【森友文書問題】財務省は2017年2月17日の総理発言前から文書を改竄し始めていた!?
公開: 2018/04/18 01:59 最終更新: 2018/04/18 13:34
一目で分かるように画像にまとめました。
和田政宗議員の2018年04月12日付ブログを改めて読んで、重要なことに気づきました。(いや、気づいたのは和田議員で、ブログ主はそれを読み落としていたのですが...)
それは、財務省が文書の改竄に手を染めたのは、安倍総理が2017年(H29年)2月17日の参議院予算委員会で「私や妻が売却に関係したとなれば辞任する」という発言の後の2月下旬とされていましたが、それよりも早く、総理発言の前、2月10日~14日頃に改竄をしていたということです。
ただし、この文書というのは決裁文書ではなく、野党への説明資料のようで、毎日の記事には『経緯表』と書かれています。
これは、2018年4月12日毎日新聞に書いてあったのですが(有料記事のため全文は読めず)、無料で見られる部分の表にも書かれていました。ブログ主は以前のエントリーに転記していたのに気づきませんでした。
まず、和田議員のブログの該当の箇所と毎日の表を引用します。
https://ameblo.jp/wada-masamune/entry-12367776180.html
朝日の平成29年2月9日の報道後の2月10日に、野党に対し「学園側から地下埋設物が発見されたとの連絡が平成27年8月26日にあった」と明記した資料を財務省は配付していたのに、4日後に資料を改変し、隠蔽を図ったこと。
以下、説明します。
表の2015年8月26日に「土壌改良工事業者が財務局と国土交通省大坂航空局に生活ごみを発見したと連絡。翌27日に両局が現地を視察して確認」という記述があります。
この記述は昨年の2月10日に財務省が野党に提出した「経緯表」には記載されていました。
朝日が森友学園問題を最初にスクープしたのが2017年2月8日ですから、経緯表とは、この2日後に財務省が野党に対して説明するために使った文書なのでしょう。
2月14日にも野党に対して経緯表が提出されたようですが、この時以降、経緯表には単に「新たなごみ」という表現に変わっているというのです。
そして、2月17日に総理の「私や妻が売却に関係したとなれば辞任する」という発言。
つまり、安倍総理や夫人に忖度して文書(←これは決裁文書)を改竄したのではなく、財務省が隠したかったのは、「籠池氏が2016年3月に新たなごみを発見するよりも前に、財務局が生活ごみが埋まっていたのを知っていた」ということだった、と言えるのではないか、と和田議員は言っているのです。
野党だけに配られたということは、多分、ヒアリングと称する“つるし上げ”の席で配られたものでしょう。
そして、これに野党も気づいていたはずです。
しかし、これを言ってしまうと、「決裁文書の改竄は昭恵夫人の記述を隠すためだ!」としたい野党には都合が悪くなるので黙っているのでしょう。
それは毎日新聞も同様で、この記事のタイトルは『国有地売却問題 財務省、ごみ7カ月遅く説明 発見の経緯改変』となっています。
本当だったら、和田議員が指摘したことが重要なのに、それにはあまり触れたくないという意図が感じられます。実際、ブログ主はこれのタイトルにまんまと目くらましをされました。
というのは、2015年9月4日付のごみ業者と大坂航空局・近畿財務局との議事録(鴻池事務所が公開)で生活ごみを埋め戻すという話はとっくに公になっていたからです。
【毎日の記事再掲】
https://mainichi.jp/articles/20180412/ddm/001/040/179000c
国有地売却問題 財務省、ごみ7カ月遅く説明 発見の経緯改変
毎日新聞2018年4月12日 東京朝刊
学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る問題で、財務省近畿財務局が2015年8月、国有地の生活ごみの存在を、土壌改良工事の過程で確認していたことが明らかになった。工事の担当業者が毎日新聞の取材に証言した。同省はこれまで国会で「改良工事で生活ごみは確認されなかった」とし、「新たな生活ごみ」は16年3月に見つかったと答弁しており、事実と異なる説明をしていたことになる。約8億円の値引きの根拠としてきた「新たなごみ」の存在が大きく揺らぎ、値引き額の積算にも影響する可能性が出てきた。一連の問題は11日の衆院予算委員会でも質疑が続いた。
森友学園の問題が初めて報道された直後の17年2月10日に財務省が野党に提出した「経緯表」には15年… (以下有料)
【追記】この続きを奥穂3190様がコメントで教えて下さいました。
併せてこちらもお読み下さい。
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コメント
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【ブログ主】
奥穂3190様
コピペ、ありがとうございました。
教えて戴いたURL、コメントに気づいたときにアクセスしてみたら有料で読めなかったんです。それを返信しようと思っていて忘れてしまいました。
でも、今にしても思えば、この記事が出た辺りから、6野党がモリトモモリトモ言わなくなったんですよね。
代わりに「首相案件」で「カケガー」が復活しちゃいましたが...
投稿: 大師小ブログ主 | 2018/04/18 11:29
主様
そうなんです。これ重要です。私は全文を無料で読んで、お、毎日やっちまったなと思い、貴4・13の
【森友文書問題】8.2億円のゴミ撤去費用水増しの経緯がほぼ明らかに/関西生コンとの関係は?】
のコメントに、全文の見られるサイトを引用したのですが、今見ると有料になっています。私の見たのは何だったのか??そう思って別のサイトからアクセスしたところ全文がありました。続きは以下の通りです。
『森友学園の問題が初めて報道された直後の17年2月10日に財務省が野党に提出した「経緯表」には15年8月26日、「学園から地下埋設物が発見されたとの連絡」との記載があった。だが、4日後に再提出された表ではこの項目がなくなり、代わりに16年3月11日に「新たな地下埋設物が発見されたとの連絡」と加筆された。同省はその後、16年3月に新たなごみが発見されたとの説明を続けている。
大阪府豊中市の国有地取引を巡り、近畿財務局は15年5月、貸し付け契約を学園と締結。既に判明していた土壌汚染やコンクリート殻を撤去するため、大阪市内の建設業者が同年7月に改良工事に着手した。費用は国側が負担した。
業者によると、着工直後、地中で大量の生活ごみを確認し、同年8月26日に財務局に伝達。翌日、担当者が視察し、地中にあるごみを認識した。だが、9月4日、財務局担当者は業者に「そのままにしておくように」と要請し、学園の籠池泰典理事長(当時)には伝えられなかった。
結局、ごみはその後の16年3月、小学校の本体工事を受注した別の建設業者が発見し、籠池理事長に連絡した。財務省は、このごみについて、それまで確認されていない深い地層で見つかった「新たなごみ」と認定。ごみの深さを、改良工事で確認されていた深さ3メートルを大きく超える最大9・9メートルと見積もり、最終的に約8億2000万円の撤去費を算出して約1億3000万円で売却した。改良工事の担当業者は国が積算した深さのごみは確認しておらず、実際より深い場所にごみがあったと見積もられた可能性がある。
太田充財務省理財局長は今年2月21日の衆院財務金融委員会で「16年3月に確認された廃棄物混合土や生活ごみは、改良工事の確認時点において、きちんと確認できたわけではない」と答弁していた。
同省理財局は取材に、15年8月の現地視察は認めたものの「生活ごみを確認した認識はない」としている。【杉本修作、宮嶋梓帆】』
投稿: 奥穂3190 | 2018/04/18 11:17