。東側にそびえる大阪城の天守閣を見上げ、何度かうなずいた。
この日、首相がこの場所を訪れ…
約1ヵ月前の記事ですが、西の丸庭園の大阪迎賓館が晩餐会の会場になるかも知れないという内容の記事のようです。
この頃から暖めていたネタなのかもしれませんね...
付け火して、煙よろこぶ朝日かな
追記。
上に提示した中央日報の記事には続きがあり、下のように書かれています。
2004年12月、鹿児島指宿市で盧武鉉(ノ・ムヒョン)当時大統領と小泉純一郎当時首相が首脳会談を行った際、この地域が征韓論を主張した西郷隆盛とゆかりのある場所だった事実が問題として指摘された。西郷隆盛は征韓論を主張したが、志を成し遂げられないと故郷である鹿児島に戻って軍事学校を開いて武士を訓練し、1877年政府に反する武装組織を率いたが敗北して自決した。
当時の首脳会談は計画通り鹿児島で開かれたが、盧元大統領が日本伝統の浴衣を着ることに難色を示し、日本側が進めていた温泉「砂むし風呂」歓談は実現しなかった。
指宿と西郷隆盛、それと浴衣を着ることとどういう関係があるのか、また、そのことが理由で盧泰愚大統領が砂蒸し風呂を拒否したのかどうか分かりませんが、たまたま韓国のハンギョレ新聞の英文記事を見つけたところ、この部分も朝日の記事が元になっていることが分かりました。
同じことをハンギョレが書いていますが、これには、このエピソードは朝日新聞によると書かれています。(該当箇所のみ引用)
http://www.hani.co.kr/arti/english_edition/e_international/895211.html
Issues with summit venues have surfaced in the past due to historical issues between South Korea and Japan, the Asahi Shimbun noted. In December 2004, a summit between then South Korean President Roh Moo-hyun and Japanese Prime Minister Junichiro Koizumi was held in Ibusuki, a city in Kagoshima Prefecture. Kagoshima was the home prefecture of Takamori Saigo – a proponent of the so-called Seikanron debate advocating a punitive expedition to Korea, which surfaced in Japan after the Meiji Restoration – and the summit venue was located near the Chiran Peace Museum, which is connected with kamikaze missions by special forces during the Pacific War. While the summit did go ahead, an event planned by the Japanese government with the region’s specialty sand baths was not held after Roh balked at wearing a yukata (a traditional Japanese bathing gown).
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