【沖縄】石垣、宜野湾市に続きうるま市議会も県民投票に反対、その他
公開: 2018/12/08 16:14 最終更新: 2018/12/09 10:32
このところの沖縄の動きを覚え書きとしてメモしておきます。
- 石垣、宜野湾市に続き、うるま市議会も県民投票に反対
- 活動家、石垣市を恫喝
- 県「埋め立て用の土砂を桟橋に積むのは条例違反!作業を停止せよ!」→国「じゃ、トラックから直接船に積むわw」
- 玉城デニー、Youは何しに東京へ
既に、石垣、宜野湾両市議会は県民投票反対の意見書を可決していましたが、7日、うるま市が県民投票に係る予算案を否決しました。(記事【※1】)
宜野湾市は普天間飛行場を抱える市であり、この市民が参加しないのであれば、県民投票が行われたとしてもその結果の重みが変わってきます。
何度か書いているように、そもそも、普天間の危険性除去を目的にした辺野古の米軍基地キャンプシュワブへの滑走路の移設なのに、県民投票の質問が「辺野古の基地建設」に賛成か反対かでは、片手落ちです。
宜野湾市議会の反発はそのせいです。
なお、反基地活動家が県民投票を求めて行った署名の段階では「辺野古埋め立ての是非」を問うものでしたが、これだと他の埋め立てで県民投票をしないことはおかしく、また、沖縄二紙が使う「“新基地”建設」という表現も、実際は新基地では無いので、質問に使うのは避けたのだろうと、昨日の言論テレビに出演された我那覇真子さんが仰っていました。
真っ先に県民投票への反対決議をした石垣市には活動家の嫌がらせがあったそうです(【※2】)が、このような行動に出るということは、活動家にも焦りがある証拠だと思います。
【2018/12/09追記】チャンネル桜のキャスター・江崎孝氏のブログ『県民投票は強制できない!県、是正要求を想定 県民投票拒否の市町村に 県議会一般質問』。
下は記事のリンク先にあった沖縄タイムスの記事(無料公開分のみ引用)。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/356198
県民投票の事務、知事が市町村に「強制できない」 沖縄県議会・一般質問
2018年12月7日 16:24
県議会(新里米吉議長)11月定例会の一般質問が6日、始まった。池田竹州知事公室長は、県民投票条例で定められた市町村の義務である投票事務について、「事務は移譲されており、知事が市町村に執行を強制できない」との見解を示した。
* * * *
また、先日は、埋め立ての土砂を積み込むのに県の許可がおりない本部町の桟橋ではなく、民間(琉球セメント)の桟橋を使うことに国が決定したところ、県が条例違反と言い出して一旦作業が止まりましたが、翌日には“別の方法で運搬船に土砂を積み込む”ことで解決だとして作業が再開されました。
この“別の方法”とは、採掘した土砂を一旦地面に積んでから船に移動させるのではなく、直接船に積み込む方法で、こんなことがあるのか?と思っていたのですが、チャンネル桜のキャスター・又吉さんのブログで意味が分かりました。
沖縄県に「赤土等流出防止条例」というのがあり、船に積み込む前に土砂を積み上げるとこれに該当しますが、積み上げないで直接積み込めばこの条例違反にはならないという、まるで『一休さん』のような話でした。(https://hijai.ti-da.net/e10852334.html)
* * * *
「Youは何しに東京へ」。
これはチャンネル桜のキャスター・江崎さんの表現を借りたものですが、玉城デニー知事は再び来週上京して政府関係者と会談し、土砂の投入の断念を直接求める方向で調整を始めましたそうです。(【※3】)
既にデニーの知事就任後に国は対話の場を設けましたが、結果はゼロ回答。
11月に渡米するも、会談できたのは国務省の副次官補代行、国防総省の日本部長代行という肩書の担当者。適当にあしらわれただけで、ただの観光旅行。
壮大な経費の無駄です。補助金がたっぷりあるから気にならないのでしょうが。
後述するNHKの記事では、来週上京するのは「基地の移設に向けた作業を進める政府の姿勢に県民の反発が強まっていると訴え、来週14日にも迫った土砂の投入を阻止したい考え」などと書いていますが、もう、情緒に訴えるしか手が無いというのがよく分かります。
県民投票に話を戻すと、そもそも、デニーは辺野古移設阻止を掲げて当選したのですから、これが民意と言えば民意です。
それをアピールして国に談判しても無駄だったのですから、本当に民意が反映されるか疑問の県民投票をしても意味はないのです。
* * * *
【※1】
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018120700879&g=pol
県民投票予算案を否決=沖縄・うるま市議会委員会
12/7(金) 19:44配信 時事通信米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設の賛否を問う県民投票をめぐり、同県うるま市の企画総務委員会は7日、投開票事務に必要な経費を盛り込んだ補正予算案を保守系議員らの反対多数で否決した。
県によると、市町村議会での予算案否決は初めて。20日の本会議でも否決されれば、全県での実施が困難になる可能性がある。
県民投票は玉城デニー知事を支持する市民団体が旗振り役で、県条例に基づき来年2月24日に実施される。ただ、投開票事務は市町村が担うため、各市町村議会で予算が通ることが必要だ。知事と対立する保守系などが多数を占める石垣、宜野湾両市議会は県民投票反対の意見書を先に可決しており、41市町村全てで協力を得られる見通しは立っていない。
【※2】
「辺野古」県民の会代表の元山仁士郎という人物は元SEALDsのメンバーですが、名前で検索すると、色々出てきます。
http://www.yaeyama-nippo.co.jp/archives/4062
【視点】対話ではなく脅迫だ 辺野古県民投票
2018/12/7(一部引用)
米軍普天間飛行場の辺野古移設を問う県民投票条例の制定を請求した「『辺野古』県民投票の会」の元山仁士郎代表ら5人が6日、石垣市議会の与党議員と面会した。同会は「対話」だとしているが、市議との意見交換では、石垣市が県民投票を実施しない場合「明確に違法」「県は是正命令や違法確認訴訟ができる」「損害賠償請求が認められる可能性が高い」などと恫喝的な言葉が相次いだ。これでは対話ではなく脅迫だ。
同会のメンバーは弁護士を含む民間人であり、県とは立場が異なる。それにしても石垣市議との対話の場で、県民投票の意義を説明するより先に「県民投票を実施しなければ違法になる」と法律論を振りかざした姿勢には驚かされた。
全文はこちら。(我那覇真子さんのTwitter添付画像)
【※3】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181207/k10011738261000.html
沖縄 玉城知事 上京し辺野古への土砂投入断念を直接要請へ
2018年12月7日 11時33分
沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり、政府が来週14日にも埋め立て予定地への土砂の投入を始めるとしているのを受けて、沖縄県の玉城知事は来週上京して政府関係者と会談し、土砂の投入の断念を直接求める方向で調整を始めました。
アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事をめぐり、政府は来週14日にも埋め立て予定地への土砂の投入を始める方針で、防衛省は7日朝、埋め立てに使う土砂を積んだ船を工事が行われている辺野古の現場海域に入れました。
これに対し沖縄県は、埋め立て予定地への土砂の積み込み作業が行われている現場への立ち入り検査が終わるまで、作業の停止を求める行政指導を行うなどの対抗措置を取っていますが、実際に作業を止める手だては見つかっていません。
このため沖縄県の玉城知事は来週上京して政府関係者と会談し、土砂投入の断念を直接求める方向で調整を始めたことが県幹部への取材で分かりました。
玉城知事としては、総理大臣官邸や防衛省を訪れて、基地の移設に向けた作業を進める政府の姿勢に県民の反発が強まっていると訴え、来週14日にも迫った土砂の投入を阻止したい考えです。
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