【沖縄】辺野古の活動家を隠さなくなったNHKのバランス感覚
本題に入る前に、16日付朝日新聞デジタル版に掲載された調査をご紹介します。
『SNS参考にする層ほど内閣支持率高め』(記事後述)というもので、下のグラフを見れば一目瞭然のように、「どんな媒体で政治や社会のニュースを入手しているか」と内閣支持率の関係です。
ただ、これでは各項目の母数が分かりづらいので、年代別でどのような媒体を利用するかを見てみると(下記)、細かい数字は18~29歳と30代しか掲載されていませんが、ニュースを見る媒体はネットがトップになっています。尤も、テレビの影響力は依然として強いとも見ることができます。
18~29歳は「ネット」38%、「テレビ」35%、「SNS」16%、「新聞」8%の順。30代は「ネット」53%、「テレビ」28%、「新聞」12%、「SNS」7%の順だった。40代以上はいずれも「テレビ」が最多で、年齢層が上がるほど「新聞」の割合が増え、「ネット」や「SNS」の割合が減った。
ブログ主はと言うと、実はテレビは結構“見て”います。
正確に言うと、テレビを点けていると言った方がいいのですが、メジャーリーグ中継を観るために主にBS1にチャンネルを合わせて音声を絞って字幕を出し、中継が終わっても点けっぱなしにしています。これは、北朝鮮からのミサイルが頻繁に飛んできた頃からの習慣で、これで定時のニュースくらいは見ることができます。
そこで、週末頻繁に目にしたのが下のニュースです。(画像は他紙のweb記事などより)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180715/k10011534211000.html
辺野古 ゲート前に新フェンス 市民グループの反発も予想
2018年7月15日 11時56分
沖縄のアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事が進む中、沖縄防衛局は、移設に反対する市民グループが座り込みの抗議活動を続ける工事車両用のゲート前に新たにフェンスを設置しました。防衛局は「歩行者や車両の通行を確保するため」としていますが、市民グループの反発が強まることが予想されます。
新たにフェンスが設置されたのは、普天間基地の移設工事が進む、名護市辺野古に隣接するアメリカ軍キャンプシュワブの工事車両用のゲート前です。
14日午後11時すぎから、沖縄防衛局や国道事務所の職員など数十人がゲート前に集まり、高さ数メートルのフェンスを次々と設置していきました。
フェンスは、これまでゲートと車道の間にあったものを車道側に拡張する形で設置され、移設に反対する市民グループが続けている座り込みの抗議活動のスペースが大幅に狭められています。
防衛局は「歩行者や車両の安全で円滑な通行を確保するため」としていますが、抗議活動が大きく制限されることになり、市民グループの反発が強まることが予想されます。
市民グループの安次富浩共同代表は、「日本政府は辺野古での作業をいつも深夜にやる。これが政府、行政機関のやりかたなのかと疑問に思う」と話していました。
上の記事はネット配信だけでなく、テレビでも同じ内容で報じられました。
このブログをお読みになる方はこの場所でいわゆる“市民グループ”がどのような妨害活動を行っているかはよくご存知だと思いますが、「座り込み」だけでなく、工事車両の前にプラカードを持って飛び出したり、寝転んだりと、あきらかな威力業務妨害を行っています。
沖縄のメディアではこれを“正義”のように報道しているのですが、NHKでもこれらの活動家をまるで“善意の人達”のように報道し出すようになったというのが大きな問題で、しかも、隠しきれていないのです。
「移設工事」(沖縄メディアにかかると“新基地工事”になるのですが、)は普天間を返還するために機能を辺野古に移すもので、地元には依然としてコアな反対者はいるとは言え、既に地域振興と引き替えに受け入れているので、活動家が渋滞を引き起こすことから、ここで生活する方にとっても迷惑な存在となっています。
こうした現状は、在京メディアではむしろ知られないように無視していることが多かったのですが、報じただけでなく、どう読んでも『理(ことわり)』のない活動家の主張まで掲載しているのは、これはNHKが隠すこともやめたと見ていいのか、あるいは完全に判断能力を失っているのか、理解に苦しみます。
【参考記事】
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180716-00000011-asahi-pol
SNS参考にする層ほど内閣支持率高め 朝日世論調査
7/16(月) 4:57配信SNSやネットの情報を参考にする層は、内閣支持率高め――。
朝日新聞社が14、15両日に実施した世論調査で、政治や社会の出来事を知る際、どんなメディアを一番参考にするかを尋ねた。すると、「ツイッターやフェイスブックなどのSNS」「インターネットのニュースサイト」と答えた層は、内閣支持率が高い傾向が見られた。「テレビ」と答えた層の支持率は全体の支持率とほぼ同じで、「新聞」と答えた層は支持率が低かった。
政治や社会の出来事について情報を得るとき、一番参考にするメディアを四つの中から選んでもらったところ、「テレビ」が44%で最も高く、次いで「インターネットのニュースサイト」26%、「新聞」24%、「ツイッターやフェイスブックなどのSNS」4%だった。
年代別に見ると、18~29歳は「ネット」38%、「テレビ」35%、「SNS」16%、「新聞」8%の順。30代は「ネット」53%、「テレビ」28%、「新聞」12%、「SNS」7%の順だった。40代以上はいずれも「テレビ」が最多で、年齢層が上がるほど「新聞」の割合が増え、「ネット」や「SNS」の割合が減った。
次に、参考にするメディア別の内閣支持率をみると、最も支持率が高かったのは「SNS」と答えた層で48%(不支持率22%)。次に「ネット」と答えた層は42%(同38%)、「テレビ」は38%(同41%)、「新聞」は32%(同54%)だった。回答した人全体の内閣支持率は38%(同43%)だった。
新聞の購読層と政治意識をめぐっては、麻生太郎・副総理兼財務相が6月、自民支持が高いのは10代から30代だとして、「一番新聞を読まない世代だ。新聞を読まない人は、全部自民党なんだ」と発言した。
今回の調査で、年代別に支持政党をみると、18~29歳の自民支持は32%で、全体の自民支持の34%とほぼ同じ。「無党派層」が最も多く、57%を占めた。30代では自民支持が37%だった。
参考にするメディア別の自民支持を見ると、内閣支持率ほどの大きな違いはなかった。「SNS」と答えた層の自民支持は34%、「ネット」と答えた層は37%、「テレビ」は34%、「新聞」は32%だった。どのメディアを参考にする層でも、「無党派層」が最も多かった。(三輪さち子)
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