最新情報

  • 2019/10/15
    ブログを更新しました。
    2018/04/30
    冷やし中華...じゃなかった、Twitterはじめました。

このサイトに関して



当サイトご利用上の注意

  • 記事へのリンクはご自由になさって結構です。
    但し、画像等、記事内のコンテンツの無断転載、画像への直接リンクによるまとめサイト等他サイトへの転載は固くお断りします。

    2019/04/14現在、コメント欄の認証方法やNGワード設定等、時々変更しています。メールアドレスの入力が求められる場合、とりあえずメールアドレスの形をしていれば(@の前は適当でも)OKです。

    上記に関し、詳しくは下記バナーから「当サイトについて」をお読み下さい。



    このブログの趣旨など。コメント欄はゲストブックとしてご利用下さい。


    記事についてご不明な点などはメールでは回答しかねますので、各記事のコメント欄にお願いします。




特設コーナー

  • Banner_kanan_fund


















外部サイト(その他)

  • 台湾の名前で東京オリンピック参加を!署名活動


    憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会









管理人ポータル

大師小同窓会関連












  • 画像を提供、あるいはオリジナル写真を貸して下さる方は管理人までご連絡ください。


我が町!大師の情報

  • 大師の歴史・町名の由来

各種ノウハウ集



私家版スクラップブック

  • ブログ主の個人的スクラップブック集です。

    100円ショップの木箱やディスプレイケースなどを利用したドールハウスのまとめページです。

    メンテナンス中のため一時アクセスを制限しています。

友達の輪・お薦めSHOP

  • CHITIのボディデザイン
    魅せるボディデザイン/カラダ作りの本質とは!?
    川崎市在住のインストラクターが近隣のスポーツ施設や公園・ご自宅でのパーソナルトレーニング受け付けます。




    かわさき楽大師

    ファッション・雑貨の店 「+R」

    ヘアーサロンE'(イーダッシュ)


« 2018年7月 | トップページ | 2018年9月 »

2018年8月の22件の記事

2018/08/31

NHKには異動させられたら左翼や共産党が騒いだ記者がいるらしい

日刊ゲンダイによると、NHKで“森友問題のスクープを連発していた記者”で閑職に左遷されていた記者が退職したそうです。

これ自体はどうでもいいこと。NHKの記者がどうなろうと知ったこではありません。

そもそも、どんなスクープかは分かりませんが、森友問題なんて詐欺師夫婦に財務省が振り回されただけの話なのに、NHKや朝日新聞を始めとするメディアが、それを正確に伝えず政局にしようと躍起になっていただけなのですが。

 

 

 

 

以下はそのゲンダイの記事です。

 

https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/236473
“左遷”の森友スクープ記者「記者続けたい」とNHKを退職へ
2018年8月30日

 NHKで森友問題に関するスクープを連発していたA記者が、考査部門に“左遷”されたことを、日刊ゲンダイが今年5月に報じたが、そのA記者が8月末でNHKを辞めることが分かった。

 A記者は、NHK大阪放送局考査部の相澤冬樹副部長(55)。本人のフェイスブックによれば、8月31日にNHKを退職し、9月1日からは、新日本海新聞社の傘下の「大阪日日新聞」で記者として働くそうだ。フェイスブックには、<この仕事(記者)を愛し、誇りを持ち、これからも記者を続けたい、その一心で今回の転職を決めました>とある。

 相澤氏に確認すると、NHKを退社することを認めたうえで、こう言った。

「フェイスブックに書いたように、記者をやりたいという思いが強く、NHKでは二度と記者に戻れないと状況的に考えて退職を決意しました。これまで外部の取材には応対してきませんでしたが、辞めることはもう確定していますし、個人的なことなのでお伝えしても問題ないかと思います」

 NHKは、先日の安倍首相の鹿児島での出馬表明の生中継といい、ますます「アベ様のNHK」と化している。森友関連のスクープも、もう出てこないのだろうか……。

 

では、なぜこの記事を取り上げたかというと、実はこの記者が異動したときに、東大教授らが抗議するという騒ぎがありました。

 

http://blogos.com/article/306134/
週刊金曜日編集部
2018年06月22日 11:38
NHK、森友問題スクープ記者を記者職から外す 東大教授らが抗議

学校法人森友学園(大阪市)への国有地売却問題を地元大阪からいち早く報じ、その後も数々のスクープを放ってきたNHK大阪の報道部副部長を記者職から外すのは不当ではないかと、研究者と弁護士有志は6月1日、「権力監視報道に立ち戻り、報道現場の萎縮克服を求めます」と題する書面を上田良一NHK会長に提出した。

書面では、「権力監視と国民の知る権利」に応える公共放送機関として、現場を萎縮させるような不当で不合理な恐れの強い今回の人事の再検討を求めている。

NHKをめぐっては3月29日の参院総務委員会で共産党の山下芳生議員が、内部告発が届いたとし「ニュース7、ニュースウオッチ9などの編集責任者に対してNHK幹部が森友問題の伝え方をめぐり、『トップニュースで伝えるな、トップの場合は3分半以内、昭恵さんの映像は使うな、前川(喜平氏)講演問題と連続して伝えるな』などと指示をしたのか」などと追及。杉尾秀哉議員(立憲民主党)も「NHKニュースセンターの中では『Kアラート』と呼ばれている」などと指摘。一連の指示は「K」というイニシャルの「小池英夫報道局長」による安倍政権への忖度ではないかと示唆した。

書面提出前に東京・永田町の衆議院第二議員会館内で会見した「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」共同代表で東京大学名誉教授の醍醐聰さん、弁護士の澤藤統一郎さん、梓澤和幸さん、杉浦ひとみさん、立教大学名誉教授の服部孝章さん、国立音楽大学名誉教授で元NHK経営委員の小林緑さんらは「国家私物化、権力濫用が極限に達している中、NHKにおいて政権への忖度があってはならない」などと今回の人事を強く批判。「記者と30年来の友人」という東京大学教授の瀬地山角さんは「本人は記者職を続けたいと言っている」とし、「政治的意図を感じる」などと述べた。

(片岡伸行・編集部、2018年6月8日号)

 

ここで図らずも、NHK内部に共産党や立憲民主党に非常に近い人間がいることが暴露されています。

また、「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」なる団体が記者会見までして抗議するって、正体もろバレ。

 

会見した場所も注目。

国会議員が場所を提供したのでしょう。

ちなみにこの時の国会議事録(参議院総務委員会)はこちらです。議題はNHKの予算や計画の承認。

 

 

そう言えば、沖縄で「しばき隊」を扇動していたと言われ、ツイッターでnosというアカウント名で暴言を吐いていた今理織(こん みちおり)というディレクターが異動になったという話題も少し前にありました。

記者やディレクターの一人や二人異動させたからと言ってNHKの自浄作用の現れだとは到底思えませんが...。

 

 

 

 


 

【台湾】台湾版慰安婦「肉体慰労隊」と「軍中楽園」

最初に断っておきますが、ブログ主は「台湾だって同じこと(慰安所)をやっていたじゃないか」と言うつもりでこのエントリーを書くわけではありません。

たまたま、8月30日の虎ノ門ニュースで有本香さんがこの件に言及していたのと、チャンネル桜の『台湾チャンネル』でも話題になっていたのをほぼ同日に観たからで、補足説明を加えて書き留めておこうと思いました。

どちらのネット番組も話題は台湾に設置された慰安婦像で、ブログエントリー『【台湾】台湾初の慰安婦像設置、背後には中国』に書いたように、「反日」を「中台統一」に利用しようとする中国国民党の仕業です。

 

 

 

虎ノ門で取り上げたのは、中国との統一を主張する「新党」の党員が27日午前、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の向かいに駐車した軽トラックに慰安婦像を設置した件だったかと思います。これは台北市議に立候補している候補が関与していました。

 

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201808270004.aspx
【フォーカス台湾】
統一派団体、日本の対台湾窓口向かいに慰安婦像設置 日本政府に謝罪要求
【政治】 2018/08/27 17:34

(台北 27日 中央社)中国との統一を主張する「新党」のメンバーが27日午前、日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会台北事務所の向かいに駐車した軽トラックに慰安婦像を設置した。メンバーは同日、記者会見を開き、日本政府に謝罪を要求した。

慰安婦像設置を主導したのは、11月の台北市議選に出馬する新党所属の蘇恆氏、林明正氏、侯漢廷氏の3人。地方統一選を前に、市長、市議、里長などの立候補届出の受付が同日から始まっており、同党の候補者を後押しする狙いがあるとみられている。3人の候補者は、市議会では慰安婦像が永久的に同地に設置されるよう働きかけるとしている。

交流協会台北事務所の周辺は同日、警察によって厳戒態勢が敷かれた。

メンバーは27、28日の夜にも交流協会台北事務所のそばで集会を行うとしている。

(劉冠廷/編集:名切千絵)

 

 

たしか有本氏は「(日本の慰安婦を持ち出したら)ブーメランになる」というようなことを言っていましたが、似たようなことは台湾人自身も言っています。

 

【台湾CH Vol.246】台湾初の慰安婦像と国民党の中華民族主義 / 台湾人団結!台湾正名公民投票は実施の方向! [桜H30/8/30]

https://youtu.be/0Xx0nzolbXY

台湾チャンネル第246 回は、①中国からの妨害圧力をもバネに台湾人大団結!東京五輪での台湾正名に関する公民投票は実施の方向!②台湾初の慰安婦を建てたのは国民党。親日台湾で反日を煽る中華民族主義勢力の狙いとは。キャスター:永山英樹・謝恵芝

 

番組の中で、台湾の新聞『自由時報』に掲載された李筱峰(り・しゅうほう)教授の発言を引用していました。(【参考記事】参照)

 

李筱峰教授のFacebookによると、國立台北教育大學 名譽教授だそうです。(読めると思いますが、「国立台北教育大学 名誉教授です。)

番組で紹介された記事は、「馬英九は『軍中楽園』の像も建てるべきだ』という意味のタイトルで、「忘れてはならないのは1980年代まで、金門島や馬祖島にいわゆる軍中楽園、慰安所があったこと」(請大家不要忘記,在1980年代以前,金、馬等外島的軍中有所謂「八三一軍中樂園」)だと教授は皮肉を込めて指摘しています。

慰安婦たちの中には強制的に連行された人もいた、とも書かれています。

 

慰安婦に関することなら、大抵、秦郁彦氏の『慰安婦と戦場の性』に書いてあります。

 

 

ということでこの本を開いてみると、彼女たちは「肉体慰労隊」と呼ばれていたそうで、その他、賠償問題についても経緯が書いてありますが、基金を設立して「償い金」のような形で賠償するという方法についても、受け取らないように邪魔したのは例の如く日本のNGO等です。

 

なお、有本氏はそういう意味で言っていたわけではありませんが、一部の日本人や日本人の味方のフリをする在日コリアンが「ライダイハン」などを持ち出して、「おまえが言うな」みたいな論理をを持ち出すのですが、これは何の問題解決にはなりません。

慰安所のようなものは日本以外の軍隊も持っていて、例えばドイツなどは完全に軍の管理下に置いて日本よりもシステマティックに運営していました。(『慰安婦と戦場の性』)

これは事実。

このことは現在のモラルで断罪するようなことではないと思いますが、朝日新聞は吉田清治の嘘がバレた後ではこれを主張していました。(訂正記事が掲載された8月5日に編集担当の杉浦信之記者が書いた記事の一部を下に再掲)

 

20140805_asahi01

 

事実ではないのは、“日本軍が強制的に女性を狩り集めた”という点。

これが吉田清治という輩の嘘とそれを利用した朝日新聞によって拡散されたわけで、この点が謂われもない批判だということをきちんと日本人自身が理解すべきです。

 

また、番組では昨年12月に可決された移行期正義促進条例という特別法に言及しています。これは、日本の敗戦によって台湾を統治した国民党の独裁政権時代の「228事件」(闇タバコを売っていた老女に対する暴力と、それに端を発した暴動、国民党による台湾人虐殺)やそれに続く「白色テロ」で多くの台湾人が迫害された歴史を検証するというものです。

 

国民党が台南市に慰安婦像を建てた背景にはこれがあるというわけで、ある意味、追い詰められている証拠です。

 

 

【参考記事】

http://news.ltn.com.tw/news/politics/breakingnews/2524861

馬英九挺慰安婦要日本道歉 學者諷:也應設軍中樂園銅像

2018-08-20 12:52
〔即時新聞/綜合報導〕國民黨台南市黨部日前在市黨部出租土地上,設立台灣首座慰安婦銅像,前總統馬英九也出席揭幕儀式,並要求日本政府對日軍慰安婦認錯、賠償,消息引起日方關注,也引起社會討論。

對此,台北教育大學名譽教授李筱峰指出,國民黨早期在金馬地區設立「軍中樂園」,被強送去、簽下賣身契的女子不也是慰安婦嗎?諷刺的說,那應該再立一尊國民黨的慰安婦銅像,以示一視同仁。

「慰安婦一視同仁。」李筱峰以此為題在臉書PO文,指出近日國民黨台南市黨部為二次大戰被日本徵調去軍中服務的「慰安婦」立了一座銅像,馬英九特地主持揭幕,並發表激昂慷慨的演說「關心慰安婦」,他認為這是基本人道精神,因此給予馬英九肯定。

但李筱峰話鋒一轉,「不過我建議,慰安婦銅像還不夠,應該再另加立一尊」。他表示,請大家不要忘記,在1980年代以前,金、馬等外島的軍中有所謂「八三一軍中樂園」,在那裡服務的女子,不也是一些被強送而去、且簽下賣身契,規定要服務幾年才能脫身的「慰安婦」嗎?國民黨設的「軍中樂園」門口還有這樣的對聯,「軍中紅粉慰眾士,樂園春色皆佳人」。

李筱峰指出,裡面那些被簽有年限的賣身契綑綁著的女子,在那邊「慰眾士」,直言這不是「慰安婦」什麼才是「慰安婦」?而「軍中樂園」直到陳水扁時代才廢除。因此他強調,「除了日本時代的慰安婦銅像之外,我建議也該再立一尊國民黨時代的慰安婦銅像,以示一視同仁」。

 

 

 

 

 


 

2018/08/30

【書籍】日英対訳で読む日韓併合時代「The New Korea」(アレン アイルランド著)

ブログ主の覚え書きです。

チャンネル桜の番組『真相はこうだ!桜便り』を観ていたら、興味深い本が紹介されていました。

それは『THE NEW KOREA―朝鮮(コリア)が劇的に豊かになった時代(とき)』という本。

著者のアレン アイルランドは植民地研究の第一人者で、レビューから引用すると、「この本は1923年に日本と朝鮮に滞在したイギリス人がみた日本の朝鮮統治の真実である。」とのことなので、その時代に、第三者の目で併合時代の韓国の姿を分析したものと言えます。

未読ですが、ここではこの本に関する情報をまとめておきます。

 

 

 

 

【桜便り】 菅長官の携帯料金引き下げ発言の怖い裏側 /トランプvs欧州/ マハティールが見据えるアジアの行方 / さくらももこ氏逝去 / 他[桜H30/8/29]

https://youtu.be/MT6aMMZAMFY

キャスター:水島総・水野久美

■ 北海道おんな二人旅レポート Part9
 ゲスト:佐藤みい(フォトグラファー)

■ ニュース Pick Up
 ・さくらももこ氏逝去~誰もが親しんだその世界
 ・携帯料金引き下げの裏側
 ・マハティール首相が見据えるもの
 ・欧州の米国離れは本当か
 ・韓国が国防予算増額!
 ・産経の消費増税論に黄信号?

 

プログラムには書かれていませんが、ニュースPick Upの冒頭(23:44~)で紹介されました。

 

 

以下、商品説明の解説と著者の紹介文を引用します。

 

著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

アイルランド,アレン(Ireland,Alleyne)
1871‐1951。イギリス生まれ。王立地理学会特別会員(F.R.G.S.)。植民地経営に関する専門家。アメリカの雑誌などに広く執筆活動を行なっていた。1901年、米シカゴ大学の招きにより、極東の植民地運営を研究するための委員会の責任者に任命され、3年間極東に派遣され、イギリス、フランス、オランダ、そして日本による植民地経営のシステムを研究した。6カ月間のフィリピン滞在の後、アメリカに戻り、新しく設立されたシカゴ大学の植民地・商業学部の責任者に就任した。

 

植民地研究の第一人者の日韓併合分析。20世紀初頭の朝鮮半島の真実が語られている。 本書冒頭で、北東アジアにおける朝鮮の地政学的重要性について、「近東におけるトルコ、大英帝国におけるエジプト、あるいは米国におけるパナマ運 河地域が重要なのと同じである」と、現代に通じる重要な考察を行なっている。

≪帯の言葉より≫
日韓併合前の朝鮮では日本と全く異なり女性は奴隷同然で何の権利も与えられていなかった。結婚すれば家屋内奴隷として扱われ、それは余りに過酷 だった。

それ以下だったのは、奴婢(ノビ)・白丁(ペクチョン)と言われた本物の奴隷たちである。1871~2年の大飢饉では、人口の半分を占めた奴婢ら の多くが、餓死したが朝鮮を支配していた両班(ヤンバン)たちは、清にも日本にも食糧支援を求めず、奴婢たちの死に行くのを全く歯牙にもかけな かった。この様な非人道的制度を一気に改善し、想像を絶した朝鮮の近代化を行なったのが、日韓合邦の歴史的事実である。

その真の姿は、巨額の予算を当時、首都京城(ソウル)を東京よりも近代化させてしまった日本人の器の大きさで証明されている。インフラ面だけでな く、衛生面での改善も著しく、感染病の多くが激減した事など枚挙に暇がない。他の一切の西欧列強が成し得なかった信じ難いこの偉業を日本人は誇る べきであり、当時朝鮮人と台湾人の大半が喜んでいたことであった。しかし、朝鮮では全権力を奪われた両班たちが第二次世界大戦後この事実を覆い隠 し、虚偽の歴史を捏造し、再びと権力の座に就いて、言論弾圧と私刑(リンチ)とによって真実の声を封殺し、現在の韓国に到らしている。

蒙古襲来時に蒙古の手先となって日本人を虐殺したように、19世紀末当時は、ロシアの手先となって、日本を侵略することが目に見えていた当時の朝 鮮に対して取った大日本帝国の日韓併合政策は、結果として韓国に決定的な文明の開化を齎したのである。この客観的事実を、当時最も著名な植民地研 究家のアレン・アイルランドが克明に分析し日本の統治を西欧列強のいかなる政策よりも優れているとして高い評価を与えていることは刮目に価する。

 

この本がユニークなのは、見開きで原文(英語)と日本語訳が併記されていること。要するに日英対訳になっています。そのため、695ページとかなりボリュームのある本です。(動画で見た感じではペーパーバックぽい装丁でした。)

水島さんは「英文解釈の勉強にもなる」と仰ってて、それもありますが、英語で情報や意見を発信する際に役立ちそうです。

取り敢えず、ブログ主はヨドバシで注文しました。今現在は「在庫有り」となっています。

 

 

 

 


 

2018/08/29

【北海道】「アイヌ」を利用する中国とそれに加担するNHK

公開: 2018/08/29 09:14  最終更新: 2018/08/29 13:13  

北海道の「アイヌ」に関する問題は大きく分けて2つあります。

 

  • 「アイヌは差別されている」という理論の元に利権を貪る「プロアイヌ」
  • 「アイヌは先住民族だ」という理論の元に日本を分断しようと目論む新左翼

 

以前も書きましたが、「アイヌ」には明確な定義がなく、「アイヌと結婚(同棲)している」、「アイヌの生活に共感する」といったことを根拠として、アイヌ協会の支部長が承認すれば、「アイヌ」として活動(補助金を受けられる)ということは広く周知されるべきです。

これはデマではなく、アイヌの血を引く工芸家の砂澤陣氏が告発していることで、以前ご紹介した砂澤氏の著書『北海道が危ない!』(扶桑社)で警告しています。(→ブログエントリー『【書籍】「北海道が危ない」(砂澤陣・著/扶桑社)【アイヌ利権と人権団体、中国の脅威】』

 

砂澤氏は主に前者について告発されていますが、今回ご紹介する動画は後者の問題。

 

【ch北海道】ついに開局!チャンネル北海道 /「アイヌ」を利用する中国[H30/8/27]
https://youtu.be/Y_WUXj8769c
キャスター:小野寺まさる(前北海道議会議員)、本間奈々(札幌国際エアカーゴターミナル株式会社常務取締役)

■今日の北海道
 オスプレイ、帯広駐屯地を利用へ
 サマータイムは日本に向いてない?
 国際交流事業、相手国の選定はしっかりと
■北海道スカイプネット
 スカイプ出演:佐藤宏光さん(釧路・幣舞橋)
■北海道女二人旅 Part6
■特集「アイヌ」を利用する中国 (36:48~
■北海道あれこれ情報 末永千草の情報シュート!
■奈々の思うところあり

 

小野寺まさる氏も誤解を与えないように「一部のアイヌ」と丁寧に仰っていますが、砂澤氏が「在日朝鮮人や活動家が『アイヌ』を乗っ取った」といういう決めつけにも苦言を呈しているように、「アイヌ」の一部もこういう思想を持って積極的に活動しているのです。

更に注意しなくてはならないのは「『アイヌ』は反日」のような単純なレッテル貼りです。これは「差別利権」で食べている者や「日本を分断」したい勢力にとっては思う壺となるからです。

社会保障の不正受給や税金の搾取、工作活動といった「悪いこと」を批判し、これに加担する政府(道庁、政府-特に国交省や文科省-)やNHKを批判すべきです。

 

以下、番組内容を簡単にメモしておきます。

今回の「北海道チャンネル」の特集は8月26日に行われた東京での小野寺氏の講演会の報告で、そこで話された内容をコンパクトにまとめて説明して下さいました。(下の画像は小野寺氏のTwitterからお借りしたもの。)

 

onodera_twitter

 

  • 海外における中国の土地や企業買収に関する対応策。(→日本の対応は遅れている)
     
  • 「アイヌ」を利用して日本を転覆しようという過激派の活動は昔からある。(ex. 北海道庁爆破事件、アイヌ革命論、警察白書)
     
  • 平成16年1月の中核派機関誌『未来』にて、沖縄での「琉球自治区」、北海道の「(アイヌ)自治共和国」で日本の支配構造の打破を謳っている。これが外部の過激派が勝手に言っているものではなく、「アイヌ」協会内部でも同様の思想を持っている者がいて、組織内で独立を話し合っている。(→動議時代の小野寺氏の質問:下図)

 

Aimu01

 

→これに中国が目をつけないはずがない。

 

  • 現在建設中の「国立民族共生公園」の予定地に2012年4月、日中友好訪問団として唐家セン(とうかせん)が訪問。(恐らく下の2012年6月号の白老町の広報誌のこと)
    www.town.shiraoi.hokkaido.jp/docs/2013010700011/files/k1206-25.pdf

    一部切り取って下に提示。

 

Shiraoi_june  

  • 今年6月に李克強首相が北海道を訪れた際もアイヌ関係者と会っている。
     
  • 「アイヌ」と中国は日中国交正常化以前から交流をしている。
     
  • 日本は国連で「先住民の権利に関する宣言」に署名している。(アメリカやオーストラリア、ニュージーランド、カナダといった「先住民」がセンシティブな問題である国々は反対)→従って、国連から「先住民が受けるべき権利=土地や資源の返還」を求められても仕方がない立場となってしまった。しかもその翌年、国会でアイヌを先住民とする決議をしている。
     
  • 小野寺氏が先日国連でスピーチしたのは、アイヌは他の先住民とは異なることをアピールしたもの。(→アイヌ自身が保護を求めたという事実などを報告書として提出。)

 

 

【関連資料】

■昭和53年 警察白書

番組では昭和51年と紹介されていましたが、現在、テキスト化されてweb上で公開されている警察白書では昭和53年の項に番組で小野寺氏が紹介した部分が記述されています。

 

https://www.npa.go.jp/hakusyo/s53/s530800.html

1 「テロ」、「ゲリラ」本格化への指向を一層強める極左暴力集団

(2) 続発する爆弾事件

 最近5年間の極左暴力集団による爆弾事件の発生の推移は、図8-1のとおりで、昭和52年は、7件(押収爆弾を加えると8件)発生し、前年(3件)を上回った。

 これら7件の爆弾事件をみると、神社、仏閣を対象とした事件が3件(「梨木神社本殿爆破事件」、「神社本庁爆破事件」、「東本願寺大師堂爆破事件」)、大学施設を対象とした事件が2件(「東大法文1号館内爆破事件」、「法大55年館内爆破事件」)のほか、大企業の社長私邸を対象とした事件等が発生しており、攻撃対象が幅広いものになるとともに、爆発物も精巧になるなど、極左暴力集団の爆弾闘争への強い指向が看取された。

 犯行後新聞社等に送られた声明文等から、犯人グループは、「アイヌ革命論」(注1)、「窮民革命論」(注2)等に強い影響を受けたものとみられる

(注1) 「アイヌ革命論」とは、「日本帝国主義を打倒し、独立した共和国を建設する革命の主体は、アイヌを中心とする抑圧され、差別されている少数の民族であり、これらの人々が相提携して、日本帝国主義者が収奪し、搾取した領土、文化等を取り戻すべきだ。」と極左暴力集団の一部が主張している理論である。

(注2) 「窮民革命論」とは、「我が国では、既に一般の労働者は革命へのエネルギーを失い、アイヌ、在日朝鮮人、日雇労働者等の少数の差別を受けている人だけが革命の主体になりうる。」と極左暴力集団の一部が主張している理論である。

 

■小野寺氏が国連に提出した「The Aimu in Japan」に掲載されていた資料。(ブログ主がTwitterに投稿したものを転載。提出文書(Word)は以前のエントリーにURL掲載済み。)

 

1.戦後のアイヌとGHQの面談記録:アイヌ自身が「我々は日本人」と発言しています。(最初に掲載した画像は不鮮明なので差し替えました。)

 

Copy_int_cerd_ngo_jpn_31750_e02011

 

 

2.北海道大学新聞 1955年(昭和30年)1月31日号: 知里眞志保北海道大学教授の寄稿文『博士談 「なぜアイヌのみ異民族扱い」』 (当方でWordで作成して画像化したもの。)

ainu

3.1895年1月15日付報知新聞記事『アイヌ土人保護の請願に代表土人』 :アイヌ 自身が土人保護法を望んで、わざわざ正装して上京したという内容の記事。

 

ainu

 

 

政府の「アイヌ政策推進会議」HP

調べものをしていて見つけたサイトですが、以下のような説明があるので、内閣官房に事務局を置いているようです。

議事録も公開されており、(どうせ誰も読まないと思って?)実態がうかがい知れる議事録も公開されているので、ウォッチしていくべきサイトです。

 

https://www.kantei.go.jp/jp/singi/ainusuishin/index.html

アイヌ政策推進会議では、「アイヌ政策のあり方に関する有識者懇談会報告書」(平成21年7月)を受け、アイヌの人々の意見を踏まえつつ、総合的かつ効果的なアイヌ政策を推進しています。

内閣官房アイヌ総合政策室は、アイヌ政策推進会議の事務局を務めるとともに、政府のアイヌ政策に関する総合調整を行っています。

 

なお、立場上、菅義偉内閣官房長官が座長ですが、議事録を読むと副座長の堀井学議員(自民党)が議長をしてます。

堀井氏は選挙区に現在「国立民族共生公園」という箱物が建設中ですが、砂澤氏よれば、単なる“お飾り”で本丸は別とのこと。「神輿は軽いほどいい」、ということでしょうか。

 

日本分断のNHKのプロパガンダ番組『アイヌモシリに生きる』

これは地上波(北海道ローカル?)で先に放映されたようで、小野寺まさる氏がツイッターでひどい番組だったと呟いていたのを見ていたのですが、ブログ主はたまたまBS1をつけっぱなしにしていたら始まったので観ることができました。

 

シリーズ 北海道150年 第2集「アイヌモシリに生きる」 北海道スペシャル

BS1
8月27日(月)午前12時50分

北海道150年のシリーズ2回目。テーマはアイヌ民族。北海道の開拓は、アイヌにとっては同化を迫られ差別に苦しみ続ける苦難の始まりだった。文化を守るために、百冊のノートに言葉や伝統を書き留めた祖父と、その教えを守り続ける子や孫。同化にあらがい、持ち去られた遺骨を取り戻そうとする男性。アイヌをルーツに持ちながらも歴史の断絶に悩む若き研究者。それぞれの家族に密着し、アイヌの150年、そして未来を見つめる。
【ゲスト】アイヌ博物館館長…川村兼一,北海道大学大学院…石原真衣,新ひだか町静内…葛野次雄,【語り】森田美由紀

 

ここに実名で登場された「アイヌ」の方々の活動に対しては判断しません。しかし、番組の作りは上の解説文でも分かるように、(能動態に直すと)「同化を迫り差別で苦しませた」という主張が貫かれています。主語は明治政府でしょうか。

言っていることは、北海道庁を爆破した犯人と同じ主張なのです。

そして、登場する「アイヌ」の方は、この主張を裏付ける“演者”として利用されています。

この番組は録画したので、もう少し精査して追記します。

 

 

 

 


 

【沖縄】朝日のスクープ?:「辺野古埋め立て承認」撤回!?

本日5時配信の朝日のweb記事に「辺野古埋め立て承認、31日に撤回へ 沖縄県が方針」という記事がありました。

そこで、沖縄タイムス、琉球新報のweb版を確認してみるとこれに関する言及はなし。また、該当しそうなキーワードで検索しても、具体的に31日に撤回と書いたニュースは朝日のみ。

少し気になるのが、配信した時間で、「2018年8月29日05時02分」とあります。これは今日の朝刊紙面には掲載されているのでしょうか?

 

以下、その記事です。

 

https://www.asahi.com/articles/ASL8X63Q1L8XTPOB001.html
辺野古埋め立て承認、31日に撤回へ 沖縄県が方針

山下龍一
2018年8月29日05時02分

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、沖縄県は辺野古沿岸部の埋め立て承認を31日に撤回する方針を固めた。急逝した翁長雄志(おながたけし)知事の意向や、9月に県内で知事選を始め多くの選挙があることを踏まえ、8月中の撤回実施が最適と判断したとみられる

 「撤回」は埋め立て承認の効力を失わせるもので、実施されると移設工事はストップする。政府は対抗策として、撤回の効力を失わせる執行停止を裁判所に申し立てる構えだ。

 知事の職務代理者となった富川盛武副知事や、富川氏から撤回の権限を委任された謝花(じゃはな)喜一郎副知事は28日、弁護士らを交えて検討し、31日の撤回実施を決めた。

 政府は17日にも沿岸部に土砂…

 

朝日のスクープなのか飛ばし記事なのか...

記名記事というのが気になります。

 

なお、この記事は最初、有料記事かと思ったのですが、無料のユーザー登録があれば続きを読むことができるのに気づきました。(無料のアカウントだけで読める記事などほとんどないのですが、これは例外でした。)

基本的には事実(?)は一般公開されている部分に書かれているのですが、最初、この部分だけを読んだ時に想像したことを裏付けるようなことが後半に書いてありました。

 

それは、埋め立て部分への土砂投入ストップの責任を知事候補者に負わせない、ということ。

これ(撤回)をやったら、1日2000万円とも言われる損害賠償請求が玉城デニー氏出馬のネックでした。だから、翁長雄志沖縄県知事も、「撤回“やるやる”詐欺」でダラダラと引っ張り、亡くなる直前にようやく「撤回に向けた手続き(防衛省の聴聞の実施)」に入っただけで亡くなってしまいました。

その後も、上の記事に「富川氏から撤回の権限を委任された謝花(じゃはな)喜一郎副知事」とあるように、副知事同士で押しつけ合っているのです。

 

小沢一郎・玉城デニー側の条件闘争が実ったのでしょうか?

とは言え、仮にオール沖縄の玉城氏が当選した場合、「自分が知事になる以前に決まったこと」だと責任逃れをできるものでしょうか?

また、オール沖縄に都合良く、知事選の前に「土砂投入承認の撤回」ができるようなスケジュールで国が合わせる必要があるでしょうか?その義務はありません。

 

報道の通りなら、本日(29日)に玉城氏の正式出馬表明があります。

 

 

 


 

2018/08/27

【ロヒンギャ問題】報道されないロヒンギャ問題の真実~ラカイン州で起こったこと

現在、ミャンマーにおけるロヒンギャ(Rohingya)問題、特に、ミャンマーを追われ、バングラデシュ側に避難したロヒンギャの苦しい生活は主に人道上の問題として報道されていますが、そもそもどういう背景があるのかは詳しく説明されません。また、ロヒンギャを「迫害」したとされているラカイン州(アラカン州)の先住民の立場からの報道は一切されていません。

ラカイン州の原住民であるアルケン(またはアラカン/Arkhine)人であるラ・エ・マウン(U Hla Aye Maung)にペマ・ギャルポ氏がインタビューしたチャンネル桜の番組が放送されたので、内容を覚え書きとして書き留めておきます。

 

 

 

 

【アジアから世界へ #16】証言-報道されないロヒンギャ問題の真実~ラカイン州で起こったこと / The true history of Rohingya refugees

2018/08/26 に公開

キャスター:ペマ・ギャルポ(拓殖大学国際日本文化研究所教授・チベット文化研究所名誉所長)
アシスタントキャスター:滝川奈緒(翻訳)
ゲスト:ラ・エ・マウン/U Hla Aye Maung

 

Rohingya08

 

上の画像は、番組の終わり部分のキャプチャですが、「番組では何の判断も行わず、ここで語られたことに何も加えず、差し引きもせず、歪曲もしない」というスタンスです。

判断は視聴者に委ねられているわけですが、この番組のように少なくとも、ロヒンギャを迫害しているとされているミャンマー側の主張にも耳を傾けるべきでしょう。

 

ラ・エ・マウン氏は1995年より日本に住み、亡命者による日本の「Arkhinely for democratic League」(ここでは「アルケン民主同盟」 と訳しました)iの事務総長として活動していらっしゃいます。

マウンさんの日本語は少したどたどしいのですが、ペマさんが整理しつつインタビューをしてくれているので、理解できるかと思います。また、全編、英語の字幕があり、固有名詞や日付、数字等はこれを見れば分かります。

とは言え、その固有名詞等もブログ主には馴染みがないものもあり、辞書などで調べたことを少し補足して以下にまとめます。

 

ロヒンギャを理解するための基礎知識

最初に基本情報や用語の整理です。

 

Rohingya01

 

上はロヒンギャ問題が報じられるときによく見る地図ですが、ロヒンギャやマウンさんが住んでいたラカイン州(Rakhine)に住む民族は英国統治時代にアルケン(Arkhine)と呼ばれたそうで、そのため、日本語の表記も、例えばWikipediaではラカイン州(アラカン州)となっています。

百科事典の見出し語では「アラカン」という表記になっているようですが、ここ(当記事)では基本的に州名は「ラカイン」、民族には「アルケン」を使います。

 

ミャンマーは多民族国家で、人口の56%(ブリタニカ国際百科事典より)を占めるビルマ人は主に平地に住み、その他の民族は主に山岳地に住んでいます。ラカイン州はアルケン山脈(事典では「アラカン山脈」)に隔てられているため、この地方の最大少数民族であるアルケン人特有の社会を形成しています。

 

ベンガルとは上の地図で言うと「バングラデシュ」と表記されている部分、ガンジス川の下流に広がる肥沃な地域で、現在は東部はバングラデシュ領、西部はインド領となっています。従って、ロヒンギャはベンガル人であり、歴史的にも「ロヒンギャ」という民族は存在せず、政治的な意味合いを持って新しく作られた言葉です。

 

念のため書いておくと、ミャンマーの旧名は竹山道雄の児童書『ビルマの竪琴』でも知られるように、旧名はビルマ連邦でした。89年現名に改称するのですが、当時、テレビ朝日系列の『ニュースステーション』で久米宏キャスターが、軍事政権を認めないと、ビルマと呼び続けていたのを覚えています。

 

ロヒンギャ(Rohingya)とはどういう人達か

ミャンマーでは大きく分けて8つの民族が存在し、Burmese(ビルマ人)、Kachin(カチン族)、Chin(チン族)、Karen(カレン族)、Mon(モン族)、Rakhine(ラケイン族=アルケン族)、Shan(シャン族)等で、更に細かく言えば135民族がいると動画では説明されています。

ロヒンギャはミャンマー国籍はないが市民権は与えられています。

そもそもロヒンギャと呼ばれる人達は、英国植民地時代に労働者として連れてこられた人達で、英国統治(1886年英国領インドに編入)~第二次世界大戦中の日本統治時代を経て1948年にビルマが独立すると、初代首相ウ・ヌー(U Nu)により、参政権(投票権)が与えられました。選挙に有利と見たからだそうです。

マウンさんによると、この頃から、NHKを含む海外のメディアがベンガル地方でラジオ放送を始め、そこからフェイクニュースを垂れ流し始めたとのことです。この辺りの事実関係は不明ですが、前述の久米弘氏のエピソードでも分かるように、ビルマ政府に対して、海外は批判的な立場を取ったので反ビルマの放送内容だったのかと想像できます。

 

ウ・ヌー(U Nu) 1907.5.25~1995.2.14

1929年、ビルマ独立の父、アウン・サンと共に反英独立運動に参加、40年に投獄され、日本軍により釈放されてバ・モー対日協力政権の外相、情報相となるが日本の政権に失望し、アウン・サンの反ファシスト組織に参加。48年、ビルマ独立と共に初代首相となる

 

ロヒンギャ(Rohingya)問題の原因・歴史的背景は?

ここからが核心ですが、そもそも、ロヒンギャと先住民との確執は第二次世界大戦中から始まったとマウンさんは言います。

英軍が日本軍と戦うためにロヒンギャに武器を与え、友軍として利用しようとしたところ、彼等は日本軍に武器を向けるのではなく、アルケン人を虐殺しました。その数は3万にに及んだそうです。

1945年に日本が撤退すると、彼等はMujahid(ムジャヒディ?/Mujahideen?=ムジャヒディン, イスラム原理主義派ゲリラ.)という組織を作り、ビルマ政府軍に反抗。その後、ARSA(Arkhine Rohingya Salvation Army/アラカン・ロヒンギャ救世軍)と名乗っていますが、アルケン人とは全く関係ありません。最初に書いたように、アルケンとはラカイン州に元々住むマウンさんのような民族を指す言葉です。

また、最近問題とされているロヒンギャに対する「迫害」も、マウンさんによると、きっかけは2016年10月9日~15日に起きたロヒンギャによる襲撃だと言います。

Mauderという国境の町で30箇所(30箇所の警察署?あるいは警察署などを含む30箇所?)を襲撃して警察官約9人と5人の兵士が殺されたそうです。

この時、40の武器が押収され、30人のロヒンギャが殺されたが、これはテロリストなのでしかたがないとマウンさんは言います。

その時、多くのアルケン族の人々が村から逃げざるを得なくなり、国内において難民となりました。

下はその時の様子だそうです。

 

Rohingya04

 

Rohingya05

 

Rohingya07

 

なお、番組内ではロヒンギャに殺害された人達のむごたらしい画像も紹介されます。画像が出る前に断りが入りますが、ご注意下さい。

 

* * * *

 

「ロヒンギャ問題」と言っても、実際に目にするのは、バングラデシュに逃れる様子や避難先のキャンプでの劣悪な状況のみで、確かに、そこだけ見れば人道的見地から手をさしのべるべきだとは思います。

しかし、「マイノリティ=善・被害者、マジョリティ=悪・迫害者」なのでしょうか。

なぜこのような事態になったのかを説明するメディアは皆無ですが、さすがによほどのナイーヴな(無知な)人間でない限り、その歴史的背景など、何か原因があるはずと思うのは当然で、この番組はその一つの答えを教えてくれました。

 

本来は国連の人権委員会がきちんと検証してくれればいいのですが、国連がそのようなフェアな機関でないことは日本人なら誰でも知っています。

そこは、「人権ゴロ」とでも呼ぶべきNGOが跋扈し、そのネットワークを利用した世論形成の場となっているからです。

単純に考えても、ミャンマーと(この問題のそもそもの原因を作った)イギリスとでは国連における発言力は比べようもないはずです。

 

下は番組の終わり頃のキャプチャですが、ネットを利用している人にはお馴染みの「ヒューマンライツナウ」とか「ヒューマンライツウォッチ」、「アムネスティ」といった団体名がマウンさんの口から出てきます。またぞろ、これら、怪しげな団体が絡んでいるようです。

 

Rohingya09

 

They have destroyed villages and killed all villagers. The United Nations, the international society, NGOs, and organizations such as Human Rights Now, Human Rights Watch and Amnesty International are only saying that the Myanmar government carrying out genocide and ethnic cleansing only to make a bad image of Aung San Suu Kyi and the government.

彼等(ロヒンギャ)は村を破壊し村人を殺した。国連や国際組織、NGOやヒューマンライツナウ、ヒューマンライツウォッチ、アムネスティといった団体は、ミャンマー政府とアウン・サン・スー・チーの悪いイメージを形成するために、ミャンマー政府がジェノサイド(集団殺戮)や民族浄化を行っているとのみ言っている。

 

【参考】『第2次世界大戦(1941年)前のアジア』地図 (高校生用地図帳より)

 

Rohingya03_map

 

 

 


 

2018/08/25

【朝日新聞】もはや購読者も同罪:慰安婦報道の英文訂正記事の検索避けをする姑息な新聞

公開: 2018/08/25 18:58  最終更新: 2018/08/26 12:40  

既にネットでは拡散されている話題ですが、朝日新聞が慰安婦報道訂正記事が検索されなよう、姑息な工作を行っていたことを記録として記事にしておきます。

そもそもは、朝日新聞が英文で慰安婦報道を行う際に、「comfort women」(直訳:慰安の女性)では伝わりにくいと、必ず「forced to provide sex」(性行為を強要された)という説明を付けることに対し、ケント・ギルバート氏と山岡鉄秀(やまおかてつひで)氏が署名と共に、これに抗議して、表記を改めるよう申し入れたことがきっかけです。(【参考記事】※1

朝日はこの要請には応じられないと答えていました。

 

 

 

 

山岡鉄秀氏はオーストラリアに慰安婦像が建つのを阻止した方です。

【『月刊正論』 2015年2月号 寄稿文】

 

【動画】

  • 【日いづる国より】山岡鉄秀、慰安婦像の成り立ちと外務省の事なかれ主義[桜H29/8/4]
    https://youtu.be/TTJr8GsyfSA

 

日本では、済州島にて“女性狩り”をしたと証言した吉田清治という人物の証言が全くの創作であったことを訂正する記事を出しました。(このエントリーのページ末に当時の訂正記事などを掲載

しかし、英文の訂正記事が見つからないことをギルバート氏らが朝日新聞に指摘すると、英文記事のURLを提示したそうですが、実際にその記事を調べて見ると、検索にかからないような細工を色々としてたというのが今回の騒動です。

 

問題の記事は下の2つ。

 

Testimony about 'forcible taking away of women on Jeju Island': Judged to be fabrication because supporting evidence not found
http://www.asahi.com/articles/SDI201408213563.html

Confusion with 'volunteer corps': Insufficient research at that time led to comfort women and volunteer corps seen as the same
http://www.asahi.com/articles/SDI201408213564.html

 

  • 上: 「済州島で強制連行」証言:裏付けなく虚偽と判断
  • 下: 「挺身隊」との混同:当時は研究が乏しく慰安婦と挺身隊を同一視

 

ギルバート氏がネット番組で訂正記事が検索で見つからないと発言したところ、視聴者がこのカラクリを見つけ、あっという間にネットで拡散されました。

産経新聞も8月25日付紙面にて報じています。(2面トップ ※2

 

具体的には「metaタグ」という隠しコードのようなものをそのwebページに記述して、Googleなどの検索エンジンが情報を収集することを拒んだりするような方法です。

Googleなどでキーワードを入力すると瞬時に検索結果が表示されるのは、ロボットという巡回システムが各webページにアクセスして情報を収集、データベース化しているからですが、このアクセスを拒んだり、アクセスできる有効期限を設定していました。

姑息の極みです。

 

産経の取材に対し、朝日の担当者は、設定ミスでもう訂正したというようなことを答えていますが、見え透いた嘘をつくものですね。

 

それに、掲載場所もおかしいのです。

朝日は日本語サイトと英語サイトを分けています。言わば、日本語の新聞とは別に英語の新聞があるようなものです。

しかし、英文での訂正記事は日本語版のサイトに掲載しています。

 

20180825_asahi01

 

また、「パンくずリスト」と呼ばれる、トップページからその記事までの経路を辿るものが、通常の英文記事では「朝日新聞>アジア>朝鮮半島>記事」と、きちんとカテゴリに分類されているのに対し、訂正記事は「朝日新聞>記事」と全く分類されていません。

要するにweb上に記事がある、というだけでアリバイ作りのようなものです。

 

もはや、朝日新聞の購読者も反日活動に協力していると言ってもいいでしょう。

 

 

【参考記事】※1

2018.7.6 23:55更新
朝日新聞の慰安婦英語報道で修正申し入れ ケント・ギルバート氏ら

 米カリフォルニア州弁護士でタレントのケント・ギルバート氏らは6日、朝日新聞電子版の英語報道が「慰安婦強制連行・性奴隷説」を流布するような内容だとして、東京・築地の朝日新聞本社を訪れ、約1万の署名とともに表現の修正などを申し入れた。朝日側は「重く受け止める」として23日までに回答すると応じた。

 申し入れは、朝日が慰安婦の説明で「forced to provide sex(性行為を強制された)」としている表現を今後使用しないことや、朝日が朝鮮半島で女性を「強制連行した」と虚偽を語った吉田清治氏の証言に基づく記事を撤回したことの英語発信を求めた。

 ギルバート氏は申し入れ後の記者会見で「世界の歴史をみても間違った報道によってこんなに国益が損なわれた例はほとんどない。それだけ重大な問題だということを朝日新聞に理解してもらいたい」と述べた。

 

 

【参考記事】※2

2018.8.24 22:42更新
朝日新聞、慰安婦報道取り下げ英文記事で検索回避の設定 指摘受け解除、「作業漏れ」と説明

 朝日新聞の慰安婦問題にからむ英語版記事2本がインターネットで検索できないような設定になっていたことが分かった。朝日新聞広報部は産経新聞の取材に対し、「記事を最終確認するため社内のみで閲覧できる状態で配信し、確認を終えてから検索可能な状態にした。その際に2本のタグ設定解除の作業が漏れてしまった」と説明し、24日までに設定を解除した。

 検索できない設定となっていたのは、平成26年8月5日付朝刊に特集「慰安婦問題を考える 上」に掲載された記事の英訳版2本。1つは朝鮮半島で女性を強制連行したと虚偽証言した吉田清治氏を取り上げた記事を取り消した記事。もう1つは、「女子挺身(ていしん)隊」と「慰安婦」の混同を認めたことを伝えた記事だった。いずれも朝日新聞デジタルのウェブサイトに26年8月22日午前10時にアップされていた。

(中略)

 朝日新聞広報部の回答「2014年8月22日に慰安婦関連の英語記事を複数本、デジタル編集部が配信しました。公開前に記事を最終確認するため、いったん社内のみで閲覧できる状態で配信し、確認を終えてから検索可能な状態にしました。その際、2本のタグ設定解除の作業が漏れてしまいました。現在は修正してあります」

全文はこちらの画像参照。

 

 

朝日新聞の慰安婦報道の捏造訂正記事一覧

ブログ主が保存しておいた当時の新聞記事を以下に掲載します。

 

■『慰安婦問題の本質 直視を』(2014/08/05) 

下は朝日の訂正記事が掲載された頃に書いたエントリー(2014/09/14付)に掲載した画像です。訂正記事が掲載された8月5日に編集担当の杉浦信之記者が書いた記事の一部ですが、朝日新聞の姿勢をある種象徴する文章なので、あらためて転載します。

 

 

20140805_asahi01

 

日本で公娼制度が廃止されたのは、連合軍総司令部(GHQ)により1946年、その後も黙認されていた赤線・青線が廃止されたのは1958年売春防止法です。それを、この文では、ボスニア紛争での強姦事件という90年代のモラルを持ち出して、問題をすり替えています。

朝日の姿勢は、吉田証言により騙されて誤報を掲載したという被害者意識が滲み出ており、都合のいい情報を得たことでこれに乗じて散々日本叩きをやったことには何ら反省していません。

下はこの記事の全文です。

20140805_00s

 

■過去の記事の検証結果(2014/08/05)

20140805_01

20140805_02

 

■新聞販売店宛に出したレター(2014/08/18)

読者からの苦情を受けた(?)販売店宛に出したと思われるレターで、「朝日新聞の過去の報道に対して、言われなき批判」と開き直り、「他のメディアもやってたのになんでウチだけ」と怒り、最後はお決まりの「人間の尊厳を軽視するような論調こそが、むしろ国際社会の中で日本が異端視され、孤立することにつながります」と問題のすり替えをやっています。

 

20140818_ASA

■池上彰氏のコラム『新聞ななめ読み』(2014/09/14)

本来は訂正記事を出した直後に掲載されるはずであった池上彰氏が執筆するコラム(『新聞ななめ読み』)を朝日が掲載拒否したことを池上氏本人が暴露したことから、再度非難され、1ヵ月以上遅れて掲載したもの。しかも、他の識者が安倍首相を批判するコラムとともに『オピニオン』のページに掲載された。

「池上彰コラム掲載拒否事件」は他からの意見には耳を貸さない朝日の体質を現している。

 

20140904_01.jpg

 

■2014/08/05の訂正記事を訂正する記事(2014/09/29)

ブログ主がメモ帳にコピペして保存していたもの。訂正記事でも虚偽を掲載していた。

 

【29日朝刊の社会面】と【朝日新聞デジタル】 2014年9月29日05時00分
http://www.asahi.com/articles/DA3S11375306.html(既にリンク切れ)

『慰安婦特集記事の一部を訂正します 朝日新聞社』


 8月5日の特集記事「慰安婦問題を考える(上)」で、朝日新聞社は、韓国・済州島で女性を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の証言を虚偽だと判断し、吉田氏に関する記事を取り消しました。初報は1982年9月2日付大阪本社朝刊の記事として、「執筆した大阪社会部の記者(66)は『講演での話の内容は具体的かつ詳細で全く疑わなかった』と話す」と記しました。しかし、その後、この元記者は当該記事の執筆者ではないことがわかりました。おわびして訂正します。

 元記者は社内の取材班の調査に対し、当該記事を含めて吉田氏に関する記事を数本書いたと認めていました。しかし、元記者がその後、海外への渡航記録を調べたところ、大阪市内で講演のあった82年9月1日時点で国内にいなかったことが判明し、記憶違いであることが確認されました。その後の吉田氏に関する記事は実際に書いていました。

 特集記事の掲載後、当時の大阪社会部にいた別の元記者が「吉田氏の記事を書いたことが1度だけある。初報は自分が書いた記事かもしれない」と名乗り出ています。

 初報が掲載された経緯については近く設置する第三者委員会の調査結果を踏まえて紙面でご説明します。

 

 

朝日の慰安捏造報道の経緯

朝日新聞の慰安婦捏造報道の経緯は右記のエントリー『朝日「慰安婦」報道の闇解明を!』で説明しています。

 

【追記】朝日新聞前社長が初めて綴った 「W吉田誤報」の内幕(文藝春秋 2018年2月号/文春オンライン)

以下の寄稿文を読むと、何らかの反省から検証したものではない、ということが分かります。

 

朝日新聞前社長が初めて綴った 「W吉田誤報」の内幕

文藝春秋 2018年2月号
http://bunshun.jp/articles/-/6111

 平成26年8月、朝日新聞は過去の慰安婦報道を検証し「吉田清治証言」を取り消した。だが謝罪がないことが批判を呼び、また翌月には元福島第一原発所長・吉田昌郎氏の「吉田調書」についても誤報が判明。責任を取って社長を辞した木村伊量氏(64)が当時を振り返って綴る。

◆ ◆ ◆

 朝日新聞社の社長を平成26年末に辞して以来、わたしは沈黙を守ってきました。未曾有の混乱を招いた最終責任を取って社を去った者が、何を語ろうと弁解がましくなるのがおちで、胸の奥にすべて封印しようと考えたからです。一方で、当時の経緯やトップとしての判断を、できるだけ正確に書き残すことは、やや大げさなもの言いをするなら、歴史に対する責任ではないか、という思いが去来してもおりました。社を退いて3年。それなりの時間が経過したこともあり、今回、編集部の求めに応じたしだいです。

 慰安婦報道をめぐる経緯はおおむね、平成26年12月に出された「第三者委員会」の報告書にある通りです。社内では平成9年に一度、慰安婦報道を検証したのですが、いわゆる「吉田清治証言」の信ぴょう性には各方面から疑問が相次いでいたにもかかわらず、訂正や取り消しはせず、中途半端な対応にとどまった印象でした。

 平成24年6月に社長に就任してまもなくのことです。編集担当の役員から、前年に韓国の日本大使館前に慰安婦像が設置されるなど、慰安婦問題はさらに深刻化すると見られ、朝日としても内々に再調査する意向が伝えられ、同意しました。社のOBから「慰安婦問題を歴代の朝日トップはほおかむりしてきた。君の時代に決着させろ」という私信が届き、販売店ASAや若い記者諸君からも会合などで「いつまで誤報を放置するのですか」とたびたび詰問されるようにもなりました。

 平成26年になると、安倍政権が慰安婦をめぐる「河野官房長官談話」の検証に踏み出すという話も伝わってきました。そうした動きもにらみつつ、3月、後任の編集担当のもとに検証チームを立ち上げました。わたしは社内のある席でこう訴えました。「日本だけでなく、アメリカもドイツも中国も韓国も、触れられたくない『負の歴史』を背負っている。逃げずに過去を直視してこそ品格ある道義国家だ。来年2015年は日韓基本条約締結から50年。未来志向の日韓関係を訴えていくためにも、誤報はただし、後世の評価にたえる検証にしよう」

 社長室の机の片隅に「The buck stops here.(最終責任は自分が取る)」と書いた紙片を貼りつけていました。たとえ火の粉を浴びようとも不退転で臨む覚悟でした。

 その年の8月の検証記事掲載にあたっては危機管理の観点から、編集幹部もまじえた役員の会合で何度も議論しました。当初の紙面案には「おわび」がありましたが、それまでの朝日の慰安婦報道への全面的な謝罪だと読者に受け取られかねない、という意見が数人から表明され、ある役員は「謝り過ぎだ。これでは店(販売店)がもたない」と強く異論を唱えました。最終的にそのトーンで紙面化することが固まりましたが、社長のわたしが一貫して議論を主導したことは間違いありません。

 ただ、いまもって「安倍首相と何度も会い、彼の軍門にくだって、慰安婦報道を取り消したそうじゃないか」などと、いわれのない批判を受けるのには暗然とします。首相や政権の要路と慰安婦問題で話をかわしたことは一度たりともありません。(各社政治部長OBの会合を除くと)わたしが社長として首相に会ったのは平成25年2月7日、朝日の編集幹部2人とともに、ホテルの中華料理店にお招きした折だけです。

 池上彰さんとはいまも面識がありません。人気コラムの「新聞ななめ読み」は柔らかな筆ながら、こちらの痛いところをズバリと突く硬派ぶりに、「やられたなあ」と苦笑したものでした。このコラムに限らず、社長が外部筆者の原稿に紙面化の前に目を通すのはありえないことです。ただ、このときはどんな経緯だったのか、慰安婦検証を取り上げた池上コラムのゲラが、わたしのもとに持ち込まれました。一読して「役員全員で検証記事のトーンを決めたのに、『おわびがない』という一点をもって検証記事の意味はなかったと言われ、読者の不信を買うようなら、ぼくは責任をとって社長を辞めることになるよ」と、かなり厳しい調子でコメントしたと記憶しています。

 掲載までまだ時間はあるし、修正をお願いしようという話になりました。詳細は承知していませんが池上さんとの交渉は難航したようで、今回は掲載を見合わせてなお交渉を続けるとの報告を受けました。「コラム打ち切り」を指示した事実はありません。それがほどなく、途中経過が週刊誌にスキャンダルとして報じられ、わたしは新聞社にあるまじき「言論封殺」に手を染めたとして断罪されることになったのです。

 のちに第三者委員会による聴取で「あなたの発言を下の人が『社長の意向』だと忖度したことに責任は感じないか」と問われました(そう、昨今話題になることが多いあの「忖度」です)。「そう思われたというのなら、あえて反論はいたしませんが」と答えたように思います。

 だれにでも臆せずにものが言える自由な社風の中で育ち、部下に理不尽な権力をふるった覚えもありませんが、危機管理意識が過剰だったのか、そこは大きな反省点です。「経営と編集の分離」も改めて問われました。「編集内容に対する最終責任は経営、編集管理者に帰せられる」と戦後間もない昭和23年から継承される日本新聞協会編集権声明にありますが、ふだん、社長が社説や記事に干渉することなどありません。新聞社のトップがまず心すべき編集権の擁護とは、ときの政治権力や資本(大株主の創業家など)の介入を防ぐことです(詳しくは申せませんが、この点では社長時代に思いきった環境整備をはかりました)。

暗転した「吉田調書」報道

 追い打ちをかけたのが、東電福島第一原発をめぐる「吉田調書」報道でした。平成26年5月20日の朝刊トップ記事を見て、「超ド級のスクープだ」と小躍りしたものです。ところが、日がたつにつれて、「吉田所長の命令に違反」という記事の根幹部分を疑問視する声が社外から相次ぎ、事態は暗転。わたしの記者会見当日の未明になって「編集としては記事の全文取り消しもやむをえません」とのメモが入りました。「それは編集局の総意なの?」。仰天したわたしは編集幹部に問いただしました。ならば、何をか言わん。ジャーナリズムの信用を失墜させた責めは免れません。信頼回復への一定の道筋をつけたうえで社長を辞任するハラをひそかに固めました。

 調査報道に実績があり、優秀で信頼していた記者たちによる過ちだけに、いまも悔やまれてなりません。しかし、調査報道こそはジャーナリズムの明日を切り拓く「道標」です。現役記者の皆さんは手痛い躓きに教訓を学んでも、けっして萎縮することなかれ。正確で重心の低い調査報道に、勇気をもってチャレンジし続けてもらいたいと願っています。

 

 

 

 


 

2018/08/24

【沖縄県知事選】オール沖縄崩壊の原因は?

公開: 2018/08/24 09:24  最終更新: 2018/08/27 9:15  

在京のマスメディアはあまり報道しませんが、今月8日の翁長雄志沖縄県知事の死去に伴い9月に行われることになった沖縄県知事選(2018年9月13日告示、9月30日投開票)で、保守側は佐喜真淳宜野湾市長(54)に一本化された一方、「オール沖縄」と呼ばれる普天間飛行場の辺野古移設反対派はその候補の選出に難航しています。

オール沖縄とは、元々保守(自民党県連の幹事長)だった翁長氏を革新や有力な経済人も担ぎ上げたことから名付けられたものですが、それが翁長氏の死去(正確にはそれ以前から)瓦解していることが表面化しただけです。

 

 

 

 

現状、自由党の玉城デニー衆議院議員を擁立しようと外堀を埋めつつあり、本日(24日)の沖縄メディアの報道では、中立から保守よりの「八重山日報」が以下のような報道をしています。とは言え、よく読むと、「旧盆明けの26日に後援会と会合を開き、出馬を正式に決定する方針という」と、実際には伝聞情報のようです。事実は、ここまで玉城デニー氏は一度も正式に出馬を明言していません。

さすがに、無投票でみすみす保守側に県知事の席を与えるわけにはいかないでしょうから、誰かを擁立するのでしょうが。

 

24日 8月 2018 
玉城氏、出馬意向固める 「翁長知事の遺志継ぐ」 知事選

 翁長雄志知事の死去に伴う9月30日投開票の県知事選で、自由党衆院議員の玉城デニー幹事長(58)=沖縄3区=が23日、出馬の意向を固めた。死去した翁長雄志知事の「遺志を継ぐ」と明言した。知事選には前宜野湾市長の佐喜真淳氏(54)=自民、公明推薦=が既に立候補を表明しており、事実上の一騎打ちとなる構図が固まった。

 米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する県政与党側の共産党や社民党、労組などでつくる調整会議(議長・照屋大河県議)は同日、那覇市内で開いた会合で玉城氏の擁立を全会一致で決め、出馬要請した。

 玉城氏は「非常に光栄であり、しっかりと受け止めたい」と受諾の意向を示した。正式な立候補表明の時期について「できるだけ早いタイミングで表明できれば」と述べた。玉城氏の後援会関係者によると、旧盆明けの26日に後援会と会合を開き、出馬を正式に決定する方針という

(無料公開の部分のみ引用)

 

ここまでの直近の流れを見てみると、

 

8月8日 翁長雄志沖縄県知事死去

8月11日、12日 「翁長知事を支え、辺野古に新基地を造らせない沖縄県民大会」開催

  • 主催者発表7万人 の集会。この場で出席者は「翁長知事の遺志を継ぐ」と誓い合う。
  • 実際は、参加者のほとんどは自治労による動員。プラカードを掲げたh報道用の写真を撮るために自治労独特ののぼり旗は下に降ろすよう指示されている動画が出回っている。

8月18日付琉球新報『翁長氏後継、22日までに 知事選 謝花、赤嶺、呉屋氏が軸』(【参考記事】※1

  • この時点では謝花喜一郎副知事(61)と赤嶺昇県議(51)、呉屋守将金秀グループ会長(69)の3名の候補者。但し、呉屋氏は辞退。出馬する意思は会派おきなわの赤嶺氏しか示していない。(会派おきなわとは県議会与党=革新系のグループだが、社民や共産とは別の会派。)

8月19日 オール沖縄の会合で翁長氏の音声データがあることを確認、20日報道(※2

  • 衆院沖縄3区選出の玉城デニー自由党幹事長と、小売り・建設の県内大手、金秀グループの呉屋守将会長の2氏を指名していた、とされる。しかし、録音したのが誰かは不明。これを聴いたのは新里米吉県議会議長一人のみ。しかも、翁長氏の家族の関係者からの情報提供という。

8月21日 音声データの存在に疑義の声(※2

  • 音声データを聞かせろ、聞かせないの騒動勃発。特に会派沖縄が反発

8月22日 会派おきなわが一転、デニー氏推薦を表明※3

  • 23日付琉球新報が報道。「翁長雄志知事の音声に関係なく、玉城氏が最適な人材だと判断した。赤嶺昇県議は玉城氏自身も音声に関係なく出馬に意欲を持っていることを確認したため推薦を決めた」

以下、当記事公開以降の動きを追記

8月24日 自由党・小沢一郎 共同代表が沖縄訪問※5

  • 金秀グループの呉屋守將会長や、翁長雄志前知事を支持してきた県政与党や労働団体などでつくる「調整会議」(議長・照屋大河県議)のメンバーらと面談。
  • 玉城デニー幹事長=同党=は27日に上京し、今回の面談を踏まえ、小沢氏らと出馬するか最終確認する。環境が整えば、29日にも出馬を正式に表明する見通し。

(8月29日 玉城デニー氏出馬を表明?)

 

と、まあ、グダグダですが、ここで見えてくるのは、翁長氏の体調がいよいよ悪くなってから後継候補の選定に動いたが、意見が一致しないか、名前が挙がった候補から逃げられて一本化できなかったのでしょう。恐らく、翁長氏のガン公表以降、「翁長氏擁立」の声は上げていても内部ではその病気の深刻さから、選挙活動も難しいことは分かっていたはずで、仮に再選されたとしても職務を全うできるとは思えなかったであろうし、それ以前から協議に協議を重ねていたことは想像できます。

ここまでオール沖縄は、呉屋氏だけでなく、糸数慶子参議院議員や翁長氏の後継として那覇市長となった城間幹子市長など、名前が出る都度不出馬宣言するなどで逃げられてきました。出馬の意思を示したのは会派おきなわの赤嶺昇氏のみですが、支持が得られず、一時はオール沖縄からの離脱も表明していましたが、説得されたか何かで離脱を取りやめたようです。

 

ここまで迷走した要因は、大きく2点あります。

一つは、翁長氏が死の直前に導火線に火を点けた「辺野古埋め立て承認撤回」爆弾が残されたからです。

沖縄のメディア、沖縄二紙と呼ばれる極左新聞の琉球新報、沖縄タイムスは「承認撤回!」と、さも、翁長氏が撤回したかのように報じていましたが、実際は、承認撤回に向けての聴聞会の招集を決めただけで、最終決断はしていません。

そもそも、県(県知事)では「普天間飛行場の辺野古移設反対」そのものには権限がなく、できることは辺野古の埋め立て地への「土砂投入」を止めることだけなのですが、これを宣言してしまうと国から県知事が訴訟されるというのは既に政府が表明しており、その工事遅延による賠償金(2千万円/1日)を個人で背負うことになり、罰ゲーム以外の何者でもなく、効果は工事を数週間遅らせるという「嫌がらせ」程度のものしかありません。

 

オール沖縄は口では翁長氏の遺志を継ぐと息巻いていても、だれもこんな「爆弾」を受け取りたくないのです。

 

もう一つは、もっと根本的な話ですが、オール沖縄の中で共産党の存在が大きくなり過ぎたためです。

辺野古移転阻止という点では一致できても、例えば企業グループはあからさまに共産党と手を組むことには抵抗があります。また、議会においても、オール沖縄の保守系議員が落選し、共産党議員に取って代わられるようになったためです。

今回、翁長氏の遺言テープ?に指名をされたと言われている呉屋守将金秀グループ会長ですが、実は、とっくにオール沖縄を離脱(※4)しています。

また、他の企業グループも今年5月には外から翁長氏を支えると、「翁長知事を支える政治・経済懇和会」なるものを発足させています。

従って、翁長氏から後継指名されたというのも怪しくなって来るのですが、音声データの公開を迫られた新里米吉氏は、「翁長氏が呉屋氏の名前を口にしたときにはレコーダーのスイッチを入れるのが間に合わなくて録音できていないので公開すると誤解される」などと言い訳をし始めました。

 

「惑星直列」 - これは自民党関係者が最近よく口にする言葉だそうです。

意味は、内閣、沖縄県知事、名護市長、宜野湾市長が「辺野古移設推進または容認」で一致することで、名護市長は今年2月に保守系の渡具知武豊氏が現職の稲嶺進氏を破り、宜野湾市長選は今回現職の佐喜眞淳氏が県知事選に立候補するために県知事選とのW選挙となります。

現状、後継として松川正則副市長(64)が既に出馬を表明しましたが、市政野党は候補者選考が難航していると報道されています。

 

なお、これ以外にも注目の選挙があります。

今年10月14日に投開票予定の豊見城市長選挙は、現職の宜保晴毅(ぎぼ はるき)氏が三選を目指すも、金銭絡みのスキャンダルが発覚して後援会が不支持を表明、新たに宜保安孝氏を擁立することが決定しました。

この宜保安孝氏は、沖縄の一部の反日勢力が国連で行っている活動のカウンターとして、我那覇真子氏らとともにジュネーブで「沖縄の人間を『少数民族』と見なすな」というスピーチをされた方です。

【2018/08/27追記】これに対し、野党は前県高校PTA連合会長の仲西春雅(はるまさ)氏(57)を候補者として擁立することを全会一致で決定との報道あり。(※6) 但し、本人のコメントはまだ。

 

【参考記事】※1

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-784569.html
翁長氏後継、22日までに 知事選 謝花、赤嶺、呉屋氏が軸
2018年8月18日 06:30

(一部引用)

 9月30日投開票の県知事選に向け、県政与党は、知事在任中に死去した翁長雄志氏の後継者として、謝花喜一郎副知事(61)と赤嶺昇県議(51)、呉屋守将金秀グループ会長(69)の3人を軸に絞り込みに入った。与党などで構成する調整会議は17日、那覇市の自治労県本部で選考委員会を開き、遅くとも22日までに候補者を決めることを確認した。

 謝花副知事は記者団から出馬への意欲について聞かれても、返答しなかった。赤嶺県議は「(候補者として)選ばれたら、ちゅうちょなく出る決意だ」と語り、出馬に意欲を示した。呉屋会長は「政治に出るよりは経済の面で翁長県政を継承する県政を支える」と述べ、出馬を否定した。

 

 

【参考記事】※2

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO34326840Z10C18A8PE8000/
翁長氏、後継に玉城・呉屋氏指名 音声データ確認 
2018/8/20付 日経

 8日に死去した沖縄県の翁長雄志知事が生前に自身の後継として、衆院沖縄3区選出の玉城デニー自由党幹事長と、小売り・建設の県内大手、金秀グループの呉屋守将会長の2氏を指名していたことが分かった。ともに米軍普天間基地(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に反対している。

 移設反対の政党や団体が19日に那覇市内で会合を開き、翁長氏が語ったとされる音声データが存在することを確認した。同会合では9月30日投開票の知事選で、2氏のいずれかの擁立を目指すことで一致した。

* * *

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-786547.html
会派おきなわ「オール沖縄」から離脱も 知事選 玉城氏“指名”音源に疑義

2018年8月21日 11:00 付 琉球新報
(一部引用)
 翁長氏が残した音声は17日夜に、遺族関係者から新里氏に伝えられた。与党関係者によると、翁長氏の音声を直接確認したのは、調整会議のメンバーでは新里氏だけ。新里氏は19日、記者団に音声の取り扱いについて「『遺言』という言葉は使わないでほしい。(知事は)遺言として(音声を)取ったわけではない。(後継)『指名』という(報道の)表現も強く、知事は(2人に)期待するというか、立候補できないかという内容だった」と話した。

 平良氏は開示を求めている理由について、遺言ではないことや遺族からの情報提供ではないことなどを挙げた。その上で「検証する意味でも音声を開示すべきだ。決して玉城氏を否定しているわけではない。きちんとした環境整備を進める上で必要な作業だ」と語った。

* * *

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/302275
「本当にあるのか」翁長知事の音声、内容巡り波紋 後継指名で与野党に疑問
2018年8月22日 08:02 付 沖縄タイムス

 急逝した沖縄県の翁長雄志知事が期待する後継者として玉城デニー衆院議員らの名前を挙げた音声を巡り、与野党で波紋が広がっている。県政与党関係者によると、音声を聞いたのは新里米吉県議会議長一人で、与党会派のおきなわは音声の公開を求めているが新里氏は応じていない。かたくなに開示を拒む姿勢に自民党からも「本当に音声はあるのか」といぶかる声さえ上がる。(政経部・大野亨恭、上地一姫)

 「開示されるまで調整会議には参加できない」。会派おきなわの赤嶺昇県議は21日、改めて音声の公開を求めた。その存在が注目される中「あることを示すことが玉城氏のためになる」と語る。

 だが、新里氏は出張先の東京で記者団に、音声の提供者が望んでいないとし、「要望があるからといって公開できる話ではない」と重ねて否定した。

 与党関係者によると音声は確実に存在するが、明かせない事情があるという。

 「音声には金秀グループの呉屋守將会長の名前が入っていない」と、ある関係者は打ち明けた。翁長知事が病院で後継者について語り始めたとき、真っ先に出た名前が呉屋氏だったが、録音が間に合わず、音がとれなかったという

 別の関係者によると、録音した遺族関係者が新里議長へ音声データを渡す際、「音にはないが、呉屋氏にも期待を寄せていた」と伝え、その後の調整会議で両氏への要請を決めた。

 与党関係者は「知事が玉城氏へ期待を寄せていたのは間違いない」と断言。ただ、「音声が一人歩きすれば呉屋氏の名前がないなどと騒ぎになり、収集がつかなくなる」と懸念を示す。

 自民県議の一人は「呉屋氏の名前は結局伝聞でしかない。公開もできない曖昧な音声で知事選を戦うのか」と疑問を投げる。

 玉城氏は21日夜、後援会の会合を開くなど出馬に向け準備を進めている。自民党関係者は玉城氏を「知名度もあり手ごわい相手だ」と評する。短期決戦に必要な後援会組織があり、メディアへの露出で無党派層への浸透があるためだ。

 一方、政府関係者は「闘いやすい相手だ。保守がまとまることができる」と喜ぶ。前知事選は保守層が切り崩されたが、その懸念は薄いとみる。

 急転直下、玉城氏の擁立が固まったが自民関係者は「オール沖縄は翁長氏だからつくることができた」と指摘。県連幹部は「オール沖縄は翁長知事が腹八分でまとめた繊細な芸術品。玉城氏の色が出た組織をつくらなければ、支持者は燃えないだろう」と見通した。

 

 

【参考記事】※3

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-788057.html
会派おきなわ、玉城氏推薦 知事選 「支援見送り」を転換
2018年8月23日 05:00

 県議会与党の会派おきなわは22日、与党が擁立する方針を決めた玉城デニー衆院議員(58)を推薦する方針を決めた。23日に正式表明する。また、おきなわが県内企業とともに立ち上げた「おきなわ政治経済懇和会」も近く、玉城氏を推薦する予定だ。会派おきなわは当初、翁長雄志知事が後継候補を指名した音声の公開がない限り、玉城氏への支援を見送る方針を示していたが、支持者からの意見などを踏まえ、方針を転換した。


 懇和会会長を務める会派おきなわの赤嶺昇県議は本紙に対し「翁長雄志知事の音声に関係なく、玉城氏が最適な人材だと判断した。玉城氏自身も音声に関係なく出馬に意欲を持っていることを確認したため推薦を決めた」と話した。会派おきなわは、翁長知事が残した後継に関する音声について、新里米吉県議会議長に公開を求めており、公開されるまでは与党などでつくる調整会議への出席を拒否している。赤嶺氏は「引き続き公開を求める」と述べた上で「調整会議とも話し合う必要があるが、せめて会議の正副議長や玉城氏に対しては音声を公開すべきだ」と主張した。

 会派の今回の動きについては「玉城氏を擁立するための環境整備の一つだ。今、音声の内容などを検証しないと野党からも攻められ、選挙態勢の構築もままならない」と話した。

 一方、今後の知事選に向けた取り組みとして「懇和会」を通じて、企業に玉城氏の支援を呼び掛けるとともに、「懇和会」を抜け、自主投票を決めたかりゆしグループにも引き続き連携を求めていく考えを示した。

 

【参考記事】※4

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-693636.html
かりゆし、オール沖縄脱退へ 翁長知事支援は継続 きょう会見し表明
2018年4月3日 07:00

 沖縄観光コンベンションビューローの平良朝敬会長がオーナーを務めるかりゆしグループが、県議会与党や経済界、市民団体などでつくる「オール沖縄会議」から脱退することが2日、分かった。同社は翁長雄志知事と「オール沖縄」陣営を支援してきた。しかし、同グループが実施を求めた辺野古新基地建設を巡る県民投票について同会議が消極的姿勢だとして会からの脱退を決めた。同社幹部によると、翁長知事の支援は継続するが、同会議とは一定の距離を置きつつ、より中道・保守層を重視した新たな体制での支援を模索する。


 かりゆしの當山智士社長が3日に会見し、表明する。同社幹部は「オール沖縄は設立時に比べて革新色が強くなり、知事がしがらみで政治的なリーダーシップを発揮できていない。ウイングを広げなければならない」と話した。かりゆしは県議会与党の会派おきなわとは歩調を合わせ、今秋予定の知事選で翁長知事を支援する考え。県民投票の実施も同会派と求めていく。

 オール沖縄会議を巡っては、かりゆしと同様に翁長知事を支援してきた金秀グループの呉屋守将会長が名護市長選での敗北の責任を取る形で共同代表を辞任している。同会議は2015年12月、政党、企業、市民団体、労組など22団体で結成し、新基地建設阻止に向けて取り組んできた。

 

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-727264.html
保革ブリッジ共闘へ  翁長知事支える 政経懇和会発足  企業や議員の受け皿に

2018年5月28日 06:30

 県議会与党の会派おきなわを中心に翁長雄志知事を支持する地方議員や企業などは27日、「翁長知事を支える政治・経済懇和会」を発足させた。翁長氏再選に向け、県政与党の革新政党と距離をおく経済界や保守中道系議員の新たな受け皿として、4年前の選挙で保守系支持者の選挙母体となった「ひやみかちの会」の再現を目指す。

 知事選に向けては、県政与党などは前回知事選時にも発足させた調整会議を新たに結成し、翁長氏を擁立する方針を決定した。ただ、辺野古新基地建設の是非を問う県民投票を巡り、オール沖縄会議から脱会した金秀、かりゆしグループが参加していないなど、「革新色が強まっている」(与党県議)との不満が一部の県議や経済界から噴出している。会派おきなわが立ち上げた「懇和会」の発足は、そういった「オール沖縄」態勢に不満を持つ市町村議員や経済界を巻き込むことが狙いだ。4年前に調整会議が担った保守と革新の「ブリッジ共闘」を図る。

 27日の結成総会には当初の目標100社を超える107社の企業が参加した。金秀、かりゆしのほか、27日現在、那覇市、南城市、北谷町、西原町、嘉手納町、北中城村、中城村、読谷村の首長も加盟している。さらに、保守政治家として、超党派の枠組み実現に貢献した安慶田光男、浦崎唯昭両前副知事にも参加を呼び掛けていて、懇和会関係者によると、参加に前向きな意向を示しているという。

 ただ、翁長知事は膵臓(すいぞう)がんが発覚したことで、2期目出馬に黄色信号がともっている。総会終了後に会見した赤嶺昇会長は「会の名称は『翁長知事を支える政治・経済懇和会』なので、翁長知事が出ないという想定は全くしていない」と強調した。

 懇和会幹部の一人は「会の趣旨に賛同するが、翁長知事の体調を様子見する企業も多い。ただ、翁長知事を支援するための受け皿を求める企業は多く、参加企業はもっと増える」と自信をのぞかせた。

 

【参考記事】※5

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/304114
沖縄県知事選:玉城氏の出馬表明、29日の見通し 小沢氏が呉屋氏らと面談

2018年8月25日 08:53
 自由党の小沢一郎共同代表は24日、金秀グループの呉屋守將会長や、翁長雄志前知事を支持してきた県政与党や労働団体などでつくる「調整会議」(議長・照屋大河県議)のメンバーらと面談した。同会議から出馬要請を受けている玉城デニー幹事長=同党=は27日に上京し、今回の面談を踏まえ、小沢氏らと出馬するか最終確認する。環境が整えば、29日にも出馬を正式に表明する見通し。当初は26日に会見する予定だった。(後略)

 

 

【参考記事】※6

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/304540
宜野湾市長選:野党が仲西春雅氏を擁立へ 前県高校PTA連合会長

2018年8月26日 22:23
 佐喜真淳前宜野湾市長(54)の辞職に伴う、9月30日投開票の市長選に向けた市政野党の準備会(座長・新垣清涼、宮城一郎両県議)は26日、宜野湾市内で会合を開き、前県高校PTA連合会長の仲西春雅(はるまさ)氏(57)を候補者として擁立することを全会一致で決めた。27日に出馬を要請する。

 仲西氏を選んだ理由について、宮城県議らは「本人が意欲的で、教育環境の改善などにも非常に情熱を持っている」と説明。米軍普天間飛行場の閉鎖・撤去、県内移設断念、オスプレイ配備撤回などを掲げた2013年の「建白書」の精神に「全て賛同している」と述べた。仲西氏は本紙の取材に「要請を受けていないので、コメントできる立場にない」と話した。

 市長選を巡っては、市政与党候補者として、副市長の松川正則氏(64)が出馬表明している。

 仲西氏は1961年6月26日生まれ。浦添市出身で宜野湾市志真志在住。2014年から今年5月まで県高校PTA連合会会長。現在は会社役員のほか県高校安全振興会理事長の3期目を務める。

 

 

 

 

 


 

2018/08/22

【沖縄】故翁長雄志沖縄県知事は何と戦っていたのか?

公開: 2018/08/22 12:48  最終更新: 2018/09/02 8:55  

最初に書いておくが、沖縄とは縁もゆかりもなく、その県民意識や政治環境、経済環境を皮膚感覚で分からないブログ主には結論は出せない。

ここでは最近見つけたあるエピソードに関する興味深い論文と記事、動画のみを覚え書きとしてメモする。

そのエピソードとは翁長氏の父親と兄の政界での挫折、あるいは落選のトラウマというようなもの。

一人の政治家の行動原理や政治立場の転向を一言や一行でまとめることはできないが、たまたま3つの別々の媒体で目にしたので気になった。

 

 

 

 

 

【沖縄の声】一目でわかる普天間と辺野古/沖縄県副知事の富川氏のルーツ[桜H30/8/17]
https://youtu.be/WOg0Z0eg9Mo

チャンネル桜沖縄支局「沖縄の声」
2018/08/16 に公開
出演:
   又吉 康隆(沖縄支局担当キャスター)
   金城 テル(沖縄支局担当キャスター)

 

又吉氏の考察は40:01辺りから。

翁長氏の兄の落選の話をしている。多分、又吉氏は以下に紹介するエピソードをご存知なのだと思う。

 

そして、兄の落選のエピソードは2012年11月24日付の朝日新聞のインタビュー記事。

これは、たまたま目にした2018年08月09日付の『翁長知事を「殉職」に追い込んだ真犯人は誰なのか』(アゴラ/新田哲史)という文で知った。

記事の前半はどうでもいいが、後半にインタビュー記事(記事については後述)について言及しており、新田氏は基地問題を巡る沖縄県民と本土の意識の違いに注目して、翁長氏の政治的立場の「転向」のきっかけを「ウチナンチュー(沖縄人)としてヤマトンチュー(本土の人)への大きな失望」と結論づけている。

ここでの「ヤマトンチュー(本土の人)」とは中央政界=政府と読み替えるべきだろう。沖縄における「保守」と「革新」の対立は本土のそれとは異なると言うことだ。

おそらく、このインタビューはその点に刮目すべきなのだろうが、ブログ主は先に「沖縄の声」を観ていたので、下の発言に注目した。

 

 「中学生の時、兄貴が(琉球政府の)立法院議員に立候補した。そうしたら学校の先生が150人くらいで、相手候補の名前を連呼する。ぼくは1人で『オナガ、オナガ』と。向こうの中におやじの妹といとこがいて、後で『ごめんね、ああしないと村八分になる』と。本土の人はそういう対立を上から見て笑っている。だから、ぼくが思い切って真ん中にいくことで問題を解決したい」

※全文後述

 

沖縄で「保守」の立場で立候補した兄の選挙のことを語ったもの。

 

そして、ネットで見つけたある大学生の卒論に引用されていた部分。こちらは父親の選挙について語ったもの。

 

翁長のもっと身近なエピソードを話すと、翁長が小学生のころである。当時、学校の先生はどちらかというと革新系が多かったという。翁長自身はまだ小学生で政治を理解しないまま、自分の父親が選挙に勝ったか、と職員室に聞きにいくと、担任は対立候補の名前を黒板に書き、その対立候補の名前に二重丸をして万歳三唱したという。翁長自身は父親ももちろん担任のことも尊敬しているためとても複雑な気持ちになったという。また、村の中や親戚のなかでも保守と革新の対立は存在し、そのような対立を感じて育ってきたという。このような対立を幼いころから感じ、違和感を抱いたことが翁長の政治家の原点である、と振り返る(松原2015:81-85ページ)。

 

※『沖縄基地問題における翁長雄志の政治的立場の変遷について』より抜粋
www.law.ryukoku.ac.jp/~oshiro/paper/thesis2016_iwasaki.pdf
(リンクが貼れないのでコピペして下さい)

 

この論文は、(長いので引用しないが)翁長家のルーツの話も興味深い。前述の「沖縄の声」で金城テル氏が語っている「沖縄県副知事の富川氏のルーツ」と併せると、沖縄における「親中」というのは単に利権などというものでは語れない深いものがあるようだ。

 

翁長氏は一度も選挙に負けたことのない政治家だった。

ブログ主が小説家なら、翁長少年は県知事になって県政を混乱させることで沖縄県民に壮大な復讐を果たした、とするところだが...

 

【参考】2012年11月24日 朝日新聞デジタル『翁長雄志さんに聞く 沖縄の保守が突きつけるもの』

上記記事は前述のアゴラの記事の中で紹介されているあるFacebookの投稿の中でリンクされているもの。(元記事は既にリンク切れで、それをコピペしたページらしい) Facebookはアカウントを持っていないと参照しにくいので、インタビュー記事全文を以下にコピペするもの。

 

2012年11月24日 朝日新聞デジタル

翁長雄志さんに聞く
沖縄の保守が突きつけるもの

 解散総選挙で「沖縄」を語る声がほとんど聞こえてこない。原発問題は大事だ。消費税も大事だ。でも米軍基地問題はどこへ行ったのか。そんな本土の風潮に、沖縄を代表する保守政治家で、オスプレイ配備に反対する県民大会共同代表をつとめた翁長雄志・那覇市長(62)は問う。「甘えているのは沖縄ですか。それとも本土ですか」


■経済支援いらない、だから基地どかせ

 
配備当日の朝、反対集会であいさつをする翁長雄志那覇市長 

 ――沖縄の基地問題をどうするのか。衆院選だというのに、本土で争点になっていません。

 「意外ですか? オスプレイ反対で県民が10万人集まったって、本土は一顧だにしないんですよ。基地は、目に見えない遠いところに置けばいい。自分のところに来るのは嫌だ。アメリカには何も言わない。いつも通りだ。沖縄は困難な闘いを戦っているんです」

 ――普天間問題での鳩山由紀夫内閣の迷走で「あつものに懲りた」というのが永田町の感覚でしょう。

 「ぼくは自民党県連の幹事長もやった人間です。沖縄問題の責任は一義的には自民党にある。しかし社会党や共産党に国を任せるわけにもいかない。困ったもんだと、ずっと思ってきた。ただ、自民党でない国民は、沖縄の基地問題に理解があると思っていたんですよ。ところが政権交代して民主党になったら、何のことはない、民主党も全く同じことをする」

 「僕らはね、もう折れてしまったんです。何だ、本土の人はみんな一緒じゃないの、と。沖縄の声と合わせるように、鳩山さんが『県外』と言っても一顧だにしない。沖縄で自民党とか民主党とか言っている場合じゃないなという区切りが、鳩山内閣でつきました」

 ――「いまはオールジャパン対オール沖縄だ。沖縄の保守が革新を包み込まねば」と発言していますね。

 「沖縄の中が割れたら、またあんた方が笑うからさ。沖縄は、自ら招いたのでもない米軍基地を挟んで『平和だ』『経済だ』と憎しみあってきた。基地が厳然とあるんだから基地経済をすぐに見直すわけにはいかない、生きていくのが大事じゃないかというのが戦後沖縄の保守の論理。一方で革新側は、何を言っているんだ、命をカネで売るのかと」

 「中学生の時、兄貴が(琉球政府の)立法院議員に立候補した。そうしたら学校の先生が150人くらいで、相手候補の名前を連呼する。ぼくは1人で『オナガ、オナガ』と。向こうの中におやじの妹といとこがいて、後で『ごめんね、ああしないと村八分になる』と。本土の人はそういう対立を上から見て笑っている。だから、ぼくが思い切って真ん中にいくことで問題を解決したい」

 ――それにしても、普天間飛行場のゲート前で、赤いゼッケンをつけて、オスプレイ反対の拳をあげていたのには驚きました。

 「衝撃を与えないとね。保守からは『お前、右ピッチャーだと思ったら左ピッチャーだったんだな』とか言われました。『いやスイッチヒッターですよ』なんて言い返してね」

 「でも抵抗感はありますよ。居並ぶのは、ずっと保革で戦ってきた相手でしょ。『沖縄を差別するようなオスプレイの配備は許さないぞ』『許さないぞ』という、このシュプレヒコールのタイミングが、まず分からない(笑い)」

 ――翁長家は、沖縄戦没者の遺骨をまつった「魂魄(こんぱく)の塔」の建立に携わったと聞きました。

 「旧真和志村に住んでいた。いまの那覇新都心ですね。戦争で村は焼け、住民は糸満市に住むよう指定された。あたりは遺骨だらけ。村長とおやじが中心になって4千体くらい集めたらしい。最初は穴に埋葬していたけれど、数が多くて骨が盛り上がり、セメントで覆った。それが魂魄の塔。命名したのはおやじです。だから僕も、選挙の時には必ず早朝に行って手をあわせる」

 「おやじとおじいちゃんは防空壕(ごう)から艦砲射撃を見ていたそうです。『大変だね』と話していたら、おじいちゃんがやられた。埋葬する余裕がないから、石を上においた。戦後遺骨を探したけれど見つからなかったそうです。母親の妹は、ひめゆりの塔で看護師として亡くなった。沖縄の人は、みんなこうなんだよ」

 「戦争中にああいうことがあり、戦後も米軍の占領下でほったらかしにされても、沖縄は日本に操を尽くしてきた。なのに『沖縄さん、基地はあなた方で預かって、かわりに振興策をとればいい』などと全国市長会でも公然と言われる。論戦をしたら大変なことになるので、『そういうわけじゃないんですけどね』と言葉を濁すさびしさ。わかりますか」

 ――でも、利益誘導こそが沖縄保守の役割なのではないですか。

 「振興策を利益誘導だというなら、お互い覚悟を決めましょうよ。沖縄に経済援助なんかいらない。税制の優遇措置もなくしてください。そのかわり、基地は返してください。国土の面積0.6%の沖縄で在日米軍基地の74%を引き受ける必要は、さらさらない。いったい沖縄が日本に甘えているんですか。それとも日本が沖縄に甘えているんですか」

 「ぼくは非武装中立では、やっていけないと思っている。集団的自衛権だって認める。しかしそれと、沖縄に過重な基地負担をおわせるのは別の話だ。玄葉光一郎外相にも言ったが、あんた方のつぎはぎだらけの防衛政策を、ぼくらが命をかけて守る必要はない」

 「自民党の野中広務先生は、新米の県議だった僕に『いまは沖縄に基地を置くしかない。すまん。許してくれ』と頭を下げた。でも民主党の岡田克也さんなんか、足を組んで、NHKの青年の主張みたいな話をして、愛情もへったくれもない」

 ――しかし県議時代には辺野古移設推進の旗を振っていましたよね。

 「苦渋の選択というのがあんた方にはわからないんだよ。国と交渉するのがいかに難しいか」
 「革新勢力は、全身全霊を運動に費やせば満足できる。でも政治は結果だ。嫌だ嫌だで押し切られちゃったではすまない。稲嶺恵一知事はかつて普天間の県内移設を認めたうえで『代替施設の使用は15年間に限る』と知事選の公約に掲げた。あれを入れさせたのは僕だ。防衛省の守屋武昌さんらに『そうでないと選挙に勝てません』と。こちらが食い下がるから、向こうは腹の中は違ったかもしれないけれど承諾した」

 ――沖縄の保守と本土の保守の論理は違うということですか。

 「ちがいますね。本土は、日米安保が大切、日米同盟が大切。それで『尖閣を中国から守るのに、沖縄がオスプレイを配備させない』と言う。沖縄にすべて押しつけておいて、一人前の顔をするなと言いたい。これはもうイデオロギーではなく、民族の問題じゃないかな。元知事の西銘順治さんが、沖縄の心はと問われ、『ヤマトンチュ(本土の人)になりたくて、なり切れない心』と言ったんだけれど、ぼくは分かった。ヤマトンチュになろうとしても、本土が寄せ付けないんだ」

 「寄せ付けないのに、自分たちの枠から外れると『中国のスパイだ』とかレッテルを貼る。民主党の前原誠司さんに聞かれたよ。『独立する気持ちはあるんですか』と。ぼくは、なでしこジャパンが優勝した時、あなたよりよっぽど涙を流したと話しました。戦後67年間、いじめられながらも『本家』を思ってきた。なのに基地はいやだといっても、能面みたいな顔で押しつけてくる。他ではありえないでしょう。日本の47分の1として認めないんだったら、日本というくびきから外してちょうだいという気持ちだよね」

 ――自民党県連も、普天間の県外移設を掲げ、党本部の方針とねじれています。

 「有権者は、選択肢として今ある政党に一票を投じるしかない。こんな選挙は茶番だと放り出すわけにはいかない。でも沖縄問題について、政党政治が民意を吸収できていないのは確かだ」

 「沖縄の民主議員も、普天間の県外移設を主張したから、党本部とねじれて居づらくなった。もし自民政権になればああなるんだよと、仲間に言っています。自民の拘束力の強さは民主とは違いますよ。『県外移設』『オスプレイ配備撤回』などと議員が言えば、党は容赦ない。でもそれに従った議員は、その次の選挙で必ず落ちます。県民は許さない」

 ――自民政権に戻っても、翁長さんの主張は変わりませんか。

 「よく聞かれるよ。自民党政権になっても辺野古移設に反対ですかって。反対に決まっている。オール日本が示す基地政策に、オール沖縄が最大公約数の部分でまとまり、対抗していく。これは自民政権だろうが何だろうが変わりませんね」

     ◇

 おなが・たけし 50年生まれ。那覇市議、沖縄県議を経て、00年から那覇市長。11日の市長選で4選を果たした。自民党県連幹事長もつとめた。

     ◇

 沖縄ではいま、保革を超えた沖縄ナショナリズムのうねりが起きている。翁長さんは、その先頭に立っている。沖縄に勤務する私も含めたヤマトンチュ(本土の人)と対抗するような「あんた方」という言いぶりに、戸惑いを覚える方もいるかもしれない。いいチャンスだ。そこで立ち止まろう。そして、沖縄と本土の関係をもう一度考えたい。(谷津憲郎)

 

【追記】2018/09/02

9月2日読売新聞『追悼抄』に掲載された翁長雄志・前沖縄県知事への追悼記事。

 

20180902_yomiuri_onaga_s

 

 

 

 


 

2018/08/19

お中元の由来-なぜ中元に贈り物を贈るの?-

公開: 2018/08/19 20:51  最終更新: 2018/09/15 9:57  

ふとしたきっかけで、「お中元」について調べてみました。そのきっかけとは後述します。

と言うか、本当はそちらの話がメインなのですが...。

暑いこの時期にちょっとした怪談話のような動画(台湾のCM)のご紹介です。

 

まずは、中元の由来から。

 

そもそも、中元とは道教(※)の三元と呼ばれる節会の一つで、上元(正月15日)と中元(7月15日)と下元(10月15日)とあり、上元は小正月とか女正月という形で日本に定着し、小豆粥を食べて邪気を祓うという風習になっていますが、下元は定着しなかったそうです。

 

 

 

 

※どう‐きょう【道教】 ダウケウ

中国漢民族の伝統宗教。黄帝・老子を教祖と仰ぐ。古来の巫術や老荘道家の流れを汲み、これに陰陽五行説や神仙思想などを加味して、不老長生の術を求め、符呪・祈禱などを行う。後漢末の五斗米道(天師道)に始まり、北魏の寇謙之(こうけんし)によって改革され、仏教の教理をとり入れて次第に成長。唐代には宮廷の特別の保護をうけて全盛。金代には王重陽が全真教を始めて旧教を改革、旧来の道教は正一教として江南で行われた。民間宗教として現在まで広く行われる。→太上老君(たいじょうろうくん)  →元始天尊

広辞苑 第六版 (C)2008  株式会社岩波書店

 

そして「中元」については、本来は、「善悪を分別し、人間を愛して罪を許す神の誕生日」として祝うものだったのが、シナにおいて仏教の盂蘭盆会(うらおぼんえ)と習合して祖先崇拝の信仰に連なる行事となった(「ブリタニカ国際大百科事典」より)そうです。この辺は辞書によって微妙に説明が異なるのですが、「日本で盂蘭盆会と混同された」と説明する事典もありました。(「平凡社マイペディア」など

となると、別々に伝わり、日本で再び結びついたのでしょうか。

実際、日本のお盆の行事は、盂蘭盆会が更に民間の祖霊信仰と結合として現在のような形になったのは江戸時代とされているそうですが、伝播や変遷ははっきりしておらず、異説が多いようです。

いずれにしても、中元はお盆と結びついていることは確からしく、「盂蘭盆会の仏前に供える品物を贈る」もので、かつては白米や麺類、菓子、果物などの食品を贈ったものが、今日では「供物」の意味より「交際」の意の方が強くなったそうです。(「ブリタニカ国際大百科事典」より

となると、仏教行事に盂蘭盆会由来の「お盆」が、贈り物に「中元」の名前が残ったように思えます。(※)

 

※その後、沖縄の孔子廟裁判の原告側弁護士の話を聞いて納得したのですが、そもそも仏教発祥の地のインドでは、「輪廻転生」という考え方なので、死後、何年、何十年とに渡って、お盆に地上に戻ってくるという考えはありません。仏教が中国に渡ったときに布教のために儒学の「考」の精神-先祖を敬う-という精神世界と融合したのだそうです。従って、日本の仏教には“儒教が乗っかっている”形になっています。

 

 

こんなことを調べたきっかけは台湾の「中元」の習慣を知ったからで、まずはこのCMをご覧下さい。

 

 

なぜに貞子が!?と思われるでしょうが、台湾では特に、中元は「無縁仏の霊を供養する」意味があるそうです。

 

http://japan.cna.com.tw/news/asoc/201608150006.aspx
台湾のお盆 中元節の普渡、お供え物にはすしやピザも 外国人の霊を供養

2016/08/15 16:40

(台北 15日 中央社)旧暦7月15日は中元節。今年は8月17日にあたる。この時期が近づくと、台湾では家や会社の前などにお供え物を並べ、線香を上げたり、紙銭を焼いたりする光景がよく見られるようになる。無縁仏の霊をまつる“普渡”の儀式だ。そのお供え物からは、台湾人の慈悲深い心を感じ取ることができる。

▽台湾最大の年中行事

一年で最も大規模な民俗行事である中元節。民俗学者で台中教育大台湾文学科の林茂賢副教授によると、かつて漢民族が台湾にやって来た際、多くの人が台湾海峡で溺死し、無事たどり着いた後も異なる民族間による争いや疫病が発生し、先人たちはこの地を開発するために大きな犠牲を払ってきた。そのため、中元の普渡が盛大に営まれるようになったという。

(以下略)

 

そして、近年、全聯というスーパーが、販促のためのCMをこの時期放送し、工夫が凝らされていると話題を集めているそうで、2013年版のCMでは貞子が無縁仏として使われたようです。

洗面器が出てくるのは、霊が汚れを洗い落とせるようにとのことで、中元には3本の線香とともに洗面器と洗面用具を供えるのも習慣だそうです。

 

Chugen02

Chugen03

Chugen04

Chugen05

 

今年も3種類のCMを用意したのですが、その一つが物議を醸して放送を中止するという騒ぎがあったそうです。

 

それがこちら。(3つ連続して流れますが、問題となったのは3つ目のCM)

 

 

1つ目は日本統治時代の日本語教育がなされていた母子という設定で、日本語で供養に対する感謝の言葉を述べています。死者という設定なので、机の上に姿が映っていません。

 

Chugen06

 

2つ目は外省人(第二次世界大戦後に大陸から渡ってきた)のおじいさんだそうで、途中、左側の壁に影が映りますが、それは椅子の影だけでおじいさんの影はありません。

 

Chugen07  

そして問題のCMは、国民党による政治的弾圧が行われた戒厳令下の1981年に不審死をした陳文成という男性を彷彿させるとネットで話題になり、自粛することになったそうです。

 

Chugen08

 

このCMでは男性の背後に鏡がありますが、男性の姿は映っていません。そして、鏡には彼がが亡くなった「民国70年」の文字が入っているので、同社は否定したそうですが、実際にこの人物をイメージしているのでしょう。(髪型や顔など、雰囲気の似た俳優を起用しています。)

日本語をしゃべる母子、外省人、国民党による戒厳令下の白色テロと、台湾の近代の歴史を象徴しているのですね。

いずれにしても、幽霊話仕立てになっているCMで、かなり凝っています。

 

http://japan.cna.com.tw/news/afav/201808080006.aspx

戒厳令下で不審死の青年を連想?大手スーパー中元節CM打ち切りに/台湾
【社会】 2018/08/08 19:46

(一部引用)

今年のCMでは、日本統治時代に教育を受けた母親や戦後、中国大陸から台湾に渡った高齢男性などが登場。これらの無縁仏が中元節に感謝する様子が描かれた。そのうちの1人として登場したワイシャツ姿の青年が、国民党による政治的弾圧が行われた戒厳令下の1981年に不審死した陳文成氏を連想させるとの声が上がった。外見の特徴が似ていることや、人物の背後に置かれた鏡に陳氏が亡くなった「民国70年」の文字が入っていることなどがインターネット上で相次いで指摘された。

陳文成氏は1950年、現在の新北市林口で生まれた。台湾大学で数学を専攻し、卒業後は米国で博士号を取得。渡米後、台湾の民主化運動に深い関心を示し、反体制派機関誌「美麗島」に寄付を寄せた。1981年、台湾に帰省した際、公安当局に呼び出され、翌日台湾大学で遺体で発見された。陳氏の死に関する真相は未だに明らかにされていない。

 

 

 

 


 

【中国】ウイグルで進む中国による静かなるジェノサイド/中国人との結婚を強制されるウイグル人女性

8月13日、国連人権委員会の人種差別撤廃委員会において、中国当局によって行われているウイグル人への迫害が指摘されました。

下はそれを報じる記事ですが、「委員の一人」とはアメリカ人のGay McDougall(ガイ・マクドゥーガル)委員で、この日の委員会の様子(サマリー)は8月13日付の「Committee on the Elimination of Racial Discrimination reviews the report of China」で読むことができます。

 

ちなみにマクドゥーガル委員は同委員会にて17日に日本の慰安婦問題について、「政府間の合意で、個人の要求を消すことはできない」と発言し、慰安婦への謝罪が必要だと主張した人物です。(※記事後述)

 

 

 

 

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180814/k10011575951000.html
「中国政府がウイグル族拘束」国連委員会で指摘 中国は反発
2018年8月14日 6時58分

スイスのジュネーブで13日、国連の人種差別撤廃委員会が開かれ、この中で委員が「100万人以上のウイグル族が中国で拘束されているという情報がある」と指摘したのに対し、中国の代表は「根拠のない中傷だ」と述べて、強く反発しました。

人種差別撤廃委員会は、1965年に国連総会で採択された「人種差別撤廃条約」の履行状況を監視するために設けられた委員会で、10日と13日、中国の人権状況について議論しました。

この中で委員の1人は「新疆ウイグル自治区で、少数民族のウイグル族が100万人以上、中国政府によって収容施設に不当に拘束されているという情報がある」と指摘して中国側に説明を求めました。

これに対し中国の代表は「自治区では過激派の取締りと再教育に取り組んでいるが、指摘されたような収容施設は存在しない。中国の分裂を狙った根拠のない中傷だ」と述べて強く反発しました。

アメリカのトランプ政権は、先月、中国が少なくとも数十万人のウイグル族を不当に拘束しているとして強い懸念を示しましたが、中国政府は「内政干渉だ」としてこれに反発しています。

委員会は今月下旬までに報告書をまとめたうえで、条約に反する状況があると判断した場合には改善に取り組むよう勧告することにしています。

 

ウイグルに関しては以前のエントリー『【中国】ウイグルで今何が起きているか-再教育収容所に収容される男達』にも書きましたが、男性は収容所内で洗脳教育、各家庭に中国人に監視を同居させています。

 

今回日本で拡散されているのは、報じた記事自体は5月と古いのですが、『中国人とウイグル人女性の“遺伝子洗浄”結婚式にネット住民激怒』という意味のタイトルで、男性のいないウイグル人自治区内で女性をむりやり中国人と結婚させるという“遺伝子洗浄”結婚式が行われているというものです。

動画に添えられたタイトルを機械翻訳にかけてみると、「ウイグル人花嫁の表情が歪んでいる。家族を救うために中国人と結婚することを余儀なくされた。」というような意味のようです。

 

 

Uigur01

 

 

https://www.taiwannews.com.tw/en/news/3442256
Netizens outraged by 'gene washing' wedding between Chinese man and Uyghur woman
By Keoni Everington,Taiwan News, Staff Writer

2018/05/28 17:52
Netizens outraged by sad expression on face of Uyghur woman forced to marry Chinese man as part of government assimilation program

(本文略)

動画: 維吾爾新娘婚禮上表情扭曲 網爆:為救家人被逼嫁中國男

 

ウイグルでは全員のDNAを採取・登録し、顔認証システムでの監視が強化されているとのことですが、このシステムは中国全土に広まりつつあるようで、下は、それを報じるロイターの記事です。

 

https://www.reuters.com/article/us-china-monitoring-insight/from-laboratory-in-far-west-chinas-surveillance-state-spreads-quietly-idUSKBN1KZ0R3

August 14, 2018 / 5:53 PM / 4 days ago
From laboratory in far west, China's surveillance state spreads quietly

(本文略)

 

下は北京で実験されている人と車の認証システムの画像。

 

20180814_reuters01

 

下はモバイル機器の情報をスキャンするために警官が使用する携帯スキャナ。保存されている画像やアドレス帳などを取得できるという。

 

20180814_reuters02

 

【※参考記事】産経

https://www.sankei.com/world/news/180817/wor1808170035-n1.html
日本、慰安婦指摘に反論 「性奴隷は事実に反する」と主張 国連差別委員会 委員から謝罪要求の声も

2018.8.17 22:13更新

 【ジュネーブ=三井美奈】国連人種差別撤廃委員会の対日審査は17日、2日目の会合が行われた。日本政府代表の外務省の大鷹正人・国連担当大使は、慰安婦問題をめぐって会合中に委員から「性奴隷」という表現が使われたとして、「事実に反し、不適切」だと抗議した。

 これに対し、鄭(チョン)鎮星(ジンソン)委員(韓国)は「性奴隷という言葉は1990年代から国連機関で使われている」と反論した。

 日本側は、アジア女性基金を通じて元慰安婦への償い金支給や福祉支援を行ってきたと説明したが、鄭委員は「基金は徹底的な調査なしに設立された。償い金受け取りの拒否は難しかった」と述べた。

 また、2015年の日韓合意で両国が「最終的かつ不可逆的な解決」を確認したとする日本の主張に対し、ガイ・マクドゥーガル委員(米国)は「政府間の合意で、個人の要求を消すことはできない」と発言。慰安婦への謝罪が必要だと主張した。マルク・ボシュイ委員(ベルギー)も「政府間の合意で解決はできない」と述べた。

 大鷹大使は、女性を強制連行したとする吉田清治氏(故人)の偽証を朝日新聞が報じたことで、慰安婦問題が世界的に広がったことに言及。不正確な情報が流布したことで「不幸な側面があった。この新聞はすでに謝罪した」と述べ、委員に客観的評価を求めた。

 会合では人種差別的なヘイトスピーチへの対策、アイヌの人々の権利保護を求める声も出た。

 委員会は今回の審査を踏まえ、30日に日本への勧告を公表する。

 

 

 

 

 


 

2018/08/17

【アイヌ問題】チャンネル桜がNGOとして国連人権委員会にてスピーチ

公開: 2018/08/17 16:40  最終更新: 2018/08/25 11:04  

チャンネル桜の水島総社長が会長である「頑張れ日本!全国行動委員会」がNGOとして国連に登録されました。

そして、元北海道議の小野寺まさる氏が出席した会議はInternational Convention on the Elimination of All Forms of Racial Discrimination(略称:ICERD)、「あらゆる形態の人種差別の撤廃に関する国際条約」会議で、そこでアイヌ問題について提言をされました。

チャンネル桜が登録したNGOの名称は「Japan Committee for Citizen's Rights and Honors」 (略称:JCCRH)で、小野寺氏のスピーチと共に「The Ainu in Japan」(日本のアイヌ)という資料を提出しています。

下の動画は、スピーチ直後に現地ジュネーヴから小野寺氏がスカイプで中継を繋ぎ、レポートしたもので、次回のチャンネル桜/チャンネル北海道で、更に詳しい報告があるそうです。

 

 

 

 

【Front Japan 桜-8.15特別版】靖國現地報告 / 国連でアイヌレポート~小野寺まさる / 小堀桂一郎~御代替わりの前に天皇陛下の御親拝を / 8月15日の社説 他[桜H30/8/15]

キャスター:水島総・髙清水有子

■ 平成30年8月15日 靖國神社現地レポート
 VTR:午前6時・神門開門前後の様子

■ ニュースPick Up
 ・8月15日の社説
 ・トランプ対中大攻勢
 ・中国、ウイグル族ら100万人強制収容
 ・北戴河会議~貿易戦争が主要テーマに
 ・沖縄知事選 新展開~宜野湾市長が出馬表明
 ・台湾に慰安婦像
 ・韓国で「慰安婦被害者をたたえる日」

■ 御代替わりの前に天皇陛下の御親拝を
 ゲスト:小堀桂一郎(東京大学名誉教授)

■ 小野寺まさる 国連アイヌレポート (1:27:05~
 スカイプ出演:小野寺まさる(前北海道議会議員)

 

チャンネル北海道の動画は現在はYouTubeの「SakuraSoTV 」チャンネルと「チャンネル北海道」の両方にupされますが、ゆくゆくは沖縄支局のように別々のチャンネルに分かれるかと思います。なお、チャンネル北海道の本放送は9月から(実際には4月から不定期に放送開始)始まるそうです。

 

今回のレポートでは国連・人権委員会の雰囲気やそこに集まる反日団体の様子など、さわりという感じですが、実際に小野寺氏がスピーチした内容も提示されています。

 

下は、人権委員会のサイトに掲載されている8月14日の委員会のまとめから、小野寺氏が報告した内容に言及している部分だけを抜き出したものです。実際、全文を読むと、いかに多くの反日団体が同じ席で日本を貶めるようなスピーチをしたかが分かるので、ご一読ください。

 

https://www.ohchr.org/EN/NewsEvents/Pages/DisplayNews.aspx?NewsID=23453&LangID=E

Japan  Committee for Citizens’ Rights expressed astonishment about the  contradiction between the real history of the Ainu people and the versions  presented by some civil society organizations at the United Nations.  The  definition of indigenous peoples in the United Nations Declaration on the  Rights of Indigenous Peoples was ambiguous.  The Ainu had been protected by  the Hokkaido Former Aboriginals Protection Act, and after the Second World War  they had made it clear that they were Japanese.  Therefore, it was not  appropriate to treat the Ainu as indigenous peoples. 

 

上記は委員会がまとめた要約なので、この部分を訳す代わりに、実際に小野寺氏がスピーチした内容(英語のスピーチ内容の日本語訳)を以下に記します。これは動画で読み上げられたもの、および、画面に映し出されたものをブログ主が書き取りました。

 

  本日はこのような発言ができる機会を与えて戴き、ありがとうございます。私は小野寺まさると申します。日本の北海道から参りました。私はそこで北海道議会議員という立場でアイヌ民族の問題を見続けて参りました。
私は一部の国際NGOが国連の場で語ってきた「アイヌ民族の歴史」と実際のアイヌの歴史があまりにも違うことに驚いております。
国連の「先住民族の権利に関する国際連合宣言」における先住民族の定義が曖昧で明確な定義がなされていません。故にしっかりと先住民族の定義をすべきです。

  国連の権利の宣言には「土地や資源等の権利を先住民族に戻す」という文言があり、この宣言によると、アイヌの方々は自分達の意に反して同化政策により無理矢理日本人に組み込まれた方々として見ていると推察できます。

  しかし、実際にはアイヌが国から差別された事実もなく、アイヌの方々が制定を望んだ「北海道旧土人保護法」によって逆に保護されていました。また第二次世界大戦後、GHQから民族の独立の打診があった際もアイヌは「我々は独立しない」と明言している。このような事実からも国連の宣言に書かれている先住民族として同等に扱うことはおかしいのです。

よって、国連人権委員会に対しては、

  1. 各国の先住民族が「国連の先住民族の権利に関する国際連合宣言」の先住民族の定義に当てはまるか精査すべきである。

ということを勧告致します。

また、日本政府に対しては以下を勧告致します。

  1. アイヌ民族の正しい歴史の事実を調査し対応すべきです。
  2. 日本の「アイヌ民族を先住民族とする国会決議」を見直す必要があります。
  3. アイヌ民族と国連が想定している先住民族の違いを明確にし、両社を同列に扱うべきではありません。

ご静聴戴き、ありがとうございました。

 

チャンネル桜 の番組内で水島社長が見せていらした「The Ainu in Japan」という全12枚のレポート、上手くURLが取得できないのですが、「INT_CERD_NGO_JPN_31750_E.doc」(英文のWord文書)というファイル名で人権委員会のサイトにupされています。上記ファイル名でググると見つかります。(URLはこちら→https://tbinternet.ohchr.org/Treaties/CERD/Shared%20Documents/JPN/INT_CERD_NGO_JPN_31750_E.doc

見出しだけ引用すると以下の通りです。

 

  1. Were Ainu people forced to become Japanese nationals?
    アイヌの人々は日本国民となることを強制されたのか?
     
  2. Did the government of Japan establish an “unjust law” for making the Ainu obey Japanese people and also impose it on the Ainu?
    日本政府はアイヌを日本人に服従させ、それ(不当な法律)をアイヌに強要するために「不当な法律」を制定したのか?
     
  3. Did the government of Japan rob the Ainu of their cultures?
    日本政府はアイヌから彼等の文化を奪ったのか?
     
  4. How did Ainu people understand their situations?
    アイヌの人々はいかに彼らの状況を理解したのか?
     
  5. Conclusion
    結論

 

Word文書はダウンロードしたのみでまだ詳しく読んでいませんが、追々その内容を追記します。

 

 

 

 


 

2018/08/16

【ドイツ】ボンの女性博物館で「慰安婦展」開催中

公開: 2018/08/16 13:50  最終更新: 2018/08/16 21:27  

本日の虎ノ門ニュースをたった今視聴し終わったところですが、ドイツのボンにある女性博物館(Frauenmuseum)で慰安婦展が行われているとの情報がありました。

調べて見るとそれらしき展示案内が博物館のサイトにありました。今月の4日から30日まで開催されているようです。

 

タイトルの“Gegen Gewalt an Frauen in Kriegen und Krisen”は、「反・戦時下の女性に対する暴力」、太字の部分は、『第二次世界大戦の「慰安婦」(Trostfrauen)、即ち、性奴隷(Sexsklavinnen)を巡る世界的な議論を契機として」、ということが書かれています。

記念日は8月14日(Der Gedenktag ist der 14. August)などという記述も見られるので、これは完全に韓国や中国の動きと繋がっていますね。韓国では、つい最近、8月14日は『慰安婦の日』と制定していましたね。また、その日、台湾の国民党が慰安婦像の除幕式を行いました。(→ブログエントリー『【台湾】台湾初の慰安婦像設置、背後には中国』) こちらは中国が関与しているのでしょう。

 

※丸数字はブログ主が挿入。

https://www.frauenmuseum.de/

>Ausstellungen>Aktuelle (>展示>開催中)

Gegen Gewalt an Frauen in Kriegen und Krisen

04.08.2018 -30.8.2018

Anlass ist die weltweite Debatte um die „Trostfrauen“, Sexsklavinnen im 2. Weltkrieg.   

Der Gedenktag ist der 14. August.  ①Damals wie heute werden in Kriegen Frauen und Mädchen systematisch verschleppt und von Soldaten missbraucht. Ca. 200.000 Koreanerinnen waren Opfer der japanischen Armee, auch Frauen aus China, Taiwan, den Philippinen. Australien, sogar holländische Frauen.  Unzählige Frauen wurden ermordet. Die Überlebenden wurden stigmatisiert und haben wie die Täter 40 Jahre geschwiegen.

②Die japanische Regierung hat sich entschuldigt und einigen Überlebenden Wiedergutmachung zukommen lassen, doch damit wurde das Ziel nicht erreicht, Sexsklaverei in Kriegen zu verhindern. ③Daher arbeitet das Frauenmuseum mit UN-Women Nationales Komitee Deutschland zusammen (Ausstellung Jesidinnen am 25. Nov. 2018), medica mondiale (Krieg in Ex-Jugoslawien) und übernimmt eine Ausstellung von SOLWODI (Solidarität mit Frauen in Not), die das Überleben von Zwangsprostituierten in Kenia zeigt, wo Milizen des IS vorrücken.

SOLWODI baut aktuell ein neues Netzwerk für Frauen in Nigeria auf, die Opfer der Islamisten dort (Boko Haram u.a.)

④In der Ausstellung sind zu sehen:

Videos und Plakate des New Yorker Künstlers Chang-Jin Lee, 23 Bilder aus dem Tagebuch einer philippinischen Überlebenden, eine Auswahl von Bildern von Gedenksteinen und Gedenkstatuen, die über die ganze Welt verteilt sind. 

Künstlerinnen aus dem Frauenmuseum steuern Objekte und Bilder bei:

【訳】

①今日(こんにち)と同様、当時、戦時中には婦女子が組織的に拉致され、兵士により陵辱された。
およそ20万の朝鮮人だけでなく、シナや台湾、フィリピン、オーストラリア、更にはオランダの女性も日本軍の犠牲になった。
無数の女性が殺され、生存者は汚名を着せられ、40年間、まるで犯罪者のように沈黙した。

②日本政府は謝罪し、数名の生存者には賠償金を支払ったが、それをもってして、戦時中の性奴隷をなくすという目的には達していない。

③それゆえ、(省略。博物館が様々な団体と協力して展覧会を開いてきた旨書かれている)

④展示内容は、
ニューヨークの芸術家、Chang-Jin Leeのビデオやポスター、フィリピン人の生存者の日記(の写真)、世界中の記念碑や像の写真。

 

人名だの団体名だのも書いてあるので、もう少し調べて後ほど追記します。

なお、ついでにニュースを検索しましたが、見つかりませんでした。それほど国内で話題になっている展示というわけではなさそうですが、有本さんによると、ヨーロッパ在住の日本人が展示の誤りを指摘するといった活動をしたそうです。

取り急ぎここまでで公開します。 2018/08/16 13:50

 

追記: 8月18日はシンポジウムも行われ、「Ⅰ.国際的なテーマとしての『慰安婦』」ではWAMの渡辺美奈氏が英語での講演を行うようです。また、「Ⅱ. 黙殺された歴史」では名古屋のDoohee Leeという人物が日本国内の慰安婦関連の記念碑について講演するようです。

 

DkeGo0HWsAAOD0Q.jpg

 

追記: 

出品者で唯一名前が載っているChang-Jin Leeという名前で検索したところ、下のようなサイトが見つかりました。作品はビデオやポスターとのことなので、下記のサイトにあるような作品が出品されているかと思います。(お手数ですが、URLはコピペして下さい)

 

https://www.emahomagazine.com/chang-jin-lee-comfort-women-wanted/

「Confort Women Wanted」(慰安婦募集)と題された作品を観ることができます。

 

それ以外の展示物は、実物ではなく記念碑などの写真らしいので、実質的には、Chang-Jin Leeという人物の作品、つまり、上のサイトの展示物がメインかと思われます。

ところで、女性博物館の紹介文では、「Künstler」と男性形なので男性かと思ったのですが、上記サイトの作品の作者が今回の出品者だとすると、このサイト(https://qcc.libguides.com/colloquia/event7)の人物で、女性のようです。

彼女のサイトはこちら: http://changjinlee.net/index.html

上記サイトに作品の画像や映像がありますが、“Dear Leader”という作品は金正日がモデルとあるので、“Dear Leader”というのは日本語に訳すと「将軍様」ですね。

 

Changjin_lee01

 

以下に、“KHRCA Colloquia 2015-2016: Gender, Mass Violence and Genocide: Forgotten Witnesses”にあるChang-Jin Lee氏のプロフィールをコピペしておきます。

 

Artist Chang-Jin Lee is a Korean-born visual artist based in New York City. Her documentary film, Comfort Women Wanted, is based on her interviews in 7 countries with Asian and European "comfort women" survivors, and a former Japanese soldier. The project has been presented internationally including as Public Art throughout New York City in collaboration with The NYC Department of Transportation’s Urban Art Program, as well as Hauser & Wirth Gallery in New York, The Incheon Women Artists' Biennale in Korea, The Comfort Women Museum in Taiwan, 1a Space in Hong Kong, The Kunstmuseum Bonn in Germany, and The State Museum of Gulag in Russia. Her work received media attention from The NY Times, The Huffington Post, NPR, and The BBC, among many. She is a recipient of numerous awards including The New York State Council on the Arts Grant, The Korean Ministry of Gender Equality Award, and The Asian Cultural Council Fellowship. She has presented lectures and screenings at many universities including Columbia University, UC Berkeley, and Stanford University.

 

更に追記:

今年5月にこの女性博物館には慰安婦像設置の動きがあったようです。

聯合ニュース
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2018/05/13/0400000000AJP20180513000200882.HTML
独ボンへの「少女像」設置計画 日本総領事館が抗議
2018/05/13 10:38

【ソウル聯合ニュース】ドイツの韓国系住民らがボンの女性博物館に旧日本軍の慰安婦被害者を象徴する「少女像」の設置を進めていることについて、在デュッセルドルフ日本総領事館が博物館側に抗議していたことが韓国系住民らでつくる市民団体への取材でこのほど分かった。

 団体の代表によると、先月30日に同博物館への少女像設置計画を聯合ニュースが報じたところ、その5日後に日本総領事館の関係者が博物館を訪問し、館長に抗議した。同関係者は慰安婦被害者の数が正確に分かっておらず、被害者は自発的に慰安婦になったなどと主張したという。これに対し館長は「実際にあった歴史の時計は戻せない」と抗議を退けた。

 団体は韓国政府が今年から「日本軍慰安婦被害者をたたえる日」と定めた8月14日に合わせ、少女像を館内に立てることで博物館側と合意しており、現在、像の設置や慰安婦問題の国際シンポジウムにかかる費用の募金活動を実施している。総費用は7万ユーロ(914万円)。設置を予定している少女像はソウルの日本大使館前のものと同じものだという。

 設置されれば、欧州で二つ目の少女像になる。一つ目はドイツ南部のバイエルン州ウィーゼントに昨年3月に設置された。像には慰安婦の歴史的な背景や少女像に関する詳しい説明などが書かれた碑を添えるはずだったが、日本の抗議により実現できなかった。このためドイツの韓国系らは同像を「未完成」だと残念がり、昨年末に今回のボンへの少女像設置などを推進している市民団体を発足させたという。

 

 

 

 

 

 


 

2018/08/15

NHKの偏向番組「Japanデビュー」1万人訴訟に見る、メディアに対する訴訟の難しさ

公開: 2018/08/15 14:26  最終更新: 2018/08/15 15:01  

このところ台湾について書いており、このブログを読んで下さっている方はNHKが2009年4月から6月にかけて放送した偏向番組『Japanデビュー』(※1/番組動画あり)、特に第1回の台湾編はご存知のことだと思います。

 

裁判は数年かかる長いもので、ブログ主も(訴訟自体は事後に知り)、時々テキスト情報や動画を数本見て追う程度だったのですが、今回詳しく経緯を追ってみて、つくづく、名もなき人がNHKという巨大メディアを糾弾することの難しさを感じました。(但し、後述しますが、NHKはそれほど簡単に勝訴したわけではありません。)

 

 

 

 

そこでふと思い出したのは先月DHCテレビジョンが製作した『ニュース女子』(※2)という番組が名誉毀損だと、辛淑玉氏が訴訟を起こした件。

『Japanデビュー』の原告となった1万人以上の方々と辛淑玉氏を並べるのは1万人の方々に失礼であり、共通点と言えば、「メディア(の番組)に対して個人が名誉毀損で訴えたこと」だけなのですが、相違点としては、

 

  • NHKが巨大メディアであるのに対し、DHCテレビジョンは(相対的に見て)小さな製作会社であること
  • NHKの『Japanデビュー』は反日的でな番組で、そのイデオロギーに偏った編集をしたこと。一方、『ニュース女子』は沖縄問題(正確には、沖縄で反基地活動を行っている活動家の現状)について、マスメディアが伝えない事実を伝えようとしたこと。つまり、裁判官の好みに合う・合わないの違いがあること。

 

などがあり、DHCのケースで仮にNHKと同じような判断基準が適用されれば、制作側の「編集の自由」や「表現の自由」が尊重されるべきですが、上記の2点がどのように影響するのか、この点に留意してこの裁判を厳しい目で見ていく必要があります。

 

ブログ主は法律や裁判については疎いのですが、NHKの番組は「ドキュメンタリー」であり、放送法第4条の見地から、両論併記、即ち、出演した台湾人の方々が、歴史の光の面と影の面を語ったならば、それを両方伝えることで、視聴者にこの時代を評価する材料を公平に与えるべきです。

一方、『ニュース女子』の問題の番組は、仮に、「沖縄の基地問題の是非」や「普天間飛行場の辺野古への移転の是非」を問う番組なら両論併記が必要かと思いますが、一般に“平和活動家”としか報道されない人達が実際にはどのような活動を行っているのかをカウンターとして告発するものです。

ここに両論併記の原則は当てはまるのでしょうか?

辛氏は恐らくこの番組で伝えられたことの事実関係には深く踏み込まないように、自身が「活動家を扇動している」という表現で名誉毀損されたという部分だけを争点にするのでしょうが、それを裏付ける証拠は既に世に知られており、後述するパイワン族のおばあさんと異なり、彼女は一般人ではなく活動家として知られています。

その活動内容・手法に言及することが名誉毀損に当たるのかどうか、これを司法がどう判断するのか、これはしっかりと見届ける必要があります。

 

以下、『Japanデビュー』とそれに対する裁判に関する情報をまとめておきます。

 

 

「NHK1万人訴訟」の裁判の経緯

ここでは裁判の概略(流れ)のみに着目します。

番組は放送直後から疑問の声や批判の声が殺到しました。一例を挙げると、「日本李登輝友の会」。(「NHK「JAPANデビュー」問題とは何か」にNHKに対する質問状や回答の添付有り) しかし、木で鼻をくくったような回答のみ。チャンネル桜でもこれを検証する番組を製作し、一般国民から原告を募り、番組に出演された台湾人など台湾からも加わり、1万人以上の巨大な原告団が形成されました。

一審では原告の訴えは全面的に棄却されます。この時は番組に出演された方を含む台湾人だけでなく、この番組を観て違和感や怒りを覚えた視聴者や団体が原告団に加わり、1万300人程の原告団となりました。(実際はもっと加わりたい人もいたが、とりまとめが追いつかず打ち切ったので、この番組に怒りを覚えた視聴者はもっといた。)

二審(控訴審)では原告団勝訴。

一審の敗訴で原告は減りましたが、より多くの資料や証人を揃え裁判に臨み、パイワン族の方の訴えは認められました。視聴者などの求めた部分は棄却されましたが、この時の裁判官はかなり詳細に番組を精査し、判決文(※3)はNHKの制作姿勢を厳しく叱責するような内容で、実質的には全面勝訴と言っても良い内容でした。判決文は一読の価値があります。

NHKは上告し、最高裁(※4)では原告敗訴となります。この時の判決文はそっけないもので、詳しい理由も説明されませんでした。

ただ、一つ救いなのは、最高裁ではもはや事実関係は審査されません。憲法に違反していないかといったことだけ争われるので、二審で出た番組の評価は残ります。

 

『Japanデビュー』の争点の一つ、パイロン族の高許月妹さんに対する名誉毀損

実際の番組動画を観れば分かりますが、NHKお得意のシリアスでやや陰鬱なBGMを流し、ナレーションを被せる手法で、こんな画面が出てきます。

 

Japan_debut02

 

『人間動物園』。

その正確な意味は分からずとも、恐ろしい人権問題を孕んだような言葉でと直感的に感じます。

そしてフランス人歴史学者にもっともらしい解説をさせるので、その想像が肯定されるような演出になっています。

 

この写真は後にも使われ、この写真のパイロン族中の一人の娘である高許月妹さんのインタビューも出てきて、彼女は「かなしいね」という言葉を発します。

 

Japan_debut03

 

これは後にチャンネル桜の取材で、後付けのキャプションであり、悪質な発言の切り取りということが分かりました。

 

真相はこうです。

まず、日英博覧会とは、英国の民間業者が日本政府に協力を仰いだもので、日本の様々な風物を見せるために物だけでなく、多くの「日本人」がロンドンに派遣されています。

パイワン族もそこに含まれていました。

高許さんはお父さんの写真を見せられて「かなしいね」と言いましたが、しかし、彼女はあまり日本語が上手ではなく、実は後にチャンネル桜が現地に行って分かりましたが、彼女は、父親の写真を見て、「懐かしい」という気持ちを伝えたかったということが判明します。映像の都合のいい部分を切り貼りしているのです。

NHKはその「悲しいね」と発言する部分を使って、「人間動物園」というタイトルを被せ、彼女が父親が動物扱いされて屈辱的に感じているかのように演出したわけです。

彼女は父から当時のことはほとんど聞いていなかったので、正直にそう語ったのですが、それも番組では、「父は(日英博覧会でのことは)口を閉ざして語ることはなかった」というようなナレーションを付けて、ネガティブな印象操作を行っっています。

 

かつて白人世界で(彼等から見て)未開の異人種を見世物にすることはいくつか例があり、ある文献では、その著者の造語として「人間動物園」と使った学者がいましたが、この言葉が定着している訳ではありません。

実際、NHKディレクターは「人間動物園」という言葉は取材の時点で知らなかったと裁判での尋問で答えており、現地取材の時には「見世物」という言葉を使っていましたが、それは「人間動物園」と同義だったと主張します。

しかし、「見世物」という言葉には侮蔑的な意味もないではありませんが、同じ博覧会では、力士が相撲を見せたり、他にも日本の農民やアイヌも同様の「見世物」としてロンドンに行っています。

パイワン族の方々は現地で台湾での生活風俗を再現して見せたり踊りを披露したに過ぎず、つまり、今で言えば「パフォーマンス」とか「興行」と言うべきものでした。

パイワン族に伝わっている話では、帰国したパイロン族の方は大変満足した様子で、ロンドンで購入したコートを羽織り、現地での待遇も良かったことを示しています。村に戻った時の第一声も「グッドモーニング」だったそうです。

彼等は部族を代表して英国まで派遣されたヒーローだったわけで、パイワン族の人達はそれを誇りに思っており、当然、娘の高許さんもそう考えていたでしょう。

それをNHKの番組は「お前の父親は動物のように見世物にされた」という趣旨でこの画像や映像を使っているのです。

 

人種差別的なのはNHKでした。

 

NHKは姑息な隠蔽工作も行っています。日本で批判が噴出し、台湾の方も怒っていると知ると、台湾を再度訪れて、これ以上批判をするのをやめて欲しいと頼むです。それも、「日本で右翼(←チャンネル桜のことらしい)に脅され、子どもが学校で虐められている」などと言ったそうです。

このディレクターは島田雄介氏、彼は責任者は濱崎憲一ディレクターだと主張しますが、結局濱崎ディレクターが法廷の場に立つことはありませんでした。

 

他にも、日本統治時代の思い出を詳しく語った方の中には柯徳三氏のように、父親が優秀なので日本に呼ばれて拓殖大学の前身の大学で台湾語を教えていた、という知的な方もいます。

知日家の柯さんが日本統治時代の日常生活で日本人の同級生から差別された話をしたとしても、それは些細な部分だということは想像できます。(下は柯徳三氏の著書)

 

 

また、特に名前が出ませんが、龍山寺で出会って日本語で話したり歌ったりするご老人方の楽しそうな表情を見たら、日本統治時代を懐かしんでいることがよく分かりますが、こういった映像を流しても、ナレーションで「多くの若者が戦場に送り込まれた」と伝えたり、教育勅語を今でも暗誦できる方の映像を「日本語を強要した」だの「皇民化教育」という趣旨で使ったのです。

 

Japan_debut04

 

上の画像はJapanデビューのキャプチャですが、動画で観れば「死に損なった日本兵」と言っているご老人に悪意はなく、静止画でも周囲の人達が楽しそうに笑っているのが分かるでしょう。

この方達は、チャンネル桜が龍山寺に行ったときに偶然出会います。その動画は以前のエントリーで「龍山寺前広場でのインタビュー」としてご紹介しましたが、ご覧になればナレーションの印象とは全く異なることが分かるでしょう。

 

台湾の方からは「NHKと朝日は中共の手先だろ!」という激しい言葉も出ました。(この件に関しては朝日新聞はとばっちりですが...

 

この番組は台湾人を「中国人」と同一視する意図も読み取れ、穿った見方をしたら、「一つの中国」を推進していた当時の馬英九政権や中国への配慮まで感じます。

 

また、二審の判決で言及されることはありませんでしたが、この番組のタイトルバック(オープニング映像)はサブリミナル効果やモンタージュ手法を駆使して、視聴者にある“刷り込み”をする意図がありました。(※5)。

スターリンやヒトラーに泣き叫ぶ母子の画像、馬上の昭和天皇のお姿をフラッシュのように短時間で連続させます。(検証動画は権利関係のため、元映像はぼかしていますが、スローで再生すると様々なトリックが仕込まれていることが分かります。)

 

Japan_debut01

 

この番組は 欧米に追いつくことを目標とした日本が三等国から日清・日露戦争によって一等国に上り詰め、その後、(調子に乗って)坂道を転げ落ちた という趣旨で作られているのはオープニングからも明らかで、これは司馬(遼太郎)史観であり、東京裁判史観、戦後のサヨク的な史観です。

最初から結論ありきでそのように編集しており、端的に言って、日本を断罪する意図で製作された番組だったのです。

 

それが、一審や最高裁では「自立的判断による編集の自由の範疇」だと判断されてしまったのですから、日本の司法がいかに大メディアにおもねているか、NHK的な史観に支配されているかよく分かります。

このような番組を作り、1万人以上の方が怒りを持って訴えても裁判に勝てるのですから、それが、NHKだからか、戦後のサヨク思想なのか、スケールも内容も異なりますが、DHCテレビジョンのケースが一つの答えを出してくれると思います。

 

さて、この裁判を振り返るために動画を観て、ブログ主の元々の関心は(裁判がきっかけとなった)討論番組であらためて知った台湾の歴史でした。

それは、別途エントリーにするつもりですが、今回は、未だに改められない傲慢なNHKの態度をここでもう一度明らかにするのは意義あることだと思ってまとめました。

 

※1:Wikipediaの『Japanデビュー』に関する説明、及び実際の動画

裁判の経緯はかなり詳細に記述されています。

 

■Wikipedia 『NHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」

■【NHK一万人訴訟番組】「JAPANデビュー アジアの"一等国"」【裁判闘争中】

■チャンネル桜:【NHK・JAPANデビュー】井上和彦・台湾取材12のポイント

上の動画は問題点を12点にまとめと挙げており、この問題の理解に役立つ。

 

 

※2:市民団体の辛淑玉氏がDHCテレビジョンと番組司会の長谷川幸洋氏を訴えたことを報じる記事/問題となった動画

 

https://www.sankei.com/affairs/news/180731/afr1807310033-n1.html
「ニュース女子」で名誉毀損 市民団体共同代表がDHCテレビジョンを提訴
2018.7.31 21:35

 沖縄の米軍基地反対運動を扱った番組「ニュース女子」の放送内容で名誉を傷つけられたとして、市民団体の辛淑玉(シン・スゴ)共同代表(59)が31日、番組を制作したDHCテレビジョンと番組の司会で東京新聞元論説委員の長谷川幸洋氏を相手取り、1100万円の損害賠償や番組動画の削除などを求める訴訟を東京地裁に起こした。

 番組は昨年1月の放送で、沖縄県の米軍ヘリパッド建設に対する反対運動を特集した。

 訴状などによると、番組は運動の一部を「犯罪」と表現したほか、参加者に交通費が出ている可能性を指摘。辛さんの団体名を出しながら「反対運動を扇動する黒幕の正体は?」とのテロップを出すなどしたことから、「原告が犯罪行為もいとわぬ人の活動を経済的に支援していることを示し、社会的評価を低下させる」と主張している。

 DHCテレビジョンは化粧品会社DHCの子会社。放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は昨年12月、番組について「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を公表した。

 番組を放送していた東京MXテレビ(MX)は3月末で放送を終了し、今月、辛氏に謝罪。DHCテレビジョンは番組制作とネット配信を続けている。

 DHCテレビジョンは「訴状の内容を見ていないので現段階でお答えしかねる」としている。

 

問題となったニュース女子の番組: 『ニュース女子』#91

他にも、BPOへの訴えを受けてこの番組を検証した番組(但し、MXは放送せず)などもあります。

 

※3:控訴審での勝訴を報告するチャンネル桜の番組と判決文

 

【緊急特番】反日マスメディア敗れたり!NHK訴訟の今後[桜H25/12/1]

上記サイトに判決文のPDFあり。

 

 

※4:チャンネル桜の最高裁の結果を伝える番組

 

【直言極言】NHK一万人集団訴訟不当判決の敗訴、最高裁の反日と戦後レジーム[桜H28/1/22]

 

 

※5:【直言極言】JAPANデビュー・OPから見えるNHKの意図[桜 H21/5/9]   

 

上記でご紹介した動画以外にも、YouTube内で「Japanデビュー 桜」、「NHK 1万人訴訟」などというキーワードで検索して戴ければたくさん見つかると思います。

 

 

 

 

 


 

2018/08/14

【台湾】台湾初の慰安婦像設置、背後には中国

公開: 2018/08/14 10:13  最終更新: 2018/08/14 14:45  

本日(8月14日)、産経新聞に下記のような記事が掲載されました。

 

2018.8.13 21:40
台湾に初の慰安婦像 台南に設置へ 野党・国民党が関与
https://www.sankei.com/world/news/180813/wor1808130015-n1.html

【台北=田中靖人】台湾で初めてとなる「慰安婦像」が南部・台南市の繁華街に設置されることが13日、分かった。人権団体を名乗る設置者が、野党、中国国民党馬英九前総統の出席の下、14日に除幕式を行うとの取材案内を報道機関に送付した。設置場所は国民党台南市支部の敷地内で、同支部が産経新聞の取材に関与を認めた。

 設置者は「台南市慰安婦人権平等促進協会」を自称。台湾には元慰安婦だと名乗り出た女性2人が生存しているが、支援してきた人権団体「台北市婦女救援基金会」は、促進協について「詳しく知らないし連携していない」と答えた。

 促進協によると、「慰安婦像」は台湾人の作家が制作した女性像。背後に中国語、英語、日本語、韓国語で説明文の看板を設置する。看板には1937年の南京攻略後、30万人が「虐殺やレイプ」に遭ったとの記述のほか、慰安婦について人数が「20万ないし40万人」との主張や「国連人権委員会で性奴隷と認定された」との内容が記された。

 馬氏は在任中、慰安婦問題で日本に謝罪を要求した。設置場所は日本統治時代の百貨店を改装した施設前で日本人観光客も多い。

 

 

 

 

中国国民党が関与しているということで、背後に中国がいることは明らかですが、もう少し詳しく調べようと思ったら、5ちゃんねるに台湾人らしき方が様々なソースを示して下さっていたので、それをそのままご紹介して、補足しようと思います。

 

430 重要:日本の皆様 こんばんは(鳥取県) [ニダ][] 投稿日:2018/08/14(火) 04:54:05.25 ID:ayHjhEVC0
日本の皆様 こんばんは

わたし台湾人です

今回 人権団体を名乗る
慰安婦像を設置するの「台南市慰安婦人権平等促進協会」

実は中国国民党の組織です 即ち中国人の組織です
普通の台湾人の組織と台湾政府の組織ではありません

協会の設立は今年です 即ち一年未満
https://imgur.com/tpBrpF7.jpg

 

20180814_taiwan02

 

慰安婦像の設置場所も国民党台南市支部の敷地内
(台湾政府の公有地ではありません
韓国の慰安婦像の設置場所も民間団体の私有地です)
だからこの組織の正体は 典型的な国民党のダミー協会です

そして「台南市慰安婦人権平等促進協会」の設立者は
国民党の 謝 龍介 氏です(現職の国民党議員)
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E8%AC%9D%E9%BE%8D%E4%BB%8B

だからっ今回の事件は

台湾人の悪く思わないでください

お願いします

 

貼り付けた公告?に107年という設立年らしきものが書かれていますが、これは民国紀元(みんこくきげん)という、中華民国の成立(1912年)を元年とするものです。

西暦との差は1911年なので、民国107年は2018年、つまり今年設立された組織だとこの方は仰っています。

 

慰安婦像の設置場所については「日本統治時代の百貨店を改装した施設前」とありますが、これは林百貨のことらしいです。(詳細後述)

林百貨は台湾初の百貨店(デパート)で、長らく放置されていたのを2014年に改修し、再オープンした建物です。レトロな雰囲気で観光スポットになっており、ガイドブックなどでもよく見かける建物ではないでしょうか。

この向かいに国民党の台南支部があるらしく、設置されるのはその敷地内とのこと。

 

Hayashi Department Store (night)

 

 

20180814_taiwan03

 

この件をネットで検索したところ、台湾のメディアはあまり報じておらず、自由時報(反共の立場)などは産経新聞の記事を引用していました。

一方、独自に報じているのは中華日報で、調べたら、“『中華日報』は中国国民党党営事業の一つ”という記述(Wikipedia『中華日報』より)があったので、国民党の機関誌のようなものです。

この記事で林百貨の前ということが分かったので、以下、引用します。(なんとなく雰囲気で読めるかと。)

 

http://www.cdns.com.tw/news.php?n_id=1&nc_id=245938

慰安婦銅像明揭幕 邀馬主持   記者吳孟珉/台南報導
2018-08-12

 台南市慰安婦人權平等促進協會預定於十四日國際慰安婦紀念日,馬英九應邀主持慰安婦銅像設置揭幕儀式,邀請市民一同關懷慰安婦事件,該會也籲請各界響應自由捐款,一起推動慰安婦事件的轉型正義。

  台南市慰安婦人權平等促進協會表示,一九三七年十二月抗戰期間,日軍攻陷南京,卅萬平民遭屠殺及強暴,日軍嗣後在亞太各地設立「慰安所」,以欺騙、脅迫、綁架等方式,強徵占領區年輕婦女成為「慰安婦」供日軍姦淫,受害婦女約二十至四十萬人,台灣至少一千二百名婦女受害,隨著年紀漸長,一個個凋零,目前台灣的慰安婦倖存者剩下兩人,迄今仍得不到日本政府及其領導人一個正式的道歉。

  該會說,目前國內對慰安婦歷史著墨甚少,部分歷史教科書甚至僅以一行文字或註解簡單帶過,讓人不勝唏噓,因此,協會結合有志一同之士成立台南市慰安婦人權平等促進協會,推動慰安婦事件關懷,且選在南台灣第一家百貨公司林百貨的對面矗立慰安婦銅像

  為了讓社會大眾了解慰安婦的歷史,關注議題並落實歷史教育,台南市慰安婦人權平等促進協會也發起「慰安婦銅像經費募款」計畫,籌募不足的銅像經費,也希望未來進一步推動慰安婦史料保存與公開,宣揚人權理念,落實人權體制為願景,集結眾人的力量,期能更深廣帶動社會良善風氣,為社會帶來溫暖和光明。捐款戶名台南市慰安婦人權平等促進協會、捐款帳號032001516140台灣土地銀行台南分行。

 

中文は読めませんが、適当に読むと、教科書には慰安婦のことをたった1行、もしくは簡単にしか書いてなくてけしからん、みたいなことも言っているみたいですね。

ここに林百貨の対面(トイメン)と書いてあります。

 

ご参考までに、Googleの翻訳にかけたものを下に引用。(Googleの右上にある「Googleアプリ」→「翻訳」でURLを貼り付け、翻訳元は「中国語」を選択→[翻訳]ボタン)

 

慰安婦の銅像の像が公開されました

第14回国際快適女性の日に台南市の女性人権平等推進協議会が開催される予定で、馬英九氏は慰安婦の世話を表明し、慰安婦の世話を表明した。イベントの変容的正義。


台南市の女性人権平等推進協会は、1937年12月の反日戦争で、日本軍が南京を捕獲し、何千人もの一般市民が虐殺され、強姦されたと主張した。また、被害者の数は約20万人~40万人で、台湾の女性は少なくとも1,200人が犠牲者であり、年を取ると死にかけている。台湾の慰安婦の残りの2人の生存者は、まだ日本政府とその指導者から正式な謝罪を受けていない。

現在、中国では慰安婦の歴史はほとんどないとされているが、一部の歴史教科書には言葉や注釈がついているだけなので、理解不能であるため、台南市のコンフォート女性権利促進協会が設立された。慰安婦問題のケアを促進し、南台湾の最初の百貨店である林デパートの反対側にある慰安婦の銅像を選ぶ。

台南市の女性人権平等推進協会は、慰安婦の歴史を理解し、歴史教育を実施するため、銅像の不足資金を調達するための「女性銅像募金支援」プロジェクトを立ち上げた。慰安婦の歴史は保存され、公表され、人権の概念が促進され、人権制度がビジョンとして実現され、すべての人の力が集まり、社会の良さが深まり、暖かさと光を社会にもたらすことができます。 寄付の名前は、台南市の快適女性の権利推進協会、寄付口座番号032001516140台湾土地銀行台南支店です。

 

 

 

 

 


 

2018/08/13

【動画】『台湾人と日本精神』-“日本語族”蔡 焜燦氏インタビュー

このエントリーでは、以前ご紹介した『台湾人と日本精神』という本を著した蔡 焜燦〔さい こんさい〕氏のチャンネル桜でのインタビューをご紹介します。

 

最初に少しこのインタビューの前提となる説明をすると、以前NHKで放送されたNHKスペシャル シリーズ 「JAPANデビュー」(2009年4月~6月)という番組で、蔡氏のような“日本語族”の方々が日本統治時代を語ったところ、恣意的に発言を切り取られて正しく意図を伝えられませんでした。

彼等が語った中には当時の良い面、悪い面があったのですが、NHKが意図したストーリー通りに発言を切り貼りされて、あたかも日本統治時代が抑圧されて暗い時代だったかのような印象操作に利用されたのです。

 

 

 

 

この件はエントリーを改めてまとめるつもりですが、さっそく動いた人達・団体の一つがチャンネル桜で、NHKの番組内でインタビューされた方々や蔡氏のインタビューをとって、NHKを糾弾するキャンペーンを張りました。

 

番組は前後半の2回に分けられており、動画も更に分割されているのでリストにしました。

 

【前半】

1/3【台湾取材レポート】老台北・蔡焜燦氏に聞く 第1弾[桜 H21/5/6]

https://youtu.be/XlrV0_7LFKA

2/3 https://youtu.be/BegRnBTrxTo

3/3 https://youtu.be/ha1ZtSUwhog 

中共政府と同じ反日的な視点から、日本による台湾統治の「陰」の部分のみを強調するという目的のために、日台間の歴史の真実も、親日国・台湾の人々が日本に寄せる複雑な心情も、ただ利用し、踏みにじった「NHKスペシャル シリーズ『JAPANデビュー』第1回『アジアの一等国』」。その作為を明らかにすべく台湾に赴いた井上和彦が、老台北(ラオタイペイ)として著名な蔡焜燦氏に、NHKの番組に見られる誤りの数々や、日本による統治時代の実情、台湾のために貢献した日本人たちの功績などについてじっくりとお話を伺った模様をお送りします。

 

 

【後半】

1/2【台湾取材レポート】老台北・蔡焜燦氏に聞く 第2弾[桜 H21/5/11]

https://youtu.be/OxljodWdRYw

2/2 https://youtu.be/fnmceq1ZqeA

 

問題視されている「日台戦争」という言葉ですが、これは動画の中でも語られているように、日清戦争後(1895年4月17日 下関条約)、日本人による統治が始まった初期に頻発した抗日ゲリラによる抵抗のことですが、「台湾民主国」に言及していたので、少々補足します。

 

清仏戦争(1884~85年、清国とフランスとのベトナム支配権をめぐる戦争。天津条約を結び、ベトナムはフランス保護領となる。)の間にフランス軍が台湾を襲ったことから、この地の重要性を強く認識した清は台湾を独立した省として巡撫(地方長官)を派遣するようになります。

その後、日清戦争に敗北した清から日本への台湾の割譲が決まると、これに抵抗する台湾の官僚等は「台湾民主国」の成立を宣言(1895年5月25日)します。既に割譲が決まっているので清は全く関与しませんでしたが、この事態に、日本は武力での統治が必要と、海軍大将・樺山資紀を初代総督に任命して派兵、しかし、日本軍が上陸(6月3日)すると、台湾民主国の総統は廈門(アモイ)に逃走。無血開城となります。

その後、台湾人との戦闘状態が5ヵ月続き、NHKはこれを「日台戦争」と呼んだのですが、前述のように台湾民主国に統率された軍隊などありませんでした。

 

下は、チャンネル桜の井上和彦氏が台湾に行き、老人が集まる公園や広場で“日本語族”にインタビューしたもの。特に、龍山寺で出会ったご老人方の話は必見です。

 

2009/04/22 に公開
1/5【台湾取材レポート】井上和彦・台湾取材で感じたこと
https://youtu.be/8dqmJrgoSHQ

2/5【台湾取材レポート】二二八紀念公園でのインタビュー
https://youtu.be/h7Anl-B1t1E

3/5【台湾取材レポート】龍山寺前広場でのインタビュー
https://youtu.be/_vg5wn-EF9k

4/5【台湾取材レポート】龍山寺前広場でのインタビュー・後半
https://youtu.be/5EOmXXtVgD0

5/5【台湾取材レポート】台湾取材を終えて[桜 H21/4/22]
https://youtu.be/Km9pUH9pBPM

 

この時は国民党の馬英九政権の時代で、李登輝総統(中国国民党だが、初の本省人の総統)以降進められた民主化が後戻りしていた時代だということを前提に観る必要があります。

 

ところで、動画の中で、日本統治時代と国民党支配の違いとして、治安を挙げる方が何人かいました。

それで思い出したのが、ブログ主が出張した当時(1991年)、驚いたのはマンションの厳重さでした。エレベーターで部屋のある階に下りると、通路というほどのスペースもなく、部屋のドアがあるのですが、そのドアの前にもう一つ、鉄格子があるのです。

 

NHKのJapanデビューは当時どのくらいの台湾人が観たのかは分かりませんが、台湾は衛星放送やケーブルテレビの普及が日本よりも早く、ブログ主の部屋のテレビでもNHKが映っていました。

あまりテレビを観る時間はなかったのですが、毎朝、時計代わりにテレビを点け、朝ドラを観てから部屋を出ていた記憶があるので、地上波の番組が観られたのだと思います。従って、台湾を取り上げた番組とあっては、NHKを観る習慣がある方はこの番組を観ていたのではないかと思います。

1991年当時、相撲とか甲子園(高校野球)も人気で多くの人が観ていると聞きました。前回ご紹介した同僚の女性の両親は“日本語族”だったのですが、彼女と一緒にお昼を食べた日本食屋で壁に貼られた大相撲のポスター(千代の富士)を見て、「この人知ってる。えーと、確か貴乃花...」と言いかけたので訂正しようかと思ったら、「...に負けた人でしょ。」と言ったので、彼女は日本語は話せませんが、家族と相撲をよく観ていたのでしょう。

 

 

 

 


 

2018/08/12

【沖縄】中国、台湾マフィア、沖縄の反社会的組織と沖縄独立運動

先日(8月10日付)の産経新聞に掲載されていた台湾関連の記事に出てくる組織名に聞き覚えがあったので調べていたら、中国による間接的な沖縄独立運動に繋がっていることが分かりました。

台湾当局の捜査によっては、沖縄との関係も暴かれるかもしれないので、関連情報をまとめておきます。

 

まずは、今年2月の沖縄タイムスの記事。

 

http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/202723
台湾マフィア、幹部ら十数人が来日 沖縄の暴力団と接触
2018年2月1日 06:16

 台湾有数のマフィア組織「竹聯幇(ちくれんほう)」の幹部ら十数人が沖縄を訪れ、指定暴力団旭琉會の幹部らと接触していたことが29日までに、関係者への取材で分かった。県警は沖縄来訪の目的や両組織の関係性などについて情報収集を進め、警戒を強めている。

 

下は中国との統一を主張する台湾の政治団体に中国からの資金が流れているという疑いを報じる産経の記事ですが、この「ちくれんほう」という名前に聞き覚えがあったのです。

 

https://www.sankei.com/world/news/180809/wor1808090034-n1.html
台湾の統一派団体幹部を聴取 中国から資金か
2018.8.9 20:53更新

 【台北=田中靖人】台湾の台北地方検察署は9日、中国との統一を主張する政治団体「中華統一促進党」が中国当局から資金を得た政治献金法違反などの疑いがあるとして、張安楽総裁(党首)と次男を事情聴取した。台湾の司法当局は6月に中国によるスパイ事件で別の統一派政党「新党」の幹部も起訴しており、中国の内政干渉疑惑への追及を強めている。

 台湾の一部報道によると、張氏は中国当局から年500万元(約8150万円)の資金を得て、反「台湾独立」運動や民主進歩党の蔡英文政権への抗議活動に人を動員していた疑いが持たれている。

 促進党は所属員に暴力団「竹聯●(=封の下に綿のつくり)(ちくれんほう)」の構成員が含まれることで知られる。張氏自身も竹聯●(=封の下に綿のつくり)の元構成員で、「白狼」の異名があった。竹聯●(=封の下に綿のつくり)にも中国当局から年間3000万元が流れていた疑いがあるという。

 台北地検は7日に促進党の幹部や会計担当者ら4人を聴取したほか、党本部などを家宅捜索し、パソコンや資料を押収した。9日、事情聴取のため台北地検に出頭した張氏は、記者団に「売国集団の民進党こそ清貧な者はほぼいない」と主張した。張氏は台湾メディアの取材に、台湾に持ち込んだ資金は中国で経営する会社のものだと説明した。

 促進党は反日団体としても知られる。昨年には同党の元台北市議らが日本統治時代の技師、八田與一の銅像を破壊し、有罪判決を受けている

 

そして、中華統一促進党について調べていたら、こんな情報が...

 

JAPAN+

ついにつながった「元台湾マフィア」と「沖縄暴力団」と「琉球特別自治区委員会」
2015年11月7日

「沖縄に関心がある」大物台湾マフィアが来沖

10月29日の琉球新報は、台湾マフィアの元幹部と、沖縄の指定暴力団「旭琉会」が、10月15日から18日頃にかけ、沖縄で接触していたと報じました。

報道によれば、来沖していたのは、台湾の「中華統一促進党」を率いる、張安楽氏。台湾の三大マフィア組織の一つ、「竹聯幇(ちくれんほう)」の元幹部で、「白狼(はくろう)」の異名で知られる人物です。15年以上逃亡していた中国から昨夏、突然台湾に戻り、有価証券偽造などの容疑で逮捕されました。しかし、保釈金を払ってすぐに釈放され、中台統一を目指す「中華統一促進党」を発足させて総裁を務めています。

(以下省略)

 

この記事を更に読んでいくと、張氏はもともとは南京出身の中国人で、この沖縄訪問の後、広東省にある「中華民族琉球特別自治区準備委員会」を訪問していたということが数々の証拠とともに書かれています。

これによると、「中華民族琉球特別自治区準備委員会」は2010年12月に香港で設立され、その後、深圳(しんせん)に拠点を移して企業活動を行っているようですが、販売している商品のパッケージや商品説明に「琉球は中国の領土」ということを謳っていたり、今上陛下の写真まで利用しています。(上記サイトに画像多数あり。)

 

 

 

 


 

2018/08/11

【国性爺合戦】鄭成功は台湾の英雄か?

ブログ主の覚え書きです。

下の絵は何だと思いますか? 甲子園のライトスタンド...ではありません。

 

Kokusenya01

 

1939年(昭和14年)の読本、「國性爺合戦 和唐内物語」(の一部/国立国会図書館蔵)です。

 

『国性爺合戦』は近松門左衛門作の浄瑠璃で、歴史の教科書では「元禄文化」における民衆演劇の発達などとして紹介されます。

 

こくせんやかっせん【国性爺合戦】
浄瑠璃。近松門左衛門作の時代物。明朝の遺臣鄭芝竜(ていしりゅう)の日本亡命中の子和藤内(国性爺)が、明国の回復を図ることを脚色する。「甘輝館の段」が最も有名。正徳5年(1715)11月初演、3年越し17カ月間続演。後に歌舞伎化。

広辞苑 第六版 (C)2008  株式会社岩波書店

 

 

 

 

この国性爺のモデルは本名を鄭成功(ていせいこう)といい、父の鄭芝竜と平戸の日本人の妻の間の子で、明(1368~1644)が清によって滅ぼされた後、「反清復明」(清に対抗して明朝を再興させる)という志の元、孤軍奮闘した武将です。(浄瑠璃では「国爺」の字を使いますが、本来「国爺」で隆武帝より「朱」という姓を授かったことが由来。)

ブログ主は、この演目を観たことはありませんが、日本人の血を引いた武将が国を跨がって暴れる物語(荒事/あらごと)で、しかも忠義ものとあって、日本人に好まれたのでしょう。

 

この鄭成功は台湾の歴史上でも重要人物で、また、日本人の血を引くとあって、ブログ主の手元にある本でも比較的好意的に描かれています。(下は台湾にある鄭成功の像/Wikimediaより直接表示した画像)

 

Statue of Koxinga, Tainan

 

台湾にとってはオランダを台湾から追い出した武将ということで、“英雄”とされてきましたが、中国国民党の馬英九総統から蔡英文総統(民主進歩党/2016年5月20日~)に変わって、その評価も変わりつつあるそうです。

 

【台湾CH Vol.184】台湾史を彩る鄭成功は本当に英雄か? / 中国に汚染されたWHOと台湾を支持する各国の正論[桜H29/5/25]

https://youtu.be/k-gHlE7bKsI

台湾チャンネル第184回は、①台湾の日本語老世代との感動的な触れ合いとは。②中国とその傀儡と化した世界保健機関(WHO)事務局の台湾排除姿勢の現状と、それに異を唱えた加盟各国の正義の声。③日本人との混血で17世紀に活躍した台湾ゆかりの鄭成功は日本でも英雄視されるが、しかし民主化後の台湾人史観に基づけば全く異なる人物像が。(20:12~)

キャスター:永山英樹・謝恵芝

 

キャスターの永山氏が詳しく説明してくれているので、動画を観れば理解できますが、ここでは整理するために簡単に時系列に添って出来事を記します。(下は別のエントリーからの転載で、明の時代の勢力範囲を現代の地図で示したもの)

 

20180330_senkaku01

 

明の時代には澎湖諸島(台湾の西方にある諸島)を版図に入れますが、大陸沿岸の防備のために大陸からの渡航を禁じていました。15世紀末の新航路発見でヨーロッパが進出してくると、オランダが東アジア貿易の拠点として台湾の南部を占領します。

 

Fort Zealandia Taiwan

 

そこで築いた要塞がゼーランディア城(上図:1627年着工/Fort Zeelandia/Fortは城というより要塞。ちなみにニュージーランド〔New Zealand〕のZealandもオランダのタスマンにより1642年に“発見”されたことによりオランダの地方名にちなんで名付けられた。)で、その後、北部を拠点にしようとしたスペインを追い出し(1642年)、北部も支配します。(日本では第3代将軍・家光の時代でオランダ人を出島に移したのが1641年

そして、大陸から漢人を移民させて開拓をさせます。従って、百科事典などで、台湾の歴史を調べると「明代の終わりに漢人が移住」とあるののはこの頃を指すのだと思います。

しかし、漢人達は土地の所有も認められず、重税を課せられるなど、圧制に苦しめられ、武力蜂起するも鎮圧され大勢の犠牲者を出します。

一方、大陸では前述のように鄭成功らが明の復興を目指して奮闘しますが、1661年、2万5千の軍勢を率いて台湾に拠点を移し、翌1662年、オランダを降伏させます。

と、ここまでは“英雄譚”になる話ですが、鄭成功はオランダ降伏後わずか3ヵ月後に病没します。更にその子孫による支配の間に多くの漢人が台湾に移住しますが、清朝の内乱(三藩の乱/1673~81)に乗じて大陸に攻め入り、しかし、結局敗れて台湾に退却します。清との戦いで台湾の財政は疲弊し、最終的には鄭氏は清国に滅ぼされ、清の康煕帝により1684年、台湾領有の詔勅が出され、台湾は清に組み込まれます。

 

さて、動画(2017年に放送)ですが、4月29日に行われる鄭成功を記念する式典の主催が国から台南市に移されたという記事が紹介されます。中文を眺めると、1963年に決定(核定)された国事行為を54年ぶりに打破、というようなことが書いてあるのが何となく分かります。

永山氏の説明では、戦後、蒋介石政権下では“明の鄭成功がオランダを駆逐して台湾を取り戻した”というストーリーで中華民国の英雄とされていたそうですが、これは完全に大陸の史観。蔡英文総統になり、歴史観が改められたということのようです。

 

 

【おまけ】この動画の最初のトピックとして、台湾で前方を歩いているおばあさんに「おはよう」と日本語で呼びかけたエピソードが語られます。これで思い出したことを少々。

 

ブログ主が台北に出張した1991年は、会社の部長クラスには台湾人が何人かいて、当時は50歳前後だと思いますが、この年代の方は完璧な日本語を話し、「義男」さんのような日本風の名前でした。ご存命なら、今ではこのおばあさんくらいの年齢だと思います。

ブログ主は、ホテルの朝食(日本人ビジネスマン御用達のホテルなので日本食)に飽きたので、一度、会社までの道にあった中華まん屋で買ってみたのですが、あんまんが欲しくて、(でも、なんと言っていいか分からなかったので)試しに手のひらに「甘」という字を指で書いて示したら、日本語で「甘いのが欲しいの?」と言われました。オフィスで仲が良くなった女性の両親が私を食事に連れて行ってくれたときも、ご両親は完璧な日本語を話していましたが、恐らく、このくらいの人達が最後の日本語世代ではないでしょうか。

 

朝食のことを書いたので、別な動画もご紹介します。

 

【台湾CH Vol.239】マスコミ、航空会社は 「一つの中国」宣伝を黙認か / 安倍首相の台湾感謝ツィートが台湾で話題! / 反中共牧師・郭宝勝氏に聞く [桜H30/6/28]

https://youtu.be/GUAnU5qcBkk

①台湾旅行で味わう街頭の朝食の味。(13:34~)②中国民主運動の闘士、郭宝勝牧師にインタビュー。台湾独立支持の理由とは。③大阪北部地震の被災地を気遣う台湾の人々に安倍首相が感謝のツィート。④中国政府の日本の航空会社への「一つの中国」受け入れ強要に対し、産経新聞が社説で批判。だがそこで浮かび上がる日本企業の媚中体質とは。

キャスター:永山英樹・謝恵芝

 

出てきた言葉を書き取ってみました。

豆漿(豆乳、牛乳は「牛奶(←表示されるかな?「女へんに乃」という字です)」、湯包(小籠包みたいなもの)、油條(揚げパン)、飯団 (台湾式おにぎり)

 

下は出張中にスタッフの女性が週末に台湾式の朝食を食べに連れて行ってくれたときに写した写真です。動画に出てくる店と同じ雰囲気ですが、こういう昔ながらの雰囲気の店がたくさん並んでいる街にわざわざ連れて行ってくれたものです。(彼女とは英語で話していたので、地名とか食べ物の名前とか全く覚えていないのが残念です。)

 

Taiwan02

 

上部に書いてある言葉は右から書かれているようで、日本式に左から書けば「甘如蜜酪」です。(意味は分かりませんが、甘きこと蜜の如きの酪?) 店の名前は「新世界豆漿大王」のようです。

 

Taiwan01

 

このお好み焼きみたいなものも動画の中に似たようなものが出てきました。

 

Taiwan03

 

上の画像は、寒天とか果物とかを好みで組み合わせできるデザート。あんみつのような感じ?

グリーンのポロシャツを着ている小姐(シャオチェ/お嬢さん)はブログ主を案内してくれた台湾支社のスタッフ。

なお、1ヵ月程の滞在中、女性達には大変親切にしてもらったので、お菓子とかケーキを振る舞いたいと、昼休み、彼女に買い物に付き合って貰い、おすすめのものを選んで貰ったのですが、今思えば、あれはパイナップルケーキでした。今や、台湾のお土産として定番のものですね。

 

当時は李登輝総統の時代で、出張中、台湾のスタッフとは政治的な話はしませんでしたが、世間話でブログ主が“中国”に旅行した話(香港-広州-桂林というツアー)をしたとき、彼の国のことは日本語では「タイリク(大陸)」と呼んでいました。確かに、中華民国としては大陸までも自国の領土で、別の国ではないのですが、今の台湾の人達はどう呼んでいるのだろうかと、ふと考えました。

 

 

 

 


 

2018/08/09

【台湾】映画『KANO』撮影時の社会的背景

ブログ主の覚え書きです。

前回のエントリーで映画KANOと嘉義農林学校(通称「嘉農」)の事をご紹介しました。

ブログ主がこの映画のことを知った頃(2014年)には気づかなかったことが、『台湾人と日本精神』 を読んだことがきっかけで分かったので、それを書き留めておきます。

 

本を読みつつ、更に色々と調べて動画なども観ていたのですが、その一つが、チャンネル桜の台湾チャンネル(台湾CH)の動画です。実は、ブログ主がこの番組を観るようになったのはKANOがきっかけだったので、当時観た番組もありますが、今回初めて観た回もあります。

当時は何も考えずにこの映画やチャンネル桜の動画を観ていましたが、この時の台湾の政治状況を知ったら、色々と合点がいきました。

 

 

 

 

台湾チャンネル】第76回、「KANO」の魏徳聖プロデュ―サーが語る台湾の心・台湾のAIIB参加問題・他[桜H27/4/11]

2015/04/10 に公開
今回は①朝日新聞問題。その親中反台姿勢に台湾人の間からも抗議の声が。②台湾の馬英九政権が中国主導で設立するAIIB(アジアインフラ投資銀行)に参加表明。国家主権を自己否定する動きに野党や学生が反対の動き。③日本統治の歴史がテーマの「海角七号」「セデック・バレ」で監督を、同じく「KANO」ではプロデューサーを務めた魏徳聖氏にインタビュー。台湾人意識や台湾人の歴史観について聞く。
キャスター:永山英樹・謝恵芝

https://youtu.be/QjsxoZH3m7I

③:https://youtu.be/QjsxoZH3m7I?t=16m41s

 

上の動画の③はKANOのプロデューサー、魏徳聖(ウェイ・ダーション)氏のインタビューです。

 

この映画は2014年3月7日に台湾で封切られ、日本では翌2015年の1月24日に公開されましたが、当時、台湾は現在の蔡英文総統(民主進歩党/2016年5月20日~)の前、馬英九総統(中国国民党/2012年5月20日~)の時でした。

つまり、親中国であり、反日の政権下だったわけです。

そのため、この、日本統治時代を美化した(と、台湾国内で問題視された)映画に対して国内では風当たりが強く、国会でも取り上げられたほどでした。そして、台湾のアカデミー賞と言われる金馬奨(きんばしょう)で6部門でノミネートされており、多くの人が受賞を期待していたにもかかわらず、無冠という結果に終わったのでした。

この賞は台湾映画だけでなく、中国語の映画を対象にしたものだそうで、従って、香港映画や中国なども対象で、賞の審査員は中国人も含まれているとのことですが、KANOは観客賞と国際批評家連盟賞を受賞していたので、中国当局に配慮したのではないかという噂がネットで広まったそうです。

下はそれを報じる日本の記事の一部。(「観客投票1位でも無冠」 日本統治時代を描いた台湾映画「KANO」/ネット上で「中国に配慮?」 の見出し)

 

Kako01

 

上の記事にも書いてありますが、中国でもこの賞は報道されるようですが、KANOに関する部分は全てカットされたそうです。(下は、挿入歌の「小鳥さん」(小鳥先生)のメイキング風景。この日本語の歌も台湾国内で人気になったのですが、これも問題視されたそうです。)

 

 

また、プロデューサーの魏徳聖氏が香港の民主化運動に共感する発言を以前していたのが原因ではないかという台湾の報道もあったそうです。

 

【台湾チャンネル】第58回、映画「KANO」に中国警戒・深まる日台の観光交流[桜H26/11/28]

2014/11/27 に公開

日本と台湾の交流情報を、日本語と台湾の言語で同時にお送りする情報番組。
回は①日台の歴史的な絆を図説する新刊『台湾と日本人』の紹介、②戦前甲子園で活躍した台湾代表嘉義農林チームの活躍を描いた台湾のヒット映画「KANO」が、“親日”との理由で中国から警戒されているというニュース
③日台の観光交流が盛んになる中、台湾政府が都内で開催した観光セミナーのVTR紹介、そして④台湾を中国領土とする地図大手の昭文社に対し、この番組が公開質問状を送付したとの報告です。
キャスター:永山英樹・謝恵芝

https://youtu.be/qRAZP0LgJ9E

②: https://youtu.be/qRAZP0LgJ9E?t=8m19s

 

受賞した映画はブログ主は知りませんし、KANOを純粋に作品として評価すると、確かに多くの要素が盛り込まれすぎていてやや冗長だとは思う(実際、3時間と長い)のですが、台湾にブームを巻き起こしたこの映画がなんの賞も取れなかったことは、台湾の人達が疑問に思うのも分かります。

この映画を観た頃にはあまり深く考えませんでしたが、台湾にはまだ中国にシンパシーを持つ人々がおり、その割合は少ないとは言え、未だに様々な分野で力を持っているのです。

 

なお、少し付け加えたいことがあります。

最初の動画の中で、プロデューサーを紹介するときに、監督作品として『海角七号』と『セデック・バレ』という映画のタイトルが出てきます。

 

 

 

『海角七号』(2008年公開)はノスタルジックな恋愛映画ですが、『セデック・バレ』(2011年)は原住民のセデック族が日本人に対して起こした反乱(霧社事件/前回記事に追記)を描いたもので、この事件が起きたのは1930年、つまり、嘉義農林学校が甲子園で準優勝をする前年のことです。

馬英九総統の時代であること、日台の負の歴史も描いた作品も撮っていること、年齢的に、反日教育を受けたであろうこと。こうしたことを知って魏徳聖氏のインタビューを聞くと、口の重さも理解できるかと思います。

なお、「KANO」の馬志翔氏監督は俳優として『セデック・バレ』に出演しています。

 

以下、その他の動画の覚え書きです。

 

【台湾チャンネル】第20回、映画「KANO」が描く日本時代の台湾人の栄光・「孫文銅像」引き倒し事件の背景[桜H26/2/27]
https://youtu.be/jf9z5k3y5t0

2014/02/27 に公開

今回は、日本統治時代に甲子園で準優勝に輝いた台湾代表の嘉義農林学校・野球チームを描いた台湾映画「KANO」へのフィーバー現象を紹介し、この作品に対する台湾人の思いの一端を探るとともに、「中華民国の国父」と神格化される孫文の銅像を台湾独立派グループが引き倒した事件を取り上げ、その背景にある台湾の思想危機の問題を考察します。
キャスター:永山英樹・謝恵芝

 

  • KANO公開前からの台湾国内での盛り上がりと中華民国や中国国民党に対する反発。

 

【台湾チャンネル】第68回、NHKが「KANO」を報道・倒された高砂義勇隊の忠魂碑[桜H27/2/12]
https://youtu.be/zOT_08kcwp8

2015/02/12 に公開
今回は①台北で起こった旅客機墜落事故について。②台湾映画「KANO」の日本公開に合わせ、東京ドームの野球殿堂博物館で特別展示「嘉義農林と映画『KANO』」。好評につき会期も延長。③「KANO」を取材のためNHKのニュースキャスターが台湾訪問。日本の公共放送としてのNHKへの信頼感から、そのことが現地では大きく報じられた。しかし一方のNHKは台湾が寄せる信頼を裏切るかのように…。④台湾の山中で倒されている戦時中の高砂義勇隊の忠魂碑について。国民党独裁時代の反日政策で破壊されたものだが、修復を求める声が歴史研究家から。
キャスター:永山英樹・謝恵芝

 

Kano02

Kano03

Kano04

 

  • プレミア上映に伴い、俳優やスタッフの舞台挨拶の模様。しかし、日本の民放は一社も取材に来ず。
  • 謝恵芝さんによる、永瀬正敏、坂井真紀へのインタビュー。
  • 馬志翔監督、曹佑寧(役名:吳明捷) 陳勁宏(蘇正生)へのインタビューは必見
    曹さんや陳さんはこの映画に出るまで、嘉農のことは知らなかったそうで、永山さんの解説によると、日本統治時代を語ることはタブーだったからとのことです。字幕にある紅葉少年野球チームとは紅葉少棒隊のことで、日本チームに大勝利を収めたリトルリーグのチームだそうです。英語のWikipedia「Taitung Red Leaves」によると、“The team's story is usually regarded as an underdog success story, with "colonized" Taiwan winning over the "colonizer" Japan.”とあるので、統治側(日本)に植民地化された台湾が勝ったという「判官贔屓」の物語として知られているようです。
    曹さんはシーズンオフに台湾で行われる教育リーグにも大学選抜で出場しており、ブログ主はほぼ全試合を観ていましたが、大活躍をしていたので野球選手としても一流です。)

 

【台湾チャンネル】第68回、NHKが「KANO」を報道・倒された高砂義勇隊の忠魂碑[桜H27/2/12]
https://youtu.be/zOT_08kcwp8

2015/01/22 に公開

日本統治時代の台湾野球の史実を基に、日台の友情を描いた台湾の大ヒット映画「KANO-1931海の向こうの甲子園」がいよいよ1月24日、日本全国で公開!今回は、それに先立ち都内で行われたプレミアの模様を紹介。会場が感動に包まれる中、監督、出演者らにインタビューを行い、この作品の魅力、日台交流に対する意義、更には日本時代の歴史の捉え方などを聞く。観客たちのコメントも、台湾への友情に溢れて感動的だ。作品の予告編も収録。
キャスター:永山英樹・謝恵芝

 

KANOの日本公開前に、わざわざNHKのニュースウオッチ9が取材に来たという話題。

NHKは以前、ジャパンレビューという番組で、台湾の方のインタビューを恣意的に編集して日本統治時代を“悪く”描いたことでインタビューされた人達の怒りを買い、訴訟騒ぎにもなったのですが、今回は魏徳聖プロデューサーの発言を正しく伝えたそうです。(ブログ主は単に大越キャスターの趣味だと思う。  下は東大時代、日本代表に選ばれた大越キャスター。イケメンの小早川さんがストロボのライトさえ全て持って言ってしまっているのが笑えます。他にも、知った顔がチラホラと。)

 

Ookoshi_kobayakawa_s

 

 

 

 


 

2018/08/06

【書籍】『台湾人と日本精神』 (小学館文庫/蔡 焜燦)読了

公開: 2018/08/06 15:38  最終更新: 2018/08/09 12:50  

以前のエントリーでご紹介した『台湾人と日本精神』(小学館文庫/蔡 焜燦〔さい こんさい〕著)を読了しました。

読み終えたのはもう2週間ほど前ですが、その後、この本から興味が派生して、関連する資料を読んだりしていたので、書き留めておきたいことはたくさんあるのですが、今回は全般的な内容のご紹介をするつもりです。

下は文庫版の目次です。

 

蔡さんと私 合い言葉は「お国のために」 金美齢

第1章 台湾の恩人・司馬遼太郎

第2章 台湾近代化の礎を築いた日本統治時代

第3章 「二つの祖国」 - 「戦争」そして「終戦」

第4章 “祖国”の裏切り

第5章 日本人よ胸を張りなさい

第6章 「台湾論」その後

あとがき

台湾略年表

 

 

 

 

 


まず、タイトルにある「日本精神」(台湾語でリップンチェンシン)ですが、成語(熟語)として台湾に根付いているもので、その対語には「中国式」という表現があるそうです。前者は「勤勉で正直で約束を守る」、後者は「嘘、不正、自分勝手」という意味があると著者は説明し、日本の統治時代を経験した世代には「日本精神」がある、というわけです。

 

ご存知のように、日清戦争(1894~1895)の結果、下関条約(1895年)により台湾が日本の領土となりました。最初の3年間程は治安維持に注力したため、本格的にインフラ整備等に手を付けたのは第4代台湾総督・児玉源太郎(1852~1906/1898年〔明治31年〕着任)の時代からです。そのために後藤新平(1857~1929)、新渡戸稲造(1862~1933)といった、そうそうたる人物が台湾に呼ばれました。

日本統治時代の台湾というと、どうしても八田與一(1886~1942)に代表されるようないうハードの面(道路、鉄道、水道等の建設・整備)のインフラ整備を思い描きがちです。こうした事業が開始されるのは前述のように第4代台湾総督・児玉源太郎の時代からで、第7代総督・明石元二郎(1864~1919/1918年〔大正7年〕)の時に、台湾教育令(1919年)が施行され、ソフト面での台湾近代化が展開されます。

こうした名前を見ていると、日本人が恩着せがましく言うことではありませんが、この時代に台湾が日本に統治されたのは、ある意味“奇跡”ではないかと思います。

明治維新の立役者達が、日本では手探りでやった経験を元に、更に理想的に、更に効率的に台湾の近代化を進めることができたと思うからです。

 

しかし、蔡氏のこの本を読むと、「日本精神」はけっしてこれらの“偉人”によってもたらされたものではないことが分かります。

それは、日本人教師や警官といった名もなき人々から学んだものでした。

 

ちなみに、2014年に公開された映画『KANO』の嘉義農林学校(通称「嘉農」)が甲子園(第17回全国中等学校優勝野球大会)で準優勝するのは昭和6年(1931年)です。満州事変が勃発する年ですね。映画には八田與一が登場し、烏山頭ダムの完成も試合進行とともに描かれますが、完成は1942年です。着工は1920年で、明石総督が没した年の翌年でした。

この映画の中でも嘉農の学生達の授業風景が出てきます。

 

 

【KANO 正式預告 】(ARSFILMPRODUCTION

 

 

著者の蔡 焜燦氏(1927~2017)が生まれたのは日本式に言うと昭和2年で、台湾が日本の領土となってから既に30年以上経っていますが、この世代の方が、戦後、日本からかつての恩師を招いて旧交を温めるというのはよくある光景だったそうです。

 

以前にもこのブログに書いたことがありますが、ブログ主が1991年に台北に出張に行った時、週末に案内をしてくれた現地スタッフの女性とその家族が連れて行ってくれた茶の店で、やはり蔡氏と同世代の店主が、私が日本人と分かると、奥から何冊もの古いノートを持ってきて、日本の教育を受けられたことがどれほど幸せだったかと、もちろん日本語で語っていました。

その時は、あまり意味が分からなかったのですが、当時は戦後日本に変わって台湾にやって来た外省人(国民党)により、まだ反日教育が行われていたのでした。

 

話は前後しますが、台湾にはかつて高砂族(※)と総称された九つの部族がおり、大陸から渡ってきた漢民族と数百年に渡り交わり、「台湾人」となっていきました。(大陸からの移住は手元の百科事典によると明代(1368~1644)末期=清の前=からだそうなので、日本で言えば江戸時代の初期からになります。)戦後、新たな統治者として大陸から国民党軍がやってきて、台湾人は「本省人」となり、後からやって来たチャイニーズは「外省人」となります。

日本の統治が始まった頃に手を焼いたのが彼等高砂族(当時は「蕃(ばん)人」でしたが、治安維持のために配置された警官が日本語や勉強を教える教師役もしていたそうです。こうして、それぞれ異なった言葉を話していた各原住民、そして漢人との間に共通の言葉がもたらされました。大東亜戦争の末期(昭和17年)、台湾人の志願兵が許可されて、最も名を轟かせたのは「高砂義勇隊」(高砂義勇軍)でした。

 

※高砂族=こうざん‐ぞく【高山族】 カウ‥
台湾の先住民族。言語はオーストロネシア語族に属し、パイワン・アミなど九つに大別される。伝統的には焼畑による陸稲・粟の栽培に従事する者が多い。日本統治時代には高砂(たかさご)族と総称。カオシャン族。
と言われる

 

なお、KANOの監督、馬志翔氏は映画で言う“蕃人”の血を引いています。

 

 

この本は台湾の現代史を知るのにも良い本だと思います。ブログ主の台湾と日本の台湾統治に関する断片的な知識が繋がりました。

但し、抗日運動などにはあまり触れずに書いてくれているとは思います。

日本統治時代に原住民のセデック族が日本人に対して起こした反乱(霧社事件)、女子どもを含む日本人134名を殺害するというこの事件が起きたのは1930年、つまり、嘉義農林学校が甲子園で準優勝をする前年のことです。

 

歴史についてはもっと書きたいことはありますが、ここではこれくらいにして、他の部分をご紹介すると、蔡氏は“中国や韓国の顔色を窺ってオドオドする日本や日本人”が歯がゆくてしょうがないと、第5章だけでなく、全編にわたって我々日本人を叱咤激励する言葉を書き連ねています。

第5章は小林よしのり氏の『台湾論』にまつわる騒動について書かれており、このエピソードが面白いのでご紹介します。

 

小林氏については色々思う方もいるかも知れませんが蔡氏によると、このマンガは「我々台湾人の『忠実な代弁者』」とまで仰っているので、興味のある方は読まれたらいかがでしょうか。

 

 

このマンガは雑誌『SAPIO』連載中に既に蔡氏のような“日本語族”(日本語を解する台湾人)の間では話題になり、日本から取り寄せてコピーを取って読まれるなど、話題沸騰だったそうです。

日本語が分からない若い世代には読めないことに苛立ちさえ覚えていたそうですが、日本で単行本化された4ヵ月後に「中文版」が発売されます。2001年のことでした。

そして、『台湾論』はブームを巻き起こしました。

しかし、外省人がこの漫画本を燃やすなどの抗議をすると、外省人に牛耳られている台湾マスコミが同調し、批判します。蔡氏の説明では、人口2300万人の台湾人のわずか10%に過ぎない外省人=中国人により、台湾全体が批判しているかのような印象操作が行われました。

まるで、どこぞの国みたいですね。

 

書かれていることは事実なので、外省人達は感情的な反論しかできず、ターゲットにしたのは「慰安婦は強制連行されていない」という記述でした。(恐らくマンガの中でそう証言した)許文龍氏や蔡氏が非難されます。

その様子を、蔡氏は「我々は河野洋平や村山富市の犠牲者」と評するところが愉快ですが、実際、経営している会社まで嫌がらせの電話が鳴り止まず、国もとうとう著者の小林氏の入境(入国)拒否を行います。

そこで立ち上がったのが、当時陳水扁(ちんすいへん)総統(2000年就任/民進党)の国策顧問であった金美齢氏です。(このくだりは本でお読み下さい。)

金氏の活躍は台湾人のアイデンティティを呼び起こす大きなムーブメントとなり、陳水扁総統は内政部が勝手に出した小林氏の入境拒否の撤回を宣言します。

 

 

ところで、先日、来年8月に台湾中部・台中市主催で開かれる予定だった東アジアユースゲームズが、議長国の中国の発議により臨時理事会が招集され、多数決で中止に追い込まれました。

このことはチャンネル桜の台湾チャンネルでもしばしば取り上げていますが、下の動画で、この裏には、現在台湾で行われている、「台湾正名運動」(東京オリンピックに台湾の名前で参加する国民投票を求める民間の署名活動)を中国に告げ口したのではないかという現地のニュースが流れます(17:53~)が、キャスターの永山英樹氏の説明によると、台湾の台湾オリンピック委員会というのは国民党に支配されているそうです。

 

【台湾CH Vol.243】中国の卑劣な圧力は逆効果!東京五輪の台湾正名を目指し立ち上がる台湾の民衆 / 台湾歴史博物館で日本の人類学者の先駆・伊能嘉矩の特別展[桜H30/8/3]

キャスター:永山英樹・謝恵芝

 

永山氏の説明によると、5月の始めにIOCが台湾のオリンピック委員会に対し台湾正名を求めても許可しないという通告をしてきたそうで、台湾オリンピック委員会は台湾政府にそれを伝えたとのこと。前述のように、まだ政府は何も動いていないのに、です。

 

 

【参考】台湾・台中市、国際スポーツ大会の復活申請=中国主導の中止「理不尽」

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018073000752&g=spo
台湾・台中市、国際スポーツ大会の復活申請=中国主導の中止「理不尽」

 【台北時事】来年8月に台湾中部・台中市主催で開かれる予定だった国際スポーツ大会「東アジアユースゲームズ」が中国の圧力で中止に追い込まれた問題で、林佳龍市長は30日、台北で記者会見し、大会の復活を東アジア五輪委員会に申請したと発表した。林市長は「台中市は規定に違反するようなことは何もしていない。理不尽な決定だ」と述べ、大会中止を主導した中国を批判した。
 大会をめぐっては、日本や中国、台湾など9カ国・地域で構成する同委員会が24日、中国・北京で臨時理事会を開催。台湾の一部民間団体が2020年の東京五輪に「チャイニーズタイペイ」ではなく「台湾」名義による参加を目指して活動していることを理由に、中国の提案で中止を決定した。台湾は反対し、日本は棄権した。 
 中国は東アジア五輪委に委員長を派遣しているため、議決権を2票持っている。中国は香港、マカオ、北朝鮮、モンゴルを含む多数派を形成しており、大会復活の可能性は低いとみられている。
 林市長は「台湾の窮状を世界に知ってもらうため声を上げた。日本を含む参加国・地域に直接出向き、協力をお願いしたい」と強調した。(2018/07/30-17:54)

 

20180724_taiwan01

 

反対したのは台湾代表のみで、日本(JOC副会長が出席)は棄権、他の代表は全て賛成しました。(日本代表は既に退席。反対の挙手をしているのは台湾代表。)

記事にあるように台湾の民間が東京オリンピックに「台湾」の名前で参加することを目的に署名活動をしていることがIOCのルールに反する、という理由での発議だったのですが、現時点で台湾国内で日本の国民投票にあたる公民投票の実施を求めるための署名運動を民間人が行っているだけで、台湾政府や台湾オリンピック委員会の活動とまでは至っていません。

日本代表の棄権は、議論が不十分という理由とのことですが、では、議論を尽くしたからといって、日本が台湾と共に反対できるのかという疑問は残ります。

 

【追記】8月5日付読売にこの件に関する良い記事があったので貼っておきます。

 

20180805_yomiuri_taiwan

 

 

 

 


 

2018/08/03

ラオスのダム決壊事故-デマを拡散して訂正しない虎ノ門ニュース

公開: 2018/08/03 10:57  最終更新: 2018/08/03 11:57  

7月23日にラオス(the Lao People's Democratic Republic/ラオス人民民主共和国)でダムの決壊による洪水が発生しました。

 

原因はまだ不明ですが、今週の火曜日(7月31日)の虎ノ門ニュースで百田尚樹氏が間違った説明をし、ブログ主は番組中にメールでそれを指摘しても、その後訂正はされなかったので、(Twitterでは既に書いていますが)ブログでも覚え書きとしてメモしておきます。

間違いというのは、単に複数あるダム(ここでは狭義の「堰」・「堤」の部分)の工法の「アースフィルダム」、「ロックフィルダム」について、前者を「韓国式」、後者を「日本式」ダムの作り方と紹介したことです。後述(【追記】)しますが、Twitterのデマを鵜呑みにしたものと思われます。

 

Dam01

 

 

 

 

ここでは「アースフィルダム」、「ロックフィルダム」と単純に書きましたが、内側の層の作り方は様々で、例えばECRD dam=Earth Core Rockfill Damなど、細かな分類がありますが、「アースフィルダム」も「ロックフィルダム」も一般的な工法に過ぎず、ここに韓国式も日本式もありません。(熊谷組の子ども向けに書かれたダムの種類の説明にも代表的な工法としてアースフィルダムは説明されています。)

「工法の選択が不味かった」、あるいは「施工が手抜きだった」という議論はあってもいいのですが、「韓国式」という説明は誤りです。

 

念のために書いておきますが、ブログ主は虎ノ門ニュースはほぼ毎日観ており、特に百田氏の回(火曜日)はニュース解説以外の蘊蓄が面白いので楽しみにして観ています。それ故に、誤りはその場で正して戴きたかったのです。別の番組ですが、DHCテレビジョンが製作している「ニュース女子」では訴訟を起こされており、こちらの件についてはブログ主は全面的にDHCを応援しますが、誤りをそのままにしておくことは、DHCの姿勢に対して悪印象を持たれる恐れがあります。

 

下に最近の記事を引用しましたが、建設はSK建設など韓国企業とタイ、ラオスの企業との合弁会社(Xe-Pian Xe-Namnoy Power Co., Ltd.
/略称:PNPC)で、韓国側はSK建設26%、韓国西電力(Korea Western Power Co., Ltd. /略称:KOWEPO)25%の出資比率です。

 

各種ドキュメント公開ページ: http://www.pnpclaos.com/index.php/en/environmental-social/control-documents

 

 

https://www.sankei.com/world/news/180801/wor1808010018-n1.html

2018.8.1 22:24更新
韓国SKなど建設のダム決壊 ラオス首相は建設会社の責任追及

 【シンガポール=吉村英輝、ソウル=名村隆寛】ラオス南部アッタプー県で建設中だった水力発電用のダムで7月23日に起きた決壊をめぐる情報が錯綜(さくそう)している。当初は数百人以上が行方不明になったとされたが、発生から1週間以上たった1日になっても全容は不明なままだ。救援の見通しも立たない。

 ラオス首相府は先月25日現在の被害として、死者26人、行方不明者131人、避難者約6600人、被災家屋約1300戸と発表した。その後、地元当局などが死者数を11人と下方修正したが、その他の被害状況などは不明だ。

 ダムの建設は、SK建設など韓国企業とタイ、ラオスの企業との合弁会社が進めていた。ラオスのトンルン首相は「ダムが決壊した原因を徹底的に調査する」として、合弁会社側の責任を追及する姿勢をみせている。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は「欠陥建築か、大雨にかかわらず水をためすぎた判断が原因だろう」との専門家の見方を伝えている。合弁会社側は「予想を上回る大雨が原因」と主張している。

(以下略)

 

位置関係を表す図(ブログ主が複数画像を合成し、適宜文字で補足したもの)は下図の通りで、図-①を見れば分かるように高原(テーブル状の台地)にダム湖は存在します。

Xe-Pian Xe-Namnoy Power Co., Ltdという企業名が示すように、2つのメインダムがあり、北西に位置するセピエン(Xe-Pien)ダム湖とセナムノイダム湖は水路(Transfer Conduct)で繋がっており(図-②)、発電施設のあるセナムノイダム湖へ水を供給する役目です。

セナムノイダム湖の発電施設は南東側にあり、そのための水は地中のパイプで供給されます(図-①、③)

 

Dam03

 

図-①にはサドルダム(saddle dam/鞍部ダム、補助ダム)が3つ示されていますが、セナムノイダム湖には全部で6つのサドルダムがあります。

サドルダムのサドル(saddle)とは稜線の低くなった部分=鞍部(登山用語ではコル、日本語では「乗っ越し」)で、ダム湖の水量を保つために塞ぐ堰(せき)。

今回決壊したサドルダムは図に示したサドルダム-Dです。(公式サイトで公開されている資料ではA~Fの番号が振られている。)

図-③で、この決壊によりどの範囲に洪水が起こったのか分かります。

 

今回決壊したサドルダム-Dは確かにアースフィルダムらしいのは公式の資料(PDF-下はその部分をキャプチャしたもの。)で、メインダムにはロックフィルダムを採用しています。

 

DjdtitlUcAEsfi1.jpg

 

下はメインダムの全景。いつの時点の画像化は分かりませんが、排水施設(洪水吐)から水が流れているということは、一度は満水にしたこともあるということを示します。

 

DjjeYCnUwAA6tyX.jpg

 

洪水吐のある部分は元の地形をそのまま利用しているように見えますが、その右側の「く」の字の部分を見ると、2つの堤が連続しています。

 

下はその2つの堤の構造を説明した図で、百田氏が日本式と説明した構造そのものです。(www.yooshin.co.kr/upload/20_14_0.pdfより)

 

Dam04  

 

ちなみに下の画像は決壊直前のサドルダムーD。 地震の直後の地面のように地中から崩れているらしいことは素人目にも分かります。表面のアスファルトの遮水が十分でなかったのかは分かりませんが、ダム湖側(左側)の水中部分が崩れて沈下しているようです。

 

Dam05s

 

好きな番組ですが、間違いを指摘しないとフェアではないので、ブログに簡単にまとめておきました。

 

【追記】: 下のツイートを百田氏がリツイートしていることからも分かるように、まことしやかな図で騙されたのだとは思いますが、どこからか持ってきた図に、ご丁寧に小さく「日本式」、「韓国式」(赤の下線部分)などと書き加えられています。

 

Dam02

 

Twitterをやっていると分かりますが、自分が「こうあって欲しい」情報を見つけると、そのソースも確認せずにリツイートする人が多すぎます。

 

 

 

 


 

2018/08/02

【書籍】「海の武士道」-英国兵422名を救助した駆逐艦「雷」と工藤俊作艦長-

ブログ主が観た動画の覚え書きと関連書籍のご紹介です。

 

【沖縄の声】中国、14日より沖縄近海にて無断で海底資源試掘 日本政府は拱手傍観!/SAPIO紹介[H30/7/21]

https://youtu.be/IlQZHuL39W8

該当箇所(41:59~

※ネット生放送配信:平成30年月7月20日、19:00~

出演:
   恵 隆之介(ジャーナリスト・沖縄支局担当キャスター)
   島 あずさ(沖縄県在住ラジオパーソナリティー)

 

番組に出演された惠隆之介氏が月刊SAPIOに執筆した記事『422名の英軍将兵の命を救った帝国海軍中佐の「武士道」』を紹介しています。

この帝国海軍中佐とは駆逐艦「雷(いかずち)」の工藤俊作艦長で、惠氏が著した『敵兵を救助せよ』を元に作成された『DVDブックも紹介されます。

 

 

 

 

このDVDブックは山形県の道徳の教材として使われているそうで、雑誌の影響でサマースクールなどで子供達に見せたいといった問い合わせが来ているとのこと。また、海上自衛隊の幹部候補生学校でも使われているそうです。

しかし、番組内では以上のような説明のみだったので、もっと知りたくなり、DVDブックを購入してみました。

 

マンガ版もあるようです。

 

 

 

工藤艦長と後述するサムエル・フォール卿のエピソードはをテレビ番組『奇跡体験!アンビリバボー』が取り上げたそうで、この番組を観たことがある方は想像がつくかと思いますが、番組は再現ドラマをスタジオで観ながらトークするという形式です。

DVDの内容はこの映像を再編集したもので、再現ドラマを中心に惠氏のインタビューも収録されていました。

本体はDVDブックというくらいなので本の形式をしています。内容はDVDとほぼ同じですが、人物の略歴を紹介するコラムなども加筆されており、短いですが、本としても読める内容です。

 

ここで紹介される工藤俊作館長が指揮した駆逐艦「雷」と英軍のサムエル・フォール卿のエピソードを簡単に説明すると...

 

1942年(昭和17年)3月1日、ジャワ海で日本海軍艦隊に撃沈された英国艦「エクゼター」と「エンカウンター」の乗員は21時間漂流していたところ、哨戒航行中の雷がこれを発見しました。

艦影を見つけて味方だと思った漂流者は、それが日本海軍だと分かると絶望に襲われますが、工藤艦長は全員救出を命じ、生存者422名を救います。雷の乗員はたった120名だったそうです。

服や食糧を与えてから甲板に整列を命じられた英国海軍士官に工藤館長が告げた言葉は「貴官達は勇敢に戦われた。本日は日本帝国海軍の名誉あるゲストである。」というものでした。そして、翌日、英国軍兵士はオランダの病院船に引き渡されます。

このことは長らく知られていませんでしたが、この時に助けられたフォール卿が1998年にこの件を英タイムズ紙に投稿し、世に知られました。フォール卿は退役後外交官になりサーの称号を受けていました。

実はこの年の5月には天皇皇后両陛下が訪英される予定があり、この時のタイムズには元捕虜が天皇陛下の謝罪を要求する投稿も掲載されたそうです。(これぞ、両論併記ですね。)

また、1987年には米海軍の機関誌にもフォール卿の書いた『武士道(Civility)』という寄稿文が掲載されたそうです。

 

 

工藤館長はこの件を一切語らず、日本では知られることなく亡くなりましたが、フォール卿の努力が実って墓所が見つかり、当時89歳の卿は2008年に来日、66年9ヵ月ぶりに墓前での再会を果たしました。DVDはこの時の映像から始まります。

 

なお、DVDブックの帯には、本書を使用した中学校道徳授業の指導案をウェブサイトに掲載してあると書いてありますが、発行元の育鵬社のサイトを見たところ、それらしいページは見つかりませんでした。問い合わせフォームはあるようなので、そこから問い合わせたらいいかと思います。

 

工藤艦長の墓所は埼玉県川口市の薬林寺にあるそうです。

 

 

 

 


 

« 2018年7月 | トップページ | 2018年9月 »

counter since 2018/12/25

  • Flag Counter

    FLAG Counterのロゴをクリックすると、更に詳しい分析結果が表示されます。
    ココログのアクセス解析よりは少ない数字になるようです。
サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想
2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

sponsored link


ドールハウス工作おすすめ参考図書

ドールハウス工作おすすめアイテム(材料・工具)

カテゴリー

無料ブログはココログ