【国会】希望の党・柚木道義議員、モリカケに続く“忖度”ネタは...【2017/12/01衆議院法務委員会】
公開: 2017/12/01 最終更新: 2017/12/03 13:52
11月30日(木)の参議院予算委員会で福島瑞穂議員が不適切な発言をして審議がとまりました。
動画は、参議院インターネット審議中継→11月30日→予算委員会→福島瑞穂で辿って頂ければ観ることができます。 (5h52m00sあたり~)
ちなみに下は、このことについての自由党・森ゆうこ_議員のTwitter。
昨年起こったある事件(被疑者は不起訴)を持ち出そうとしたからですが、不起訴になった案件なので、福島議員はぼやかして言うしかありません。それでも不適切だと注意を受けたわけですが、本日(12月1日(金))の衆議院法務委員会では、希望の党・柚木議員が性懲りもなく取り上げようとし、しかも事件の当事者を名指しして委員長に注意されていました。
この件は、人権を考慮してブログに取り上げてよいかどうかは迷ったのですが、野党の一部が超党派の会を作ってまで国会で追及しようとしているので、警告のために記事にしておくことにしました。
モリカケ(森友、加計)に続く、野党の新たな “総理のお友達ネタ” (※)だからです。
※もう少し詳しく書くと、この事件の被害者が警察に相談、逮捕状が発行されたが、逮捕直前で上(警視庁刑事部長)からの執行停止命令があった。(実際にそうだったかは不明) この被疑者は安倍首相の本を書いており、刑事部長はかつて菅官房長官の秘書官だったから、という論理のようです。
ブログ主は最初のこの記事を公開した後でもう少し調べたのですが、当時被疑者であった方は、そもそも逮捕状が出ていたかどうかも分からず、その刑事部長も知らないと反論しています。
その後、男性(被疑者)は任意で事情聴取を受けて不起訴。納得がいかなかった被害者の申し立てによって設けられた検察審査会(国民の中から選ばれた11人の検察審査員が検察官の不起訴処分の当否を審査するもの)でも「不起訴相当」と結論が出た件を一部野党が、前述のように“司法に不当な介入をした”というストーリーで追求しようとしているのです。
以下、一部の固有名詞を伏せ字(A氏と記述)にし、テキストとしては記述しないようにします。
- 動画: http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=47634&media_type=fp 柚木道義(希望の党・無所属クラブ)
柚木議員がなにを取り上げようとしていたのかはTwitterで予告していました。
https://twitter.com/yunoki_m/status/936425256289316864
本日2017/12/1衆議院法務委員会で1150-1215質疑に立ちます。
1、伊藤詩織さん「準強姦事件」の警察捜査
2、検察審査会文書の開示
3、申立人の陳述書
4、議事録開示
5、被疑者・被害者の意見表明
6、審査員の選び方
7、検察官の出席
8、デートレイプドラッグ
衆議院インターネットTVでご覧下さい
更に詳しいことはFacebookに書いていますが、長いので画像にしました。「捜査プロセスの公正性を正すと」と尤もらしいことを言っていましたが、目的は柚木議員の2017/06/07の厚生労働委員会の議事録を見れば分かります。(一部発言を引用)
http://kokkai.ndl.go.jp/SENTAKU/syugiin/193/0097/19306070097027a.html
相手の、加害者といいますか、取り調べを、当初、逮捕状が発行されたわけですから容疑者だった方、お許しをいただいて、きょう、その方の著書を提示させていただきます。Aさんの「総理」という本、これはもうベストセラーになっています。安倍総理が真ん中で、執務室で思案をされている表情が表紙でございます。
この本が発売をされたのは、二年前の、六月の九日でございます。実際に、逮捕状の執行が直前で取り消しになったのは、その前日の六月の八日でございます。
動画: http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=47318&media_type=fp 柚木道義(民進党・無所属クラブ)
上に“新たな総理のお友達ネタ”と書きましたが、6月頃に民進党議員数名が何度か取り上げて不発だったネタをまた引っ張り出してきただけです。(柚木議員の他には、井出庸生議員、野田国義議員、など。ちなみにこの井出議員は、『テロ等準備罪』の審議の際、「百姓一揆が共謀罪に当たるか?」などと言い出して、世間から失笑を買っています。)
6月7日の審議は衆議院のインターネット審議中継で日付や委員会を指定すれば視聴することができますが、ブログ主はたまたま直後にアーカイブスで見ていました。彼は毎回、本を持ってきています。
12月1日の柚木議員の質疑の最中、東京新聞の望月衣塑子記者がTwitterで反応していました。(日付はUSA時間だと思います。)
野党の超党派『準強姦事件逮捕状執行停止問題』を検証する会
“野党の一部が超党派の会を作って”と上に書きましたが、数日前にメンバーが発表されて記事になっています。ここではメンバーの名前だけ転記しておきます。
阿部知子、立憲民主党
柚木道義、希望の党
神本美恵子、民進党
田村智子、共産党
石井苗子、維新の会
菊田真紀子、無所属の会
森ゆうこ、自由党
福島みずほ、社民党
糸数慶子、沖縄の風
日本維新の会の石井苗子議員が参加しているのがやや謎ですが...。
今日の質疑では日弁連のワーキングチームも活動していると言っていたので、いわゆる“人権派弁護士”と野党がチームを組んで、このネタで国会を空転させようとしているようです。
A氏がT○Sを辞めたわけ
これも、ブログ主はたまたま先日観た『報道特注 #10』という動画(YouTubeへは2017/04/01に公開)ですが、ここでT○Sを退社したいきさつを語っていました。
冒頭で話していますが、要約すると、ワシントンに駐在時代、アメリカの公文書館で「ベトナム戦争当時に韓国軍がホーチミンに慰安所を構えていた」資料を見つけ、担当していた番組で取り上げようとしたところ却下。そこで文春に記事を書いたところ、役職を解かれて報道から営業局に左遷され、しかも「サンデーモーニング」のPRを担当させられるという嫌がらせを受けたからです。
ブログ主はA氏と詩織(伊藤詩織)なる人物との件は興味がありませんが、一人のジャーナリストを野党議員が抹殺しようとし、更に、安倍首相の攻撃に利用しようとしているのを看過できず、ブログに記録しておきました。
時系列整理
柚木議員が問題にしたがっている“準強姦事件”について、少し気になったので時系列を調べてみました。但し、まとめサイト(*)やWikipedia(**)などから拾ったものなので一次ソースは不明です。
2013年~ A氏ワシントン支局長(**)
2013年秋 A氏がT○S職員に連れられて行ったNYのピアノバー(日本で言うキャバクラ)で店で働いていた伊藤詩織氏と知り合う。後日、T○SのNY支局長・A氏・伊藤氏の3人でランチ。(*)
2015年3月25日 伊藤氏がA氏に仕事を探している旨のメールを送付。その後、伊藤は履歴書などをA氏に送付。(*)
2015年3月26日 A氏が寄稿した「ベトナム戦争時の韓国軍慰安所」記事を載せた『週刊文春』発売。(*)
2015年4月 3日 一時帰国中のA氏と伊藤氏が初めて2人きりの食事。この時、事件発生。(*)
2015年4月 9日 伊藤氏が原宿署へ被害の相談。(*)
2015年4月23日付 ワシントン支局長の任を解かれ、営業局へ異動。(**)
2016年5月30日付 T○Sテレビを退社(**)2016年6月8日 逮捕の執行が取り消し。空港で署員が待機しているところ、刑事部長から停止の連絡?伊藤氏からの伝聞?(*)
2016年6月9日 『総理』発売
2017年4月1日 報道特注で退社の経緯やを暴露(放送自体は前日?)2017年6月 国会での言及が集中(※)
柚木議員は本の発売と逮捕の執行停止とを絡めて、総理や内閣府の関与を疑って検察審査会文書の開示等を求めているようですが、仮に圧力や配慮があったとしたら、T○Sから、あるいはT○Sに対してではないかとも一見思えます。
しかし、『報道特注』を見ると、「ベトナム戦争時の韓国軍慰安所」の取材には圧力をかけ、個人の立場で週刊誌に記事を寄稿した後はA氏を退社に追い込もうと左遷までしています。
左翼系の人たちがA氏を攻撃する理由は?
今年4月の『報道特注 #10』へのA氏の出演ですが、実はこの回から3回ほどに渡って森友学園事件がメインテーマで、A氏は“籠池内閣”と世間で揶揄されている、籠池氏の自宅を訪れた野党議員4人と籠池氏の間でどんな密約があったのかを推理したりしています。
※今年の6月頃、民進党が中心に、“準強姦事件”を第3の“モリカケ”にしたがっていたのは既に書きました。A氏のフルネームで今国会の議事録を検索すると6月6日と7日で2件、「詩織」で検索すると6月2日~16日の間に8件検索され、落選した共産党の池内さおり氏など、左翼系政党が盛んに攻撃しています。
「韓国軍慰安所」と森友学園、この2つで左翼政党と左翼マスコミには邪魔な存在になったのではないかと思います。
例えば、1ヵ月ほど前には、新潮がA氏の韓国軍慰安所を否定するような記事を出しています。
また、12月1日の柚木議員の質疑の中で参考資料として言及された朝日の記事はつい数日前(11月25日~27日)にタイミング良く連載されています。
法務委員会の動画を最初見たときは分からなかったのですが、柚木議員が手に持っている別の本が気になって調べたところ、伊藤詩織氏の著書のようです。
なお、この日の柚木議員はしばしば速記が止まりました。指定した参考人が理事会で認められなかったことや、用意したパネルの表示が許可されなかったこと、国会で個人名を出そうとしたからですが、委員長を取り囲んでいる理事の一人、山尾しおり氏が委員長にさかんに文句を言っていました。
再び野党議員とマスコミのタッグ、それに加えて日弁連。いろいろ勘ぐってしまいます。
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