【沖縄】翁長知事国連演説訴訟・台湾人日本兵戦後補償請求訴訟(2)
このエントリーは前回の続きですが、「台湾人日本兵戦後補償請求訴訟」に関することのみ覚え書きとして記しておきます。(リンク先は当ブログの同カテゴリの記事一覧) 翁長知事国連演説訴訟に関しては前回のエントリーをご覧下さい。
【沖縄の声】特番!翁長知事国連演説訴訟~原告の請求棄却で敗訴 最高裁に上告へ~[H31/5/10]
- 先頭から: https://youtu.be/OwFzZJQpTmc
- 該当箇所: ①37:17あたり~/②46:25あたり~
出演: 江崎 孝(沖縄支局担当キャスター)
ゲスト: 徳永 信一(弁護士)
以前も書きましたが、日本人として生まれて日本人として育ち、日本の軍人として国のために戦ったので最後は日本人として死にたい、という台湾のご老人達の願いを叶えてあげるための訴訟の準備が現在進行中です。
この番組に出演された徳永弁護士がその代理人となる予定で、この話題は本題(翁長知事国連演説訴訟)の後の雑談でなされたものですが、いよいよ、今年の6月末か7月頃に裁判を起こすとのことでした。
番組で知ったのですが、国連憲章の世界人権宣言の中には、以下のような条文があるそうです。
https://www.unic.or.jp/activities/humanrights/document/bill_of_rights/universal_declaration/
第十五条
- すべて人は、国籍をもつ権利を有する。
- 何人も、ほしいままにその国籍を奪われ、又はその国籍を変更する権利を否認されることはない。
原告として今回の訴訟に参加する台湾人の方々は、その国籍を奪われ、それに加えて、台湾に戻ったら蒋介石の白色テロの時代で迫害すらされたのですから、日本政府はなんとか、この方達のささやかな願いを受け止めて欲しいと思っています。
この件に言及されたのは動画では46:25あたり~(②)ですが、話題としてはその前の37:17あたり~(①)から始まります。
* * * *
番組の中で徳永弁護士はヘーゲルの「理性的であるものこそ現実的であり、現実的であるものこそ理性的である」という言葉を引用して、伝統とはその現実的なもの(建物や制度)が長い間続いてきたということを語られます。
また、度々靖国神社への首相参拝について言及されますが、それは、以前のエントリーでもご紹介したように、小泉首相の参拝を違憲だとして訴訟が起こされたときに、靖国側の代理人、正確には、言われたい放題の神社のために裁判の補助参加人として参加された方々の代理人として裁判に関わったからで、「今の憲法に普遍性を見ることがフェイクである」、「伝統は事実としてあったことで、我々の祖先がそれとともに生きてきたもの」という発言は頷けるものがあります。
言葉は違いますが、チャンネル桜の番組で加瀬英明先生だったかが、このようなことを仰っていました。
「(皇室制度のような伝統に関しては、)国民の総意とは先人達を含めた日本人であり、今現在生きている日本人だけで安易に変えていいものではない」
と。
ヘーゲルの言葉はブログ主は寡聞にして今回初めて知ったのですが、直感的に理解したのは、長い年月を経て現実にあるものの一つが「伝統」であり、それを存続させてきたのは人類(日本人)の理性だということです。
戦後の無力な時の日本がGHQによって押しつけられた「憲法」と二千年以上続いた「伝統」とではどちらが『理性的』なのでしょうか。
また、徳永弁護士はこのようなことも仰っていました。
「(若い頃は)国籍とか民族が幻想だと思っていたが、人間のコアにあるのはまさしくそういう問題だ。また、日本の場合は伝統がある。天皇陛下が『象徴』として背負っているものがそれだ。この方達(台湾のご老人)はそれと繋がっていたはずなのに、自分の意思とは関係ないところで切り離されてしまった。」
日本に住む日本人は、幸いにそのような経験をせずに済みました。
そのため、日頃、「日本人であること」とか「伝統」とかを深く考えることもなく、また、「皇室(制度)」についても、日常生活でそれほど考えることはないでしょう。
しかし、この御代代わりの前後で若者達もこれを楽しみ、御皇室に対しても関心を抱いていることが分かりました。
新元号が発表されてから元号が替わるこの数週間ほど、ここ最近では日本人が「日本人であること」を考えたことはないのではないでしょうか。
雑誌『週刊金曜日』(植村隆社長)の御代代わりに際した記事はまるで「敗北宣言」のようだったと徳永弁護士が仰っていました。(徳永さんが『週刊金曜日』を愛読しているとは知りませんでした
)
どのような記事かは分かりませんが、伝統を破壊しようとする『非理性』が伝統という『理性』に破れたのでしょう。
沖縄メディアもコラムや記事でさんざん元号や彼等の嫌う“天皇制”をくさしていたようですが、アンケートを採ってみたら、『天皇陛下に好感「87%」』という結果が出ました。(番組キャスターの江崎氏が仰っていたように、悔しいけど、1面に載せるしかなかったのでしょう。
)
それだけに、『週刊金曜日』に代表される非理性的な輩が暴力に訴えることが心配されます。
既に新潮や文春などはペンで皇室攻撃を開始しています。ペンだけでなく、実際にナイフ事件や皇居の上空に謎のドローンが飛ぶという事件も連続しておきました。
野党(おそらく、与党の中にも)は「女性宮家」の議論を開始したがっており、『非理性的』な側のマスメディアは「女系天皇」と「女性天皇」の説明もないまま「女性天皇に賛成か反対か」などという世論調査を行っています。
「女性宮家」の問題は、今回の御譲位を特別に定めた法律が制定されるときに付帯事項に入れられてしまったので、この秋にでも国会で議論されるされることが決まっています。(参議院の委員会で決議の際、この付帯事項に反対したのは有村治子議員のみ。)
今こそ日本人の『理性』が問われる時だと思います。
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