【映画】『ビハインド・ザ・コーヴ』ロンドン国際映画制作者祭で最優秀監督賞受賞
ロンドンで17日行われたロンドン国際映画制作者祭の授賞式で、2015年公開のドキュメンタリー映画「ビハインド・ザ・コーヴ」の八木景子監督が長編ドキュメンタリー部門の最優秀監督賞を受賞しました。
ブログ主は昨年このDVDを購入していて、ようやく今年になって視聴したので、この映画や捕鯨問題についていずれ書こうと思っていたのですが、下記に提示したFNNニュースの動画が消えない前にご紹介しようと、映画の感想等をご紹介する前にこのエントリーを公開しようと思います。
FNNニュースのサイトに掲載されている動画は比較的長くて情報量が多いので、公開されている内に是非ご覧下さい。その他の情報は追々追加しようと思います。
捕鯨擁護「ビハインド・ザ・コーヴ」の八木景子氏に最優秀監督賞 英の映画祭・長編ドキュメンタリー部門
2018.2.19 07:35更新 産経ニュース
* * * *
日本の監督、英国で受賞 捕鯨批判の映画に反論
02/19 18:17 FNNニュース
反捕鯨運動の拠点となっているイギリスの映画祭で、日本の捕鯨を文化的側面から描いた映画が、最優秀監督賞を受賞しました。今、政府や政治家は、この捕鯨について、どう考えているのでしょうか。 (関西テレビ)
ニュース映像でも映っていますが、映画を観ると、大地町(和歌山県東牟婁郡太地町/ひがしむろぐんたいじちょう)はとても美しいところです。入り組んだ海岸線に起伏のある地形で、海水浴やハイキングなど、滞在型の観光地としても非常に魅力的な場所ですが、一方、待ちの中をうろつく反捕鯨団体の異様さが目に付きます。
このように、常に町の人々の動きを監視し、撮影しているのです。
多分、この黒いTシャツの集団は映画『ザ・コーヴ』に出てきたドルフィンプロジェクトという団体だと思いますが、ある意味、この大地町が“反捕鯨活動の聖地”のようなものなのでしょう。長期に滞在している一団とは別に、“巡礼”のようにやってくるメンバーが入江をバックに記念撮影している姿も見られます。
動画にも映っていますが、彼らを支援する日本人の団体も居座り、彼らと行動を共にしたり、醜悪な立て看板を展示して美観を損ねています。
日本は言論の自由も保障されており、反捕鯨の主張自体は否定しませんが、これらの活動家は大地町の皆さんの日常の生活を乱すだけでなく、観光の面からも大いなるマイナスではないかと思います。
ブログ主は、子供の時には鯨の竜田揚げやステーキを食べた経験があり、父親が酒の肴(さかな)にベーコンとかさらしくじら(クジラの脂身をさらしたもの。酢味噌で食べていた記憶があります。)に舌鼓を打っていたのを見ていたので、牛や豚と同様、食品、食材の一つというイメージです。
その後、ブログ主の住む辺りではあまり手に入らなくなり、自然と食べなくなりましたが、大人になってから何度か鯨料理屋に行ったし、ノスタルジーではなく、もし、居酒屋とか料理屋に普通にメニューにあれば食べたいと思っています。
このニュース動画の中で国会(2018年1月24日)の質疑の場面がでてくるので、議事録を読んでみました。集中質疑の場面で、自民党の二階俊博幹事長が質問し、安倍首相が答弁しています。
(捕鯨に関する質疑応答部分のみ引用)
○二階俊博君 観光分野での我が国の方向性と具体策について、安倍総理のお考えをお尋ねしたいと思います。
私たち日本人は、長い歴史の中で鯨とともに歩んでまいりました。捕鯨と、鯨と生きる文化は、次の世代に伝承していかなければならない、これは我が国固有の文化であります。山口県下関市の鯨料理専門店のくじら館のおかみは、鯨を食べる文化を若い人に伝えたい、訪日外国人にも体験してほしいと切々と語っておられます。
その切実な思いを実現し、多様な食文化を相互に尊重するという観点から、商業捕鯨の再開を実現しなければなりません。
ことし九月、IWC総会に向け、四十七年ぶりの日本人議長のもと、議論の正常化に向けた努力が行われていますが、ことしのIWC総会は、我が国の悲願でもある商業捕鯨の再開に向けて道筋をつけるというために、国は全力を挙げなければなりません。
今後の捕鯨政策の進め方について、総理の御決意を承りたいのであります。
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 捕鯨政策の進め方についてお尋ねがありました。
我が国では、古来、鯨を、食料としてのみならず、脂やひげをさまざまな用途に利用し、それぞれの地域で鯨を利用する文化を育んできました。こうした鯨の利用については、他の水産資源と同様に、科学的根拠に基づき持続的に行っていくべきと考えています。
政府としては、我が国の目指すべき商業捕鯨の姿についての検討を進め、本年九月のIWC総会の機会を含め、商業捕鯨の早期再開のため、あらゆる可能性を追求してまいります。
和歌山は二階幹事長の出身地であり、多岐にわたる質問をした内の一つで、たいして長い質問・回答ではありませんが、食料自給率向上の面からも鯨という水産資源の活用は考えてもいいのではないでしょうか。
映画『ビハインド・ザ・コーヴ』については別途エントリーとしようと思いますが、活動家とは理論的な議論は無理だし無駄だと思います。
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