【言論弾圧】「ニュース女子『沖縄特集』」を批判するBPOの委員の正体は?
公開日: 2017/12/15 最終更新: 2017/12/16 20:49
昨日、BPO(放送倫理・番組向上機構)が今年1月2日に放送された東京MXの『ニュース女子』を重大な倫理違反とする報告を公表しました。
このことは今朝の『虎ノ門ニュース』(13:25辺り~)でも取り上げていますが、番組が取り上げた沖縄の米軍基地反対運動活動家の実態が十分な裏付けのないものと判断したためです。
疑問が残る判断であり、ここでは検証の材料として各種ソースを提示しておきます。
BPOとは
BPOの設立目的は「本機構は、放送事業の公共性と社会的影響の重大性に鑑み、言論と表現の自由を確保しつつ、視聴者の基本的人権を擁護するため、放送への苦情や放送倫理上の問題に対し、自主的に、独立した第三者の立場から迅速・的確に対応し、正確な放送と放送倫理の高揚に寄与することを目的とする」とありますが、NHKと民放連によって組織されたものであり、公正中立な第三者とは到底言えないものです。
また、今回審査を行った委員の中には公平性に欠く人物が含まれていることが指摘されています。(詳細後述)
BPOの意見を報じる記事(産経web 2017.12.14)
「ニュース女子」をBPOが強く批判「重大な倫理違反」 東京MXテレビ番組
2017.12.14 15:03更新
http://www.sankei.com/entertainments/news/171214/ent1712140009-n1.html
沖縄の米軍基地反対運動を扱った東京MXテレビ(MX)の番組「ニュース女子」に批判が出ている問題で、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は14日、「重大な放送倫理違反があった」とする意見書を公表した。放送前に事実の裏付けや表現などを自己検証する「考査」が機能していなかったとして同局のチェック体制の甘さを痛烈に批判した。
. 対象となったのは今年1月2日放送の番組で、沖縄県の米軍ヘリパッド建設をめぐり先鋭化する反対運動を特集。VTRで運動を「日当を貰(もら)ってる!?」などのテロップ表現を使い紹介したほか、反対派による救急車の運行妨害などを事実として伝えていた。
(中略)
同番組をめぐっては、市民団体の辛淑玉(シン・スゴ)共同代表から番組で名誉を侵害されたとの申し立てを受け、BPOの放送人権委員会も審理している。
ニュース女子は東京ローカル局の東京MXで毎月曜22時から放送されていますが、ほぼ同時にネット(エムキャス)でも配信されており、また、他の地方のローカル局でも数日遅れで放映されている人気番組です。
製作はDHCテレビジョンという製作会社で、ネット報道番組の『虎ノ門ニュース』他、複数のネット番組を製作してYouTubeなどで放送していますが、今回の意見書は、記事にもあるように、これを放送した東京MXに対して出されたものです。
いわゆる「完パケ」(完全パッケージ)で、要するに製作会社に企画や台本、キャスティング、その他を丸投げして作成させ、それをテレビ局は納品されるだけと言えど、局は考査を行う義務を怠った、ということからです。
経緯としては、問題となった番組放送(1月2日)後、市民団体の「のりこえねっと」からのBPOへの訴えがあり、それを受けて、当該番組を検証する番組を作成(ネットの公開は3月13日)しました。
この検証回は東京MXは放送せずにお蔵入りになっていますが、YouTubeの公式チャンネル「DHCテレビ」で視聴することができます。(リンク先は検証番組の動画で下は番組動画のキャプチャ)
下は、動画に添えられている説明です。
2017/03/28 に公開 ※CMを差し替えて再UPしました
「沖縄問題検証スペシャル」
3月13日月曜23時よりニュース女子沖縄取材第2弾をYouTubeライブ・ニコ生・Fresh!にて生配信いたしました。今回は1月2日に放送した当番組がBPO審議入りしたことを受け、地上波では放送致しません。
今回の意見書で指摘されている項目について検証番組でも検証しているので、予め批判された箇所はテレビ局と製作会社に伝えられていた、ということになります。
放送されなかったのは、BPO審議中だからとありますが、真摯に検証しているので、東京MXがこの番組をきちんと考査の上放送すればよかったと思います。
【追記】
BPOの対象となった動画はこちら
BPOの「ニュース女子」に対する意見書
下記のサイトでPDFにて公開されています。
https://www.bpo.gr.jp/?p=9335&meta_key=2017
放送倫理検証委員会 委員会決定 第27号
東京メトロポリタンテレビジョン
『ニュース女子』沖縄基地問題の特集に関する意見
2017年12月14日 放送局:東京メトロポリタンテレビジョン
放送倫理検証委員会は、「東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)『ニュース女子』が2017年1月2日に放送した沖縄基地問題の特集を審議してきたが、このたび委員会決定第27号として意見書をまとめ公表した。当該番組はTOKYO MXが制作に関与していない“持ち込み番組”のため、放送責任のあるTOKYO MXが番組を適正に考査したかどうかを中心に審議した。
委員会は、(1)抗議活動を行う側に対する取材の欠如を問題としなかった、(2)「救急車を止めた」との放送内容の裏付けを制作会社に確認しなかった、(3)「日当」という表現の裏付けの確認をしなかった、(4)「基地の外の」とのスーパーを放置した、(5)侮蔑的表現のチェックを怠った、(6)完パケでの考査を行わなかった、の6点を挙げ、TOKYO MXの考査が適正に行われたとは言えないと指摘した。そして、複数の放送倫理上の問題が含まれた番組を、適正な考査を行うことなく放送した点において、TOKYO MXには重大な放送倫理違反があったと判断した。
公平性に欠くBPOの委員会メンバー
まず、意見書に書かれているBPOメンバーは下記の通りです。
委 員 長 川端 和治 (朝日新聞社コンプライアンス委員会委員)
委員長代行 是枝 裕和 (テレビディレクター)
委員長代行 升味佐江子 (朝日新聞OG デモクラシーTV出演者)
委 員 神田 安積
委 員 岸本 葉子 (朝日新聞社コンプライアンス委員会委員)
委 員 斎藤 貴男 (マスコミ9条の会呼びかけ人)
委 員 渋谷 秀樹 (憲法学者)
委 員 鈴木 嘉一
委 員 中野 剛
委 員 藤田 真文
ここに名を連ねている升味佐江子(ますみさえこ)氏は弁護士だそうですが、左翼系ネット番組の『デモクラシータイムス』のレギュラー出演者のようで、『第37回 新沖縄通信 1月号 MXテレビ「ニュース女子」の沖縄ヘイト』と題した番組を2017/02/11に公開しています。
動画の内容説明は、下記の通りです。
今回はMXテレビ「ニュース女子」の沖縄ヘイト、山城さん長期拘束に批判続々、辺野古工事再開、安慶田副知事疑惑など。出演: 鈴木耕 升味佐江子 宮城栄作(沖縄タイムス東京支社編集部長)
この動画を観れば分かりますが、升味弁護士は既にニュース女子に対してバイアスがかかった見方をしています。
なお、上野説明文の中にある「山城“さん”」とは、沖縄の反基地活動家、山城博治被告のことで、この表現からも升味氏やこの番組がどちら側の立ち位置かは想像がつくつと思います。山城被告については、「山城 暴力」で検索したら面白い動画がたくさん見つかるはずです。
ここでは、升味氏だけ取り上げましたが、その他の委員も名前で検索すれば色々と分かります。朝日新聞社コンプライアンス委員会委員、マスコミ9条の会、といった素性も分かるし、ツィッターではその思想を隠していないので、思想的にかなり偏りがある委員会であるのは明白です。
放送法遵守を求める視聴者の会の「ニュース女子『沖縄特集』」に関する意見
『放送法遵守を求める視聴者の会』の「放送法」とは、『放送法第4条』 を意味し、文字通り、この放送法第4条が守られていない現状を是正しようという会です。
この、放送法遵守を求める視聴者の会が、独自にこの番組に対する見解を公表しています。
我那覇真子氏等による辛淑玉氏への反論会見動画
BPOにニュース女子が訴えられたことから、沖縄の実態を知らしめようと沖縄内外に対して啓蒙活動を行っている我那覇氏等が記者会見を行いました。
ここでは2本の動画(同じ会見)を提示します。1の桜H(チャンネル桜)のものは、会見中に流した動画は省略されていますが、2の動画には含まれています。
この会見で我那覇真子氏と共に会見をされているカナンファーム代表の依田啓示氏は沖縄県国頭郡東村で農場とレストランを経営されている方ですが、たまたまニュージーランドからのお客さん一家を車で観光案内していたところ、活動家から米軍関係者と間違われて検問(勝手にやっている)を受けたことで事件に巻き込まれ、その後数々の嫌がらせを受けている方です。(依田氏のTwitter)
ニュース女子ではその件で出演していました。
なお、上の動画で公安調査庁のパンフレット『内外情勢の回顧と展望(平成29年1月)』を示しているのは現在自民党衆議院議員の杉田水脈氏(杉田さん、この時はケバいですね。 )ですが、このパンフレットは公安のHPでPDFで公開されています。なかなか興味深い内容なので、是非ご一読下さい。
公安調査庁HP: http://www.moj.go.jp/psia/index.html
該当のページはP.23(ファイル上は25ページ目)で、ここに沖縄の反基地活動への中国の関わりを述べているコラムがあります。
見やすいようにこのページだけ画像にして添付します。
このコラムの内容は以前のエントリーでご紹介した「自己決定権回復運動」に繋がる者だと思います。
なお、このパンフレットのP.70(P.72)~は共産党についての報告がなされています。
ご存知でしたか? 共産党は破防法に基づく調査対象団体に指定されている(リンク先に公安の見解)のです。
監視団体でありながら、国会に議員を送り出すことが許されているのですから驚きます。
【参考】沖縄周辺の地図
参考までに沖縄周辺の地図を掲示します。
情けないのですが、ブログ主は沖縄の島の位置関係がよく分かっておらず、今回、高校の地図帳(と言っても高校時代ではなく、大人になって買ったもの。とは言え、昭和63年度版ですが。)で、あらためて確認しました。
少し言い訳をすると、テレビの天気予報などで日本全土の地図が表示されますが、沖縄の島々は切り貼りされて画面に収まるようにレイアウトされていて、各島の正確な位置関係が分かりづらく、そして、沖縄関連のニュースでとなると、例えば沖縄本島とかをクローズアップした地図しか目にしないのです。
これを見ると、宮古島や石垣島は九州より中国(China)の方がずっと近く、今回の衆議院選挙でオール沖縄の一角を崩したのも分かります。(沖縄4区開票結果/画面下方の「開票所別を表示」をクリックすると開票所別の得票数が見られます。)
下は沖縄本島の辺野古などを示した地図です。
公開時の記事を加筆しました。(2017/12/16 8:24)
次回に続きます。(記事を公開したらリンクを貼ります。)
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コメント
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このままで良いのか?日本国民🇯🇵左翼活動を許すな!
投稿: | 2020/01/01 18:04