【森友問題】朝日が確認した文書は別の決裁書の添付文書だった!?
公開: 2018/03/08 最終更新: 2018/03/09 0:35
朝日新聞が決裁書が書き換えられたと報じた件、今日1日で大きな進展がありました。
まず、分かったことを最初に簡潔に書くと、
- 財務省が国会に提出した決裁書は3通あった。
- それは下記の3種類。
①予定価格決裁文書
②貸付契約決裁文書
③売買契約決裁文書
以前から説明しているように、決裁書とは決裁権限者が承認印(決済印)を押すための「決裁書」フォームとそれに添付されている文書で1セットとなる。
- 朝日が確認し、"書き換え”があったと主張するのは③の添付文書。
- しかし、朝日が見たものと同じ添付文書は①と同じものだった。
よって、考えられるのは、
- 朝日が勘違いした可能性が高い。
③の現物は大阪地検にあるので、野党(民進系などの一部野党。以下、単に野党と表記)からの要求で近畿財務局に残してあった③のコピーを新たに国会に提出しましたが、それは6日に提出したものと同じもので、野党は気に入らず、今日(8日)の国会は審議拒否。野党抜きで審議が進められました。
確かに、現物が提示されたわけではないので、100パーセント、新たに提出したコピーと現物とは同じものとは言い切れませんが、朝日が言っているように書き換えたのだとしたら、見せたくない文言が書いてあったから、となるはずです。
しかし、その"見せたくない文言”は①の予定価格決裁文書として既に公開済みなので、③の文書を"書き換え”までして隠す意味はないはずです。
実際、朝日が言っている、「要請」から「申し出」に変わっていることや、「特殊性」という文言が消されている、などというのは、たいして重大ではなく、前述のように、①の添付文書として既に公開しているのですから、そこで改ざんしても意味はありません。
論理的に考えれば、上記のような結論になります。
以下、関連するソースを追記しますが、一旦ここまでで公開します。
和田政宗議員のブログ
2018年03月08日 14時48分04秒
朝日新聞さん、まさか文書を取り違えてはないとは思いますが。。。
ブログに、文言の書き換えを指揮した朝日新聞の記事と、①予定価格決裁文書と③売買契約決裁文書を比較したものが画像として添えられていますが、大きすぎて見にくいのでダウンロードさせて頂いて縮小したものを貼ります。
毎日新聞の記事と自民党・長尾たかし議員のツィート
森友文書
別文書に「特殊性」の表現 国会開示にはなし
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会員限定有料記事 毎日新聞2018年3月8日 14時48分(最終更新 3月8日 15時11分)
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学校法人「森友学園」への国有地売却に関する財務省の決裁文書が書き換えられたとされる疑惑で、同省が国会に開示した文書とは別の決裁文書に、「本件の特殊性に鑑み」「学園に価格提示を行う」などの表現があることがわかった。毎日新聞が同省近畿財務局への情報公開請求で入手した。これらの表現は国会に昨年提出された売買に関する開示文書にはなく、文書作成の経緯や疑惑との関連性が議論になりそうだ。
「特殊性」との表現があるのは、財務局が2016年6月、学園に国有地を鑑定価格より約8億円安い1億3…(無料で閲覧できる部分のみ引用。但し、月5記事までは無料で閲覧可能)
これは今日の15時頃に公開された記事で、これだけ読むと朝日の主張通りにとれますが、実は隠れている部分に、朝日が書き換えたとされる文書は、実は③売買契約決裁文書じゃなくて①予定価格決裁文書だと書いてあります。
更に、①予定価格決裁文書の内容を毎日新聞が知り得たのは、独自に近畿財務局に開示要求をした結果入手したからと書いてあります。
最初に書いた6日に国会に提出された決裁書は、予算委員会の委員には配布されたはずで、ブログ主は、マスコミは国会議員から入手してたのかと思っていたのですが、そうでもないのですね。
国会に提出された決裁書は実は3種類あったというのをブログ主が知ったのは、まず、自民党・長尾たかし議員のツィートでした。
衆議院議員 長尾たかし認証済みアカウント@takashinagao
毎日新聞夕刊記事。決裁文書の正式名を開示すれば、いろいろと事実がわかると思います。「別の決裁文書」(毎日)も「確認した文書」(朝日)も、、、、、なるほどなるほど、そういうことですか。
1:04 - 2018年3月8日* * *
衆議院議員 長尾たかし認証済みアカウント@takashinagao
※つづき・・
以下、頭の体操です!
予定価格決裁文書
貸付契約決裁文書
売買契約決裁文書
各々、プロセスの段階が違いますので、書いてあった事が削除されたり、表現が変わっていることはあると思います。
まさか、それを比べて??
改竄?だ?と?
さすがに、、、、
さて、どうなんでしょうか?
1:30 - 2018年3月8日
煽ってますねえw
国会/午後の審議:日本維新の会・浅田均参議院議員の質疑
毎日の記事が出たことで、さっそくこれについて日本維新の会の浅田議員が質問しました。
すると、財務省・大臣官房長. 矢野康治(やのこうじ)氏が別の文書ですと答えました。(参議院TVで視聴してみたら分かりますが、実際に「別の文書」という部分を強調して答えていました。)
これを報じるNHKの記事は下記の通りです。
「本件の特殊性」財務省の別文書に記載 森友文書問題
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180308/k10011356371000.html
3月8日 18時53分
森友学園との国有地取引に関する財務省の決裁文書が書き換えられた疑いがあると報じられた問題で、財務省が同じ時期に作成した別の決裁文書には、書き換えの対象となったと朝日新聞が報じている「本件の特殊性」などの表現が使われていました。
この別の決裁文書は、近畿財務局が、おととし5月、国有地を森友学園に1億3400万円で売却する方針を国土交通省大阪航空局に通知した際のもので、すでに国会などに開示されています。
文書には、「本件の特殊性に鑑み」とか「特例処理について本省承認決裁完了」という記載があります。
こうした「本件の特殊性」や「特例」といった表現について、朝日新聞は今回、問題となっている決裁文書に作成当時にはあったのに削除された疑いがあると報じています。
財務省 “書き換え”指摘とは異なる文書
財務省の矢野官房長は、午後の参議院予算委員会で、「指摘されておりますこの文書は、3月6日の参議院予算委員会の理事会にも提出した一連の資料の中に含まれている。開示請求や国会に提出している文書だ」と述べました。
そのうえで、矢野官房長は、報道で書き換えられたと指摘されている、「売払決議書」や「貸付決議書」などとは異なる別の決裁文書だという認識を示しました。
さて、朝日新聞はどう対処するのでしょうか。
報ステ(報道ステーション)はなぜか、別の文書ということを曖昧にして、「本絹の特殊性」という文言を強調してましたが。(普段観ない報ステを今日ばかりは観てしまいましたよ。 )
「特殊性」なんて言葉が出ても格別おかしくありませんよ。あの土地はいわく付きだし、籠池氏は恐喝まがいのことを言う特殊な人間だし。
どう落とし前つけることになるんでしょうかねぇ。朝日は。(まあ、朝日がなにを見たのかを明らかにする責任はあるでしょうね。)
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