【テレ朝セクハラ事件】記者クラブ:情報を官僚に依存する受動的な記者
先日来から話題になっている財務省事務次官とテレ朝社員とのセクハラ問題。
ネットで出回っている2人の会話を集めてみました。
これを読むと、記者がスクープ狙いの質問を始めると次官は核心には触れないように、下品な言葉で話題を逸らしているとしか思えません。
そして、音源を切り出してこれ(明らかに女性社員には取材の意図がある)なら、セクハラまがいの発言はそういう場合にしかでないのでしょう。
こんな仕事をやらされるテレビ朝日の女性記者には同情しますが、ここまでやるかどうかは別として、情報を得るために2人きりで食事くらいをするのは普通にある、というようなことを、先週金曜日(2018/04/20)のネット番組『言論テレビ』に出演していた田北記者(現・産経新聞官邸キャップ)が仰っていました。
彼女は二次会(食事の後に更に飲みに行く)はやらない主義とのことですが、周囲では二次会に付き合う女性記者もいる、ということを言っています。
田北記者は、そこまでやらないとスクープがとれないなら、スクープではない、というようなことも言っていました。(うろ覚えなので、後で確認して正確な発言に訂正します。)
一般人には想像できない記者の世界ですが、元・大蔵官僚の高橋洋一氏が『現代ビジネス』でその構造を解説しています。
2018/04/23
財務省セクハラ問題を読み解くために知るべき「記者クラブ制の病」
情報の「官僚依存」から抜け出すには
映画やドラマなどで、情報を得ようと走り回る事件記者が時々描かれます。例えば、やや古い映画で言うと『大統領の陰謀』(ウォーターゲート事件を調査したワシントン・ポストの二人のジャーナリストの手記を元にしたドラマ)のような。
しかし、財政研究会(通称「財研」と呼ばれる財務省の共同記者クラブ)では、財務次官に群がって情報をねだるだけのようです。(高橋氏は“ズブズブ”と表現しています。)
上記の評論では、高橋氏が官僚時代の経験を語っています。
そういえば、役人時代、「高橋、ハトに豆、撒いてこい」と上司に言われたことを思い出した。これは「財研の記者にネタを配ってこい」という意味だ。本来ならネタは自分たちで取ってくるべきものだが、彼らは豆(ネタ)をもらいに近づいてくる。それぐらい、財研記者は財務省に依存している、というのも事実だ。
「セクハラ」というのは、相手にそのつもりがなくても、された側がそう感じたら成立してしまうそうですから、今回の件は周り(ネットとか)がどう言おうとセクハラ事件なのでしょう。
しかし、女性記者は情報という見返り求めて、男性(福田事務次官)に媚びを売っていたのは、田北記者の発言でも想像がつくのではないでしょうか?(だからこそ、要素としては「ハニトラ」だの、記者が上司に訴えてもやめさせて貰えなかった「パワハラ」という言葉も出てくるのです。)
福田事務次官は下品で下らないことを言っているのは確かですが、証拠がつぎはぎだらけの加工された音源だけで判断されるのはフェアではありません。これは司法の場で明らかにすべきで、そうすると決意されています。
もちろん、高橋洋一氏が言っているように、財務省の危機管理意識の低さなど、非難されるべきことも多々あります。
ところで、「毎日のバカ」、「NHKは左翼的でくだらない」という発言。
なんだか、福田事務次官には共感を覚えてきました。w
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