【イオン】日本から盗んだイチゴを交配した韓国産イチゴを売る企業倫理
この数日、ネットでは韓国産イチゴが北海道のイオンで売られているということが話題になっています。
画像は小野寺まさる氏のツイッターから拝借しましたが、ここに「雪香」(ソリャン)というイチゴが映っています。
先に書いておくと、法的には問題がありません。しかし、日本企業として道義的にどうなのか、大いに疑問があるので概略を記録しておきます。
帯広のイオンでも韓国産いちごの“雪香”が売られていた。あの“雪香”である。イオンは日本人と日本のいちご農家を馬鹿にしたいらしい。 pic.twitter.com/wqBQNnaoxp
— 小野寺まさる (@onoderamasaru) 2019年1月2日
画像のイチゴ、ソリャン(雪香)は日本の章姫×レッドパールを掛け合わせたものです。
そもそもは、2018年の平昌オリンピックで、女子カーリング選手が試合中の休憩時間に韓国産のイチゴを美味しいと言って食べていたことで問題が明るみに出たかと思います。
美味しいはずで、それは日本のイチゴでした。
レッドパールは愛媛県のイチゴ農家・西田朝美さんが韓国の農家に、そこだけで栽培するという契約を交わして譲ったものですが、その苗が流出し、更に他の品種も流出していることが分かりました。
下は、2008年の「韓国産イチゴ新品種の特性と貯蔵性の品種間差異」(PDF)という論文からの抜粋ですが、
要するに、韓国は植物新品種保護国際同盟(UPOV)に加入していながら、ロイヤリティを払いたくないので、イチゴは対象外にして、日本への輸出量は激減。 しかし、日本産イチゴ同士を交配して新しい品種を作ったので問題はクリアしたというわけです。
その間、レッドパールの輸入差し止め・損害賠償訴訟には勝利したようなので(下図)、盗まれたイチゴそのものは日本に入ってくるのを阻止できました。
しかし、新品種は...
法的には問題なくても、イオンは道義的にどうなのよ?という問題です。
「雪香」以外にも、「苺香」(栃の峰×章姫)、「錦香」(章姫×とちおとめ)も同様に“合法的”に生産されているので要注意。
こちらのサイトによると、、「ユポフ91年条約」と呼ばれる国際条約を韓国も2002年に批准、猶予期間を経て、イチゴなど全ての植物が保護対象になったのは2012年、とのことです。
韓国はいつものように、「恩を仇で返す」国であることが再確認した平昌オリンピックでしたが、こうした経緯がつい最近話題になったばかりなのに、堂々と国産イチゴと並べて売る企業の倫理を疑わざるを得ません。
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