「日本式教育」の学校、エジプトで35校開校
公開: 2018/10/11 13:16 最終更新: 2018/10/12 17:35
ちょっと良い話だと思ったのでご紹介を。
先日、BS1の朝の海外ニュースを観て知ったのですが、エジプトに日本の教育システムを取り入れた学校が開校したそうです。
なかなか面白い試みで、物や金だけでなく、海外に日本のノウハウを伝えて貢献するという良い話だと思うのですが、ネットでざっと探したところ、ニュースになっている様子はありません。
番組で知った範囲では、日直や掃除といった制度(現在は「特別活動」と言うそうです。)と言った制度だけでなく、例えば子供用の低い洗面台とか、一人用机(エジプトでは長机が一般的)といったものも取り入れており、番組では机を移動させてグループ学習を行っている映像などが映し出されていました。
下はこれに協力しているJICA(ジャイカ)のニュースリリース。
https://www.jica.go.jp/press/2018/20181004_01.html
「エジプト・日本学校」35校が開校:日本式教育をエジプトへ本格導入
2018年10月4日エジプト・アラブ共和国において、日本式教育を取り入れた「エジプト・日本学校」(注1)(初年度は幼稚園と小学校一年生が対象)35校が9月23日に開校し、10月3日から授業が開始されました。
エジプトの学校教育においては、児童数の急増による教室の過密化、暗記や試験偏重主義、実技や実験機会の不足等、様々な課題を抱えています。
JICAは2017年に技術協力「学びの質向上のための環境整備プロジェクト」を開始し、エジプトの児童が学校で社会性を醸成できるよう、エジプト教育・技術教育省と協働し、日本の特徴的カリキュラムである「特別活動(特活)」の導入準備を進めてきました。具体的には、日本の小学校で実践されている特活のうち、特に学級会や学級指導を、首都カイロ近郊の公立学校12校に試験的に導入しました。
エジプト教育・技術教育省は、この取り組みをもとに、日本式教育を取り入れたエジプト・日本学校35校を9月23日に開校しました。これらの学校では、学級会、学級指導、日直、掃除といった特活を実施するほか、学校施設においても、広い教室面積、児童一人ひとりに一組の机とイス、屋内外の運動用スペース、実技教科用の特別教室、職員室等、各所に日本式の要素を取り入れています。今後、児童の社会性醸成に寄与する実技教科や学校行事の充実など、日本式教育の更なる拡充を図るほか、円滑な学校運営に欠かせない職員会議の導入などを進めていく予定です。
なお、JICAは初等教育のみならず、就学前教育、技術教育、高等教育等を含め、包括的にエジプトの教育分野に協力しています。
(注1)
JICAは、2018年2月21日、エジプトとの間で、「エジプト・日本学校支援プログラム(エジプト・日本教育パートナーシップ)」を対象として円借款貸付契約に調印。
財政支援を通じてエジプト政府が進めるエジプト・日本学校の開校に向けた政策実施・制度構築を促すことにより、エジプトにおける日本式教育の導入を推進し、教育の質の改善及び若者の能力強化を図るもの。
日本人は当たり前と思っているシステムですが、掃除のために机を協力して移動させたりすることで協調性が養われたり、生徒が全員平等に日直をやることで責任感を持ったりと、「読み書きそろばん」だけでない学習効果もあるのでしょう。
番組では低学年の女の子が楽しそうに洗面台で手を洗っていました。
尤も、全てが新品でピカピカなので、それだけでも嬉しいでしょうね。
関連記事: 【日本式教育】エジプトで導入された背景は?
ところで、数年前、ブログ主の母校(小学校)の校舎が新築になったときに見学会をさせて貰ったことがあります。
洗面所の話題が出たので、その時に写した写真を少々ご覧に入れます。
廊下に並んだ水道にみかんネットみたいな石鹸を入れるのは今も変わらないのですね。でも、ブログ主の時代はタイル貼りだった流しはステンレス製になって、角も丸く、安全面も考慮しているようです。
驚いたのはトイレ。昔はやはりコンクリートの打ちっ放しの床で、冷たくて暗いイメージのトイレがバリアフリーで、こんなに明るくおしゃれになっていました。
これなら「花子さん」は住みつきそうにはないですね。
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