【沖縄】県や基地反対派はなぜ辺野古移設を「新基地建設」と呼ぶのか?全くの屁理屈
公開: 2018/10/27 18:01 最終更新: 2018/10/29 11:15
沖縄二紙(琉球新報、沖縄タイムス)や県、反基地活動家が、辺野古のキャンプ・シュワブに滑走路を新設することをなぜ「新基地」と呼ぶのか、前から疑問でした。
正確には、キャンプ・シュワブの拡張を「新基地」と、厚顔にも、なぜ嘘をつき続けられるのか?というのが疑問でした。
県外の人間ならいざしらず、そこには既に「キャンプ・シュワブ」という基地があるのは沖縄県民なら周知のはずだからです。
その理由、というか、屁理屈が分かりました。
「 沖縄防衛情報局 」2018/10/24 ぎのわんシティFM
https://youtu.be/QozvrwRHuR8 (34m43sあたり~)2018/10/24 にライブ配信
毎週 水曜日 17時00分~17時57分 生放送
番組の中で、『八重山日報』の記事の一部が読み上げられ、県議会で野党市議の質問に対する県の回答が分かりますが、それによるとこういうことだそうです。(書き取ったもの)
(前略)辺野古に建設されるのは新基地か?普天間飛行場の代替施設か?という議論である。
県や基地反対派は移設を新基地建設と呼ぶ。理由として、
- 普天間飛行場にはない護岸が建設される
- 強襲揚陸艦も接岸できる
- 弾薬庫が設置される
- V字型の滑走路が新設される
ことを挙げ、基地の機能強化だとして、単純な普天間の代替施設ではないと池田知事公室長は主張した。(後略)
上の画像を見れば分かるように、辺野古で行われている工事は在沖縄米軍基地の整理・縮小計画の一環ですが、内陸にあった普天間飛行場を一部海上に移設するのですから、護岸工事は当たり前であり、それ以外に機能をを追加したからと言って「新基地」と呼ぶのは詭弁ですらない屁理屈です。
しかも、信じられないダブル・スタンダードなのです。
上の図に那覇軍港の牧港補給地区への移設が示されています。
浦添市の牧港補給地区(キャンプ・キンザー)とは名前が示すように、兵站、即ち、食糧弾薬などの補給基地で、実態は倉庫と兵舎です。一方、キャンプ・シュワブは実弾射撃訓練や強襲揚陸演習場です。
那覇軍港をキャンプ・キンザーに移設するということは港を新設するわけですが、翁長雄志全県知事はこれを容認し、翁長知事の方針を継承する玉城デニー県知事は同じく容認する立場です。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/332122
【沖縄タイムス】玉城デニー知事、翁長県政を継承 軍港の移設容認 県議会代表質問始まる
2018年10月19日 12:41
沖縄県議会(新里米吉議長)の代表質問が19日午前、始まった。就任後初めて答弁に立った玉城デニー知事は、名護市辺野古の新基地建設阻止をはじめ、「経済と平和を両立させる」という翁長雄志前県政を継承する考えを示した。また、辺野古埋め立て承認撤回に対する国の法的措置について「知事選で示された民意を踏みにじるもので、到底認められない」と批判し、引き続き対話による解決を求めると強調した。
島袋大氏(沖縄・自民)の質問に答えた。
那覇軍港の浦添への移設には「那覇港湾施設の返還が実現されれば、基地負担の軽減、跡地利用による県の発展につながる」と説明し、これまでの経緯を踏まえ、浦添への移設を容認する見解を示した。
仮に普天間飛行場の辺野古移設を「新基地建設」と呼ぶのなら、那覇軍港の牧港補給地区への移設も「新基地建設」に他ならないのに、この翁長氏や玉城氏の二枚舌を問題視しない有権者がいることにブログ主には理解できません。
しかし、那覇軍港は場所を見ても分かるように、その跡地利用に地元の強い期待があると言います。
https://www.sankei.com/premium/news/180205/prm1802050010-n1.html
【産経】翁長雄志知事、迫られる踏み絵 那覇軍港移設で浦添埋め立て 容認すれば辺野古反対と矛盾
2018.2.7 07:00更新(一部引用)
■地元の強い期待
那覇軍港は那覇市の中心部に位置し、返還後の跡地利用に地元の期待が強い。沖縄の米軍基地負担軽減策として牧港補給地区の沿岸にある浦添埠頭(ふとう)地区(沖縄県浦添市)に移設することが決まっているが、曲折を経てきた。
日米両政府が那覇軍港の浦添移設計画を打ち出したのは平成8年の沖縄特別行動委員会(SACO)合意だ。SACO合意後、浦添移設は地元の反対などで停滞し、25年4月に日米合意した沖縄の嘉手納基地(嘉手納町など)以南の米軍施設の統合・返還計画に組み込まれ、40年度の移設完了と那覇軍港返還を目指している。
浦添市の松本哲治市長は25年2月に初当選した際は移設に反対していたが、27年4月に容認に転じている。
移設先となる浦添埠頭地区周辺では市の開発計画も連動している。那覇軍港の代替施設の設置場所は確定していないが、防衛省は今春、移設場所で埋め立てに向けた環境影響評価(アセスメント)に着手することを決め、業者の選定作業に入った。
この記事の続きには、那覇軍港の浦添移設には触れないようにして翁長氏と支援者の間に溝を作らないようにしてきた、とあります。反基地の原理主義者のような人達は、浦添移設にも反対し、この翁長知事のダブル・スタンダードを批判しているからです。
記事はこの後、「防衛省が環境アセスに着手すれば、浦添移設問題が再びクローズアップされ、「なぜ阻止しないのか」と翁長氏が糾弾されることは避けられまい。」としています。
後継者玉城デニー氏が翁長氏から受け継いだ“負の遺産”です。
関連記事: 【沖縄】翁長県知事の辺野古と浦添に対するダブルスタンダード【沖縄防衛情報局/言論テレビ】
- 翁長県知事の辺野古と浦添に関するダブルスタンダード
- 那覇軍港の浦添移設問題の経緯
- 【無料動画】言論テレビ『那覇軍港の浦添移設が翁長知事のアキレス腱』(青山繁晴×櫻井よしこ対談)
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