高校生国連平和大使を利用するNHK/高校生のスピーチを阻止したある国とは!?
NHK BS1朝の『キャッチ!世界のトップニュース』という番組から。
NHKがよく取り上げるのが高校生の国連平和大使の話題で、核兵器廃絶を求めて国連で活動する彼等はICAN同様、NHKは大好きです。
調べて見ると、平和大使は高校生平和大使派遣委員会というところが募集しているようですが、自治労系の団体で、政治活動に子どもを利用しているようです。
どういう経緯で、外務省が後押ししているのかは不明ですが、個人的な印象は、税金を使って活動家予備軍みたいな子どもに経験値を積ませている、という感じです。
今日のニュースは、「国連での平和大使のスピーチを“ある国”が反対して見送られた、その“ある国とは!?」といったもので、まるでスクープのように報じていましたが、実は昨年西日本新聞が報じている既報。
これを解説していたのは増田剛という解説員。
解説の中で、「国連平和大使はノーベル平和賞の候補にもなっているんです」などと言っていましたが、候補だけなら、推薦されたら“候補者”になります。
それが分かるブログ記事(チャンネル桜『沖縄の声』キャスター・江崎孝氏のブログ)をご紹介します。
2018-05-22 06:51:38
悪い冗談!ノーベル平和賞 翁長知事らノミネート 沖縄の8氏2団体を推薦
(一部引用)
いくら思想信条の自由が保障されているとはいえ、複数の暴力事件で逮捕起訴され有罪判決を受けた「くるさりーんど山城」こと山城博治被告や、暴力おばぁの島袋文子氏などがノーベル平和賞ノミネートとなると、あまりにも常軌を逸している。
県民をバカにするのもいい加減にしろといいたくもなる。
沖縄タイムスが報じた『翁長知事ら平和賞候補 ノーベル賞委から連絡』という記事に書かれている名前が翁長雄志氏、山城博治氏、島袋文子氏...と活動家ばかりで、事実は、「推薦状を受理した」という通知が届いたに過ぎないのですが、これを「ノミネート」と報じる沖タイはいい加減にしろ!、というブログ記事です。
山城博治氏は有名ですが、島袋文子氏も、沖縄に街宣に来た和田政宗議員のスタッフか誰かにビンタしている動画が出回っています。こういう人間でも、推薦されればリストに入るのですから、おそらく平和大使も仲間が推薦状を送って“ノミネート”されたのでしょう。
つまり、NHKも沖縄タイムスと同レベル。
尤も、解説員も、「いや、まあ、50数人の中の1団体なので、受賞するとは限らないのですが...」と、さすがに、後ろめたそうに言っていましたが、そういう台本だったのでしょう。
それだけではありません。
そもそもスクープのように特集まで組んだこの話題は、昨年(2017年11月)既に西日本新聞が報じていた内容です。
元記事は既にリンク切れなのでまとめサイトですが、下のような記事が転載されています。
http://www.asyura2.com/17/senkyo235/msg/785.html
「スピーチをやめていただけないか」平和大使の演説に圧力かけた国、中国だった 外務省の公電には黒塗り(西日本新聞)
投稿者 JAXVN 日時 2017 年 11 月 16 日 18:53:22(以下が西日本新聞からの引用と思われる)
「「スピーチをやめていただけないか」平和大使の演説に圧力かけた国、中国だった 外務省の公電には黒塗り
11/16(木) 14:25配信
「高校生に本会議場から出ていくよう求めることもできる」。本紙が入手した外務省の公電には「ある国」の大使からの強い言葉がつづられていた
2014年以降、毎年8月のジュネーブ軍縮会議で核兵器廃絶を世界に訴えてきた日本の高校生平和大使の演説が今年は見送られた問題で、高校生にスピーチをさせないよう日本政府に圧力をかけていた国は中国だったことが16日、複数の政府関係者への取材で分かった。日本が第2次大戦の被害を強調することを嫌う中国側の思惑があるとみられる。
政府関係者や本紙が情報公開請求で入手した外務省の公電によると、今年2~5月、昼食会などの場で、中国側が日本側に「スピーチをやめていただけないか」などと要請。「高校生を政府代表団に1日だけ含めるのは問題がある」などと指摘した。
・中国の軍縮大使「異議申し立てもあり得る」と日本に反論日本側は、被爆体験の継承を訴えて理解を求めたが、中国の軍縮大使が「会議規則違反の異議申し立てもあり得る」と反論した。中国側の主張に同調する国が出てくることへの懸念から、日本政府も見送りに応じたという。
高校生平和大使は例年、日本政府が1日だけ政府代表団に登録する形で、軍縮会議本会議場でスピーチを認められてきたが、核兵器禁止条約が採択された翌月の今年はスピーチが見送られた。本紙の情報公開請求で、ある国の軍縮大使が圧力をかけていたことが判明したが、文書の国名は黒塗りされていた。(以下略)
日付が重要なので、キャプチャを撮りました。
想像ですが、外務省から高校生平和大使派遣委員会に連絡が行ったと思うので、その手の団体が新聞社に持ち込んで、新聞社は外務省に公文書を開示させた、という流れではないかと思います。
この既報を、増田剛解説員は、さも自分(NHK)が調査した、という感じで、部分的に黒塗りされた文書をヒラヒラさせて見せてながら、解説を始めたのです。
ブログ主はこの時点で、「あれ、以前聞いたことがあるぞ?」と気づいてネットで調べ、上のまとめサイトを見つけたのでした。
解説員は最後まで“ある国”の名前は言いませんでした。
しかし、観ている人は恐らくアメリカだと思ったのではないでしょうか? そのような仄めかしをしていました。
西日本新聞は“複数の政府関係者”に取材をして、圧力をかけたのは「中国」だとしています。念のためご紹介しておきますが、同じネタの記事を読んで、「アメリカ」だと書いている方もいます。(但し、天木直人氏ですが。)
http://blogos.com/article/259214/
2017年11月15日 13:21
高校生演説を潰した米国の圧力を見つけた西日本新聞の大殊勲
きょう11月15日の東京新聞が一面で大スクープを報じた。今年8月の国連軍縮会議で、恒例だった高校生平和大使の演説が見送られるという事件があった。その背後に、やはり米国の圧力があったのだ。その事を示す外務省の公電を、西日本新聞が見つけたというのだ。西日本新聞が外務省に情報公開を求め、外務省が秘密指定を解除した上でその公電を提供したという。
もちろん国名など、肝心なところは黒塗りにされている。しかし、公開されている文章を見るだけでも十分だ。(以下略)
要するに、核を保有していて圧力をかけそうな国、ということから想像しているだけで、正確な情報ではありません。
西日本新聞も「複数の政府関係者への取材」と書いていますが、“○○関係者”ほど怪しいものはありません。
天木氏のブログに至っては、一旦、東京新聞というフィルタが掛かっており、恐らく東京新聞はこれをアメリカの仕業と報じたようです。
江崎孝師匠ではありませんが、「NHKよ、視聴者をバカにするのもいい加減にしろ」 といいたくもなります。
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