【新元号】外務省が「西暦に一本化」→「河野氏沈静化を図る」 これってマッチポンプ記事じゃ?
前回、朝日、時事通信、毎日が、わざわざ新元号発表の日に、「外務省が西暦に一本化」という記事を書いたことをブログに記しました。
ちなみに、独自取材をしていないようなメディアの同様の記事はいくつかありましたが、少なくとも読売や産経ではそのような記事は紙面にはありませんでした。
あくまでもブログ主の穿った見方、しかし、モリカケの時に慣らされた目で見た見方ですが、どうも、「火のない所に煙を立てて、周囲から批判をさせ、『慌てて河野大臣が沈静化を図った』ことにする」流れに見えるのです。
1日の時事の記事だけ転記します。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019040101393&g=pol
【時事】省内文書、元号取りやめ検討=外務省
2019年04月01日22時32分外務省が省内の公式文書について、5月1日の改元を機に元号表記を取りやめ、西暦表記にする方向で検討していることが1日、分かった。外務省幹部が明らかにした。予算関連文書などに関しては各省とそろえるため元号使用を続けるが、西暦化が可能なものは移行していく。
前回書いたように、匿名の外務省幹部の発言だけがソースです。
ツイッターなどでは、外務省を批判する声が多く上がりました。
そして、2日付けの記事。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019040200905&g=pol
【時事】 外務省「元号不使用」が波紋=官邸不快感、河野氏沈静化図る
2019年04月02日18時13分外務省が省内の公式文書で元号表記を取りやめ、西暦に原則として統一する方向で検討に入ったことが波紋を広げた。新元号「令和」決定の直後、安倍政権が新時代の幕開けを盛り上げていこうというタイミングに冷や水を浴びせたとの見方も出ている。河野太郎外相は2日の記者会見で「特に何か大きくルール変更をするわけではない」と沈静化を図った。
月内公文書「令和」使わず=元号法に基づき-政府 (←1日付け記事へのリンク)
各省庁は通例、外国との交渉の際は西暦を使用する一方、内部文書は西暦と和暦が混ざる。混乱や間違いにつながる恐れがあるため、外務省幹部は1日、今回の改元を機に予算や閣議に関連する文書を除き、西暦表記を原則とする方針を示した。
これに対し、首相官邸幹部は2日、「そんなことはあり得ない」と不快感を表明。自民党の萩生田光一幹事長代行も会見で「国内の行政文書は元号も大切にする役所であってほしい」と苦言を呈した。
現在、公文書に元号使用を義務付ける法令はなく、西暦併記の基準もない。河野外相は2日の会見で「外務省は外国とのやりとりが多く、その時に和暦を使うことは現実的に考えられない。西暦を使ったものをわざわざ和暦にする、あるいは和暦を併記する必要はない」と指摘。目的は元号の排除ではなく、業務の効率化だと釈明した。
これが、ブログ主には、「外務省幹部」の発言だけで記事を書き、そして、その記事を元に首相官邸幹部に取材して、「不快感を表明」させているように思えるのです。今まで、「○○幹部/○○関係者によると~」という記事を散々見てきた身としては、このキーワードを見ると、「この記事を書く意図は?」と、まず考えてしまうのです。
なお、2日、共同通信は下記のような記事を書いていました。
https://this.kiji.is/485759931570095201?c=39550187727945729
【共同】 他文書の和暦使用は継続
2019/4/2 19:35河野太郎外相は2日の記者会見で、新元号「令和」決定を受けた対応に関し、外務省の内部文書である公電を西暦のみの表記にしたいとの考えを示した。他の文書への和暦使用は基本的に継続する意向を表明。「大きくルールを変更するわけではない」と述べた。公電は外務省と在外公館などとの間で交わす電報。
外務省が「西暦表記への統一を検討」と伝えた一部報道は事実かと聞かれた際に答えた。公電の表記を西暦に統一する理由に関し「外国と西暦でやりとりした記録を、わざわざ和暦にする必要はない」と語った。同時に「閣議や会計に関する文書などは引き続き和暦になる」と説明した。
蓋を開けてみたら、「公電」のみ西暦。
しかも、元々海外とのやり取りだから西暦を使っていたものを和暦に変換するのをやめるというもの。
もちろん、「もっと全面的に見直すつもりだったのが、周囲から思わぬ批判を受け、慌てて、『公電』だけにした」というストーリーも成り立ちます。
しかし、ブログ主の目には、まず、外務省幹部の発言(リーク?)がタイミング良く新元号発表の日に出るというのが不自然に思えるのです。そして、上の記事(2日 時事通信)を見れば、「外務省が元号使用をやめるそうですが、どう思われますか?」と首相官邸周辺に聞いて回ったことは容易に想像できます。当然、不快感を示すでしょう。
実は、新元号発表に先立つ3月29日の記者会見で、元号に関する河野氏の発言があったことは事実です。朝日の記事から引用すると、下記のような内容ですが、記者会見ということは、どこかの記者の質問に対しての答え。もしかしたら、この時からストーリーが描かれていたと考えるのは思い過ごしかもしれませんが、年度の途中で元号が替わるのですから、河野氏のこの発言は尤もなことだと思います。
河野氏は3月29日の記者会見で「2019年が(新元号の)元年となると計算をどうするのか。西暦と元号の間の行ったり来たり、という時に間違いがないよう対応したい」と説明。
ブログ主も慰安婦問題や「徴用工」問題などではっきりと日本の立場を世界にアピールしない外務省に対しては日頃思うことはあります。
ただ、それと同じくらい、日本の大手メディアの報道には猜疑心を抱いているのです。
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