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2018/05/19

【文科省文書再検証】No.2、4、6 義家弘介文科省副大臣に関する文科省メモ

公開: 2018/05/19 08:34  最終更新: 2018/05/19 8:47  

文科省メモの再検証シリーズです。 (文書の一覧はこちらのエントリーに)

この文書は文科省の2017年6月15日の記者会見資料にて説明されていますが、作成者の課長補佐が「副大臣に確認した上で作成されたものではない」ことをヒアリングで答え、同趣旨の記述を含む文書も個人フォルダから見つかっています。

2017年6月15日の追加の調査(二次調査)後の記者会見資料では「同内容の文書」、「同趣旨の文書」、「酷似の文書」と使い分けているので、流出した文書とは一言一句同じではないのだと思います。

 

 

 

あらためて文書の発見場所を注意して見ると、「大臣」(松野文科大臣と思われる)とか「義家副大臣」といった個人の発言をまとめたような文書は皆、個人フォルダから見つかっており、この3文書も同様です。

打ち合わせの際、手書きでもPCのテキストエディタ(「メモ帳」みたいなアプリ)を使ってメモするにしても、普通は言葉を逃さないようにもっとたくさんのことを書くのですが、「同趣旨」という言葉から、その下書きを元にまとめたものであると思われ、他の職員と共有していないことから、外部に流出させることを目的にあらためて作成したものかも知れません。

なお、文科省が振った番号はNo.2、4、6ですが、連続した話だとすると、2と6の後に4という順かと思われるので、その順で以下に提示しますが、それぞれの内容の真偽の程は不明。国会で義家副大臣は否定しています。

 

No.2 「義家副大臣レク概要(獣医学部新設)」

gendai02

 

No.6 「10/4義家副大臣レク概要」

gendai06

 

No.4 「義家副大臣のご感触」

gendai04

 

 

上の流れだとすると、文科省内でレク(レクチャー/説明)を受けた義家文科副大臣が怒って萩生田内閣官房副長官や斎藤健農水大臣に確認しに行くというというストーリーが見えてきます。

No.6に書かれた日付から、2016年(平成28年)10月4日前後のことかと思われますが、2016年9月30日には広島県・今治市区域会議(合同会議)において、獣医学部の区域計画案を決定しており、既にワーキンググループ(以下、WG)での文科省や農水省とのヒアリングは終わった後。

定員数で獣医師の需給調整をするという話はWGで文科省が反論できなかったことであり、もう手遅れの話。農水省もWGでは需給調整に関しては、こちらが口出しする話ではないと、文科省の肩を持つような発言はしていません。(→『【加計学園問題】獣医学部新設の是非に反論できなかった文科省の無能ぶり【今治市に関するヒアリング】』)

また、内閣官房(萩生田氏)が唐突に出てくるのも不自然。国家戦略特区に関係があるとは思えません。内閣官房を巻き込みたい意図が感じられます。

職員に何か言われて斎藤農水相や萩生田副長官に問い合わせるというのはありうるかも知れませんが、WGの議論で一方的に負けていた職員が義家副大臣にあることないことを吹き込んだのかも知れません。

 

 

 


 

 

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コメント

【ブログ主】
奥穂3190様

新文書を加工したりブログに貼るのに忙しくて、ようやく文書をざっと読めましたが、出てくる日付はH27の2月とか3月ばかりですね。
そこで、今治市が最後に構造改革特区に応募したのはいつかと内閣府のHPを見て初めて知りましたが、第27次構造改革特区の募集と国家戦略特区の募集期間はまるっきり被っているんですね。

・第27次 #構造改革特区 ・地域再生の提案募集(H27/2/16付で告知):2015年(平成27年)4月28日~6月5日→今治市は15回目の提案をするも却下される。
・ #国家戦略特区 等における新たな措置に係る提案募集(H27/4/28付で告知):2015年(平成27年)4月28日~6月5日→今治市は6月4日に提案

構造改革特区では、奥穂様の仰るとおり、加計学園が前面に出て動いています。今治市も愛媛県も、加計学園側から情報を得てメモを作っていた、という感じでしょう。

加藤厚労相は各社報道の通り、2月14日に加計学園関係者と面会したことは認めました。
2月25日の首相・理事長面談は加計学園、安倍総理とも否定いていますね。また、加藤厚労相はこの日に安倍総理と面会したそうですが、同日に「加計理事長にお会いしたという記憶は私にはない」と発言しています。(産経新聞より)
www.sankei.com/politics/news/180522/plt1805220038-n1.html

これ以降のコメントのやり取りは良かったら文書を掲示したブログ記事をお使い下さい。

【ブログ主】
この2~3日、他のことをしていたので、コメント欄など、確認がおろそかになっていました。

08様
コメント、ありがとうございました。
萩生田氏が調整役を任されていたとの話、記憶がありませんが、「文言修正のところ」とは告示文の話ですね。

奥穂3190様
まだ、愛媛県が新たに出した文書については精査していませんが、取り敢えず文書を提示する記事を立てます。


因みに、昨年7月の衆院予算委員会で民進党が挙げた2015年に三回あったという首相・理事長の接触は以下。2月には何もない・・・。

2015年8月15日 午後5時40分、(山梨県鳴沢村の別荘)A氏、加計氏、本田悦朗内閣官房参与らと食事。

2015年8月16日 午前7時、山梨県富士河口湖町のゴルフ場Fカントリー倶楽部。A氏、加計氏、本田内閣官房参与とゴルフ。

2015年9月21日 午前7時57分、山梨県鳴沢村のNゴルフ倶楽部。加計氏、友人、秘書官とゴルフ。

加計学園は2015・2の面談はないと?

昨年7月の首相国会答弁を見ると、
① 今治市に獣医学部を創りたいといった話が理事長から出たことはない。構造改革特区制度下での申請については説明を受けていない
② 国家戦略特区制度下での獣医学部新設について、自治体提案に加計学園が応募した事実を知ったのは2017年1月20日
この二点が答弁されている。

2015年2月25日の首相・理事長面談内容が事実としても、タイミング的に②に問題はない。2015年2月の段階で国家戦略特区制度下での提案はなされていない。

然し、①とは整合性がとれない。加計学園コメントはこの点を慮ったものか?

主様

AREAが嬉しがって掲載した愛媛県の「爆弾記録」全文については、いずれ主様が纏められると思いますが気付いた点以下。

 やはり正式の復命書(及び内容別紙)があるじゃないか。何故知事は最初からこれを出さない?

 2015・4・2の面談の本筋は、加計学園が柳瀬秘書官から紹介してもらい実現した、実務担当の藤原次長との面談であったことが、連番7の「県・市・加計学園の事前打合せ」から判り、連番20から4・2の二つの面談の設定経緯と位置関係が明確になる。

 2015・2~3の三回の状況報告(連番15・16・17)からは、積極的交渉役は加計学園であると判る。柳瀬秘書官にしてみれば、相手方は加計学園の認識であって不思議はない状況。

 下村大臣が言ったという「回答がなくけしからん」は、獣医学部新設に関する獣医師会(おそらく愛媛県獣医師会)の同意に関するものではないか?(連番26)

 出張記録からして、4・3に行われた農水省への面談記録提供はメール送付か?


さて、「虚偽答弁」の根拠とAERAが喜ぶ2015・2・25の首相・理事長の面談(連番17):-
「理事長から、獣医師養成系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは『そういう新しい獣医大学の考えはいいね。』とのコメントあり。」

2015・2は、2014・11の構造改革特区制度下での第15回目の申請・提案の結論が年度末に向け待たれていた時期に当たる。首相答弁は「加計学園が国家戦略特区で獣医学部新設を求めていると知ったのは2017年1月」というもの。これはAERA記事本文にも明記されている。国家戦略特区と構造改革特区とは似て非なる制度で、首相が構造改革特区制度下の加計学園提案・構想について何を知っていようが、国家戦略特区制度下のそれとは関係がない。得意の時系列無視はもう大概にしてほしいものだ。


>、内閣官房(萩生田氏)が唐突に出てくるのも不自然。国家戦略特区に関係があるとは思えません。内閣官房を巻き込みたい意図が感じられます。

萩生田さんは、文科省と諮問会議(?)の調整役だったと思います。文言修正のところでも名前が出てましたよね。
たしか文科省系の人間であり、総理や加計学園とのつながりもあるので、両方の立場が分かるものとして調整役を任された…という話だったかと思います。

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